【長野】鳥甲山(後編) 定番の周回ルートは絶景フィーバー ツキに見放された登山

【長野】鳥甲山(後編) 定番の周回ルートは絶景フィーバー ツキに見放された登山

ホークス日本シリーズ制覇!おめでとゥース!!

最終戦はペイペイドームのパブリックビューイングに初めて行ってきたんだけど、これが大当たり。意外と一体感あって大いに盛り上がれたYo!!

日本シリーズのMVPは山川だったけど、年間を通じてのMVPは間違いなく柳町タツルでしょう!(私感です)。

もしくは樹木トリオ。グループで受賞ってのも前代未聞で良いじゃない。

いや、うん、でも柳町かな(私感!!)

 

それにしても、優勝した喜びと同時に楽しかった野球シーズンもこれが最後なんだなぁという寂しさが去来してきて、

まったく秋ってのは悲しい季節だよ。。

とほっ。あぁ野球ロス。

 

つか、ホークス優勝したのに全国放送は秒で終わらせるし、トップニュースは相変わらず大谷翔平だし。

日本の野球を盛り上げるつもりあんの?(叫びたい)

ホークスの優勝したの忘れてないかい?(叫びたい)。

 

いつも話題は大谷翔平とクマ騒動ばかり。

もう飽き飽きです。

 

つか、ペイペイドームでいつも流れるWANIMAの「現在地」っていつリリースされんのかな?ずっと待ってるんだけど。

 

 

さて、そんな寂しい秋は登山のベストシーズンというわけで、鳥甲山の後編です。

秘境「秋山郷」にそびえる日本二百名山。

果てしない急登を登った先にやっと見えた山頂。

やっと緊張感から解放され、登山を楽しむ余裕がでてきたというところからの後編です。

 

鳥甲山~後編~

秋の高山植物

少しずつ近付いてくる秘境の山、鳥甲山。

登山口までのアクセスはとんでもなく悪く、登山口から山頂までも鬼畜な急登の連続。

もうピークは目の前だというのに、ここまでですっかり疲弊してしまい、まるで平ヶ岳みたいに遠く感じる。

 

ウメバチソウ。

今日のカメラは毎度のX100V。

コンデジのくせしてこの玉ボケ、えぐいよ。

腕が上がったと錯覚させる!キケン!

写りも良いけど見た目もずっと手元に置いておきたくなるカメラです。

胸を張ってお薦めできるんだけど、残念ながらもう中古でしか手に入らない😆

 

きっとこれは今シーズン最後のヤマハハコ。

今年もたくさんの高山植物を眺め、苔の森を歩けたことに感謝ですな。

まだ今年も2ヶ月ほど残ってるけど、振り返ってみると、一番感動したのは不忘山のハクサンイチゲかもしれない。

そう、だから良い山は百名山なんて関係ないんです。

いつか頼母木山にもハクサンイチゲのシーズンに登ってみたい。

 

実はここらへんから山頂までレンズの設定をF2(開放)にしたまま撮っていることに気づかず、失敗撮影が続く😆

言ったそばから、使い手が悪いと元も子もない。

 

金時山の様な背の高い熊笹に突入。

 

 

熊笹に覆われてまったく周りの景色が見渡せない。

 

熊笹を抜けると山頂へ向け一気に登っていく。

アクセスも含めてとてもチャレンジングな山だけど、ここからはのんびりいくよ。

最後ぐらい楽しんで登りたい。

 

 

今年は秋の訪れが遅いと言われてるけど、温暖化はひどくなる一方だから、このペースがスタンダードになっていきそうな気配。

 

犬と公園でちょっと遊んだだけで犬がダニだらけになってたりするから、登山してたらマダニなんて簡単に付着すると思うわけです。

なので自分は山歩きの時はほぼ長ズボンです。

短パンの日もあるけど、ブヨがいない時期で森林限界限定で。

これだけ警戒してるのに、露天風呂で突然アブに襲われたり、結局ツイてない中年男というのはとことん辛い目に遭う定め。

 

リンドウ見っけ。

 

秘境の山もラスト100m。

 

いや、まだだった。

でもあともうちょっと。

 

鳥甲山の山頂

やっとの思いで着いた山頂が狭くてね、正直、拍子抜け。

まあ岩稜だったから山頂なんてこんなもんか。

ここまでの過程を楽しめたから良いです。

 

 

それにしても長かった。。

四合目の案内で早々と心が折れ、七合目で引き返そうか悩んで、よく十合目まで我慢したよ。

標高は2,038m。

 

浮かれることもできないぐらい疲れたので、ミシュラン3つ星のハイチュウチャージ。

 

ええ、レンズのF値を2.0という間違えた設定のまま撮り続けてます😆

激しく後悔。

 

明るすぎて何を撮ってるのかいまいち分からない。

 

ここでレンズ設定の間違いにようやく気付き膝から崩れ落ちる。

うっかりという素性は隠したっていろんな場面でひょっこり現れるので仕方ないのです。

 

 

ここ数日は天気に恵まれなかったけど、珍しく晴天に恵まれた。

こんなに雲が多いのに?とか言わないでもらいたい。

 

鳥甲山の山頂

標柱は味気ない方が味が出て良いんです。

肴はあぶったイカで良いんです。(つか、むしろ贅沢)。

奥多摩の山や至仏山みたいな立派なものは僕らハイカーが求める冒険感を台無しにするのでまったく望んでないのです。

割り箸の材料にも使えなさそうな古い木製が一番です。

甲武信ヶ岳の標柱はカッコいいけどね。

 

屋敷登山口へ下山

ピストンも考えたけど、まだ見ぬ屋敷登山口へのルートを夢見て下山することにしたよ。

定番の周回コースです。

秘境なのに定番っておかしいけど、とにかく定番です。

にんにん。

 

アキノキリンソウ。

 

 

おおー!

屋敷登山口への下山路は長大で開放的でワクワクさせる。

今日一番テンションが上がってるかもしれない。

 

 

もうね、下山しながら見渡す景色が素晴らしすぎる。

やっぱりど定番ってやつは経験しとかないとだめだめ。

 

 

樹林帯に突入するまでが意外と長く開放的なトレイルを楽しめちゃう。

 

 

振り返った鳥甲山と紅葉がナイス。

ドウダンツツジの紅葉かな。

 

 

ところが足元はところどころ切れ落ちてて一切油断できない。ながらスマホ禁止です。

 

 

樹林の背丈が伸びてきても、この予想してなかった感動の縦走路に嬉ション。

久しぶりに晴れた登山に浮かれてアホみたいに写真撮ったよ。300枚ぐらい。

 

 

この景色なんでね、屋敷登山口から登っても絶対に楽しめるとは思うんだけど、今回歩いた順路で歩いた方が良いと思う。

 

 

屋敷登山口側から見るとほんと鳥の頭みたいな形してる。

フリーサイズの帽子に恨みを抱く頭デカ族としては、欧米人のような頭の形に憧れてるわけですが、

外国人に頭が小さいと誉めると、馬鹿にされたと受け取られるらしい。

絶対に「頭でかいですね」より優位なはずなのにぃ!

 

ながらスマホ禁止とか言っておきながら、写真撮りながら歩いてて崖側に足を踏み外し落ちる寸前だった。危ない危ない。

 

マツムシソウ。

 

キタキチョウ。

日本全国、どこにでもいるなじみ深い蝶です。

 

この目の前の小ピークを巻けます様に、巻けます様に、ぜったいに巻けます様に。

そんなことをブツブツつぶやきながら、近付いてみればしっかりピークに向けてトレイルが伸びているのが確認できて、このルートを開拓された方の律義さを感じる。くそっ。

 

右奥の山は苗場山です。

小赤沢3合目登山口が秋山郷にあるからすぐ近くに見える。

 

苗場山から右へ目を移して、あのピークが佐武流山だろうか。

 

山奥に分け入らないと見れない景色。

冒険感を求めてるなら、来たれ鳥甲山!なのだよ。

 

はい、律儀に登っていきます。

 

下界の道路が見えてきた。

どんな秘境でも道路が張り巡らされている、それが日本( ノД`)シクシク…

ちなみに日本三大秘境を調べてみると、外国人観光客だらけの「白川郷」、徳島県の「祖谷(いや)」も秘境を売りにした観光地だし、宮崎県「椎葉村」は棚田を売りにした観光地。

そんなものは秘境でもなんでもない( ノД`)シクシク…

それでも道路が貫いていないエリアというのはわずかに残されてて、アルプスの中心部、それと尾瀬(利根川水源付近)。

光害マップを見てみると、尾瀬と椎葉村、北海道の知床や稚内辺りは本当に暗いんだなということがよく分かるよ。

まあそれはいいんだけど。

 

巻きたかったけど登ってみれば大したことない。

 

 

この木が紅葉してるわけではなく、枯木を紅葉したツタウルシが乗っ取った姿なのです。

 

 

焦がしチョコすぎるキノコがあったり。

 

ベニテングダケ。メジャーな毒キノコですが味は美味らしいです。

こんなのを探しながら歩ける秋山ってやっぱりいいよなーなんて思ったりする。

 

 

そしてクリアグリーンの森へ突入。

標高を下げればまだまだ夏の景色。

この日は9月末。紅葉を期待してたんだけど…。

 

 

ご覧の通り、8割は夏。

 

ほぼグーサイズなきのこ。

ちなみにこの手袋はホームセンターで500円で買った豚革の手袋です。

これが岩場や鎖場ではベストなんだけど、5年ぐらい乱暴に使い続け、この日とうとうぱっくり破れました。

完璧に元は取りましたよ。

 

 

人工林天国の日本において、登山口が近くになっても自然林が広がるという環境はとても貴重です。

日本は7割が森林のためとても自然豊かみたいなことを言ってるけど、実のところその4割は人工林という、どこかに利権が絡んでるとしか思えないほど自然が破壊され尽くされている。

八ヶ岳は不自然なまでにカラマツが多く、関東の里山は杉とヒノキが見渡す限り続く。

昔は必要だったことかもしれない植林事業も、今ではそこまで必要ありません。

冬が来るともうスギ花粉の季節かよ!と思ってしまう中年オヤジの叫びです。

最近どうも愚痴っぽくていかんな。

 

タマゴタケ。

 

 

突然巨大な堰堤がでてきた。

 

堰堤の横を抜けていきます。

YAMAPよりも先に堰堤がゴールは近いよ、と教えてくれた。

 

 

巨大なブナ。

今の時代にこれ以上人工林を拡張させるなんてことはないと思うから、この森はずっと守られるんだろうな。

 

 

巨大なキノコをスマホと比較してみる。

 

 

トチノキの実がたくさん落ちてたよ。

アクが強くて熊も食べないらしいです。

 

林道が見えた。

でもね、これがゴールだと思っちゃいけないのだよ。

 

屋敷登山口からムジナ平登山口へランニング

屋敷登山口に着きました。

もちろん代行サービスなんかは呼んでません。

 

 

己の足で、ムジナ平登山口に戻らねば。

わしゃ歩きに来たんじゃ。なんのこれしき。

 

屋敷登山口の駐車場は登山口から歩いて100mほど離れたところにあるよ。

だれか朕を送ってくれぬか。

 

 

ムジナ平登山口まで6キロ!!

ここでカメラをザックの中へ収納。

 

さて、行くか。

走る!

 

 

屋敷登山口からムジナ平までコースタイム1時間25分のところ50分で戻ってきたよ。大して短縮できなかったのは半分歩いたから(笑)

ザックを背負って6キロを走り切るだけの体力は無かったス。

 

振り返って

帰りは湯沢に戻るのではなく、下道で志賀高原へ抜けて草津経由で帰ろうとしたのですが、これが大失敗。

こんなところで冒険しちゃいけません。

大人しく湯沢に出て関越道で帰ればよかった!

ケチるな!秋山郷みたいな秘境は高速使わなきゃムリ!

志賀高原まで長いのなんのって。。

さらにダメ押しで草津への林道は通行止め。

仕方なく万座を経由して有料の林道を走らされ、関越道をケチった意味も消滅。

温泉にも入れず、汗臭いまま疲れ果てて帰ってきました。。

ツイてないおっさんはどこまでもツイてないのです。

 

でも鳥甲山に登れて良かった。

 

登りごたえもあったし、山容も素晴らしく、なんか分からんけど良かった。

一番良かったのは、あまりこのエリアには来れないから、鳥甲山から見える山々が分からないという新鮮さ。

こういう経験ってどんどん減ってきちゃうからね。

ではでは


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