奥秩父の二子山に登ってきました。
Yahooで「二子山」で検索すると、
「親方」とか「部屋」とか相撲ワードばかりでてきます。
どすこい。
全国いたる所に二子山部屋という名の山があるから少し紛らわしいです。
ちなみに現在、二子山部屋は貴乃花部屋に改名されてもうありません。それもちと紛らわしいのですが、何の因果かのめり込んで二子山部屋のことも詳しく調べてしまいました。
まあそれはどうでもいいので話は戻しますが、
奥武蔵や相模湖の近くにも二子山ってあるし、漢字は違うけど北八ヶ岳や富士山の近くにも「双子山」があったり、とにかくそこら中フタゴ山だらけです。
二つピークがあればとりあえず二子山と名付けられるもんだから、もしかすると駒ヶ岳より数は多いかもしれませんね。集計してませんが。どすこい。
で、ご覧の通りの岩峰です。右が東岳、左が西岳です。恐ろしいほどそそり立つ岩壁。ぶるぶる。
最大の見せ場は西岳の上級者ルートです。鎖のない垂直の壁をガシガシ登っていきます。
迂回ルートもありますが、それでも危険箇所はあります。でも八丁峠から両神山を登ったことのある方なら笑っちゃうレベルだと思います。
と、ここまで書いといてなんですが、、
最大の見せ場の西岳の上級者ルートへの分岐に気づかず、一般ルートで登頂しちゃいましたっ!
どげんかせんといかん!
西岳の上級者コースだけどげんかしてまた登りに来んといかんばい!
と、思ってるわけでふ。
さて、二子山ですが標高は1,166mあります。
なんとか名山じゃないし標高も低い山ですが、率直に楽しかったです。
二子山のすぐ隣には両神山。ここら一帯は岩峰ひしめく険しいエリアです。
ちなみにここのエリアが奥秩父なのか西上州なのか迷うところですが、埼玉県の山だし特段影響力もない当ブログにおいては奥秩父で登録しちゃえって感じです。ヤマケイを見ると北秩父になってるし、ニアピンでOKでしょう。
両神山からはじめて二子山を見た時は、あの山のどこにルートがあるんだろう?と思ったのをよく覚えてます。
壁にはクライマー達がたくさん張り付いてましたが、きちんと一般ルートも整備されてます。
良かった点は簡単ですが以下3点。
1.岩峰のため樹林に邪魔されない眺望の良さ。
2.切れ落ちた箇所が多く高度感を楽しめる。半端ないでふ。
3.岩場好きならチャレンジングな西岳は一度試してみるべし。
ほんと景色が良いし、軽くスリリングで楽しかった。
秩父名物の豚みそ丼「野さか」に今回は立ち寄れなかったのが残念でした。また来ます!
いざっ
■アクセス方法
・小鹿野の民宿登人のすぐ近くの林道で幅が広くなったところで路上駐車。
・民宿登人の電話番号:0494-76-0507
■ルートとコースタイム
■2018年1月21日 ※カッコ内は標準コースタイム
駐車場⇒(90分)⇒西岳・東岳分岐⇒(30分)⇒東岳⇒(30分)⇒西岳・東岳分岐⇒(55分)⇒西岳⇒(55分)⇒西岳・東岳分岐⇒(70分)⇒駐車場 下山完了
標準コースタイム:5時間30分(休憩含まず)
1/21 駐車場~山頂(ピストン)
活動距離:3.9km
高低差:521m
累積標高上り/下り:734m/734m
消費カロリー:1,991kcal(目安 身長180cm/73kg 男性)
登山開始
今日は奥秩父の秘峰、赤岩岳に登りにきました。
そう、実は最初から二子山を登りに来たわけじゃないのです。
恐竜センターに来ちゃったよ!
赤岩岳は八丁峠から登っていくバリエーションルートですが、まさかの八丁峠登山口への林道が冬期通行止め。
そのままなりゆきで運転してたらいつの間にか群馬県の恐竜センターまで来てしまってました。
で、ここで悩んで裏妙義にする案もあったんだけど、一番近かった二子山に即席で決まったわけです。
出鼻をくじかれました。迷走してます。
ふむ、あれか。あれだよね。。
即席で登れるような山じゃなさそうだ。
林道を少し進んだところに道幅が広くなってて何台か停められるスペースがありました。先行者は1台だけ。余裕で停められました。
とりあえず、人気の山ではなさそうです。
登山口にあるカウンターをカチっと押してようやく登山開始。
迷走したからここまで来るのに時間がかかりました。
10:50 登山開始。
登り始めはどこにでもある風景。最初から岩場かと思ったらそうではありません。
杉林の中を登っていきます。
シンプルな沢沿いのルートですが、なぜか道を間違えて引き返したりしました。
トレイルは明瞭なのに不思議です。すぐ気付いたから良かったけど、今日は迷走しっぱなし。
写真じゃ分かりにくいけどすごい急坂。
こんなところ登っても下れないよと思いながら必死に登る。
振り返る。こんな急坂を直登しちまいましたが、つづら折りにトレイルあるじゃないの!!
このトレイルに気付かないなんて・・何かがおかしい。
気を引き締めます!
ともあれ東岳の岩壁が見えてきました。
ヤマップでルートを確認すると、この岩壁を越えて行くことになってました。
そんなはずないだろ!
というわけで、半信半疑で稜線に向かって行く。
こっちは西岳。かなり近づいてきました。
西岳は本当にこの壁を登っていくんだから笑っちゃいますね。
そのまま稜線に向けて登りつめていきます。
稜線に立つ道標。右に行けば東岳。左は西岳。
まずはウォーミングアップで東岳から登っていきます。
東岳は楽勝だなと舐めてかかってます。
すかさず出てくる岩場。
なかなか難易度高めの鎖も出てきました。下は切れ落ちてるし、滑落したら命はありません。
舐めてかかった自分を嘲笑うような崖です。
手を離したら死んでまう。
今日はなぜか流れが悪いから必要以上に慎重に進んでいるビビりな自分。
一瞬でも舐めてかかった自分が大バカでした。
西岳に登らなくても東岳だけでも十分な登りごたえです。
やっと登りつめると西岳の山頂が見えてきました。
妙義山みたいです。
振り返ると西岳のあられもない姿。
やばすぎるやん。
しかしここまで来れば東岳はもう余裕です。
それなりに楽しみつつ東岳の山頂までの行程をのん気に行きマっスル。
ほいっと。
東岳は標高1,122mしかないけど、ここら辺の山々はどこもこんなもんだから見晴らしは予想以上に良いです。
こっちは両神山と、今日登る予定だった赤岩岳。
赤岩岳へは雁坂トンネルの方からぐるーっと遠回りしないと辿り着けないらしいです。
もしそれが本当なら赤岩岳より前々から登ってみたいと思ってた雁坂峠の方に行きたい。
次は西岳に登るべく、まずは来た道を戻ります。
やっぱここの鎖場は恐怖だわ。
なんか年々臆病になっていく気がする。
西岳の案内図です。
またご冗談を(笑) と言いたくなる赤のラインが上級者ルートです。
さて、参りましょう。
この先滑りやすいから危険だと。なんか気をつけるべき次元が違うんだけど、とりあえずラジャっす。
見えてきました。西岳の壁です。
まさに壁です!
だけど思ってたより簡単に登れそうです。
ホールドし易い岩だし、足場はしっかりしてるし、鎖あるし。。
この時は知りませんでしたよ、
こっちはただの一般ルートだったなんて!
それはそれで、程よい緊張感があってこっちのルートも面白いです。
無理して危険を犯す必要なんてありませんからね、一般ルートで十分です。
ちょっと岩場を楽しんだらすぐに山頂方面を指す道標が見えてきました。
岩場の区間は短いです。
(一般ルートだからね!)
稜線というか岩の上に出ました。
ここから山頂までは横移動です。
こういうの打ちつける登山は恐らく一生やらないだろうな。。
西岳山頂に着きました。
なんでしょうね、やっぱちょっとズルして登ってしまったという後ろめたさは否めない。
上級者ルートはこの右下から這い上がってきます。
今日は最初から迷走しっぱなし。
山頂からの眺めは高度感があってちびっちまいそうです。
改めて上級者ルートを眺めますが、鎖が見当たりません。だいたい岩場ってルートが見つけにくいから鎖がルートを辿る目印になったりします。ここではそんな常識は通用しなさそうです。
一般ルートで下山し、上級者ルートの方にも回ってみるとこんな張り紙が!
幾多の登山者から、鎖が多すぎると不評だったため取り外しただとぉ?
だっふんだだよ!
ちょっと登ってみましたが、見た目以上に登りやすかったです。
登りすぎると引き返せなくなるので、すぐに戻ってきましたが、これなら登れそうだなぁという印象。
「また戻って来るよ。やり残しちまったことがあるからなぁ」
と男っぽく二子山に別れを告げて帰る。
原因はただの道迷いなのですが。
東岳の壁をよじ登るクライマー達を見学してから下山します。
やっぱりこっちの壁はどうあがいても自分には登れそうにありません。
下山では上から全体を俯瞰しながらルートを見渡せるので迷うことはありませんでした。
やっぱり即席でこんなやばい山選んじゃダメですね、と久々に反省。
赤猫ニャンニャンです!
帰りに道の駅龍勢会館に寄りました。
立て札に、「奉納 赤猫ニャンニャン」と書かれてますが、妖怪ウォッチのジバニャンとどこが違うのかさっぱり分かりませんでした。
甘食なるものを見つけたので、「おっ珍しいぞ」と買ってみました。
メジャーなお菓子の様ですが自分は知りませんでした。みんな知ってるんだろうか。。
振り返って
赤岩岳にアクセスできないと知って、この日は登山はできないかも、と少し頭をよぎりました。が、結果的に前々から気になっていた二子山に登ることができて、とりあえず良かったです。
赤岩岳は縁がなかったんですね。今は登りたいところが順番待ちしてるから、また機会が巡ってくるのを待ちます。
二子山名物の西岳の上級者ルートに登れなかったのは残念だったけど、それもまた次の機会を待ちます。
岩壁には何名かのクライマーが張り付いて楽しんでいましたが、普通の登山客は少ないです。すれ違ったのは1人だけ。一般ルートとは言え難しい鎖場もあったから人が少ないのでしょう。鎖場でのすれ違いがなくて良かった。
晴天に恵まれ、この時期にしては薄着で登れました。動きの激しい岩登りには最適な気温。
とは言え、一度岩の影に入るとさすがに寒い。岩場に凍結箇所がなかったのも幸いしました。
深呼吸して慎重に足場を探し、必要以上に鎖を握る手に力を込めて、死んでも離すもんか!と気合一発入れて難所を越えていく。年々臆病になっていく感じがするけど、安全に登れるならそれも進歩でしょう。
必死に登り切って、だれもいない静かな山頂からは岩峰らしい360度の大パノラマが待ってます。
樹林帯に守られてる感じがしないから、ちょっとしたことで崖下に落ちてしまうんじゃないか?という気にさせる恐怖が常につきまといます。
でもこの高度感が岩峰の醍醐味なんですよね。早く裏妙義にも登ってみたいです。
先日、自分が乗ったANAの飛行機のエンジンが、ボンっという大きな音をたてて壊れました。
初めて聞く音に、まず最初に疑ったのはテロ。
辺りをうかがって、機内の様子からはテロではなさそうだけど・・。でも明らかに左のエンジンがイった音。
やばくね?
そしてゆっくりゆっくり左に傾く機体。
やばくね?やばくね?
ゆっくり旋回してないか?これ。
それからしばらくすると機体の傾きが戻って、飛行は安定しました。ほっとしたのもつかの間、
「えー、すみません機長の××です。当機はエンジンの故障により、これより10分後、羽田に緊急着陸します」
おぉ~マジか・・。
機内アナウンスは更に続きます。
「お客様皆様にはご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。ゴニョゴニョ・・
(ここで語気を強めて)
しかし我々は常にこういった訓練を繰り返し行っておりますので、どうぞご安心ください!!」
いや・・それはどうも・・ありがとうございます、というのも変な話なんですけどね。
とりあえず、万が一に備えて身分を証明できる物を肌身に持って、気分が悪くなってる子供とかいないか周りを見渡しましたがサラリーマンしかいないし、平然と読書灯をつけて本を読んでる人もいたり、なんか慣れっこって感じ。
信じられへん。
ふぅ~とりあえず「翌日の便への振り替え?何時が最短かな?もしかして最終の新幹線に乗れるかな?どうする?どうする?」と、今後の対応を考えることにしました。
しかしボーイング777は双発機です。
エンジンが一機故障して、残るエンジンは一機のみ。もしバードストライクでもあったら一貫の終わりだと思うとさすがに怖い。
羽田に無事に着陸できたから良かったけど、本当に珍しいことが起きたなぁ〜というのが率直な感想。翌日、毎日新聞には事故のことが書かれてましたが、他紙では見つけられませんでした。
まあそれはいいのですが、飛行機が羽田に着いてからが勝負です。
「専用窓口を2F13番に用意しました」
というアナウンスが流れます。
オッケー。
飛行機をでてから猛ダッシュ!
550名が一気に窓口に押し寄せるんだから最後尾だと手続き始まるのに3時間は待ちます。それに振り替えは早い者順です。
とにかくいそげ!!
もうね、どこかの神社の歳男みたいに急いだ。
本気で走ってトップだったんだけどエスカレーター乗り間違えて4番手で窓口に到着。
その勢いでお姉さんに
「明日の朝1番の飛行機で窓側か通路側に振り替えて!!」
「あ、はい!」
と新人っぽい不慣れな感じで先輩に聞きながら頑張って手続きするお姉さん。ここで焦らせたら余計遅くなるし、周りの受付が済んでいく中、じーっと待ちます。
顔を真っ赤にしてるお姉さんの手続きがやっと完了。座席指定はし忘れてたけど、こうやって人は育つからね、これからも頑張れとエールを送っときました。
無事に翌朝の便に振り替えができましけど、変な流れの日はやはりあるものです。
その日の生死をかけた迷走に比べたら二子山はまだマシですね。
何があるか分かりませんよ。
ではでは