どーもこんにちわ、ぺら田ペラ男です。
これと言った取り柄もなけりゃ短所もねえ。趣味と言えば登山と古代史ぐらいなもんで、まあなんとも味気ない、まさにペラ男。
自分が思うに短所って大事なんだよ。他害さえなければ。
もはや個性って短所のことなんじゃね?と本気で思う。
人より劣ったところに人間味を感じたり、可愛く思えたり、魅力的な人に映ったりするからね。
だからあたしは声を大にして若い子たちに言いたい。
「短所を磨け!」
と。
岡本太郎は毒を持てと言ってるからね。養分ではなく毒ってのがみそ。
今後、長所を生かせる様な場面ではぜんぶAIが人より上手にやる。
これからの社会で求められるのは、光る短所だなと。
でもくどいけど他害があってはいけません。そんな輩は強制的に排除しましょう。
ちなみにペラ男なあたしゃ標準型。言い換えれば超平凡な人間なんだわさ。
なんか虚しい。。
短所探しの旅にでも出かけようかな。
裏剱、裏妙義、裏巻機、裏英彦山、
裏拳、裏メニュー、裏バイト。
最後の方はちょっと違うけど、数ある裏の中でもあまり知られていないのが今回歩いた裏那須。
那須岳の裏にある知る人ぞ知る縦走路なんだけど、これがまたなんとも素晴らしいルートでね、なぜこれまで後回しにしてきたのかと後悔するほど良かった。
その最大の魅力はなんといっても開放的な稜線歩き。
流石山、大倉山、三倉山の三山を縦走してピストンで戻ってくるというのが定番のルートなんだけど、割と簡単に稜線にでることができるし、とにかく長〜く稜線歩きが楽しめる。
累積だと1.200m近く登るからそこそこ大変に思えるけど、そんなことを微塵も感じさせない絶景がひたすら広がる。
この那須岳、朝日岳、三本槍岳の眺めもね、最高すぎた。
「グキッ」と捻挫するまでは…。。
へい、試練の登山になったよ😭
標準コースタイム
■2024年11月17日 ※カッコ内は標準コースタイム
駐車場⇒(80分)⇒大峠⇒(80分)⇒流石山⇒(60分)⇒大倉山⇒(35分)⇒三倉山⇒(35分)⇒大倉山⇒(50分)⇒流石山⇒(60分)⇒大峠⇒(70分)⇒大峠⇒(75分)⇒駐車場
コースタイム:9時間
距離:17.5㎞、累積登り:1.190m
裏那須縦走登山
林道歩きでスタート
前回の中ノ岳で乱暴な体重を乗せてボキッと折ってしまったトレッキングポールの代わりに、今回新調したのがコイツ。
モンベルの「ULフォールディングポール」。
軽すぎてマジでビビる。
軽い軽い〜♫と、いいおっさんが飛び跳ねて喜んじゃうほど。
今回はこのポールが大活躍したという話です。
今回も3回に分けて書くけど、まずは登山口から流石山までどえす。
場所は説明しにくいんだけど、観音沼森林公園を過ぎてしばらく林道を進んだところにある駐車場。
ちなみに登ったのは2024年11月で、林道工事中のため林道終点の2キロほど手前の駐車場に止めてからのスタートとなったよ。
こんなマニアックなところ、誰もいないかと思いきや先客は4台も止まってて驚いたな。
そしてここから先が工事のため車両通行止め。
まあしゃあない。
どーせ歩きに来たんだし、行きまひょ。
林道をぼちぼち進んでいくと戦没者の地だったり滝とか、見どころが度々現れるんだけど、とりあえず目もくれずまっすぐ進む。
あそこだけカラマツが紅葉している。
今回は浅間GOLDにするか迷ったけど、もうすっかり紅葉は終わってしまったとYAMAPで知って思い切って裏那須へやって来た。
那須って日光の裏なのに途端に遠くなるイメージ。
正面に見えるピークがおそらく流石山。
昼には晴れると聞いてたんだけど、恐ろしくどんよりしてるじゃないの。
本当ならここの駐車場に止めることができるわけです。
歩き始めは寒い体を早く暖めたかったからあっという間に着いちゃった感じ。
福島と言えば、やはりこの立て看板。
森の熊さんは決して甘くは無い。
実際に対峙するとその臭さに鼻が曲がる。
ものっすごい曇り空
林道終点ってだけでこんな立派な石碑を立てちゃうなんて、さてはバブル期に開拓したな。もしくは余ったコロナ補助金か。
これを見て石川県能登町がコロナ助成金でイカの巨大モニュメント「イカキング」なるものを造って税金の無駄遣いだと批判されてたのを思い出したよ。
他の自治体みたいに医療機器や災害グッズとか買っとけば良かったのにね。
林道終点から先も1キロぐらいはこんな感じでほぼ林道の延長。
鏡沼があったり、ハイキングコースがちょいちょい出てくるんだけど、そういった脇道には目もくれずメインストリートをひたすら進むべし。
少しずつトレイルらしくなってきた。
それにしても天気がね…。
ほんとに晴れるんかいな。
それほど登った感じはしないんだけど、それでも先程から見えてた山が近付いてくるとそれなりに標高をあげてきたことを実感する。
おっ、この先開ける感じだ。
大峠から那須岳の景色
分岐に到着。
ここ?ここが大峠なの?
ふむ、どこにも大峠って書いてなかったけど、どうやらここが大峠らしい。
まっすぐ行けば三斗小屋、左へ行けば三本槍岳、そして自分が目指す裏那須縦走路は右へ、三倉山方面を目指す。
それがこっち。
やっと本格的な登りが始まる。
どよーんとした空ではあるけど、すでにこの開放的なトレイルだからね、もしほんとに晴れたら天国トレイルだなと期待大。
現実は恐ろしく暗い。。
前回の中ノ岳で足を強化した自分にとってこんな登り屁でもないわー。
そんな強がりを言いたいところだけど、実のところ中ノ岳から下山して丸5日間も筋肉痛に苦しみ、2週間後の今日までただ食って寝てただけだからすっかり軟弱な足に戻ってしまった。
そんなわけで早速息が上がる。
下山後に思い返してみてもこの最初の登りの区間が一番しんどかったからね、ここを乗り切れたら天国が待っていると思って踏ん張りたい。
さすがに11月になったから登山口では寒かったんだけど、もう既に半袖になってまふ。
これ以上脱ぐものがないとさえ思っている。
ここで背後に見えてくるのが茶臼岳。ええ、那須岳の別称です。
こっちの角度から見るのがね、すっごく新鮮。
もうすぐ稜線だ!と思いきや、左斜への移動が始まり焦らされる。
忍耐強い方ではないからこういうの結構ガッカリしちゃうわけです。
この辺りの山はさすがに自然環境が厳しいから森林限界も低く、熊笹に覆われた山が多い。
遠目だと開放的に見えるけど、熊笹で足元が見えなかったりするからとても厄介。
それでも頑張って登っていると期待通り開放的なトレイルのお出迎え。
左にはこんな標高が高いところにダムなんてあるの?という驚きの光景。
大自然の景観を台無しにしてくれるわ。。
稜線歩きの幕開け
いよいよ稜線歩きが幕を開ける。
ここまで割と簡単に来れちゃうから、ほんと裏那須縦走路はお薦め。
ニッコウキスゲも咲くらしいから6月下旬〜7月あたりにまた訪れても良いかもしれない。もう暑すぎるだろうけど。
右奥に見えるのが三倉山。
今日はあそこまで歩いてピストンで戻って来る予定だからそれなりに長く歩くことになるんだけどね、景色が良いからそれほど苦にならないと思う。
右手側には南会津の集落と今まさにピークの紅葉が広がる。
これが裏那須。
晴れてくれなかったけど、それでも最高。
三斗小屋も見えた。
一度は泊まってみたい宿だけど、なんといってもボンビーにはハードル高めな価格設定のため、やはり自分はテントだろうな。
いやぁ、すごいよ。
なぜここがマイナーなルートなのか不思議に思ってしまう。すぐ隣が百名山の那須岳だからそっちにハイカーが流れちゃうのは分かるけど、こっちの方がはるかに歩いてて楽しい。
アップダウンはそりゃもちろんあるけど、たまにぬかるんでもいるけど、それでも天国。
総じて体力のないおじさんにも優しいコース。
那須岳は遠目に見たほうが良い山だな。暗いけど。
空から光芒が降り注ぐ。
なんとなく明るくなってきた気がする。
左奥に見えるのは日光の山々。三倉山の山頂から男体山が見えそうだ。
岩菅山や白砂山の稜線歩きと似てるね。
ただ裏那須のほうが長く稜線を楽しめるし、景色はこっちの方が上かもしれない。
白砂山かぁ、あそこも良かったからまた行ってみたい。
やっぱり半袖だと寒くなってきたなと思ってシャツを1枚上から羽織って、やっぱ暑いわと脱いで、そんなことを無意味に何度か繰り返す。
流石山に到着
流石山に到着。「さすが山」ではなく、「ながれいし山」と読むよ。
大峠から見えてたピークが流石山だと思ってたらその奥だったから意外と遠くに感じたけど、とりあえず本日一座目を踏み踏み。
裏那須②へと続く