
ホークス2025パ・リーグ優勝おめでとう!
いやぁ、やってくれたよ。今年は2軍の筑後ホークスも合わせて16試合ほど応援してきたけど、単独最下位からの巻き返しでまさかの優勝。
控えめに言ってもシビレました!
けが人続出のチームを救ったのは、よもぎ餅タツル!もとい、柳町達!
華麗に打ちさばけ〜♫
野村勇も手汗かきながらスマイル最高でした!
全速前進フルスピードで勇ましく走れ〜♫
そして川瀬晃。バットも魅せるぜぇ〜♪
応援歌ダサすぎですから😆
やはりYAH YAH YAHでしょう。
はい、応援歌を知らない人は容赦なく置いてきます。
ちなみにこのブログをアップする数日後、
「ホークス日本一!おめでとう!」
って言えることを祈る。
すみません、最初から話がそれましたが、これ登山ブログなんですよね。
長野県の秘境「秋山郷」にやってきました。
目指すは鳥甲山(とりかぶとやま)。
名峰と名高い一方で、アクセス難のため雑誌やテレビで取り上げられることもない秘境の山。
そんなわけで登りたい山の筆頭候補だったけどなかなかこれなかった一座です。
登ったのは9月末。
今年の紅葉は遅いと言われてますが、少しずつ秋を感じられる様になってきました。
鳥甲山は周回コースで歩くと、最後に6km以上の林道歩きがあるため、屋敷登山口にチャリをデポしてムジナ平から登る人もいる。
ふん、しゃらくせぇ!
と吐き捨て、泣きながら半分以上を走りました。
鎖場や切れ落ちた細尾根なんかもあったり、なにより急登が長くて終始気を抜けないルート。精神的にも体力的にもタフな山。
岩稜だからある程度標高を上げるとずーーっと絶景なのと、切れ落ちた山の風貌がこれまたおっとこ前。
まあほんと、登りごたえのある山だったな。
鳥甲山は日本二百名山。
標準コースタイム
■2025年8月31日 ※カッコ内は標準コースタイム
ムジナ平登山口⇒(180分)⇒白嵓の頭⇒(105分)⇒鳥甲山⇒(40分)⇒赤嵓の頭⇒(180分)⇒屋敷登山口⇒(85分)⇒ムジナ平登山口
コースタイム:9時間50分
距離:13.1㎞、累積登り:1,520m
秘境秋山郷の山
ムジナ平登山口からスタート
長い長い林道を車で走る。
狭い日本にわずかに残る真の秘境を目指し数年彷徨ってきたが、その旅も今日で完結を迎えるかもしれない。
秋山郷というところはそれぐらいのところだと聞いている。
そしてやって来たムジナ平登山口。
あまりに秘境すぎて前人未踏の山(盛ってます)。
背後に見える車は幻か?それとも夢かAI合成か?
まあとにかく、今回はムジナ平から登って屋敷登山口へ下山するルート開拓の旅。
これはワクワクとドキドキの冒険なのだ。
では、参りましょう。
前人未踏の山だが案内板があるらしい。
しかも親切なことに「急なヤセ尾根注意!by栄村」と万全な気遣い!
前人未踏の森へ
森の奥へ分け入っていくと、上空からなにやら白い綿の様な物が舞い落ちてくる。
そして足元にはその綿毛が散らかってる。
これはまさか、神さまのフケか村山富市の眉毛か。
緊張が走る。
予想だにしない眉毛の攻撃を振り切り、登り続ける。
そしてたった2キロで1000mも標高を稼ぐという難しい山なだけに恐ろしい急登が襲いかかる。
白いキノコは猛毒。
ありとあらゆるところに罠が潜んでいる。
気を抜くな!
ひたすら登る。
ここを登りきったら少し緩くなって欲しい!と願って登りきっても、次の急登が控えている、そんなことの繰り返し。ずーっと登る。
さすが秘境。
こんな巨大なキノコ、なかなかお目にかかれない。
しかし、話は変わるけど、先日たまたま見たサンデーモーニングに張本が出てたけど、日ハムの万波(まんなみ)を「マンバは良い選手ですよ〜」とか言ってたし、ろくすっぽ野球見てないのバレバレ。
よくあれでテレビにでるよ。
マンバって…
今年の紅葉は遅いという噂通り、9月末だというのにブナはまだまだ濃い緑。
こういう原生林の森が緊張感を緩めてくれる。
猛毒です。
油断するでないぞ。
そしてかなり歩いた気がするのに、まだ二合目という事実。
それにしても秘境の山だというのに、誰がこんな案内を立ててくれているんだろう。
芭蕉扇。
まだ2合目だと知って愕然としたけど登るしかない。レンジで6分かかる冷凍パスタをそろそろかなと見に行ったらまだ2分だった、そんな感じ。
よく鳥の糞に混じってる消化されない木の実だね。
白目をむいて致死量の汗を流した頃、やっと樹林の隙間から目指すべきピークが見えた。
なるほど、雰囲気あるじゃないか。
岩がむき出しのピーク、なんとか登ってやる!
核心部へ
さらに下山ルートにする予定の稜線も見えたけど、恐ろしくギザギザしててビビっちゃうよ。
怖そうだけどなるほど、名山の臭いもぷんぷんする。
実のところ、この時はまだムジナ平のピストンにしようか悩んでいた。
これから挑む岩場が下山で通過しても危なくなさそうならピストンにしてもいいなぁと。
山頂手前の核心部が近づいてきた。
ほとばしる緊張感と高揚感。信じられるのは己の経験とパワー(きんにくん風に)。
前人未踏のはずが、なぜか鎖がしっかり設置されてて、しかも岩もホールドしやすく登りやすい。
しかしいかんせん、ここ数日の体重激増で体が持ち上がらない。
暴走する食欲を成り行き任せで食べ続ける日々はとても幸せだったのに、今はそんな過去を激しく後悔している。鎖にぶら下がりながら。
しかし岩によじ登ればご覧なされ、この景色。
プルプルする腕の筋肉を隠し、下から吹き上げる風も超気持ち良いぜーと強がりを連発。
鎖場を過ぎてもなお続く岩場にグロッキー。
登山ってメンタルトレーニングですか?
次はゆっくりハイキングがしたい。
標高を上げて、少しずつ色付き始めた。
わずかに黄疸が見られる。
だいぶ登ってきた。
あそこが山頂だろう。
自分の頑張りを褒め称えたい。
振り返る山々を見渡せば、自分がどれだけ頑張って登ってきたかがよく分かる。
しかしこの山はそんな甘くはなかった。
ふぇっ!!
これだけ登って、しかも山頂まで目前だというのに、まだ4合目!?
感覚的には9合目だというのに。
ニセピークの波状攻撃とマムシ
シラタマノキ。
4合目を過ぎると、その先に目まいがするほどの急登が出現して白目をむいた。
富士山とか男体山みたいにズドーンと一直線に登っていく山だと分かりやすいのに。
登る前は「さあ、冒険だ!」とかぬかしてたあたしですが、すでにメンタルは崩壊。
しかし、ガッカリしても登らにゃ山頂は近づいてこない。
小さい秋が点在している。平和だ。
しかし油断したそばからマムシ。
秋山の朝はヘビが冷えた体を温めるために日当たりの良いトレイルで休んでることが多く、この日は5匹以上は見かけた。
マムシの場合は、ヤブの中に移動してもそこから遠くへは逃げないからポールで追い払わないと危ない。
さあ、やっと山頂だ。
さきほどの4合目の案内が少し気にかかるがきっと間違いだろう。なんせここは前人未踏の山なのだ。
容赦なく繰り広げられる急登劇場もこれでやっと終わる。
うっそマジ!?
山頂かと思った先に、まさかの巨大ピーク出現。
しかもよく見れば山頂の手前にちゃっかりニセピークまで付録されてる。
そのニセピークに登り、一旦下ってからまた登り返すなんて、考えただけでゲロ吐きそうだ。
これが冒険を求めた男の末路。
身の程知らずだった。
今すぐ帰りたい。
しかし引き返す決断もできない優柔不断ヤロウは、惰性でとぼとぼと前進。
ずっとこういう日当たりの良い緩いトレイルだったら良いのに。
蛇がガサガサと逃げていくのが怖いけど。
そしてすぐまた急登劇場が再開。はいはい。
でもほんと景色は良くてね、これは新潟の荒沢岳に通じる山岳美だよ。
荒沢岳も鳥甲山と同じ二百名山です。で、特徴的なのが二百名山の中で唯一、三百名山に含まれない。
荒沢岳は鎖場や岩場の難易度ばかり注目されるけど、自分はスズメバチが次々とハイカーを襲うのを目の当たりにして、ただただ恐ろしかった記憶しかない。
嘘でしょ。
こんなに登ったのにまだ五合目だなんて、
この山どうなってんのよ。
とは言え、山頂は見えている。
ここまで来ればさすがに山頂は踏めるだろうけど、残りの距離感とまだ五合目というギャップが頭をバグらせる。
左を向けば同じぐらいの高さまでスキー場の山が見える。
志賀高原、横手山スキー場でしょう。標高2300mまでスキー場ってやり過ぎだーね。
鳥甲山の標高は2,038mです😆
集落が豆粒に見える秋山郷の景色。
冬が来たら孤立しちゃうんだろうけど、そういう暮らしを何年も続けてるのだから今さら困ることなんてないんだろうな。
最近は熊の話題ばかりだけど、秋山では凶暴化したスズメバチも忘れちゃいけない。
野生生物の死亡事故は何年もスズメバチが単独首位打者。
こんな岩場で襲われたらどこに逃げたらいいのよ。
あの平頂峰、最初は苗場山かと思ってたけど違う。
草津白根山かな。知らない山ばかりだ。
植生が微妙に変わった。
屋敷登山口へ下山する場合はあの急峻な尾根を下っていく。
屋敷山への下り道では後ろを振り返った時の鳥甲山の山容が絶景でね、やはり周回で歩くべき山だなと思ったよ。
立ち枯れた木がでてきて厳しい環境なのが分かる。
それまでの開放感抜群のトレイルから鬱蒼とした樹林帯へ。
白クラの頭。
最新のスマホですら「クラ」で変換されない漢字をわざわざ地名に使うわないでもらいたい。
つか、まだ7合目って😭
悲しいけど、ここで一旦下る。
さっきの白クラの頭が恐れてたニセピークだったんだろう。
ところどころブービートラップが用意されている。
ローカットのシューズを履いている自分としては時間をかけてでもうまく避けなくてはいけないポイント。
ハクサンオミナエシ。
山頂までもう少し
いよいよ、残すは本ピークのみ。
ここまで長かった、長すぎた。
ここからちょっと下ってぐいっと登り返していく。
屋敷登山口への下山路も貫禄たっぷり。
もうすぐ山頂だと思えると景色の印象も違って見える。
でも最後まで油断しちゃいけないのがこの山。
足元はスパッと切れ落ちてます。ながらスマホ禁止。
ぜったいに間違えちゃいけないところにはしっかり注意書きがあったり、ワイルドなルートだけどところどころとても親切。
ちょっと足場が悪いところにも鎖を設置してくれてて有難う御座います。
秘境なのに前人未踏ではなかった様です。。
後編へ続きます


