戦場ヶ原 ゆばカツ食ってリハビリじゃ!大迫力の湯滝と男体山の大絶景を堪能するハイキング

戦場ヶ原 ゆばカツ食ってリハビリじゃ!大迫力の湯滝と男体山の大絶景を堪能するハイキング

ここはかつて神同士が殺しあったと言われる戦場。

男体山の神と赤城山の神が中禅寺湖の縄張り争いをしたという神話の舞台がここ、戦場ヶ原の名の由来だそうです。

神でさえも殺しあうなんて。人間が平和に慣れて、それ以上を求め戦争が絶えないのも仕方のない話だなと情けなく思えた、そんな神話の舞台です。これ以上何を求めてるっていうんだい?

あちきが求めてるのは新コロの消滅と山歩きができる日常さ。

 

おかげでずいぶん登山から離れとるがな。

はい、てな訳で男体山を眺めながらリハビリがてら日光の戦場ヶ原を歩いてきました。ぼちぼち体動かしとかないとね。

ってな訳でハイキングです。よりによってこんな曇りの日に。

 

戦場ヶ原の標高は1,400m。夏でも涼しく、目の前は日光連山の絶景。何より遊歩道は大半が木道で整備されてるからとても安全。たまにアップダウンはあるけどほぼ平坦だし、リハビリ感覚でこんな大自然の中を歩けるんだからなんとも贅沢なトレッキングコース。

wikiで戦場ヶ原の説明を読むと広さは400haもあるんだそうです。

うーん、微妙。。

ヘクタールで書かれてもいまいち分からんのよね。なので、お決まりの東京ドームで換算してみました。そしたらなんと85個分!

ちなみに甲子園球場だと104個分。甲子園の方が東京ドームより小さいのが意外だな。

さらにちなみに畳だと2,193,000畳。

もうええわ。

 

そんな戦場ヶ原は、男体山の噴火で湯川が堰き止められてできた湖に、土砂や水生植物が堆積してできた湿原なんだそうです。

 

今回歩いたタイミングでは台風19号の爪痕がまだ残ってて、通行止めの箇所が至る所にあったんだけど、それでも日本を代表するハイキングスポットの実力はさすがで自然まみれになりたい!という欲求はみごとに満たされたっすー。

 

標高が高いからちょうど桜が満開。

では、レッツスターティン♫

 

ルートとコースタイム

■2020年5月23日 ※カッコ内は標準コースタイム

①湯ノ湖~湯滝~小滝周回 約2時間
②戦場ヶ原周回 約2時間30分

合計コースタイム:4時間20分(休憩含まず)

 

湯ノ湖~戦場ヶ原周回 本編

湯ノ湖~湯滝周回編

今回の旅は、男体山で道に迷い片方の靴を落として軽い凍傷になるという企画に乗っかるためにわざわざ日光までやって来た、

という訳ではありませんが、

ともかくここは栃木県日光です。

 

まあ、遭難のリスクなんて自分にはない!絶対にない!そんな風に自信持って言い切ることのできない登山ばかりしてるのが痛いところでして、これ以上はとても自粛中に遭難した不届き者を呆れることのできないあちき。。

男体山って山頂部は森林限界だから雪が付いてるかどうかがぱっと見で分かりやすいんだけどね、樹林帯の中にもそれなりに雪が残ってるのにそれが見えない。

傍からみたら簡単に登れそうに見えてしまうんだよね。

 

湯泉神社近くの車を止められるスペースを見つけたらハイキングスタート。

本当なら湯ノ湖から戦場ヶ原へと抜けて、小田代ヶ原にも立ち寄って湯ノ湖に戻ってくる周回ルートが良かったんだけど、湯ノ湖から戦場ヶ原へと抜ける遊歩道が台風19号の被害で遊歩道が崩壊してて通行不能。

それを着いてから知ったというまさかの企画倒れ(2020年5月末時点)。

なので、今回は湯ノ湖を軽く一周した後、車で戦場ヶ原の三本松園地へ移動してから、戦場ヶ原を周回するという2部構成でに変更じゃい。

 

湯ノ湖とはその名の通り日光湯元から湧き出た温泉が混ざったかの様な色をした湖。

ここからの角度だと薄っすらブルーに見えてバスクリンの様です。

 

少し歩けば、今度はグリーンに見えるという全然違う表情を見せてくれるのは、おっさんのゲストに冷めていたYOUが若く可愛い男子の登場に途端に機嫌が良くなるのと同じ。

 

標高が1,400m以上あるから止まってると寒いです。曇ってるし風が少しあったからね。

そんな訳で止まらずどんどん進む。

 

再び景色が開けると、曇り空に冴えない顔色の湯ノ湖。途端に暗い表情になっちまった。

 

歩き始める前から空腹の限界だったから、まだ15分と経ってないけど風が当たらないところを見つけて温かいラーメンを食べる。

久しぶりに外でカップラーメンが食べられるのが嬉し過ぎて、自粛中に食べ過ぎて飽き飽きしてたはずのカレーヌードルで笑いが止まらん。

 

この風情ある滝を通り過ぎると湯ノ湖は終わり。

こんな静かな自然の中を水音だけを聞きながらただ歩いてるだけで、自粛疲れて鬱寸前だった自分にじわじわと何か充電していくのが分かる。

静かな水の音。

 

静かな水の音、のはずが

 

ん?

 

ドドドドド!!!!

 

怒怒怒怒怒!!!!

 

やべえ!!

落ちたらマジでやばいやつや。

 

 

度度度度度!!!

 

ぎょええ!!

この滝沿いの急な階段も戻り返しがマジできついやつや!

 

 

℃℃℃℃℃!!!

こいつが湯滝か!!

落差50m、幅25mの大迫力。

正直言うと湯滝の存在なんて知らなかったから、まさかの展開にびっくらこいた。

コロナ渦中のオンライン飲み会なんかでは決して伝えられることのできないリアルな世界、生の迫力。

50インチの大画面テレビで8K放送で見られたらそれで十分、という需要もあるだろうけど、やっぱり移動に何時間かけてでも本物を目の前で見たいよね。50インチの大画面テレビには憧れちゃうけど。

 

ところで湯ノ湖の水って全部滝で流れ出てしまわないのか?

湯ノ湖が一定の水位以上だけ滝としてこぼれ落ちるから心配御無用。

 

クマに注意。。日光の山で熊には出会ったことはないんだけど、どこかには必ずいるもんね。

戦場ヶ原は人も多いし心配ないと思うけど。自粛が長引き野生動物の警戒心が緩んで近くまで来てるかもしれないからね。

気をつけて行ってみましょう。

 

雷にでも撃たれたんだろうか、こういう立ち枯れて尚存在感を見せつける巨木一つとっても、欲求を満たしてくれるのが分かる。

 

久しぶりの森林浴。

遊歩道は誰でも楽しめる様によく整備されてる。それは有難いんだけど、やっぱり土の上を歩きたい。

 

湯ノ湖から湯滝となって落ちた水は、湯川となって幾度となく蛇行を繰り返しながら戦場ヶ原へと流れていく。

登山してると、こういう流れが緩やかな渓流になってくると、下界に戻ってきたどー!って感じがして、だら〜と流しながら歩いてしまうけど、なんとも貴重な時間を過ごしてたんだなと、こんな時だからこそ痛感する。

 

ご覧の通り、多少のアップダウンはあるけど、完璧に整備されてるんでね、これなら園児でも歩ける。

 

こちらが、小滝

本来ならここから戦場ヶ原へと歩いて行きたかったんだけど台風19号で遊歩道が崩壊してて通行止めなんで、一旦湯ノ湖に戻る。

一人で歩いてた外人が通行止めを無視して、柵を越えてガツガツ戦場ヶ原の方へ行ってしまわれたけど、しばらくして敗者の顔になって戻ってきたから、かなりひどく崩壊してるんだろうな。。

 

あの建物が湯滝の目印。

営業はまだ自粛中。ソフトクリーム食べたかった。

 

湯ノ湖トレッキングだけで意外と満たされるもんだな。あまりに歩いてなかったから湯滝の上りの階段で白目を剥いてバテて、下からハイペースで登ってくる家族連れに危うく煽られるところだった。

ある程度の体力の低下は予想してたけど、やはり登ることで痛いほど分かる運動不足。いや、老化か?

とにかく疲れたし、トレッキング欲も満腹。

もう戦場ヶ原を歩かなくていんじゃね?

もうええじゃないか♬ええじゃないか♫

 

戦場ヶ原周回 三本松園地から出立じゃ!編

という訳で戦場ヶ原へやって来た。結局やって来ちゃったのねん。

ここは三本松園地、標高は1,395m。

やっぱ戦場ヶ原を歩きにきて湯ノ湖だけ歩いて帰るなんて許されないのか。。

 

ここ三本松園地には、広い駐車場にレストハウスが二軒並んでるので、帰りに立ち寄ってみることにします。

 

ちょうどレストハウスで飼われてたわんこの食事の時間とバッティング。

一瞬でたいらげてしまうラブラドールレトリバーしか知らない自分は、餌を与えられてもすぐに飛びつかないワンコっているんだなと、じーっと見てしまった。

しばらくしてめんどくさそうに食べ始めるのを確認したら出発です。

 

三本松園地のレストハウスの前は戦場ヶ原の展望所。

なんか曇り空が寂しい感じをかもし出してて雰囲気でてる。

ここから戦場ヶ原に行けたら良いんだけどぐるーっと光徳入口バス停の前を通って戦場ヶ原へアプローチすることになります。

 

毛虫みたいな実がなる木を撮るのに1分は費やした。

 

 

えっちらおっちら、国道沿いの歩道を歩いてやっと光徳入口を通過。入口はもう少し先。

 

泉門池光徳歩道の入口

やっと着いたよ。

泉門池光徳歩道の入口。ここからやっと本番なのに長い自粛生活で体力が激減してるため既に疲れて白目むいてます。

やはり湯ノ湖だけで終わらせておくべきだったか。。

 

 

戦場ヶ原ハイキングで遭難したらもう登山からは足を洗うしかないね。

ってな訳でペースはのんびりでスタート。

時間は余裕あるし山ではないからね、暗くなってきても急げばなんとかなる。楽しみましょう。

 

湿原で土が堆積してきたところからシラカバやイヌコリヤナギが生えはじめて林が形成されていくそうです。

薄毛に悩んでる人がいたら頭に土を乗せたらいいですね。

 

高曇りの天気と湿原って、黒くて長いコートを着たモード系な男子が黄昏てるイメージだよね。

頭デカ族のあたしとは真逆なタイプね。

 

そして振り返れば大きな男体山。

一本道の登山道だけど、遭難したっていうんだからねぇ。自粛中でなければ登山客が多く道迷いするリスクだって低かったはず。本人は怖かっただろうね。

 

これが戦場ヶ原ってやつなのね。

何度も訪れてる日光なのにまだ一度も歩いたことのなかったのが不思議なぐらい。

 

足元は湿原なだけに至るところに水たまりが。

そして油が浮いてる。日本全国、実は至るところで油ってわいてるもんなーと、この時は思ったけど全然違いました。

土壌に含まれる鉄分が水に溶けて水面で酸素に触れたり鉄バクテリアの働きで不溶性の酸化鉄となり、それがこの様に油の様に見えるんだそうです。

日本の湿原の土壌は鉄分を含むところがほとんどで、多くの湿原で見られるもので決して汚れてるわけではないんだと。ほえ~。

ぜったい理系に進んだ方が楽しかっただろうなと、この年になって少し後悔してる。世界は不思議で溢れてる。

 

振り返れば太郎山、真名子の日光連山。間近に見える2,000mオーバーの山々の眺めは圧巻。

 

湿原の草が盛り上がったところ谷地坊主(やちぼうず)と言うそうです。

その仲間がやんちゃ坊主ね。

 

戦場ヶ原のど真ん中を貫くコースは台風19号で崩壊しているため、赤沼方面へは小田代ヶ原の方からぐるっと遠回りせざるを得ないのよ。

バテてるのに。

 

戦場ヶ原、仙丈ヶ岳、せん庄ツヨシ。

早く日本球界に復活してもらいたいね、新庄ツヨシ。めちゃ楽しみ。

小田代橋を通過中。

 

10月下旬~11月中旬、この小田代橋からもカワマスの産卵行動が観察できるそうです。

 

 

この湯川を男体山の噴火活動が堰き止めてできたのが戦場ヶ原。

歩いてると平坦な場所なのにどうしてこんなにくねくね曲がってるんだろうと思うのですが、堰き止められた歴史があってのことなんですね。

 

 

泉門池に到着。これで「いずみやどいけ」と読みます。湧き水による澄んだ池が特徴です。

「カモを野生に返すためエサをあげないで下さい」と書かれた立て札がありました。

鴨も物凄く警戒心の強い鳥で、人の気配を感じるとすぐに逃げてしまうものだけど、東京の鴨が逃げないことに最近しこたま驚いた。

ほんとびっくりして誰かに話したくても誰もこんな話に食いつかないだろうからブログで吐露させてもらうぜ。

 

小田代ヶ原(おだしろがはら)まで2.1km。本来ならここで赤沼方面へ進路変更したいところだけど、残念ながら通行止め。

ちなみにこの標識に記載されてる通り、湯滝からだとここまでたった1.7km。

湯滝からのルートが通行止めじゃなかったならここまで簡単にアクセスできて、湯滝~戦場ヶ原を繋いで歩けたんだけどね、しゃあない。

 

こういうわけですよ。。

 

 

というわけで小田代ヶ原方面へ。

 

 

鹿よけのゲージなんだろうけど、フルオープンになってるあたり、ロックダウンに失敗した模様。水際対策失敗。

ちなみにダイヤモンドプリンセス号と聞いて、プリンセスプリンセスのダイヤモンドを連想したのは自分だけ?

 

小田代ヶ原から赤沼へ

ここから小田代ヶ原を右手に見ながら小田代歩道を歩き、赤沼方面に行きたいので「しゃくなげ橋」方面へ。

 

一面に広がる熊笹、ここが小田代ヶ原です。

 

ここまでキビタキやコゲラなどの野鳥を多く見かけました。今日は18-55㎜レンズと35㎜単焦点のレンズを2本持ってきたけどどちらも鳥の撮影には不向き。

レンズ選び失敗。

 

ニューナイスなスズメだって!

 

 

木道よりそりゃ土の上を歩いた方が遥かに疲れないよね。この感触だよなぁーと、コロナのせいで忘れていた大事な物を思い出した。

でも登山ではないのよね、これ。

 

 

キビタキ発見。カメラで撮るには小さ過ぎて、無理やりトリミングで引き延ばしてみた。

若干画像が粗いのはそのせいだけど許しておくり。

 

 

赤沼まで残り0.2㎞。

ここまで途中ですれ違ったのは外人5人ほどのパーティと家族連れの2組だけ。もう午後3時ぐらいで遅い時間だったってのもあるしね。

 

赤沼茶屋前に到着。本日のトレッキングはこれにて終了。

遠回りで歩いたから意外と長い距離を歩かされたけど、お陰様でいいリハビリになったよ。

体力が戻る前に山に入って、途中で歩けなくなる訳にはいかないもんね。

 

湯葉がぎっしり詰まったゆばカツ

三本松園地に戻ってきて楽しみにしてたゆばカツをいただきます。

1つ360円。注文してから揚げ始めるから5分ほど待つけど中身はぎっしりの湯葉!うまいかどうかは、、正直よく分からないんだけど(笑)、とにかく贅沢なゆばカツなので是非食べてみて欲しい。

塩で食べるのがお薦めです。

 

 

飲モ〜ヨと可愛いホルスタインが誘ってますが、ゆばカツが揚がるまでの時間が寒くてね、震えて歯をガチガチ鳴らしててとても牛乳なんて飲む気になれなかった。

たぶん気温は10度ぐらいだったんじゃないかな。風もあったしね。

 

 

振り返って

前々から疲れてる時とか、病み上がりに軽く歩くにはちょうど良さそうな場所として戦場ヶ原は候補に挙げてました。

5月下旬の戦場ヶ原は少し寒かったけど暑いよりマシだから季節的には良かったのかも。

他には西沢渓谷、美ヶ原、霧ヶ峰、奥多摩のむかし道なんか良さそうだなとリストアップしてます。

霧ヶ峰は6月下旬のキスゲが咲く頃なんか良さそうです。

 

ぜんぜん話は変わりますが、最近、はじめて下部内視鏡をやりました。

なんでしょうね、あの恥ずかしさ。女医さんだったからかもだけど、前日は1時間でついたため息の数60回。かなりヘコんでた訳ですが、終わってみればすっきり。やっぱ大腸の中を直接病変がないか見ることのできる内視鏡はぜったいやっとくべきだと思えたし、なんせ先生がうま過ぎてあっという間に終わった。

麻酔もしてもらったんだけど、内視鏡が終わってから30分ほどの仮眠タイムがこれまた最高。麻酔でふわふわする中でまどろむのってやばい。クセになりそう。

下部内視鏡をする当日の朝は、下剤を飲んで大量の水を摂取して胃腸を綺麗な状態にするんだけど、それも1年に1回、体の中の大掃除にもなって良かったしね。

その矢先、掃除機が壊れて掃除ができないでいます。

では

 

 


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