どもっ。炭水化物なら全部好き!やっほっほ亭です。
今回は日光の雲竜渓谷のアクセス方法やコースの特徴を中心に徹底解説したいと思います!
雲竜渓谷とは
栃木県日光市の女峰山の中腹にある稲荷川の源流部が雲竜渓谷です。1月末から2月中旬の厳冬期にだけ出現する巨大な氷瀑は、日光の冬の風物詩として毎年多くの登山客を楽しませてくれてます。
というありきたりなくだりでスミマセン。雲竜渓谷にまだ行った事がないという方に向けて書いてるのでジュクジュクの熟達者の方々は適当に読み飛ばして下さい。
では、早速ですが厳冬期雲竜渓谷の登山ポイントです。
①見頃は1月末から2月中旬まで。それ以降は氷の崩壊が始まるため危険。
②初めての人は登山客が最も多い2月1週目の土日を狙うべし!
③ゲートから雲竜渓谷まで往復で約11キロ、標高差は約600メートル。
こちらが雲竜渓谷の最後に出てくる最大の見せ場、雲竜瀑。
こんな幻想的な世界が都心から割と近い日光で見られるんだからそりゃ人気が出るってもんよっ!
絶景が約束されてるし、難所も少ないし、風も弱い、雪崩や雪庇の心配もない、金もないしツキもない。
「冬の登山はやらない」という方も是非出かけてみては如何でしょうか?
というか、初めての雪山が雲竜渓谷だなんてむしろラッキーだと思いますよ!
さて、そんな大人気の雲竜渓谷ですが、残念ながら道迷いが多い場所でもあります。自分も初めて歩いた時は一人で散々迷って、迷ってるうちに外国人10人ぐらいのパーティと合流して更に迷って(泣)、日本語と片言の英語を駆使しながら一緒に歩いて別の意味でヘトヘトになったのは懐かしい思い出です。
なぜ迷ったのか、理由は2点あります。
②当時は雲竜渓谷の地図がなかった
まあ、詳細は後ほど書きます。そんな数々の失敗談を交えつつ、全力で雲竜渓谷の魅力を伝えたいと思います。
登山口までのアクセスについて
1.電車の場合
最寄りの駅はJR日光駅か東武日光駅です。2つの駅は隣接してるのでどちらを利用しても雲竜渓谷へのアクセス方法は変わりません。
東武日光駅を出て右を向けば大きくそびえるのが女峰山。
「今日はあの山の中腹を目指します!」
この景色に感動する事間違い無いでしょう。初めて男体山に登りに来た時は「男体山より女峰山の方が断然かっこいいじゃないか!」と思ってしまった。
駅からゲートまでのアクセス
②路線バスで東照宮東参道入口ホテル清晃苑前まで
③駅からひたすら歩く
①タクシーでゲートまで
タクシーを利用した場合ですが、日光にタクシー会社が3社あって、ゲート前まで行ってくれるのはサンエータクシーだけです。
料金は一律2,990円。
電話番号0288-54-1130
ゲートまで行くにはタイヤにチェーンを巻く必要があるため前日までの事前予約が必要です。一律2,990円なので人数を集めてタクシーに乗れたら良いですね。帰りのタクシーをどうするかは行きの車内で運転手と話し合って決めます。
で、予約しておくと駅構内で代表者の名前を書いたプレートを掲げて待っててくれます(ちょっと恥ずかしい!)。
そしてチェーンを装着したタクシーで楽々アクセス。
これが1番らくちんです。断然お薦めします!
②路線バスで「東照宮東参道入口ホテル清晃苑前」まで
次に、『東照宮東参道入口ホテル清晃苑前』までなら路線バスで行く事ができます。そこからゲートまでは約3キロ。たくさん歩くの大好き!ってやんちゃな人向きです。
で、こちらが『東照宮東参道入口ホテル清晃苑前』のバス停。東武日光駅から乗車時間はわずかなので「おいおい、歩けば良かったぜ!」と思うこと間違いないでしょう。
東照宮の駐車場の横を通り、更に滝尾神社(たきおじんじゃ)の前を通り過ぎ、ひたすらゲートに向けて歩きます。
一度歩けば分かると思います。延々とゲートまで歩いた挙げ句、もう2度と歩きたくないと多くの人がコメントする長い長い林道歩きがそこから始まるなんて、シンジラレヘン。
③駅から歩く
最後に駅から歩くという破天荒な方に。往復で21キロ。贈る言葉は「ブラボー!」しかありません。
実は自分も歩いた事があります。その時は雲竜渓谷が嫌いになりました。カーッカッカッ(笑)
2.車でアクセスする場合
次に車でのアクセスです。
ゲート付近に駐車場はありません。
なので、こんな感じで路肩に止める人がほとんどです。
暖冬だとこんな感じで雪が少ないため少しでも上へ上へと行きたくなりますが、自分はここで2回も事故を目撃してるので無理せず止めやすいところに止めましょう。そしてスリップした車がぶつかってこなそうななるべく直線になった所の路肩を選んで止めるのが良いです。
ちなみに暖冬ではないシーズンだと東照宮から上の道路はずっとこんな感じでカチコチの氷の世界です。四駆のスタッドレスでも滑ってまともに運転できません。
滝尾神社の駐車場やその近くに止めて歩くか、日光駅に止めてタクシーでゲートまで行くのが確実です。
コース紹介
無事にゲートまでアクセスできたらやっと登山開始です。幻想的な氷瀑の世界はここから片道5キロ先に待ってまっせ!
張り切って参りましょう!!
1.ゲート前から洞門岩までのコース
雲竜渓谷へ行くには、まず洞門岩(どうもんいわ)というポイントを目指して歩きます。
道迷いが多いのは洞門岩から先なのですが、稀に川沿いコースでも道に迷う方もいる様なので、きちんと説明しておきたいと思います。
洞門岩までは2コースあります。上の地図をご参照下さい。
赤:林道コース
青:川沿いコース
洞門岩までのコースはこの二者択一です。
初めて歩くなら絶対に迷わない林道コースをお薦めします。
川沿いコースは歩く距離が短く済むし、河原からの女峰山の眺めが素晴らしいので、経験者と一緒に歩くとか、そこそこ登山経験があって地図が読める方にお薦めです。
①林道コース
まずは林道コースのご紹介です。これが先程から言ってるゲートです。
ここから登山スタートするわけですが、とにかくゲート前に車を止められるとタクシーのUターンの邪魔になるし事故の元なのでやめましょう。
この写真は2016年シーズンのものです。この年は雪がそこそこ降ったのですが、これぐらい雪が積もってくれたら林道でも足の負担が少なく済みます。暖冬だと洞門岩までずっとアスファルトを歩くため足がくたくたになります。道迷いの心配はありませんが、とにかく単調で長い。。
林道を歩いてる時の楽しみと言えば、途中で見える女峰山の姿と、運が良ければイヌワシが翔んでる姿を見る事ができるかも?です。
②川沿いコース
川沿いルートは道迷いの話をたまに聞くため経験者と歩きたいコースです。とても分かりやすいコースなんですが、知らず知らずにコースを外れてた、なんてことは登山ではよくある話です。洞門岩までなら難所はないですし踏み跡も鮮明なので注意して歩けば大丈夫だと思います。
林道コースと同じく出発はゲート前からです。
ゲートを過ぎて200mほど歩くとこの通行止の橋が出てくるのでこの橋を渡って、上流に向けて右岸の林道を上流に向けて歩いていきます。
川の右岸は林道になってますが、ここでも通行止の表示とロープによる通せんぼにドキリとします。
でもこれは車両に向けたものなのでズケズケとまたいで先へ進んでしまいましょう。
国内最大規模の日向砂防ダムを右から巻きます。このダムができる前までは土石流で稲荷川の下流の村が一瞬で消えた歴史があるそうです。確かに日光駅側から見る女峰山って切れ落ちた断崖絶壁になってるし、崩壊が進んでるのもよく分かります。
そんな訳で高さ50mある日向砂防ダムを右から巻きますが、ちょいと急なので頑張って下さい。
そこを越えれば河原に出て一気に景色が開けます。ここを女峰山の方に向かって歩いて行くと林道にでます。ちゃんと踏み跡もあるので焦らず探しましょう。
天気が良ければ目の前の女峰山の雄大な景色に感動するはずです。
女峰山の壁面に赤い断層があるのが分かりますか?レッドバンドです。この絶景ポイントで水分を補給したりちょいと休憩するのが良いです。
河原を歩いていくと林道と合流します。えっちらおっちら登っていきます。途中、林道をショートカットできるところがあって、ほんの少しだけ楽できます。
林道を更に道なりで進むと、
洞門岩に到着です。
ここでアイゼンを装着するのが定番の流れとなってます。
2.洞門岩から雲竜渓谷まで
洞門岩まで林道コースを歩いて来た方も、ここから先は川沿いコースを歩くのが定番となってます。
林道コースを歩く人もいますが、あまりに単調で長いので下山で歩いた方が良いと思います。
2019年シーズンは下山で初めて林道コースを歩きましたが、あまりの長さに飽きてしまったので、お薦めはしませんけど。。
左上に上がっていくのが林道コースです。
川沿いコースは工事中の通せんぼをまたいで真っ直ぐ下っていきます。
ここが間違えやすいポイントです。
この写真のパーティは道を間違えそうになってます。歩きやすいし、道なりでどうしても左から大きく右に曲がっていくルートに行ってしまいがちなので要注意です!
ちょっと戻って黄色で書いたルートで行きましょう。
2019シーズンはここが崖崩れを起こしてたため非常に分かりにくかったのですが、こんなガレた急坂を登っていくと覚えておきましょう。よーく見ると踏み跡もあります。それと意外と岩場は安定しててグラつくこともなくて一安心。
この崩落箇所はこのまま整備されることはないだろうから2020年シーズン以降も要注意ポイントです。
崖崩れポイントを通過すれば従来からの正規ルートに合流できます。
再び河原に出て一度川を渡渉したら目の前の急坂を右の方からよじ登っていきます。
きちんと踏み跡もありますが、知らないとなかなか見つけられないと思います。頑張ってピンクリボンを探しましょう。
雪が多いシーズンだとこんな感じです。
この人達みたいに右から登っていきます。雪がついてても辿るコースは同じなので、とにかく右からと覚えておきましょう。ロープも垂れ下がってる急坂なだけに、雪が多いと渋滞も発生しやすいポイントです。
でもここを越えた先に雲竜渓谷を展望できるポイントが待ってます。ガンバレー
さあ展望ポイントに付きました。ここから奥に雲竜渓谷の入口「友不知(ともしらず)」が見えます。
初めて来た時に「ちゃんと凍ってるよ!」と外国人たちと手を取り合って一緒に喜んだ場所。懐かしいなぁ。
展望ポイントで一休みしたいところですが、ツアー客で混んでる場合はこの先も渋滞してるため少しでも早く先に進んだ方が良いです。
まずはこの階段を下ります。雪が本当に多い年だとこの手すりも埋まってしまいます。
「友不知(ともしらず)」がどんどん近づいてきて興奮するっ!
「早く見たい!!」ってタイミングでツアー客同士のすれ違いによる大渋滞に巻き込まれる事もある訳ですよ。
勘弁してくれー!と発狂しそうになりますが、イライラしたら楽しめないからぐっと我慢。この先川の渡渉が何度かあるし、更に渋滞します。とにかく安全第一。忍耐強く待ちましょう。
空いてればこんなにのんびり記念撮影することもできます。
これぐらい人が少ない時に来れたらラッキーですね。
雲竜渓谷の氷瀑
最大の難関は道迷いより渋滞だったのか。。
と言うと語弊はありますが、とにもかくにも雲竜渓谷に到着さえすればこんな氷の神殿が待ってます。
ここからは普段からカメラをかまえない人もさすがにパシャパシャ撮り始めて全然前に進めなくなります。
氷柱の裏側に回り込む時は頭上のつららに注意しましょう。落ちてきたらヘルメットしてても死にますよ。
稲荷川の源流部であるため、あちこちから水が滲み出て凍ってます。
何も山頂を目指すだけが登山じゃないんだなと思い知らされる。
以前、登山経験の長い人と来た時に「すっげーいいじゃん、観光登山!」と言ってたのが、山慣れた人にも新鮮に映るんだなと思えて妙に印象に残ってます。
そんな所ですから、渋滞にイライラなんかせず、楽しんだもん勝ちです。
そして最後の見せ場の雲竜瀑へは右から大きく巻いていきます。ここは急坂でガチガチに凍ってます。
この急坂があるから4本爪アイゼンだと無理なんです。最低6本爪かチェーンは準備しておきたいです。逆にここまでなら4本爪、慣れた人ならノーアイゼンで大丈夫です。
急坂なのであっという間に下の登山客が粒に見えるぐらい標高を上げます。この区間だけは油断できないので、自分もちゃんとアイゼンを装着します。
そして急坂を登った人だけが見ることのできる雲竜瀑が待ってます。
個人的にはここより友不知のつららの方が感動的だったんですけどね、ここも一度は見ておきたい景色です。
下山後の楽しみ
①やしおの湯
下山後の楽しみ、筆頭はなんと言っても温泉でしょう。車がないと来れませんが、定番はやしおの湯です。
以前、湯船に浸かってたら隣にやってきたおじさんがセルジオ越後に似てて、あんまり似てるからまじまじと見たらなんと本物でした。有名人なのに立ち寄り湯に来るんですね。
②寺社巡り
それと日光と言えば寺社巡りでしょう。
正直あまり寺社に興味は無いのですが、折角なので。。
雲竜渓谷から東照宮に向かって歩いてる途中にあるのが観音堂。別名香車堂と言います。安産の神様で、妊婦さんはここから香車を1つ借りて、出産後に借りた駒と一緒に新調した駒を返納するから香車の駒が増える一方なんだそうです。
なんで香車か?香車は戻らず直進する駒なのでズバッと生まれるという発想らしいです。
で、定番の東照宮。本殿に入るのは有料なのでパスしますが、参道を軽く歩くだけで観光気分が高まりますよ。
③食べ歩き
金谷ホテルベーカリーでパンを買うのも良いです。日光に訪れる外国人観光客向けにパンぐらい用意しないとね、と言う理由で創業を始めたらしいです。
更にこの先にプリンや焼き餅も売ってます。ボンビーだからプリンは高くて手が出なかったけど。。
焼き芋チャージ!!!
なんとその糖度は驚異の50!
ヘトヘトになったなー、もうすぐ駅だよーって思ってたらグッドタイミングで出てきた焼き芋屋さんにジャストミートォォオ!!
冷えた体にサイコー過ぎた!
東武日光駅までの道のりで何度も女峰山を振り返ってしまいます。
旅の終わりが近づいてきてます。
日光で買える徳川の家紋入りのコカ・コーラ。
ふっ、こんなもの。中身は同じじゃねえか。
と言いながら1本買っちまった。
最後は東武日光駅前で定番の「揚げ湯葉まんじゅう」を食べるぜ。
これ食べないと日光に来た意味ないですよ!
準備、装備について
最後になりますが、雲竜渓谷登山に向けての準備、装備編です。
準備する物
①スマホのGPS地図。
②防水の登山ブーツとアイゼン
③防寒具、レインウェア
雲竜渓谷は雪山なので、夏山であってもそれなりに登山経験を重ねた人が足を踏み入れる場所です。なので基本装備については触れず、自分がどちらかと言えばあった方が良いですよ!と思う物を紹介します。
①スマホGPS地図
「山と高原地図ホーダイ」や「ヤマレコマップ」、「ジオグラフィカ」等のスマホで使用できるGPS地図をおすすめします。
ちなみに自分は無料で地図をダウンロードできる「YAMAP(ヤマップ)」を愛用してます。YAMAPは地図だけでなく、YAMAPに投稿されたレコを読んで「この人と同じルートを歩きたい!」と思ったらその人の歩いた軌跡をダウンロードした地図に重ねて表示させることができるので、道迷いの防止にもなってとても便利です(この軌跡ダウンロード機能は2019年12月の制度改正で有料サービスとなってしまい悲しい限り…)。
似た機能としてはヤマレコマップは「みんなの足跡」を地図上に表示できます(ヤマレコマップは無料で使用可。2020年4月時点)。それとヤマレコの特筆すべきはユーザーの多さ。マニアックな山でも足跡がちゃんと残ってるため助けられた事が数回あります。
それと登山届提出機能も付いてるのはとても便利です。
各社ほんと優れた仕様になってますが、共通する特長は、以下の点だと思います。
・ほとんどが無料で使える
圏外でもGPSさえ繋がれば使用できるので、登山中は機内モードで電池の消耗を抑えることができます。これ大事なポイントです。
インターネット環境でないと使用できないGoogleマップやYahoo!地図とは違います。
登山口に着いたら予め立ち上げておいた地図を開いて、GPSをオンにして機内モードにすると覚えておきましょう。
繰り返しになりますが、ちょっと前までは山と高原地図でさえ雲竜渓谷のルートは記載されてませんでした。でも今ではきちんと表示してくれてるのでこういう便利な機能を使わない手はありません。
紙の地図もあると便利ですが、現在地がパッと見て分からないんじゃ持ってる意味が半減してしまいます。
しかし、山登りを続けていれば電子地図であっても地図読みの技術は絶対に必要になるので、折角だからこの際「読図」を学んでみるのも良いかもです。
それと、低温になるとスマホの電池が放電してしまうことがあります。スマホを冷やさない様に肌に近いところで持っておき、必ず予備バッテリーも携行する様にしましょう。
自分はこのGPSマップを割と早い段階から利用させてもらってて、本当に毎回助けられてるためつい熱く書いてしまいました。今度、時間があればGPSマップだけの特集を書いてみても良いかもです。。
②ブーツとアイゼン
ブーツは防水性でミドルカット以上を推奨します。アイゼンは6本爪かチェーンアイゼンで十分です。
もちろん前爪がある10本~12本爪アイゼンがあれば完璧です。
当たり前ですがトレランシューズはNG。本格的な冬山用ブーツも不要です。夏用ブーツなら低温対策で靴下を二重に履くとか、足に貼るカイロを準備しておきたいです。
ちなみに靴下を2重に履く時は、最初に五本指の薄手の靴下を履いて、その上から冬用の厚手の靴下をかぶせて履くと良いです。自分も山友から教えてもらったやり方です。ここポイントですよ!
トレッキングポールは川の渡渉が多いので持って行くととても便利です。ポールがあったお陰でコケずに済んだことは数知れず、滑落を防げた事もあるので使う使わないは別にして常に持ち歩く様にしてます。また、激しい使い方により何度か折ってしまったことがあるので、最近はインターネットで安物しか買いません。
アイスクライミングをする人は別にして、雲竜渓谷でピッケルは不要です。
③防寒具、レインウェア
女峰山の中腹とは言え雪山です。それなりの装備で挑みましょう。
でも防寒を意識するあまり、一人だけ昭和基地みたいなモコモコにならないで下さいね!
レインウェアとダウンを準備するのは登山をする者にとって常識です。この写真に写ってる自分はハードシェルに厚手のトレッキングパンツ、節分ということで鬼のバラクラバを装着してます。ええ、ただのお面です。
この時は割と重装備だったけど、ハードシェルは必要ありません。普通のレインウェアで十分です。
それと、なるべくならベースレイヤーに気を使いましょう。
とは言え、最初から高価な物を買う必要はありません。自分の場合、上半身はメッシュ素材の長袖のランニングウエアを二枚重ねにしてます。メッシュ素材はそれなりに保温性があって汗の渇きが速く体を冷やさない。ベタつかないからお薦めです。
田中陽気さんの日本百名山一筆書きに同行したスタッフも散々悩んだ末、自分と同じくメッシュ素材の重ね着という結論に至ったという事をテレビで見て、間違いじゃなかった!とちょっと嬉しかったです。
ランニング用なら登山以外のスポーツにも使えて便利だしね。
行動中はベースレイヤーだけでも寒くないし、少し風があればレインウエアを羽織るだけで寒くないです。
かなり冷えてきたらベースレイヤーの上からダウンを着てその上にレインウェアを羽織ればまず大丈夫です。
下半身は薄手のタイツと中〜厚手のトレッキングパンツだけ。タイツはユニクロのヒートテックで十分です。
最後に氷を触って遊ぶための手袋は忘れないよーに!
以上が準備編でした。
最後に補足ですが、雲竜渓谷への林道は年中工事してるし、たまに土砂崩れもあってルートがちょいちょい変わります。数年後には今回ご紹介したルートは無くなってるかもしれませんので、そこはご容赦くだされ!
川を何度か渡渉しますが、ドボンしたらアウトです。シモヤケどころか下手すると凍傷するかもしれないので、その時は潔く帰りましょう。替えの靴下ぐらいは準備しておきましょうね。
渓谷のため風の影響を受けにくく、雪山に慣れてる人は比較的穏やかに感じると思います。しかし渓谷なだけにお昼過ぎから日陰になってしまい気温がぐんぐん下がります。しかも氷に囲まれた環境なので防寒装備は怠らないでくださいね!くどくてごめんね!
最後に
2019シーズン。ルートを間違えて、急な崖を無理に登って正規ルートに合流しようとする家族連れを見ました。
小学生の女の子が工事用の虎の子ロープにぶら下がってるのを見た時はギョッとしたし、なんとか通過できたのは運が良かったとしか思えない。。今思い出してもゾッとします。
それが今回きちんとルートをまとめて紹介しようと思ったきっかけです。いつも好き勝手書かせてもらってるんで、少しは恩返ししなきゃな〜と思った次第です(だれにだ?)。
まあともかくですよ!日光の冬の風物詩、無事に見ることができれば忘れられない旅になること間違いなし!
安全に楽しんできてちょーだい!
(無茶するのも楽しいんだけどね)
ではっ