巻機山 雪山登山 吼えろ!ジーパン刑事 霧氷と山頂からの絶景はドーパミンマシンガン

巻機山 雪山登山 吼えろ!ジーパン刑事 霧氷と山頂からの絶景はドーパミンマシンガン

どもども、ニセ加勢大周です。

違った。あれは確か新加勢大周だったかな。

いや、新ニセ加勢大周だっけ?

なんの話だ、これ。

 

さあ3月に入った!今回は春らしく福寿草を鑑賞する花見登山にしようか迷ったけど、チョイスしたのは新潟県の巻機山(まきはたやま)

ガチの雪山登山さ。

巻機山には初夏と秋に登ったことがあったから、いつか冬にも登ってみたいなぁ~とずっと狙ってた。

まあ暦の上ではわずかに春なんだけど、1週間前まで2月だったんだから、実質は冬山。

ケンミンショーで埼玉県深谷市が実質的に群馬県として扱われてるのと同じだ。ほんで藤岡市は北埼玉県ね。

まあそんな事はどうでもいい。

冬の巻機山は感動の絶景だったよ!

 

前日に雪が降ったお陰で、樹林帯の霧氷が素晴らしかった。

森林限界を越えるのと同時に雲の層を突破すると、突然眼の前に壁のように立ちはだかるニセ巻機山に圧倒され、背後を振り返れば雲海を貫く谷川連峰。

突然襲い掛かるドラマチックな展開にボコボコにされた。

ほんと、来て良かったよ。。

 

巻機山は自分が一人で初めてテント泊で訪れた山。思い入れが強い分その時のことはよく覚えてるんだけど、冬は何もかもが違う山になってた。

きっと、他の山も四季折々で全く違うんだろうな。

 

登山開始は清水バス停前から。夏山とは違ってアプローチが長く、標高差は1,560m,総歩行距離13キロとスパルタだ。

3月中旬以降は雪もゆるくなって雪崩が心配だから、なるべく暖かくなる前に登りたいね。

 

巻機山は新潟県南魚沼の山で標高1,967m,日本百名山。

コースタイムは目を疑う9時間35分。うっ。

絶景にぶったまげた旅どえす。

 

ルートとコースタイム

■2021年3月7日

清水バス停前⇒(55分)⇒桜坂駐車場⇒(80分)⇒5合目⇒(80分)⇒8合目⇒(55分)⇒ニセ巻機山⇒(55分)⇒巻機山⇒(45分)⇒ニセ巻機山⇒(100分)⇒5合目⇒(60分)⇒桜坂駐車場⇒(50分)⇒清水バス停前

合計コータイム:9時間35分

総距離 13.0km
累積標高上り 1,560m

巻機山登山 本編

清水バス停前は脅威の縦列駐車場

周りで積雪期の巻機山に登ったという人をあまり聞かないから、そこそこ登山客はいたとしても車は20台ほどかなーなんて思ってたら、清水バス停は軽く50台以上が縦列駐車してるという寝耳に熱湯的サプライズで幕を開ける。

最初の取り付きはちょうど白のワンボックスカーと黒のRV車で隠れちゃってるけど、ここから2メートル以上ある雪壁を乗り越えて行く。

 

雪壁を越えたらいきなり踏み抜き地獄が始まるから、早速わかん装着。

この時期の山には、ラッセル地獄をパラダイスに感じちゃうネジぶっ飛び野郎が多く潜んでいる。

そんな輩のレコを読んで間違ってもその気になってはいけない。彼らは驚異的な体力の持ち主であることが多く、コースタイムを半分以上巻いた山行をヤマレコにアップしてニンマリして更なる「いいね」を稼ぐため苦痛を求めて山を徘徊するど変態アスリートなのだ。

自分はど変態ではないと先に言っておく。歩くペースは標準コースタイムに近く、誰よりも安全なルートを探し、踏み跡を求めて歩く、ヘタレの極みだ。

さあ今日も張り切って踏み跡を探すぞ!

 

ガスガスの中、登山開始

天気予報は晴れだったけど、ガッスガス。

まあいい。

予報を信じてえっちらおっちら行きまっせ。

 

ここは夏はキャンプ場なんだけど、炊事場とかは雪の下に隠れてるのか、何一つそれらしい物は見当たらない。

 

いくつか橋が出てくるから、どの橋を渡ればいいかはちゃんと地図で確認しながら進もう。

たくさん踏まれてるからこりゃ安心だぜー!なんて思うなかれ。中にはヤカイ沢ルートで登頂しようとする人もいるから、ところどころ確認しながら進む。

 

橋を渡ればやっとこさ夏山登山口がある桜坂駐車場。

これは新築された桜坂公衆トイレ。2020年秋に新しくできたトイレなのさ。

ちょうどこのトイレの建築中の時に登って、その時に工事関係者の方と立ち話で完成がいつになりそうか聞いたからよく覚えてる。

 

旧トイレはこちら。

なんと今では休憩所になっていた。残り香が気になるところだ。

もちろんこの時期は封鎖されてるから、確認のしようもないんだけど。

 

少し晴れてきそうなぐらいが幻想的な景色を見せてくれる。

本当なら今日は福寿草を見に行くゆるふわ登山のつもりだったが、まさかこんな雪だらけの世界に身を置いてるなんて。

そのギャップに戸惑っちゃうけど、巻機山にして正解だったと思える1日になるのよ、こりが。

 

突然姿を現した稜線に拍手喝采だ。

やはり巻機山にして正解だった。あとこれ5回は言う。

喜びをどう表現して良いか。土俵に向かって座布団を投げたい気分だ。

一方であんなところまでどうやって登るのか不安にもなるが、実際にはあそこを歩くわけではないから安心しな。

あそこよりもっと高いところまで行っちゃうのさ。

 

霧氷の森と晴れそうで晴れないガス

のんびり登ってると、どんどんガスは晴れていき、青空と霧氷のビッグサプライズだ。

巻機山にしてほんと良かった。

考えてみれば今シーズン初の霧氷だ。福寿草とどっちがよかった?と聞かれれば食い気味に「むひょー!」と答えるところだ。

ちなみに、ヤカイ沢ルートは積雪期限定だからいつか歩いてみてもいいかなとは思うけど、今回は歩き慣れた夏道がこの時期にどれだけ様変わりしてるのか、その違いを楽しみたいという気持ちが強かった。

それに周囲にたくさん人がいるところを歩きたいから、迷わず夏道ルートを選択した次第さ。

 

サーっと、ガスが晴れていく。

「今日の所長、機嫌悪くね?」と察した営業たちがいつもより早く外回りでいなくなる営業所と同じだ。

せっかくの神々しい景色を安っぽく例える天才だな。

 

歩いてて見飽きることのない霧氷。

北極圏を旅するレポーターの鼻毛が凍るのと同じ現象。一緒にしないでほしいが、原理は同じだ。

 

ふおっ!!

振り返ればガスの層から白い峰々が頭を出した。

すげぇ!巻機山の景色ってこんな凄かったっけ?

最初はガスロマンから始まるドラマチックな展開に、誰かロマンチック止めて。胸が苦しくなる〜。

ちと古過ぎて何言ってるか分からないという人は置いてくよ。百歩譲ってロマンスの神様でもよかよか。

それまで古いと言われたら、もう手札は無い。すまん。

 

そんなつまらない事を言ってると、再びガスに包まれた。

風上側は木の幹に氷が付着して、これまた感動的な景観だ。日常では絶対に見ることはできない。

そんな幻想的な世界だが、ここの登りがえげつない急登で音を上げたな。

 

急登を登り終えると、そこはやっと5合目。

ここ5合目もレッツ ガスロマンに覆われ、もはや撮るものは何も見つからない。

仕方ないから知り合いからもらったSOYJOYで栄養補給しておくよ。

 

5合目からは絶景マシンガン

おおっ!晴れたっ!

「よっ、巻機屋!」

5合目にいた全員から歓声が上がる瞬間。毎度、山登りしてて思うけど、晴れる瞬間はみんなの気持ちが1つになる最高の瞬間だ。

 

山頂方面も一気に晴れた。

山頂というか、あれはニセ巻機山のピークで、9合目になる場所。ニセと言うには勿体なさすぎる立派なニセピークだ。

ここまで予報を信じて登り続けた甲斐があった。

 

5合目で短い休憩を終えると、見事な直毛ヘアーな森へ突入。かなりの豪毛で、しかもみんな白髪だ。

 

あぁ~なんてきれいなんだ。座薬挿入による違和感が晴れていく様に清々しい。

お願い。いい加減早く治って(切なる願い。潰瘍性大腸炎ね)。

雪山だと写真を撮るネタが少なくて、途中で飽きたりするんだけど、ずーっと霧氷だけ見ていられる。マンネリ感ゼロの世界だ。

 

本物は圧倒的に無機質でありながら、とんでもなくダイナミックだ。どんな水墨画の名人でも描くことができないリアルな世界で有機的な感動を生むが、本物はとんでもなく無機質だ。

山に足を向かわせる人はみんなこの本物を欲っしている。

ニセはいらないのだよ!ニセは!

 

正味な話、この時期は花粉がひどくて、毎年この時期になると涙は止まらないし、鼻のかみ過ぎによって鼻血が止まらないのよ。

いつでも鼻血オーライ!状態だから、この感動的な景色を見ながらも、「今の俺、鼻の奥から鉄分の匂いしてないよな?」とヒヤヒヤしながら感激してるという事実。

せめて国内にある杉を半分にしようよ。国策でお願い。もう耐えられない。

山の中に入っちゃえばアレルギー症状は出ないからいいんだけど、仕事中はマジで死んでる。

 

雲の層を抜けた途端、日差しが強くて霧氷がボタボタ落ちてきた。今日は気温が上がりそうだ。

氷点下はぎりぎり維持してると思うけど、やはり春は少しずつ始まってるんだね。

次回は福寿草の花見登山にしよっと。

 

いよいよ森林限界

ちょっとずつ樹林の密度が薄くなってきた。いよいよヘブンズ・ドアーの開幕式だ。

背後には白い山々の屏風が広がる。

 

天国にエスケープ!

森林限界に出ると全く違う風が吹くのを感じる。

 

振り返れば、ガスの中からエスケープしてくる登山者たち。そして苗場山方面の峰々。

なにこの景色。凄すぎ。

脳内がドーパミンマシンガンによって蜂の巣にされた。これまでに見たことの無い景色だ。

 

 

「なんじゃこりゃあ!!」(松田優作)

手にべっとりと付いた血のりを見て愕然とするジーパン刑事。それを彷彿とさせる雄叫びが、今新潟の野山に響き渡る。

強烈過ぎる景色だ。

感動のあまり、両手で顔を覆うとその手がべっとりとした。

マジ?まさか。嘘だろ。

鼻血?

 

いや、違った。

こいつは日焼け止めオイルの塗り過ぎだ!焦ったぜー!

 

森林限界まで来たなら更に塗り直さないとね。これ大事よ。ある程度年齢いったら男だってちゃんとお肌をケアしなきゃならんのよ。

しかし耳に塗り忘れて、この3日後、耳の皮だけがボロボロとなり、異常な耳クソの持ち主みたくなっちまった。

 

そしてとうとうニセ加勢大周、もとい、ニセ巻機山への登りが始まった。

目が覚める絶景のお次は、今にもお腹を下しちゃいそうなニセへの急登だ。

それにしても「ニセ」なんて名前が失礼に思えちゃうぐらい立派なピークだね。

ちなみに正式な名前は「前巻機山」で、これまた手抜き感満載の失礼の上塗り。やはり「ニセ」がしっくりくる。

ニセ巻機山と本物巻機山

見た目通り、急な登りだ。

まずは冷静に全体を見渡そう。左に寄りすぎた場合、一度滑ったらずーっと左下まで滑落しちゃうから、尾根の真ん中を歩くようにしたい。

九十九折りに登って、尾根の中央部分にわずかに出た草木を掴む。

全体的に雪崩の心配もなさそうだね。

ルートファインディング完了。

 

ここは失敗できないポイントなので、今シーズン初のアイゼンを装着。

何度か書いてるけど、紐だけグリベルでぺツルのアイゼンだよ。

ぺツルは他のメーカーに比べ、刃が異様に尖ってるから安心感は高いんだけど、ちょっと内またになってズボンに引っ掛けたら一瞬で切り裂いちゃうからほんと注意が必要なのよ。

しかし、今シーズン初アイゼンとは。これまでわかんだけでよく乗り切れたものだ…。

 

急登ポイントを通過してちょっとなだらかになってきた。ご覧の通り、ほとんどのスキーヤーが板を担いでアイゼン歩行に切り替えてる。

スキーみたいに重たい物、よく担いで歩けるねぇと感心したけど、ニセ巻機山から避難小屋への下り坂でシャーっと気持ち良く抜かれたから、今感心したのは取り消させてもらう。

 

ニセ巻機山の本物のピークが見えてきた。

9合目まで来ちゃえば「さあラストの登りだ!」ってなるのが普通たが、この巻機山はここからいきなり下るという登山界の常識をはるかに逸脱したビッグサプライズを用意してくれている。

 

ありがとうニセ巻機山。君の残念な名前でどれだけの人が救われたか。

 

ニセだけど、ここからの景色は本物だ。冬の新潟は滅茶苦茶に綺麗だ。

AKBの次のアイドルは~、なんとか坂でしょ?ぐらいしか言えない山頂のおっさんどもが見惚れてしまう絶景だ。

 

疲れた体にこのアップダウンは酷だ。

あちき許せない!一旦下りがあるなんてあんまりだ!とハンカチを噛み締めて泣き崩れる自分を尻目に、それまで担いでいたスキーでスイスイ~と抜き去っていくスキーヤー達。

 

避難小屋まで下ってきた。一部掘り起こされてたけどまだ利用できなそうだ。

屋根すら雪で見えなかったから、ほんと近づかないとどこが小屋なのかも分からない。雪が吹き溜まる場所とは言え、積雪5メートルは軽くありそうだ。

 

雪壁を登る。右斜めの山頂に向かって直登する人もいたけど、自分は安全を優先して夏道に近い左前方へ登って、一旦稜線に出てから右へ進む進路を取ることにした。

 

この最後の登りがしんどいけど、振り返れば広大な景色。

左手前のピークがニセ巻機山ね。

巻機山アルアルだけど、帰りはあのニセに向かってガッツリ登り返すわけだから体力は温存しないとね。ここで急いじゃいかんのよ。

 

やっと稜線だ。

あそこまで行けばもはや山頂とほぼ同じ高さだ。

 

稜線に出て初めて見ることのできる反対側の景色は、左から八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳の三匹のおっさん。

山頂までの横移動はこの景色を眺めながら、今回の登山で1番気を抜いて良い区間をだらだら歩けちゃう天国の稜線歩き。

 

全てが絵になる風景。

冬の巻機山に来れて本当に良かった。

正確には春だけど。。

 

巻機山山頂からの大絶景

山頂に到着!

稜線上は風が強く雪がそれほど積もらないからケルンもばっちり出てた。

 

ほいだば、苦手だけど山座同定ってやつを始めますかね。

あそこにおわすは、たぶん燧ヶ岳でおじゃろう。

「たぶん」付きでの山座同定なんぞ意味はないのだけど…、きっとそうだ。

 

これは分かりやすい。真ん中の東壁が影になっているのが谷川岳。異様なまでに黒いのが大勢亡くなってる魔の壁だ。

そこから右へちょいと尖ってるのが万太郎山でその右が…って聞いてる方もどこの事言ってるか分からんだろうからやめた。

 

積雪期限定の巻機山から柄沢山経由で朝日岳、白毛門へと続く稜線。踏み跡はまだ無かった。通常2泊3日コース。

2泊3日もこの雪の世界で下界と隔絶するなんて自分には到底無理だわ。。

 

手前の丘陵はニセ巻機山。奥には仙ノ倉山とか平標山、とかとか。

この景色が忘れられなくてトップの画像に使った写真がこれさ。よーく見ればニセ巻機山の上を歩く登山者の姿が小さく確認でき、合掌しながら見送った。南無南無。。

ニセ巻機山からの景色の方が絶景だと思うんだけどね、長い道のりの末やっと山頂に着いたという思いもあって、この景色がインパクト強かったのさ。

大絶景へダイブ

満足した!山頂の方々は一時間ほどで滑り降りちゃうからのんびりしてるけど、あちきはえっちらおっちら4時間ほどかけて歩かなきゃならんのでね、さっさと先を急ぐよ。

 

来た道を戻るだけじゃない。

下りから見える景色はこれまでと全く違う印象で飛び込んてくる。

先行する登山者が米粒より小さく見える。夏道では感じることのできなかった、とんでもなく大きな世界だ。

 

予報を信じて登ってきて良かった。下界はずっと曇りだっただろうけど、快晴に恵まれたよ。

 

しかし、ニセ巻機山への登り返しは、どんなに感動的な景色が広がって様が誤魔化せない辛さだ。ジェットコースターみたいにこの坂を下った勢いで一気に登り返したいが、軽く5年は寿命が縮まりそうな登りに激しく息が乱れた。

逃げ出したい。

 

なんとかかんとかニセ巻機山に登れ返せば、やはり山頂よりこっちからの方が絶景だなと改めて思った。

なんのために山頂に登ったのか。。

 

さらば、ニセ加勢大周。

 

巻機山の山頂直下の谷は冬季限定の米子沢。多くのスキーヤーの目的がこの米子沢を滑るためだから何本ものシュプールを残している。

この先、本ピークはニセ巻機山に隠れてしまうため、拝めるのはここが最後。

9合目に立つまで本ピークを見せてくれないのは、いつまで経っても麺が無くならない牧のうどん大盛り状態だ。

伝わらないかな。

それなら、いつまで経っても娘と会えない「24ジャパン」の唐沢寿明ばりのお預けぶりと言えばどうだ?24ジャパン、個人的に超ハマってる。

 

ニセ巻機山からの急坂を下って雲海へダイブだ。

モノクロの巨大な景色に吸い込まれていく感覚がやば過ぎる。

 

このまま雲海に突入してしまうのはもったいないと、替え玉を追加注文する様に周りの登山者はそれぞれカウンターに腰を下ろしてこの光景をしばし楽しんでいる。

 

無風でゆっくり楽しむには絶好のコンディション。

この景色は二度と見られない。そう考えれば奇跡みたいな時間だ。最高だ、冬の巻機山。

正確には春だけど。

 

さぁーって、下山時間が心配だからもう行くぜ!

さよなら、ニセ加勢!

飛び込むぜ、ガスへ!

 

そしてあちきはこのあと何時間もガスを満喫した挙句、とうとう腹を下し、ガスター20(トゥエンティー)の称号を手に入れたとのこと。。

めでたしめてたし。

 

長い長い樹林帯を堪能し、やっと桜坂駐車場まで戻ってきた。

樹林帯は日当たりが悪くてカッチカチにクラストしてるところもあったり、それなりに油断できなかった。

 

8合目より上は今でも晴れていることだろうけど、下界は信じられない天気の悪さだ。

夕方になってぐっと気温も下がり、疲れた身にこたえる。これがお腹を下す原因となったのかもしれない。

 

下山後、セブンイレブンで焼き鳥を買おうとしたら、前回の守門岳で食べ損ねた栃尾の油揚げを発見!

コンビニだけど、無しで終わるところだったぜ!

大満足だ!

 

振り返って

巻機山は以前から特別な山だったけど更に思い入れが強くなった、そんな雪の巻機山登山となりました。

登山客はほんのわずか。というか、ほとんどがバックカントリースキーヤー。登るペースは同じぐらいだとしても彼らは30分ほどで滑り下りてしまう。

山頂で同じ様にのんびりしてたらこっちは下山した時には真っ暗!なんてことにならない様に!ちと注意が必要だね。

それと、バックカントリーの方々は雪崩が多い米子沢を滑り降りるから一般登山者は迷い込まない様にして下さい。

よくやるよ、ほんと。

 

最初はガスガス、そして霧氷、途中で悪魔の急登、最後に絶景と、階を上げるたびに敵が変わるスパルタンX状態。飽きることは無かった。

夏道との違いに圧倒され、ニセ巻機山からの景色の良さに感動し、それでも1番びっくりしたのが前回登った時にぶっ飛ぶ臭さのトイレが休憩所になってたことと言う事実。

新しいトイレができることは知ってたけど…。

あのオイニーを消し去るなんて黒部ダムばりの難工事だったはずだ。どれほどのムシューダとリセッシュを投入したのか?

それぐらい信じ難いことだ。

しかし、それを確かめにまた来よう、なんて気には全くなれないのよねん。

ではでは

 


登山カテゴリの最新記事