ひとつばな(アカヤシオ)満開!
西上州の三ツ岩岳(みついわだけ)に花見登山にやって来ました。
今年は当たり年だね〜と、他の登山客も山頂を埋め尽くすアカヤシオを前にしてやったりと言った感じ。例年より早い開花でしたが、最高のタイミングで来ることができました。
三ツ岩岳登山の特徴
1.例年4月下旬に見頃を迎えるアカヤシオの群生
2.登り始めから続く急登。しかし危険箇所は少ない。
3.アクセス悪く、車がないと不便。駐車場あり。
この春、どこへ花見登山しようか迷ってる人がいたら是非参考にしてください。
ほわちゃー!
三ツ岩岳は標高1,032m。ぐんま百名山にも選ばれてない山ですが、そんなのどうでもいいですね。
西上州では、アカヤシオのことを細い枝に一輪しか咲かせないことから「ひとつばな」と呼ぶそうです。三ツ岩岳のある群馬県南牧村(みなみまきむら)の村花にもなってます。
アカヤシオと言えば、他に栃木の月山(つきやま)や高原山なんかが有名ですが、たぶん三ツ岩岳だって負けてないと思う!たぶんね!どっちも行ったことないけど!
もうほんと口あんぐり。口臭吐き出しながら見惚れてしまったわ。
去年は同じく西上州にある笠丸山にアカヤシオを見に来ました。なのですっかり自分の中で、西上州=アカヤシオっていう図式が出来上がってしまった感じです。
満開のひとつばな。虫たちもでてきて春本番って感じ。
花見登山の幕開けです。
ひとつばなの峰へ、いざっ
■周辺地図
大仁田ダム駐車場までのアクセスは、こちら
■ルートとコースタイム
■2018年4月14日 ※カッコ内は標準コースタイム
大仁田ダム登山口⇒(60分)⇒山頂⇒(65分)⇒大仁田ダム登山口
標準コースタイム:2時間5分(休憩含まず)
登山開始
南牧村から眺める三ツ岩岳です。見事に三つ岩になった山頂だから遠目でも判別できます。
南牧村はちょうど桜が満開で、川沿いに立ち並ぶ桜を眺めながら登山口までドライブを楽しめます。
三ツ岩岳登山口に着きました。
大仁田ダムを目指してやって来ました。駐車場は10台分ぐらいあって、この写真の右側に映ってるのがトイレです。
仕事をサボって暇つぶしてる営業マンがいました。早々にノルマ達成したに違いありません。
コースタイム短いので、軽装です。
んじゃ、登ります。
右の丸太橋は真ん中の木が腐ってて折れそうだったから気をつけてくださいな。
左の二本しかない丸太橋の方がしっかりしてます。
本日のルートは、ここを右に折れて竜王大権現コースで登り、尾根コースで下ってきます。
新緑が始まりました。
一度芽吹き始めるとその波は一気に押し寄せてわっと緑一色となります。毎年そのスピードには驚かされます。
なかなか登りごたえのある急坂に、ズリズリ滑りながら苦労して登る。ここを下山で使用したら大変だと思う。
緑が眩しい。最高です。新緑の日光白根山に登りたい、フとそんな事を思いました。
竜王大権現様って大袈裟じゃね?
と思わずにはいられないボロボロ感。
とりあえずここまで来たなら急坂はほぼおしまい。尾根まではあともう一息です。コースタイム短いって最高やん。
見上げると西上州らしい大きな岩岳。山頂の三つに分かれてた岩の1つでしょう。
ちょっとだけアカヤシオが咲いてるのが確認できます。
尾根に出ました。樹林帯だけど落葉樹の森だから少し寂しい感じです。これが西上州らしさでもあります。
それに今日は曇ってるし、雨にならないことを祈ります。
さあ、山頂はすぐそこです。
コースタイム短めなので、意識高めの登山客ならどこかの山と組み合わせて1日2座狙いでも良いかもしれません。
ロープを使う場面も出て来ますがここら辺は楽勝。この山の難所は間違いなく登り始めの急坂です。
しかし、山頂付近は一面アカヤシオの群生って聞いてたけど、まだ全然だす。
もしかして期待できないんじゃね?と疑いながら登ってました。
途端に真っピンクの世界が訪れるんだから不思議です。
疲れなんて一瞬で吹っ飛びました。ほんと突然のスタート。
乙女ポーズで感動を表現。
いや、すげぇすげえ。
奥の方まで続くアカヤシオ。よく見るとほんと一本の枝に一輪しか咲いてないですね。まさにひとつばなです。
花咲か爺さんがパーっと咲かせた様な世界です。
そんな小学生低学年レベルの感想しか出てこないくせにブロガーなんぞやってます。向いてないのかもしれません。
花見とスイーツがオイラの生き甲斐。まさに薔薇色の春山登山。
糖と脂質のカロリー祭りって素晴らしい。
途中ですれ違ったご年配の方々から、ここからの景色が綺麗に見えるポイントだよと教えてもらい、ちょいと休憩。
登山始めるまでアカヤシオって花を知らなかったし、山の上がこんな風に花一色になるなんて思いもしませんでした。
そろそろ山頂方面に移動してみましょう。
山頂までは大袈裟ではなくアカヤシオのトンネル。
圧巻です。
歩きだすとますます濃くなっていくアカヤシオの密度。なかなか歩みが進みません。
爺さんよ、いい仕事するな。
山頂に着いて、ここでも乙女ポーズで1枚パチリ。
いい加減恥ずかしい。
あ、爺さんいた!
(スミマセン。。)
すげぇよ、爺さん、あんたすげぇよ。(すみませんすみません)。
曇り空なので若干カメラの色を濃い目に設定して撮影したりしましたが、そんな小細工いらないぐらい鮮やかです。
今日の登山は上出来です。
調子よく遊んでましたが、遠くで雷の音が聞こえたので慌てて下山開始。
とりあえず樹林帯まで下りて、様子を見てお昼ごはんにします。
今年のひとつばな、見納めです。
下山は尾根コースです。尾根コースは下り始めこそ急でしたが、登りの竜王大権現コースに比べればだいぶ緩やか。今回自分たちが歩いたこのルートがお薦めです。
尾根の凸凹を歩くから、こんな急な登り返しがたまに出てきますが、逆にこんな所を下りで使いたくないですからね。
尾根道から駐車場方面に折れる。振り返るとカール地形の様に湾曲して見える尾根。
クマゴロシのあたくしですが、最近腕が鈍ってたので久しぶりに拳の鍛錬です。
作業道を歩いてここを右に折れますが、見落としやすいので要注意です。
自分は気付かずにしばらく真っ直ぐ歩き続けてしまい、ヤマップの地図を見て慌てて引き返してきました。
というわけで登山口に戻ってきました。
今日も安全登山でした。神様、天狗様、有難うございました。
帰りも南牧村の桜を眺めながらのドライブです。丁度満開を迎えてました。
振り返って
アカヤシオ、別名ひとつばな。またの名をヤシオツツジ。
色んな名前を持ったツツジですが、「ひとつばな」が一番いいですね。
西上州は妙義山や二子山、両神山と言ったスリリングな山が多いイメージですが、笠丸山や今回の三ツ岩岳に咲くアカヤシオの大群生を見てしまうと「西上州はひとつばなだ!」というイメージにすっかりすり替わってしまいました。
今回の三ツ岩岳は、岩峰をこよなく愛する同行者から教えてもらって行ってみることになりましたが、タイミングばっちり!想像を越えた景色を楽しむことができました。
山に登り始めて驚かされることは珍しくはないのですが、今回も度肝抜かれまくりな登山となりました。
正直、自分はあまり花に興味はない方だと思うのですが、もはやそういう次元じゃなかったです。
これが山麓ではなく山頂付近でしか見られるなんて、登山冥利に尽きるってもんです。
三ツ岩岳はコースタイムが短くわずか2時間ちょっとで登って下りてくることができます。距離は3キロほど。朝登り始めたら昼前には下山できてしまう手頃な山ってのも花見登山には丁度良いです。
なかなか山登り以外で訪れることがない南牧村村ですが、すぐ近くにこんにゃくパークや、妙義山のさくらの里があるので、足を伸ばしてみるのも良いと思います。
何にしても旬の山に来れて良かったです。
過疎化が進む南牧村。ひっそりとしたこの集落が一番賑わう季節が到来しました。
ではでは
まだ帰りたくないの「✖」です。