【長野】鉢伏山 雪山登山① 霧氷化したカラマツと小腹パフォーマンス 山頂は恐ろしく曇天

【長野】鉢伏山 雪山登山① 霧氷化したカラマツと小腹パフォーマンス 山頂は恐ろしく曇天

どげん、こげん、そげん。

福岡弁3段活用。

 

 

リピートアフタミー。

せーの、

どけん、こげん、そげん

 

まあ言葉の意味は福岡の人でなくてもなんとなく分かると思うんだけど、

 

どげん?は、どんな感じ?みたいな。

こげん?は、こんな感じ?みたいな。

そげん?は、そんな感じ?みたいな。

ぜんぶ抽象的だな😂

 

もしかして、もしかして、

モルゲンも福岡弁なんじゃね?

 

下山後の帰りの道中でそんなことを思ったのでした。

 

ちなみに言うと、昔はシュラフメーカーのナンガも「なんがね?」が由来で実は福岡発祥のメーカーなんじゃね?って本気で思ってた。

 

 

あ、そうそう。夕日のことはアーベントロートっとぉ?と言いまして、これも間違いなく福岡弁です。

 

 

長野県の鉢伏山(はちぶせやま)に登ってきました。

 

遅ればせながら2025年一発目の登山ということもあって緩い山を選んだよ。

 

鉢伏山は無雪期なら山頂近くまで車で上がれる山なんだけど、冬は扉温泉ルートか牛伏寺ルートのどちらかから累積で標高上り約1.000m、距離11kmほど歩くからまあ程よい感じ。

 

それに雪山と言っても積雪量は大したことないし、ラッセル地獄で撤退することも滅多にないと思う。

 

しかも山頂には鉢伏山荘が冬季営業してくれてるのも安心。

今回はそんな鉢伏山荘ておしるこを食べるという旅の楽しみも兼ねて、久しぶりの雪山ハイキングをのんびり楽しんできました。

 

 

晴れてくれたら山頂からは北アルプスの絶景だったのにぃ!

この日は…😂

 

標準コースタイム

■2025年1月26日 ※カッコ内は標準コースタイム

鉢伏登山道入口⇒(170分)⇒鉢伏山荘⇒(20分)⇒鉢伏山山頂⇒(15分)⇒鉢伏山荘⇒(130分)⇒鉢伏登山道入口

コースタイム:5時間35分
距離:11.1㎞、累積上り:980m
 

鉢伏山雪山登山

扉温泉から登山開始

早朝の諏訪湖。

寒さが苦手、朝が苦手。

さすがに1月の諏訪湖は寒いよ。

これまで八ヶ岳の稜線から見てきた諏訪湖をこんな間近で見るのは始めてだったので、ブルブル震えながら何度も写真を撮ったよ。

で、結局使うのはこの1枚だけ。

いつも思うけど、気持ちの高ぶると無駄打ちが増える。

フイルムと違って無料という甘え。

 

本日は扉温泉ルートから登るよ。

下山後の温泉が目の前というアクセスの良さと牛伏寺ルートより少し短いというのが決め手!でしっ!!

 

上の写真の手前に美ヶ原ロングトレイル利用者用駐車場があるのでそこに駐車。

詰めれば6台は止められるぐらいのスペースだったよ。

 

 

登山口がある明神館方面に向けて林道をとぼとぼ。1キロも歩かない距離。

この林道沿いにも駐車場はあったけど、おそらく明神館の駐車場だと思われる。

 

こちらが明神館。

ボンビーには一生縁のない高級温泉旅館らしい。

試しに楽天トラベルで見てみたら1泊55,000円というプランから始まったから秒で閉じたよ。

寝ちゃえばどこでも一緒なのに…(ボンビー思考)。

 

 

ピザ窯かと思って開けてみたら焼却炉だったよ(開けるなって)。

しかしさすが高級旅館。こんな綺麗な焼却炉初めて見た。

学校の焼却炉が真っ黒だった記憶しかない。

 

沢とカラマツのコース

毎度のことだけど登山とは関係ないことに尺を使いつつやっと鉢伏山の登山口に到着。

登山は旅の中の一つの楽しみであって総合的に楽しまなきゃというのが信条です。

 

もうすでにカッチカチやでー。

しかもここから山頂まで6.3kmって…、聞いてた話よりだいぶ長めに歩くんだなと、一歩たじろいだ。

 

カッチカチやでー😂

端っこの雪が残ってるところを選んでノーアイゼンで登っていく。

 

カッチカチやでーゾーンさえ抜けちゃえばもう安全。

 

と思いきやカチカチゾーンの下りが始まる。

こりゃたまりまへんわー!とチェーンアイゼンを装着。

アイゼンを無駄に重りとして背負ってるぐらいならさっさと足に着けた方が安全だからね。

 

 

沢沿いのルートに出たよ。

行程の半分ぐらいはこの沢沿いのルートで、もう残りの半分は植林されたカラマツの森のルート。

 

たまに高巻きで日当たりが良いところは融雪が進んでる。

 

 

そして冷たい空気が沈殿する沢沿いに戻る。

緩やかに上っていくから一向に体が温まらないぞ。

 

 

汗をかくともっと寒くなるからペースは上げない。

 

 

曇り空からたまに日が差すのが、寒い冬ではこれ以上ない恵み。

すでに駐車場に戻って温泉入って帰ってもいいなと思い始めてたヘタレです、ええ。

 

 

日当たりが良いところでは鹿が集会を開いてた。

自分の存在に気付いて慌てて上に逃げちゃったけど、鹿もやっぱり寒いんだな。当たり前だけど。

 

冬の沢は流れる水さえ凍らせる。

これに落ちたらもう登山やめます。

 

 

沢から離れたけど、ここから山小屋付近までは植林されたカラマツの森が続く。

これが景色が変わらないからしんどい。

 

 

これがカラマツの松ぼっくり。

 

くそっ、終わったと思ったのにまた沢に戻ってきた。

氷のカーテンに身も心も凍る。

 

たまに青空は見えるんたけどね、曇り空どえす。

昼頃から晴天の予報になるからペースは遅ければ遅いほうが良いんだけど、止まればそりゃ寒いわけでそううまく時間調整はできない。

 

 

ずーっとカラマツの森。

冬以外は山頂近くまで車で上がれる山だからね、そりゃ仕方ない。

 

今日のカメラは富士フイルムX-T30Ⅱ。

動作環境が0℃〜のカメラだから今日持ってくるのはちょっと不安だったけど、買ったばかりで早く慣れたかった。

今のところ一応ちゃんと動いてくれてる。

 

サーモスにはたっぷりのただのお湯。

あったかいミルクティーみたいな洒落た(?)のにすればよかったなと思いながら、ただのお湯をちびちび飲んだよ。

ちなみにオレンジジュースも持ってきたけど、まったく口を付けずに持ち帰ることになった。当然半分凍ってシャリシャリになってた。

 

 

意外と遠いなと思いながら残り2.4km。

やっと半分ってところ。

 

少しずつ標高も上げてきた。

カラマツの向こうに隣の稜線が見えるんだけどなんせカラマツが密すぎて遠望が利かない。

ちなみに最近わずか3ヶ月ぐらいで左目だけ視力が1.5から0.5ぐらいまで落ちてしまい、これまでクリアに見えてた景色が突然ぼやけてしまいものすごく気持ち悪いしストレス。

心配になって眼科にも行ったけど目の病気ではないとのことだったから、ひとまずは眼鏡でも買って運転の時だけかけるつもり。

目の良さだけが自慢だったのに。まさかこんなことになるなんてだよ。

 

雪が深くなってきたけど、さすが人気の山だけあって踏み固められてて楽ちん。

それが分かってたから今日はわかんも12本爪アイゼンも持ってこなかった。

チェーンアイゼンだけあれば用が足りる山って、やっぱいいね。

 

 

「長野県消防防災ヘリコプター事故現場」とな!

知らなかったよ。。

調べてみると2017年3月に墜落、9人全員死亡というなんとも痛ましい事故だったのね。

登山をしているとたまに救助にあたった消防隊員が雪崩に遭って亡くなったという石碑を見たりするけど、ほんと頭が下がる思いです。

 

霧氷の始まり

相変わらずカラマツの森を脱出できずにいます。霧氷になってきた。

 

 

静かだよ。

他にハイカーもいない。

今日は霧氷が見れたらいいなと思ってやって来たからね、こりゃ山頂付近の木々は真っ白になってそうだよ。

 

恐ろしく直毛。

バリカンで剃りたい。

 

 

振り返れは青空。

少し腹も減った。

 

カラマツの隙間から覗かせた景色は真っ白になったカラマツ。

カラマツかい!

 

コスパ、タイパ。

ではスぺパって何か分かる?

答えはスペースパフォーマンス。

要は空間をうまく利用することらしく、収納グッズとか折りたたみチェアみたいに狭い空間を有効活用できるものを言うんだと。

次から次へとそんなに新たな表現って必要なのかねぇ。

 

例えばコバパ。

主にゆで卵、ちくわ、チーカマ、サラダチキン。

小腹が空いた時にちょうど良いパフォーマンスを発揮する食材。

ええ、勝手に作りましたよ、てへっ。

なんでも簡単に作れるよ。リクエストあれば言ってください。

 

鉢伏山まであと30分。

 

 

あと30分だというのにまだカラマツではあるんだけど、とにかく霧氷にはなってきた。

 

 

枝に付着した氷の密度も高くなった。

 

直登かと思いきや、右はカラマツ、左は原生林という境界をトラバースするようなコース取りで巻いていく。

さらばカラマツ。こんな嬉しいことはない。

 

山頂付近は森林限界

この植生が変わる瞬間がたまらん。原生林は開放感バツグンだな。

標高1.928mしかない山なのに森林限界に近い感じの風景が広がる。

 

風も思ったほど強くないからBUFFもいらない。

冷え込んだ空気をたっぷり吸い込んで雪山らしさを楽しむ。

 

 

汗をかかない程度のゆっくりペースだしね、ほんとハイキングといった感じ。

冬の八ヶ岳ですらハイキング扱いしてしまう様な体力モンスターには物足りない山だろうけど、たまに息抜きしたい時にお薦めしときます。

ちなみにあたしは初めて冬の赤岳が絶不調で、美濃戸から赤岳山荘まてでバテて動けなくなったよ😂

 

カラマツの森を眼下に、頭上に空が広がった。

 

 

勝手に鉢伏山を独立峰だと思ってたんだけど、意外と横広がりで稜線を歩けそうな山なんだな。

そう言えばYAMAPを見てると高ボッチ山と縦走してる人もいるみたいだしね。

 

 

素手で雪に触れてしまうと温まるまでかなり時間がかかるから登山中は素手にならないというのは冬山の常識ではありますが…、

そんなわけで雪山を選んでおきながら、帰路の途中でそういえば今日は雪を触ってないなぁと思うことがよくある。

雪景色を見れたから良いんだけど、少しもったいないなと。

市内で降る雪と山の雪は質が全然違うからね、

この後、素手で雪を触りまくってやろうか。

 

そんなアホな事を考えてると、北部の方から灰色の雲が恐ろしい速度で流れてくる。

おいおい。やめてけれー😭

 

南側はまだ晴れを維持。

標高が高いと青空が濃い。

 

 

山頂を捕捉しましたっ!

まあ曇ってるし、ひとまず山頂は後回しにして小屋へ行こうかな。セルフじらし作戦だ。

 

 

分岐が見えた。

 

 

鉢伏山まで0.8km。

まだ意外とあるけど、最近は熊本城マラソンに向けて距離走を繰り返してるから距離感としては楽勝なのだ。

 

後編へ続く

【長野】鉢伏山 雪山登山② おしること扉温泉 ベローチェ愛を叫ぶ山頂

 


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