硫黄岳(八ヶ岳) テント泊登山 130万年前の記憶を辿る 南八ヶ岳入門コースで行く爆裂火口(2015.8.15)

硫黄岳(八ヶ岳)  テント泊登山 130万年前の記憶を辿る 南八ヶ岳入門コースで行く爆裂火口(2015.8.15)

硫黄岳(八ヶ岳)
硫黄岳(八ヶ岳)

 

八ヶ岳に来ました。

八ヶ岳は夏沢峠を境に南北に山域が分かれてます。北は割とのんびりした登山ができるエリア、南は八ヶ岳の主峰赤岳を中心に阿弥陀岳や権現岳、キレットがあったりと急峻な峰々が連なる山塊となってます。

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今回は南八ヶ岳の赤岳鉱泉にテントを張り、そこを拠点に硫黄岳と赤岳にアタックしてきました。

硫黄岳はだだっ広い山頂と爆裂火口が有名です。

 

<スケジュール>2015年8月15日
10:10美濃戸口→11:00八ヶ岳山荘→11:15美濃戸山荘→12:50赤岳鉱泉→14:20登山開始→15:20赤岩ノ頭→15:45硫黄岳山頂→16:55赤岳鉱泉

 

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片道4時間半の鈍行の旅。

上流階級が乗る特急あずさの通過待ちの間、我々ボンビー族はぞろぞろとホームに出て、思い思いにストレッチしながら南アルプスの山々を眺めます。

いつかあずさに乗ってみてぇな〜と、そんなハングリー精神をバネに腰をグルグル回します。自分の場合、体のかたさと財布の紐の固さは比例します。

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茅野駅から美濃戸口まではバスで約40分。

快晴だ。

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赤岳鉱泉に向けて移動開始。まずは八ヶ岳山荘経由で美濃戸山荘を目指します。

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バス停から歩いて10分ぐらいの景色。ここらへんで標高は1700mぐらい。

暑いです。夏の低山にはとても登れません。

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15分程行くと美濃戸山荘への標識がでてきます。

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同行者がソフトクリームを食べたいと言い出したので、八ヶ岳山荘でソフト休憩。客が途切れる時間帯なのか、スタッフがウトウトしてて、声かけにくかったぜ。

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ご覧の通り、単調な道。これを3時間程歩くのかと思ったらゲンナリします。

ソロハイカーが多かったけど、会話なしは飽きるでしょうね。

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ミレーとマムートののぼりを貼った駐車場に着きました。どちらも好きなメーカーではありますが・・・

国有林なのに、国内メーカーの意地を見せて欲しい。モンベルさん!

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駐車場から赤岳が見えてやる気がメラメライオン。

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美濃戸山荘。向かって左側に水場があります。がぶ飲みです。

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北沢ルートと南沢ルートの分岐に到着。

赤岳鉱泉へは北沢ルートから行きます。

南沢は使ったことないけど、北沢ルートの方が眺望が良く、目標物との距離が測りやすいとヤマケイに書いてました。

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高原に来た感じがします。

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しばらく歩くとこんな素敵な道に変わります。山をやらない人でもハイキングで十分楽しめますね。

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風が涼しい。

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正面に横岳が横たわる。

「男はショッてなんぼですよ!」と言う同行者は、80ℓザックで重量20キロ。

荷物を減らそうと悩むより、如何に山で贅沢ができるかを求めたいそうです。アホな事だと分かっててもこだわっちゃうのが男って生き物です。分かるよ。分かるけど俺には真似できん。。

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この時期はいたるところでトリカブトが群生してます。

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長かった。やっと赤岳鉱泉に到着です。テン場が空いててラッキーです。

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カミキリ見っけ。

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二人でテントを張り、しばらくのんびりしてから荷物デポって硫黄岳へアタック開始。

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階段から始まる。

stairway to Heaven。勝手な自論ですが、「天国への階段」のイントロをギターで弾けない奴がギター弾けるなんて言って欲しくない。

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樹林帯からたまに姿を見せてくれる阿弥陀ババア。あ、失礼、阿弥陀岳ですね。アミダババアに反応した貴方は80年代を全力で生きた人に違いない。

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なだらかな登山道です。

八ヶ岳は最初なだらか、途中から急峻な登りに変わるのが特徴的。

ただ、今日登る硫黄岳は八ヶ岳入門の山なだけあって山頂まで危険な道はありません。

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しばらく九十九折になった登山道を歩きます。早く森林限界に出たい。

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石垣みたいな山肌が見えてきた。すごい迫力です。あれが噂に聞いてた爆裂火口の片鱗なんでしょうね。

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硫黄岳から横岳への稜線。

 

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そして横岳から赤岳への稜線。横岳の歯ブラシの様なピーク群はどんなトレイルになってんだか。。今回は通りませんが、是非次に歩いてみたい場所です。

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徐々に樹木が減ってきた。

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ハイマツは山頂間近の目印。

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さあ、稜線にでました!

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フゥ~。

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走り出したくなる!

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左に行くとオーレン小屋。オーレン小屋のパンフレットに描かれてる家族連れの絵が好きです。

3名以上だと駅から送迎してくれると聞きました。至れり尽くせりですね。

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ボルダリングをやってみたくなる岩です。

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巨大ケルンが数多く点在するのがこの山の特徴でもあるのですが、、

山頂がどこか分からないじゃないか❗️

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あれはケルンか?山頂か?とりあえず行ってみます。

山頂はサッカーができるぐらい広い。ゴール外すと爆裂火口に真っ逆さまだけど。

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ケルンに隠れてたシャイな山頂を見つけました。

2,760mです。

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三角点は山頂の標識から離れたところにありました。

 

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八ヶ岳は130万年前の火山活動で誕生したそうです。その火山活動の名残を今でも垣間見ることができるのが、ここ硫黄岳の爆裂火口です。

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だだっ広い山頂の北側を吹き飛ばした 荒々しい噴火の記憶。

富士山の時は俺のお腹も爆裂したけどな❗️つい最近の記憶。。

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しかし、こんなに大きくて個性的な山に割と簡単に登ってこれるのは魅力です。一見の価値あります。

この時間から急に曇ってきた。黒い雲が荒涼とした大地と雰囲気が良く合う。

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 硫黄岳から横岳、赤岳に続く稜線。なんてブラボーな道なんでしょう。

八ヶ岳が好きになりました。

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さて、悲しいかな、下山の時間。下山したら山荘でアイス食べたい。

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 下山は早いっす。赤岳鉱泉に到着。

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八ヶ岳農場のアイスクリーム。500円なり〜。ハーケンダッツより高いけど、これを楽しみにしてたんだから、躊躇せず購入。うまかったっす。

 

  振り返って  

とうとう自分もテント泊する日がやってきました。

最初、キレット小屋のテン場にする予定でしたが、車がない自分たちはどうしてもを美濃戸を起点に考えなくてはならず、最終的に赤岳鉱泉に決めました。

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赤岳鉱泉のテン場は水場、トイレがすぐ近くにあるし横岳の眺めも良く、何より空いてたので初めてのテン泊には最高の条件だったと思います。

八ヶ岳の様な広大な山塊を楽しむには日帰りではもったいないです。日が暮れ始めて焦って下山する必要もありません。

ゆっくり陽が沈むのを楽しみ、急激に冷え込む山の夜に驚き、隣のガサガサする音が想像以上にうるさく聞こえることに目が覚めたり、隣のテントからダイレクトに聞こえる屁にウケたり、すべてが新鮮でした。

始発電車とバスに揺られること約5時間。八ヶ岳はアクセスが良いとは言いますが、鈍行だと流石に遠かった。。

遠かったですが、翌日もじっくり登れるって・・・テント泊いいわぁ。

明日は赤岳に登ります。

つづく


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