ある日、ふと気が付いたんだけどね、
菅田将暉って読み方変えたら「かんだまさき」になるのね!!
ぬおー!!ぜんぜん気付かなかった!
つか、もしかして、これにまだ誰も気付いてないんじゃね?
世界初?
すかさずX(エックス)をチェックすると、出るわ出るわ。菅田将暉スペースかんだまさきでわんさか出てくる。
ちっ。そりゃそうか。
でも「すだ」って読むのすごく珍しいのに、なんてもっと早く気付かなかったんだろう。
目からウロコとはこのことよ。
神田正輝がね、「菅田正輝」だったらすぐピンときたんだろうけどね。
はい。
いつも通りどうでも良い話でした。
4月下旬、残雪の巻機山を歩いてきました。
巻機山は何かと登る機会が多くて、夏、秋、冬は歩いてたから、まだ未経験だった春山をチョイス。
夏に登った時にも雪を残していたこの山の春はまだまだ冬で、2月に登った時と広がる景色はそんな変わらなかったんだけど、麓じゃ桜が満開で山頂も長居できちゃう暖かさ。
北陸の長過ぎる冬の終わりを感じさせる旅となりました。
この山は展望の山だと思う。
もちろん登っていく過程で変わっていく植生やニセ巻機山の登場といった展開も良いんだけど、そんなことより展望の良さだよね。
ちょっと標高を上げればすぐに景色が開けるし。
割と早めに森林限界に突入するお手軽さもさることながら、下山中に広がる大展望がね、たまらんのよね。
そんなわけて巻機山には何度も登っている。
特段アクセスが良いわけでもないのに。
谷川連峰だけでなく越後三山も丸見え。
楽に登れたら良いんだけどね、1,400mちかく登るからなかなか堪える。
標準コースタイム
■2025年4月27日 ※カッコ内は標準コースタイム
桜坂駐車場⇒(80分)⇒5合目⇒(130分)⇒ニセ巻機山(前巻機山)⇒(15分)⇒避難小屋⇒(30分)⇒山頂の標柱⇒(10分)⇒山頂⇒(30分)⇒避難小屋⇒(15分)⇒ニセ巻機山⇒(100分)⇒5合目⇒(60分)⇒桜坂駐車場
標準コースタイム:7時間50分
総距離 10.5キロ、累積上り 1,394m
残雪の巻機山登山
桜坂登山口から登山開始
あれは割引岳かな?
巻機山の隣にあるピークだからセットで登っちゃう人が多いけど、巻機山だけで精一杯な自分は未だに未踏の山。
果たして今回は登るのか否か。
山頂に着いてから決めよう。
はい、ここが巻機山のスタート地点となる桜坂駐車場。
今年は雪が多かったから駐車場まで除雪されているか心配だったけど、GWを目前にしっかり綺麗にしてくれてて一安心。
トイレは使えなかったので、この時点でキジ撃ち決定。
雪の大谷とまではいかないけど、駐車場ですでに2メートルを超える残雪の高さ。
今年は水不足で困ることはなさそうだよ。
少し歩くと第2駐車場があった。うっかりだった。
あろうことかこの存在を忘れるなんて。
まあ歩きに来てるんだからこれぐらいOKだな(強がり)。
路面がガチガチに凍ってて危うく転びそうになった。
4月末だというのに朝方は氷点下まで冷えるってことなのね。
登り始めから雪道
登山口から雪道で始まるのは、アイゼンをどこで装着するか悩まないで済むから有り難い。
樹林帯に入ると急登が始まるからね、早めに装着することを薦めます。
若手の成長の如く太陽が勢いよく昇り始める。
ホークスでは出番がなく、日ハムに放出された水谷はサムライに選出され、中日に出された上林は3番を任され、リチャードは巨人にトレードされていきなりホームラン。
なんでみんなホークスにいる時に打たんのよ。
若手の成長を待てず、数字を残すベテランばかりの重宝するホークスは気付けば年寄り集団になってしまった。
サルノコシカケの年輪みたいな模様のツリーホール。
何度も登ってるから樹林帯は端折るけど、急登を登りつめて尾根に這い上がると一気に景色が広がる。
やはり新潟の山は見える景色がレベチ。
右を向けばこんなだもん。
雪が豊富だからこその山岳美。
これでもだいぶ溶けた方だと思う。
少し登って、再び振り返れば大源太山のトンガリとほぼ同じ標高まで上がってきた。
巻機山は標高が1967m。
ニセ巻機山の登り返しもあるから、累積で1,370mほど登る。
標高差もそうだけど距離も長いし、アイゼン付けて足は重たいし、急いじゃいけない。
夏道は九十九折に登っていくけど雪があるうちはこの急登を真っすぐ登っていく。
こんな斜度をヒーヒー登る。
朝のうちはしっかり雪が締まってるから雪崩の心配は無い。
アイゼンを付けるタイミングを誤ったおじさんがキックステップが刺さらず滑って登るのに難儀してたな。
早い段階でアイゼンを付けたくない気持ちは分からないでもないけど、怪我するぐらいならさっさと付けた方が良いよね。
雲一つない快晴。
こんなことあるのか。
標高を上げるたび、振り返る景色が少しずつ変わっていく。
そして木々の密度も徐々に薄くなる。
巻機山はシラビソの森を経由することなく、ブナからいきなりハイマツ帯の森林限界へと突入する展開も、長く山登りしてて気付ける面白い点。
今年の雪の多さに冬を越せなかった木々も多い。
雪が流れて地肌を見せ始める。
これが巻機山の春の姿なんだな。
2月とあんまり変わらない風に見えるけど、ちょっとだけ違う(笑)
スキーヤーが重たい板を背負っているから鈍ペースになるのは仕方ない。
こんな自分にも抜かれる。
展望の山の実力発揮
いよいよブナの森を抜けた。
前方には剃り残しのヒゲみたいなちりちりブナが生えるのみだ。
剃り残しをアップしてみる。
もう弱ってるけど生きるのに必死だ。
そして風景はさらに良くなる。
間違いなく巻機山は展望の山だ。
厳冬期で注意すべきこの区間は残雪期になるとさらにめんどくさい。
右に寄ればハイマツ帯の藪こぎだし大きなクラックもある。一方で左に寄りすぎると一度滑落すれば300m以上滑落する超危険な斜面が口を開けている。
ハイマツを左から巻いていくルートを選択。
滑落しないように左へ左へ、アイゼンをしっかり効かせながら慎重なルート取り。
恐らくここまでなら1,000mほどしか登ってないと思う。
これまで1,000m以上登っても眺望がまったく無い山なんていくらでもあった。
これまで割に合わない登山をしてきたなと悲しくなる大絶景なのねん。
ここから50mほど夏道を歩く。
以前北アルプスの針ノ木岳で、アイゼンは鉄製だし岩場の歩行ぐらいで壊れるわけないぜー♬と歩いてて真ん中のジョイント部がボキッと折れてしまったことがある。
アイゼンを折ってしまう己のゴリラ級の体重が恐ろしくなった。
巻機山と朝日岳を結ぶ積雪期限定ルートの尾根と同じ標高になったよ。
これはタラの芽ではないんだけど、いつかタラの芽ってやつを山で見つけてみたい。
きっと知らずにたくさん通り過ぎているんたろうけど。
霜が降りてたのね。
アイゼンは装着したままなので木弾を傷つけないようにそ〜っと進みましょう。
ようやくまた冬道へ。
多少ペースが遅くてもこれだけスカッと晴れてたら曇る心配はいらないという安心感がさらにペースを遅くさせる。
ぱっくり割れている。
写真では分かりにくいけど深さは10mほどあったから落ちたら雪が溶けるまで這い上がれない。
ニセ巻機山
見えてきた。大好きなニセ巻機山。
下界からもこのピークしか見えないんだよね。
ニセ巻機山から一旦60mほど下って、山頂に向けて160mを一気に登るらなきゃならんのよ。
この鬼畜な展開は何度も歩いてて勝手知ったるところ。
これを知ってるのと知らないのとでは精神的ダメージがぜんぜん違う。
あちらが正真正銘の巻機山。
そうそう、さっきシラビソは生えてないって言ったけど、ここの斜面にはシラビソが生えてるんだよね。
もうバテバテだけど、最後のひと踏ん張りで山頂を狙いに行くよ。
すごく中途半端だけど、後編へ続く(ごめんちゃい)