妙高山 登山(燕温泉) 黄金の湯と源湯を巡る旅 静かな北信の森は湯けむりけむる峰 日帰り

妙高山 登山(燕温泉) 黄金の湯と源湯を巡る旅 静かな北信の森は湯けむりけむる峰 日帰り

 

どもども、心は無色、体臭は硫黄臭、やっほっほ亭です。

 

気付きゃもう秋。下山後の温泉が楽しみな季節となりました。

下山後のほとばしる体臭をさっぱりすべく温泉に行けば、火照った体から流れ出る汗が登山以上という不条理な夏もやっと終わりました。

 

さて、そんな秋一発目は新潟県の妙高山(みょうこうさん)にやって来ました。

今回は妙高山の麓にある野天風呂「黄金の湯」を下山後に楽しむという宇宙規模に壮大な企画を立てました。

 

妙高山に登るのは今回で2度目です。前回は笹ヶ峰から定番の火打山とのセットで登りましたが、11月の妙高山は既に雪深く、激ラッセルの末タイムオーバーを迎え無念の撤退。踏み跡が一切無い中、ひたすらラッセルし続けて山頂目前まで行ったってのにほんと悔しい!(妙高山・火打山登山は、こちら

でもその時のしんどかった経験が今雪山に対して慎重な姿勢を取るきっかけになった訳だから決して無駄な撤退じゃなかったんだけど、、それにしたってあちき悔しぃ!!

 

「早いとこコイツはやっつけなきゃ気が済まない!!最優先で登るぞ!!」

 

と思い続けて、悠長なことに、、2年が経過。

まあね、そんなもんですよ。他に登りたい山もあったし。

 

で、今回はやっとリベンジという訳で、妙高山だけを登りに来たから今度は燕温泉登山口からのルートを選択。

ガスに煙る秋一番の妙高山をコースタイムよりちょっと遅いぐらいののんびりペースで楽しんできました。

 

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ほいじゃ今回のルートの特徴を要約します。

妙高山 燕温泉ルートのポイント

①秘湯で名高い「黄金の湯」「河原の湯」の野天風呂は下山後の楽しみ。

②山頂からは北信五岳の大パノラマ(この日はガスってたけどね!)

③登山ルートは赤倉温泉源湯、惣滝、風穴、光善寺池、そして山頂付近の火山岩など見どころ豊富。

 

 

”標高差1,350m。鎖場や急坂の胸付き八丁はなかなか登りごたえあり。総合的に見て中級者向けのルート”です。

 

山頂からは大パノラマとか書いちゃってるけどぉー、

本当はずーーっとガスの中だったからどんな景色だったのかきちんと説明できないんだけどね!

前回です前回。前回山頂のすぐ近くまで登った時に雪で真っ白に染まった北信五岳、特に火打山の綺麗な姿が印象的でした。

妙高山は昔、カルデラを形成するぐらいの大爆発を起こした火山なので、妙高山を取り囲む外輪山の景色や深くえぐれた谷、山頂の火山岩など荒々しい景色が楽しめる山です。姿形もこれぞ妙高山って感じで特徴的だし、ほんと名山だと思います!!

 

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妙高山は一等三角点が置かれた北峰が標高2,446m、最高峰は南峰の標高2,456m。外輪山が取り囲むカルデラが特徴で日本百名山、北信五岳の最高峰。新潟県を代表する山で越後富士ともよばれてます。

 

さあーって、湯けむりとガスにけむる登山の幕開けです。

 

いざっ

 

■周辺地図

・燕温泉へのアクセスは、こちらをご参照ください。

 

 ■ルートとコースタイム

■2018年9月2日 ※()カッコ内は標準コースタイム

燕温泉登山口⇒(160分)⇒天狗堂⇒(120分)⇒山頂(北峰)⇒ (90分) ⇒天狗堂⇒(130分)⇒燕温泉登山口

標準コースタイム:6時間20分

 

登山開始

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燕温泉の無料駐車場です。水洗トイレ完備です。

一般観光客も停める駐車場なので、たけのこ狩りシーズンだと駐車場はすぐ一杯になってしまうらしいです。

前回は笹ヶ峰に下山後、ここまでやって来て黄金の湯に入って帰りました。なのでどんな所かはリサーチ済み。

 

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駐車場から燕温泉へぐいぐい登ります。

観光で来られた方々からは文句が聞こえてきそうな温泉街までのアクセスの悪さです。

 

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温泉街までは歩いて5分ほど。足湯があったり売店、自販機もあります。朝早いから売店はやってなかったけど、下山後に軽食だって取れます。

 

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温泉街を抜け黄金の湯に向けて登っていく。

 

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途中にあった神社でtoto(サッカーくじ)の必勝祈願をしておきます。

ついでに安全登山も頼んでおきました。

 

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秋一発目の登山だってのに、あじさいが見事に咲いてます。

どうなってんでしょうね。

 

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切り株に進行方向を記載するなんてちょっといいじゃん。

 

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黄金の湯に着きました。野天風呂です。

男湯は入り口から完全に丸見えです。別に見られるのはいいけど(よかねぇか)、見たくもないのに見てしまった人を不快にさせないかが心配。

 

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ちょうど誰もいなかったのでささっと男湯を一枚。

湯の花が多めの白濁した湯は一度来る価値はあると思います。

本日は下山後ここに立ち寄るのが目的の登山企画です。

 

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黄金の湯からもしばらくは舗装された林道を登っていきます。

どうでもいいけど完璧な曇天。山の麓の街がガスってるぐらいなんでね、山頂方面は真っ白けで何も見えないバッドコンディション。

 

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登山口入口にやっと着きました。

駐車場からずっと登ってますが、ここからやっと登山開始。

 

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赤倉温泉の源湯がありました。

源湯を管理する小屋もあってきちんと質が保たれてる感じがします。

 

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高温のガスが吹き出しててビビりました。

大迫、硫黄臭さも半端ないって。

 

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ちなみに源湯のすぐ横には水場もあります。多少温泉の味がすんじゃないのかと期待しましたが真水です。

 

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舗装された道が続くので歩きやすいのですが、ところどころ転んだら崖下に真っ逆さまって所を通って行きます。

 

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2段で流れる滝が見えてきました。

 

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「その滝を上から見るとこんな感じです!」と伝えたかったのですが高所恐怖症で度胸もない自分が寄れるのはここまでが限界。

落ちたら確実に命を落とすウォータースライダーです。

 

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滝を過ぎるとやっと山登りらしく、トレイルが始まります。

長かった舗装路の区間で割と標高を稼げました。

 

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リンドウが咲いてます。さっき梅雨の代表格アジサイを見たばかりだというのに、突然秋の代表格リンドウがでてくるという季節感のちぐはぐさ。

 

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豊かな温泉地を抱く妙高山なだけに、流れる川も白濁してます。

期待して手をつけてみたけど冷たかったです。

 

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湯道分岐です。

ここで河原の湯経由のルートと合流します。

 

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下山でこっちに進めば河原の湯→黄金の湯に戻ることができるということね。OK。

 

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温泉色に白濁した川に沿って登っていきます。

ご覧の通り、山の中腹から上はガッスガスだぜ!

 

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標高1,740mに書き換えられてますね。

ここから胸突き八丁が始まります。どんだけキツイ登りか心配です。

 

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下山する人向けのロープが垂れ下がってたり、樹林帯の急坂をひたすら登っていきます。

五合目を過ぎて、更にガシガシ登っていく。

 

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日差しが出てきたと思いきやなんとここで雨が降ってきた

雲の中に入ってしまった感じだけど、山頂では雲の層を抜けていることを期待して登る。

 

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六合目。

胸突き八丁を無事登りきって天狗原に到着。ここは赤倉温泉スキー場からのルートとの合流地点です。

雨は降り続いてます。ええ、しんどいス。

 

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光善寺池(こうぜんじいけ)に着きました。

雨がシトシト降り続ける高層湿原。

何度も言います。ツライ。。

 

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八合目の風穴(かざあな)に着きました。

北アルプスの岳沢ルートにあるのは風穴(ふうけつ)で、ちょいと読み方が違います。

涼しい風が吹き出してくるのは同じです。

 

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雨も降っててちと寒いですが、折角なので。

 

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たまにほんのわずかだけど青空が見え、いよいよ山頂で雲を抜ける期待が膨らむ。

 

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鎖場に着くとやっと雨が上がった!岩場が濡れてなくて一安心です。

ここの鎖場は長いですが斜度も緩いしステップが切られてて登りやすかったです。

 

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鎖場が2段階で出てきますが、2段目は鎖を使わなくてもラクラク登れるぐらいです。下りでは必要です。

 

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振り返ればこんな感じで一気に標高を稼げた。鎖場よ、お前はなんて良い奴だ。

 

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山頂方面は相変わらずガス。

「黄金の湯に入って帰るだけの温泉旅行でも良かったんじゃないか?」

頭をよぎる。。

 

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この大きな岩が出てきたら火山岩で形成された岩場の始まりです。山頂までもうちょっとです。

ここからゴツゴツした岩場が始まるので鎖場からトレッキングポールはしまったままにしときましょう。

 

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トリカブト。そろそろトリカブトも枯れ始める季節になりました。

つかそんなことより、背後のガスの濃さがやばい。

 

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表面がざらざらしてるのが特徴的な火山岩。少し転んだだけで擦り傷だらけになること間違いなし。

想像しただけで痛い。

ごめんだ!そんなのごめんだ!

 

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そんな訳で緊張感をもって登ってるところの一枚です。

半分、ガスり菌に感染してヤケを起こしてます。

 

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「うん?ここ山頂か?」

まず最初に目に飛び込んできたのがこの妙高中学校お手製の十合目の標識。

妙高中の諸君、良い仕事するな。

高校に上がると妙高高校か?

カタカナで書くとミョウコウコウコウ。

やたらコウだらけやな。

 

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どぼぼーーん

ガスレンジも高め。

やっぱこうなったか。。

雲を突き抜けると期待した俺が馬鹿だったわ。

 

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妙高山最高峰の南峰です。

しゃあない。妙高山の一番高いところに登ってみるか。

遊ぶっていう歳でもないんだけど、他にやることもないんでね。

 

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うえーい!

 

 

 

 

それでは、

 

恒例ではございますが、、

 

 

晴れ乞いの儀を始めたいと思います。

 

みなさんご静粛にお願いします。

 

 

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具志堅妙高の神よー

 

Hare Tamae〜!

 

もっとー!もっと心をこめて!!

 

アイ ウォント サニー・アンド・ブライトぉ~

 

もっともっとーー!!

 

ギブミークリアーウェザー!!

 

カマーン!もっとカマーン!

 

 

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「おおー!!ほんとに晴れた!」

 

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「晴れた晴れた!」

まったく、なんまんだぶです。

祈りが通じるとはこの事。

 

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で、またすぐガスる。

北峰にも行ってみようかと思ったけど、途中で「こんな真っ白で行く意味あんの?」ってなって、結局この日本岩を見て北峰に引き返しました。

南峰の方が北峰より10mほど高いからね、あえて南峰に行く必要はない訳です。

 

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というわけで「北峰で昼食を」。

「ティファニーで朝食を」風に言ってみましたが、まあいい。

とにかくこの新潟ラーメンよ!スーパーでたまたま買ったんだけどびっくりした。美味い!!これ食べて!新潟来たら次も食べる!ぜったい!

 

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満腹になったし、ガスってるなら長居は無用だ!

まあ今日は一瞬でも晴れてくれただけ勝ち戦でしょう。間違いなく!

やっぱ、晴れ乞いが効いたな。

 

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下山してるとどんどん晴れてきた。

今更って感じだったけど眼下に野尻湖が見えた時はスカっとしたな。

 

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スカっと風穴で頭を冷やす。いろいろ頭を冷やすことがあって大変なんだわ。

 

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おお、また晴れた。

さすが、荒々しい山だな。

 

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山頂がよく見える。

一瞬でも晴れた時間に山頂に立てた自分たちが今日一番ラッキーだったと思ってたけど、負けたわ。。

 

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胸突き八丁も下り終えると、黄金の湯の近くにあった施設も見えてきました。

 

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標高1,410m。

ではなく「平成」ね。「height」ではなく。

 

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標高を下げてくるとウメバチソウの群生。

8月~10月頃が開花時期のウメバチソウ。秋の代表格です。

 

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楽しみにしてた「黄金の湯」に戻ってきました。

先客はおじいちゃんと孫の2人だけ。子供がお風呂の湯でふざけてサンダルを洗ってたけどその半分は湯船に戻ってきてたぜ。。

 

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ひゃっはっはー。

下山後は満足度をブランコで表現、腹筋破壊!

今回もなんだかんだで目的達成の満足いく登山となりました。

 

振り返って

 

燕温泉から山頂までは単純標高差で約1,350m。コースタイムは往復で6時間20分。

笹ヶ峰だと標高差は1,100m程度ですが登り返しがあるし距離も長くコースタイムは10時間と少し長め。なので、妙高山だけを狙うなら燕温泉ルートの方が手軽でお薦めです。

ただ、景色は断然笹ヶ峰からのルートの方が良いです。

樹林帯から黒沢池の湿地帯に出た時に広がる大雪原にはほんと驚いたし、外輪山に登って妙高山が目の前に現れた時の感動は今でも忘れることができません。ラッセルで苦労した分感動も大きかったのかもしれませんが、それを差し引いても山歩きを存分に楽しめる良いコースでした。

燕温泉ルートも良いのですが、できれば最初に笹ヶ峰ルートで登って、2回目以降に燕温泉ルートを歩くのが良いと思います。

 

 

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「はじめて」というのは強いインパクトを残しがちです。

自分が初めて読んだ小説は西村京太郎の十津川警部シリーズ。当時小学6年生でなぜかクラスでサスペンス小説が流行り、友達と読みまわして何冊も読んだ。なぜ?何がきっかけでそんな謎のサスペンスブームが起こったのかは不明ですが、クラスの男子の大半が休み時間にサスペンス物を読みふける光景は異様だったはず。

この頃の関心ごとはもっぱら「なんでTVじゃカメさん(亀井刑事)が主役なの?」です。

変わったクラスだったことは間違いないでしょう(笑)

 

今ではサスペンス物を読むことはあまりないのですが、最初に本の世界に入るきっかけをくれた西村京太郎だけは特別な存在です。本屋に行って新刊が並んでると(買いはしないけど)手に取ってパラパラパラっと読んでしまいます。

 

9月初旬。北アルプスや北信の山々では霜が降りて葉が色付き始める季節になりました。

東京じゃまだたまに猛暑日があったり、夜は扇風機回さないと眠れないし、ガリガリ君美味いし、山の季節の進みの早さとのギャップがあり過ぎて思考がついていきません。

 

妙高山では10月初旬に雪が舞い始め、10月後半には根雪が積もり始めます。

 

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はじめて登ったルートというのも強いインパクトを残しがちです。

妙高山の笹ヶ峰ルートは景色の素晴らしさだけではなく、雪山の難しさを初めて知った登山となりました。このまま行って登頂できるか?登れたとしても日が暮れるまでに戻ってこれるか?戻ってくる体力を考えればここで諦めるべきじゃないのか?

踏み跡のない雪を前に焦り、緊張しました。

あれは間違いなく西村京太郎以上のスリルとインパクトがありました。

では

 

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