大峰山 登山 足を着くな!日本最古の百名山は青い山脈と海の大絶景

大峰山 登山 足を着くな!日本最古の百名山は青い山脈と海の大絶景

九州と関東近辺の山ばかり登っている自分にとって、近畿地方は全くの新規開拓の地。

「オラぁわくわくすっぞ!」と、筋斗雲のぞみ号に飛び乗って一路新大阪へ。釣りバカ日誌の浜崎伝助ばりに出張ついで登山へと突入。スーツ姿で登山口に降り立つ自分、我ながら山をこじらせてまっせ!

どもども、やっほっほ亭どすぇ。

関西デビュー晴れの舞台は奈良県の霊峰大峰山(おおみねさん)

山岳信仰が盛んな聖なる山で、手付かずの自然が残る世界遺産の森を歩き、大峰山脈最高峰の八経ヶ岳(はっきょうがたけ)弥山(みせん)の2座に登る旅へと出かけて来ました。

 

きれいな雲海だと思ってたのは、まさかの紀伊半島の海だった。絶好の登山日和に恵まれ、最高の一日になったよ。

大峰山は山岳信仰の開祖と言われている役小角(えんのおづぬ)が飛鳥時代に開山した山で、開山の記録としては日本最古と言われている。開山された後は信仰の対象とされ、天皇、皇族による参詣が度々されたという歴史深い山に、登山界の浜崎伝助がお邪魔しまっせ。

正確には大峰山というと山上ヶ岳のことを指すんだけど、広義的には奈良県南部の大峰山脈のことを言い、その最高峰の八経ヶ岳を日本百名山、山上ヶ岳は日本三百名山に指定されている。

出張に大きなリュックを持ち込み、コインロッカーに隠して仕事をさっさと済ませたら、予約してたレンタカーで奈良県へ移動だ。

 

八経ヶ岳は近畿地方最高峰で標高1,915m、日本百名山。

いざっ

ルートとコースタイム

■2020年11月14日 ※カッコ内は標準コースタイム。

行者環トンネル西口登山口⇒(70分)⇒奥駆道出合⇒(100分)⇒弥山⇒(30分)⇒八経ヶ岳⇒(30分)⇒弥山⇒(90分)⇒奥駆道出合⇒(60分)⇒行者環トンネル西口登山口

合計コースタイム:6時間20分

総距離 10.6km
累積標高上り 1,140m

大峰山登山 本編

行者環トンネル西登山口から登山開始

深夜に行者環トンネルの駐車場に着いて車中泊。

星空撮影しようと思ったけど寒くて寒くて、こんな適当な写真しか撮れず、結局体を冷やしただけだった。

シュラフは持って来ず。持参したフリースとダウン、下半身は冬用タイツとダウンパンツ、それに貼るカイロ2枚でなんとかなると思いきや、無意味に体を冷やしたこともあり車中泊では寒くて寒くて、やはりシュラフの有り難みが身にしみた。

 

寒くて寒くて何度も目を覚ましたとは言っても、なんだかんだで8時間近く眠った自分を誉めてあげたい。

こりゃ路上生活者ってほんと辛いだろうな、これからコロナでもっと増えるだろうし。と、寝起きから世を憂う。

 

行者環トンネル駐車場は上の写真の通りで、トンネルの反対側の国道169号線→309号線を使ってここまでやってきた。事前に調べた限り、このルートが少し遠回りになるけど一番安全みたいで、逆からのアクセスだと離合できない狭い酷道をひたすら走ることになるっぽいよ。

ちなみに駐車場代は有料で、車中泊をする場合は1,500円、そうでなければ1,000円。第2、第3駐車場まであって100台は止められるみたいだから別に慌ててやってくる必要はなさそう。

 

世界遺産!

この案内を見るとただ者ではないエリアだぞ!という気にさせてくれる。

 

橋を渡って登山開始。

関西デビューの記念すべき第一歩さ。

寒い夜を過ごし、朝から冷え切ったご飯を食べ、身も心もアゴもすっかりカチコチの膝神状態だから、とにかく歩いて体を温めたい。

 

もしかすっと紅葉してるかもっ!

などという淡い期待は、冬枯れというウエルカムドリンクを前に開幕早々断念。かんぱーい。

そりゃ車中泊も寒い訳だよ、もう冬だ。楽しかった秋のなんと短かいことか。

 

川幅たった1mたらずの沢にもこんな立派な橋を架けるなんざ、さすが世界遺産だ!

手付かずの自然が残ってると聞いてたんだけど、意外と手の込んだ、いたれりつくせりぶりだぞ。

 

ありきたりな岩場でさえ、こんな立派なステップが設置されてる!さすが世界遺産!

どこが手付かずの森なんだ!

ちなみに先に話すが、下山でこのステップを下りてる時に派手にスリップし腕を強打。その腕をかばいながら歩いてるとバランスを崩して尖った岩に足裏を強打。うあー!骨が折れた!と、1人うずくまってテクニカルノックアウトを喫したのである。

駐車場まで残り100mで迎えた修羅場に涙した。

普通に岩場にしてくれてたのなら難なく通過できたのに。うぐっ。。

 

急登の始まり

大峰山は稜線に出るまでがとにかく急登。

この最初の急登と、弥山の山頂直下の急登が肝で、ここでペースを守ることをしっかり意識すれば大丈夫。俺でもバテることはない!

 

そろそろ体も温まってきたから背中に貼ってあったカイロをお腹に移動。お腹が弱いんでね、こういう配慮が大事なのよ。

 

急登で一気に標高を稼ぐから、振り返れば大峰山脈の山々が良く見えてくる。あれは行者環岳かな?

標高を稼ぐようにお給金も一気に稼ぎたいもんだ。

金曜は定時の男として社内で名が通る浜崎伝助的な自分が高給取りになるなんざ、ありえん話だけど。

 

まだまだ続く急登。

最初にガツンと登らせる感じが、日光白根山の湯元コースと良く似てる!って思いながら歩いてた。

せっかく関西の山に登ってるという楽しみを台無しにすることしか思い浮かべることのできないチープな発想力が自慢だ。

 

この急登はまだ続く。

過去には最初のこの登りにムカついて登山が嫌いになった人もいるでしょう。登山好きの恋人に無理やり連れてこられて喧嘩になった恋人たちもいる事でしょう。頭にくる人もいるでしょう。あなたは喉から?私はお腹から。

風邪の初期症状か?

とにかく喧嘩して登れなかった恋人たちのためにも俺が稜線から絶景を送り届けなくてはならないんだっ!

と意味不明な使命感を燃やす。

 

朝日が差し込む。やっと向こう側の景色が見えてきた。

気温が低いから、なんだかんだでペースは少し早かったのかもしれない。そのお陰でコースタイムほど長くは感じなかったな。

まあこの急登では大峰山らしさ、関西らしさを楽しむ要素はあまり無かったからね、さっさとパスするぜ。

 

右手には日を浴びる弁天の森。あれを越えた先に弥山が見えてくる。

 

稜線に到着。登り始めからずっと自然林だったのはさすが世界遺産って感じだったけどね。

ここで風が強まるため、上着を着て少し休憩を取る人が多いみたいだけど、自分は無駄に休んでお腹を冷やしたくなかったんでね、立ち止まらず先を行くことにするよ。

 

稜線は包み込む静寂と大絶景

ここからが大峰山の本領発揮。この上なく静かに優しい稜線、素晴らしい森の道。

ここに来て良かった。

しかし相変わらず、奥多摩の石尾根みたいだなぁと関西らしさを台無しにする自分のチープな発想力が疎ましい。せっかくなのにぃ!

 

左前方に大峰山地の最高峰、八経ヶ岳が姿を見せる。

こんな近くに山頂が見えるなんて!こんなペースだとすぐに終わっちゃうと更にペースダウン。

こちとら仕事を終えてスーツ姿のままレンタカーでやってきたサラリーマン金太郎なんでね。無理やり、それでいて自然を装いつつ、出張を金曜に調整してここにやって来るためにどんだけ努力してきたか分かるまい!大事に歩くんじゃい!

 

左側の景色が開けた。静寂が包み込む。折り重なる山々。なんか、すんげー神秘的!!汚れきった物欲王の心が一掃される景色。

歴史深い信仰の山、紀伊山地の美しい景色が訴えかけてくる様だ。

もういい、もう買わなくていいんだぞ、物欲なんか捨てちゃいな、今ある物で十分だぞ、と訴えかけてくる。

Amazonブラックフライデーなんて知らなくたって幸せになれるさ、きっと。

うぅ、大峰山の神様たちよ、教えてくれてありがとう(T_T)

 

物欲よさらばじゃー!余は幸せぞー、今ある物で幸せぞー!

 

この2週間後のAmazonブラックフライデーで見事な散財を発揮したことは、次のブログでご報告します。

 

朝日を受けて眩しい稜線歩道と原生林の森。

駐車場はそこそこ埋まってたのに登山客少なめだ。稜線に出てから弥山までは、ソロで歩いてたおばあちゃんとソロのおじいちゃんを抜いただけだったな。

 

どこを切り取っても絵になる、晩秋の山歩き。

今日のカメラは富士のX-T1。JPEG撮って出しでそのまま使えるっていうのがめんどくさがりな自分にはぴったりなカメラなのさ。出張だって言うのにE1ではなくかさばるT1をチョイスしたのは軽く後悔したけどね。

しかも、本音を言えば、これだけ明るければスマホでも良かったな…。。と呟いたのだった。

 

たとえばこういう写真ならスマホでもぜんぜんオーケーだね。

 

弁天の森に到着。ここがさっき急登で弥山の手前に見えた小さなピーク。

頂上は樹林帯のため眺望は期待できない。

 

仕方ないから足元の白いキノコをパチリと。

こないだキノコ好きのブログを読んで、美味いと噂だが猛毒のベニテングタケが気になり、とうとう俺も食べちゃったよ!っていう記事を読んで笑った。

最初は期待通り美味かったらしくその幸せぶりがつらつら書かれてたんだけど、その後から襲ってくる毒による長い苦しみに突入し、アホ過ぎて感心した。好きが極まった実に男らしい生き方だな、と。

絶対に真似はしないけど。

 

まあとにかく、弁天の森を超えたら見えるのが、信仰の山、弥山の雄大な姿さ。

うーん、横に大きくて素晴らしい山じゃないか!

 

葉を落とした森は空が透け透けだ。

 

おっ。

さすが信仰の山。どなたでしょうか。もしかして役小角さん(えんのおづぬ)ですか?

 

ひー。よく見ると目が空洞だ!

軽く…ビビったじゃないか。

そしてこの時、帰りに関西名物のかすうどん食わな!という天の声が聞こえた気がした。

なに?これは何かのお告げ?

愛されている。自分は食欲の神様に愛されているんだ。そう直感した。

何だ、それ。

 

弥山に向けて延々と階段

弥山に向けた急登のはじまりはじまり〜。

 

向こうに見えるのは行者環岳。

帰りに車で行者環岳の登山口前を通ったけど、20台ほどの車が縦列駐車してたから人気の山っぽいね。

 

この階段、見た目の通りしんどい!

こういうところで立ち止まらず最後まで歩ききる。

急坂をママチャリで足をつかずに登り切るという己との戦いと同じ。絶対に足を着く訳にはいかないのだ。

(誰でも経験があると思う)

 

あそこまで登りきればゴールか?

足は着かないぞ!絶対に着かないぞ!

 

輝く、スネ毛的な苔。

 

反対側の景色が開けた!

太陽がすっかり上り、先程までとは色を変えた山々が素晴らし過ぎる。青い山脈だ!

初めての関西登山を大峰山にしてほんま当たりやったわー。

 

しかし、ゴールかと思ったところからまだ続く階段。チャリなら完全に足を着いていたところだ。

 

弥山の山頂はスーパーパワースポット

ふいー、やっと着いた。つまらない意地を張って止まらずに来たから足がヤラれた。

弥山には有人の山小屋があるんだけど、この時期はもう営業終了。なかなか立派な小屋だったから混むのかもしれないね。

行者環トンネル登山口は山頂まで最短のコースだけど、大台ヶ原から熊野古道を2〜3泊しながら縦走する人も多いだろうからね。

 

避難小屋は開放してくれてて、布団が折重ねられてた。綺麗にしてるし、自分の部屋もこんな感じでがらんどうになってるのが理想。

 

小屋から山頂までは、歩いてわずか3分の距離。

この時は自分を除いて4人いたんだけど、山頂まで小屋にザックをデポってた。自分はデポるのすらめんどくさい近さだったのでそのまま担いで上がることに。

この弥山の看板の右上にフクロウらしきものを発見。

 

ひ、ひーー!リアル過ぎっ!

これがある日突然、玄関に置かれてたらチビっちまうぜ。

 

この石碑には「狼平栃尾辻」と刻まれてるんだけど、狼平を経由して栃尾辻方面へのコースはこっちという意味ね。

こんな立派な石碑の案内標識は初めて見たから、最初、「狼平栃尾辻」さんの墓標かと思った。ろうだいらのとちおつじさんね。

 

鳥居をくぐって聖なる山頂へ。

Amazonのブラックフライデーで掘り出し物を探しまくるぞー!という意気込みと、食欲と金銭欲にまみれた己を清めに行くとよ。

 

この後に登る八経ヶ岳が見えた。

見事な二等辺三角形だ。

 

弥山の山頂には弥山神社があって、これは坪ノ内天河神社の奥宮。

ここが歴史深くパワースポットとしても有名な弥山の山頂。古来から現世まで、これまで何万人が祈りを捧げにやって来たんだろうか。

至ってシンプルな奥社には逆に趣深さを感じさせる。

 

これまで数万人の願い事を一方的に聞いてきて、うんざりしてるであろう神様にあちきも追い打ちをかけるよ。

とは言え、ボンビー過ぎて何を願って良いか特に何にも思い浮かばなかったので、なんでもいいからラッキーなことがありますよーに、と雑なお願いをしといた。

叶わなそうだ。

 

近畿地方最高峰へ

では、八経ヶ岳に寄ってみましょう。

 

年間4,000mmの雨が降る大峰山脈。冬枯れした森は空が明るく、それでいて足元には苔が多く育っている。

 

八経ヶ岳に向かって冬枯れした森を抜けていくと、その先はオオヤマレンゲの群生地。

青々とした八経ヶ岳の山頂付近はシラビソ、トウヒの森。

 

話に聞いてた通りだ。天然記念物にもなっている手つかずの森が広がる。

思わずお腹が緩いのも忘れて感心してしまう。

 

左にフェンスが見えるのはオオヤマレンゲの保護を目的とした鹿の防御フェンス。

夜中に行者環トンネルに向かって移動中の林道はほんと鹿が多かったな。そんな鹿の多さに奈良県らしさを感じた。

 

御札が置かれた場所が至るところにあった。

これを見て、さっき弥山の山頂でコロナの終息でもお祈りしておけば良かったと今更ながら思った。

寝起きからコロナで路上生活者が増えるだろうなと憂かったが、スーパー浅はかな自分は一瞬で忘れ去っていた様だ。

まあしかし、コロナで営業を自粛した南アルプスの山小屋が、来年は再開されてることを願うばかりだね。

 

山頂直下の登り。

弥山直下の階段で抜き去ったおじいさんに、自分が弥山の山頂に立ち寄って遊んでる間に先を行かれ、再び抜き返すというのが、相手も避けるのめんどくさいだろうし申し訳ない。と思いつつ横から光の速さでズバっと抜いた。

 

雲海が輝いてる!

しかしあの照り返しはほんと雲海かいな?

まさか海やないと?

地図で見るより海が近過ぎる様に思えて、最初分からなかったんだけど、あれは海だな。とこの時は半信半疑で山頂に向けて歩いてた。

 

山頂だ。

まず見えたのが標柱ではなく錫杖っていうのが渋すぎっ!

 

八経ヶ岳からは青い山脈と海

八経ヶ岳の山頂に到着!近畿地方の最高峰!

標高は1,915m。

 

山頂には御札がたくさん置かれてたけど、焚き上げしないならこの状態のまま台風の瞬間風速て吹き飛んでしまいそうだけど。。

まあ、木片だからいいのか。土に帰るだけだもんね。

 

異次元の世界にやって来たみたいだ。

 

遠くまで折り重なる大峰山脈。

大台ヶ原まで延びる熊野古道。紀伊山地の雄大な眺めだ。

 

八経ヶ岳山頂から眺める弥山の山頂は、小さな雲ノ平みたいに平だ。

 

雲一つ無い快晴に恵まれたことに感謝だよ。

間違いない、あれは雲海ではなく三重県〜和歌山県の海だ。

 

山頂は風がビュービューだけど昼ごはんにするよ。

関西といえばコイツ、とスーパーで買ったたこ焼きはすっかり形を崩し、しかも氷の様な冷たさだった。

それでもなにこれ。激ウマなんだけど。関東の物とはぜんぜん違って味がしっかりしてる!

一瞬でたいらげてしまった。

 

明星ヶ岳の方は縞枯れた風景が広がる。縞枯れは森の更新作用らしいよ。

 

縞枯れた景色は弥山へと戻る途中でも至るところで見られる。

あ、たこ焼きたいらげて寒いからとっとと帰ってます。

 

再び弥山の小屋に戻ってきたら、またも墓標っぽい案内標識の国見八方覗なるポイントへ立ち寄ってみることにする。時間的には余裕過ぎるぐらいなので。

 

小屋から30秒の距離にテン場があったのね。シーズン中のテン場使用料は500円みたいだよ。

真っ平らだし、そこそこ景色は良いし、樹林で風は防げるし、最高の立地だ。

 

国見八方覗からも折り重なる青い山脈と三重〜和歌山の海が広がり、ずっと見ていられる素晴らしい眺めだ。

大阪は仕事するだけの場所だからいまいち分からないけど、奈良県が好きになったよ。

 

再び弥山の小屋に戻ってきたら名残惜しいけど下山タイム。

昨夜はコロナ影響で当てにしてた温泉が営業停止してて入れなかったから今日は長湯を楽しむんだ!

長湯♫長湯♫

ほんとに名残惜しいんかいな?

 

ゲッザーン開始

上りでは気づかなかったけど、意外とザレてて滑りやすい箇所がいくつかあったから慎重に。それでいて長湯を楽しみたいからガツガツ下るぜ!

昨夜寒かった分を取り戻すんだ。

 

振り返って八経ヶ岳と弥山。

関西デビューの山に選んで大正解だった。

 

駐車場まであと100mという所のステップで足を滑らせ腕を強打。その腕をかばいバランスを崩して左の足を岩に強打。

うずくまり、登山口付近を流れる沢を眺めながら泣いた。。

 

11時には下山完了。

関西の交通事情が分からないから、レンタカーを戻す道中で渋滞したら嫌だしね、ちょうど良い時間。

 

下山してから紅葉、そして長湯

国道309号線で標高を下げていくと、ちょうど紅葉の見頃を迎えてて、多くの観光客が路肩に車を止めて記念撮影してた。自分も度々車を止めて撮影タイム。

 

国道309号線から169号に合流して大阪へと戻る。案内標識に「熊野」の表示を見ると、改めて関西に来たんだなーと、改めて実感する。

国道246の標識に厚木がでてくるのとはワケが違うのよ。

ちなみに今でも佐賀県を車で走ってて、唐津→伊万里→有田→波佐見って焼き物の名所が次々とでてくるとすげぇなーってなるもんね。

 

観光客がたくさん。ツーリング客もたくさん。夜中は鹿がたくさん。そんな国道309号線。

せっかく撮った紅葉は電柱が邪魔するというジラレヘン結果。

 

帰りの途中にあった杉の湯ホテルの立ち寄り湯に入ったけど、泉質がとろっとしててめちゃくちゃ良かった!

長湯を楽しみすぎて、帰りの運転が眠くて眠くて、ちょー後悔した。

かすうどんまで食べたら絶対寝てまうわ!と我慢して帰るというドボボーンな失態。

 

ちなみに、杉の湯ホテルの目の前には道の駅があったのでここら辺の名物柿の葉寿司を購入。帰りの新幹線で美味しくいただきました!

 

振り返って

関東の人からすると、九州も関西も同じ西日本で一緒でしょ?と一括に考えてしまいそうだけど、北海道と関東ぐらい文化が違う訳で、言葉も歴史も文化も気候も違う。だからこそ新鮮で面白かった。

東北、関東甲信越、東海、北陸、九州、そして関西、登山をするということは日本を知ることに他ならないと改めて気付かされる旅となりました!

そう思えば登山の楽しみは更に広がるし、ただのピークハンターになんてならないぞ!と思えた。

浜崎伝助的な出張ができて、会社にも感謝ですな〜

 

日本国内ならどこへ行っても交通ルールは同じ筈だけど、不思議と少しずつローカルルールって存在するし、慣れない土地は事故るリスクがあるから、なるべくなら運転したくない。

ましてや大阪市内を車で走るなんて絶対に嫌だったから、わざわざ大阪の郊外、河内国分駅という所まで電車で移動してレンタカーを借りた。自分はそんなチキン野郎さ。田舎道はどこも一緒だからね。

次の大阪、または京都出張が金曜だった場合はどこに登ろうか。氷ノ山、六甲山、武奈ヶ岳。楽しみな山々がたくさんあるからね。

奈良県のスーパー「オークラ」で買ったたこ焼きの美味さが忘れられず、新大阪駅で「道頓堀くくる」というたこ焼き屋を見つけ突入。8個入りで650円という高さにたじろいだけど、せっかく大阪に来たんだから奮発じゃい!えいやー!と購入。

確かに美味かったよ。。しかしこの後日、東京スカイツリーの中で道頓堀くくるソラマチ店を発見した時は泣き崩れた。

 

ではでは

 


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