むかしから自衛隊にあると噂される謎の組織「ボッ班」。
海外ではVOVANTと呼ばれ恐れられる存在。
そんな彼らボッ班の信条は「良い物安く」。
タダの物には光の速さで飛びつき、半額商品の前では見事なスクリーンアウトをキメ他を寄せ付けない。
狙った獲物は逃さない。
頭の中はポイントを最大限活用することで常にフル回転だ。
決して年中やってる閉店セールなんかに騙されることはない。次の楽天お買い物マラソンの予定もバッチリ把握済み。
その千里眼、安さへの嗅覚を研ぎ澄ませ、今日もほんのちょっとのお得感に目を光らせる。
値上げには断固反対!倍返しだァ!!
そんな彼らのことを人々は畏怖を込めてこう呼ぶ。
ボンビー班。略してボッ班。
そんなボッ班がやって来たのは、
外秩父七峰縦走のコースにもなっているThe里山な官ノ倉山。
そこからキングオブ里山の石尊山に登って臼入山まで軽く縦走し、和紙の里ひがしちちぶという道の駅へと戻ってくる全長約8キロのお花見ハイキング。
任務遂行日は10月1日。
例年9月20日頃から見頃を迎える彼岸花だけど、今年の夏の異常な暑さのせいで10日ほどピークが遅れ、ちょうど自分の休みと満開のタイミングがぴったり合った。
曼珠沙華と言えば、同じく埼玉県にある日和田山の巾着田があまりに有名だけど、
冗談じゃあない。
あっちは入場料がかかるではないか。
はあ?それに別途駐車場代だとぉ?
馬鹿言ってんじゃあないぜ。
それでいて人だらけときたもんだ。
開花時期だけここぞとばかりに入場料を取るというのがこれまたいただけない。
ボッ班として受け入れ難し。
ボッ班の合言葉を内緒で教えてあげよう。
「控除」だ。
この合言葉さえ知っておけばお得なクーポン情報を交換できるのだ。知っておいて損はないぞ。
今回歩いた和紙の里ひがしちちぶは無論、
エブリデイ無料開放!
その後に立ち寄った曼珠沙華の群生地である安戸遊歩道も、
もちろん
む、りょ、う♡
そうそう道の駅でイワナを食らうことも忘れずに。もちろんワンコインだよ。
このプラン、素敵すぎかよ。
彼岸花、別名曼珠沙華(まんじゅしゃげ)。
サンスクリット語の「manjusaka」から名付けられたらしい。
「nanjasorya」なんじゃそりゃだな。
彼岸花でええやん。
ルートとコースタイム
■2023年10月1日 ※カッコ内は標準コースタイム
道の駅和紙の里ひがしちちぶ⇒(35分)⇒官ノ倉山登山口⇒(45分)⇒石尊山⇒(10分)⇒官ノ倉山⇒(80分)⇒臼入山⇒(55分)⇒道の駅和紙の里ひがしちちぶ
コースタイム:3時間45分(休憩含まず)
官ノ倉山と曼殊沙華ウォーク
雨上がりの和紙の町でハイキング開始
雨が降ったりやんだり。
こんな天気に遠出したらもったいないって訳で、見頃を迎えた曼珠沙華を見に道の駅「和紙の里ひがしちちぶ」まてやって来た。
交通費もしっかりケチる。
官ノ倉山の登山口への移動中も、初売りとばかりに曼珠沙華の赤いのぼりがいたるところに立っている。
小川が流れるのどかな風景を眺めながらとぼとぼ。
やっと東京から逃亡できた気がする。
道の駅からは道路をしばらく進む。
心なしかこっちのドライバーは運転が優しい気がする(福岡との比較)。
こんなどこでも見られる風景にさえ、毎日パソコンと向き合い続けてやつれた心は少しずつ治癒されていく感じがする。
子供の頃に渋柿を食べてから全ての柿が大嫌いになった。
こんな怖い食べ物を他に知らない。
足元に咲いていた曼珠沙華を下のアングルから撮ると線香花火みたい。
うん?上から撮っても同じか。
こういう景色、ほっと一息つけて理屈抜きで好きなんだよね。
夏の猛暑で伸びまくった草花に覆われる寸前の標識を確認して官ノ倉山への方向へ。
石尊山と官ノ倉山へ
民家の方がガレージで車をいじってる横を通って山に向かうという違和感。
外秩父七峰縦走のコースでもあるからトレイルはかなりしっかり整備されている。
石尊大権現の石碑が出てくるけど。
昔はここに社でもあったのかな。
栗がいたるところに落ちている。
話は変わるけど、先日地元福岡の雑木林を歩いてたらイノシシが近くを走り去っていったんだけど(頻繁に見る)、こういう栗はイノシシの好物なんだろうな。
そのイノシシは中ぐらいのサイズだったから良かったけど、たまにとんでもなくデカい奴がいるからね、こういう秋の実りを見て癒やされつつそんな大きなのが近くにいないか警戒してしまう。
通学路並みに踏み固められたルート。
山奥よりむしろこういう里に近いところの方がイノシシっているよね。
石尊山方面へ。
今日はのんびり散歩気分だから山の写真は少なめ。
ヒキガエルの赤ちゃんを踏まないように。
最近見た猟師のYou Tubeで罠にかかったウリ坊の頭を踏みつけるシーンに心が痛んだ。
勘違いしてもらっちゃ困るけど、猟を批判してるわけではなくて、命を雑に扱ってる風に見える動画をアップするのはどうかなと。
猟はむしろ大賛成です、はい。後継者がいない問題をちょっと憂いてもいる。
日が差した雨上がりの森はとてもきれい。
あっという間に山頂に到着。
4コマ漫画みたいな展開だけどまず1座目の石尊山。
空は予想通りの曇り空。
遠くに見える町は寄居の町かな?
埼玉っていまだに位置関係がさっぱり分からないから、電車乗るときも上尾方面とか言われても「へ?それどこ?」ってなる。高速道路も東松山から渋滞って言われても分からないよね。
こっちはこれから向かう山々。
臼入山まで歩くつもりだけど、今日はお気楽ハイキングだから気分次第でエスケープしちゃうかもだけど。
お次の官ノ倉山へ。
石尊山から官ノ倉山までは10分。
浅間神社?
浅間神社の標柱にササキって彫られてる。
しかもキだけひらがな(笑)
さては後で誰かに足されたな。
官ノ倉山到着。
本日のお目当ての山だ。やりきったぜ。
山頂でおやつタイム。
京成検見川駅に幼い頃から通ってるカレー屋さんがあるんだけど、そのすぐ近くにある和菓子屋さんに初めて立ち寄ってみると検見川最中なるものを発見。
検見川の名を語るとは…。こういうのって名乗ったもん勝ちだよな、と思いつつ、まんまと買ってしまった。
栗が丸々1個入ってて美味かったし。
それと最近定番になってるサーターアンダギー。
サーターアンダギーはお菓子みたいなやつではなくて、ちゃんと沖縄のアンテナショップの店頭で揚げてくれてるやつでめちゃ美味い。
やっぱ揚げたてに限る。
きのこの山を縦走
ここから竹沢駅へ下ることもできるみたいだけど、まだ汗一つかいてないから予定通り臼入山へ向けて移動。
きのこがでてきた。
ここにも。
あそこにも。
これはやり過ぎ。
そんなきのこの山を楽しみながら下っては登るを繰り返す。
今年は猛暑の影響で夏のきのこと秋のきのこが混在しているらしく、きのこの判別が難しくなってるらしいよ。
不動沢の頭に到着。
それでは、ここからの眺望をご紹介しよう。
これだ。
真ん中に一点のみ、遠くまで見渡せる窓が分かるだろうか。
このピークを東秩父の小窓の王と名付ける。
基本って書かれてる。
里山らしくこういう点がやたら散見される。
稜線にはびっしり杉林。
眺望ゼロ地帯が続く。
そして烏森山。
ただ表札を撮るだけならスマホでもいいんだけどね…。
いかんせんここら辺は果てしなく杉林が続く花粉砂漠。被写体になるものがないんだよ。
そんなわけで天ノ峰。次々に踏破していく。
峰と峰の間は10分ぐらいだけど(笑)
ここで結構下る。
歯ごたえなんて求めてないから、ずっと平坦でお願いしたい。
ずっと下っていくと林道を渡って再びトレイルへ。
よくあるパティーン。
竹林が一部伐採されて、ここだけ見晴らしが良くなっている。
竹だけは絶対に庭に植えてはいけない。
アスパラを一度庭に植えたら犬が掘り返して跡形もなく食べ尽くされちゃったけど、、今思えばあれでよかったよ。
アスパラも重機を使わないと掘り返せないぐらい株が大きくなるって後で知ってびびったよ。
やるならプランターだね。
植えたら日本庭園みたいになる〜♫とか言って竹を植えたら最後。
地下茎ほど恐ろしい植物はない。
草がキラキラしてきれい。
雑草という草はないというのが牧野富太郎さんの名言らしいけど、これって名言なのけ?
八ヶ岳というピークは無いと言ってるのと同じことだべ?(鼻くそほじほじ)
他にも言える。
八甲田山というピークは無い、イタリアにナポリタンは無い。トルコにトルコ風呂という風呂はない。
なんかだいぶズレたことを言ってるな。
岸田政権で前からちょいちょい話題になってた花粉症対策だけど、ようやく本気になったというニュースがこないだやってた。
どーせ解散選挙が近いんでしょ?自民党の言うことなんて鼻っから信用してないし、もう4ヶ月もしたら2月で花粉シーズン突入しちゃってどーせ間に合わないし。
立憲民主もいまいちだし、橋下が大嫌いだからそのイメージが残ってる維新にはアレルギー拒絶。
結局、もう自民以外ならどこでもいーやっていつもなっちゃうんだよな。そういう人、かなり多いと思う。
水引草。
焦点を合わすのに苦労した。
伐採エリアを広く、そして早期に実施することを掲げてるけど、ここら辺のやつぜーんぶお願いします。
花粉の時期は奥武蔵とか丹沢とか、裸眼ではとても歩けないんだよね。
見事な登りだ。
そして短かったけど最後のピーク。
臼入山に到着。
登山口が標高150mぐらいあるから、少ししか登ってないけど421mもある。
どこにでもきのこ。
ブナしめじみたい。
臼入山からの眺望は小窓すら無い。
低山でも少しずつ紅葉が始まりつつある。
ゲッザーンして曼殊沙華散歩
道の駅に戻るから奥沢役場バス停方面へ。
倒れかかった木にデンジャーテープ。
気がつけば下山しているというインスタント登山になってしまったけど、こういうほんのちょっとでも危ないところがあればケアの手が届くという身近さが安心。
和紙の里まで1.6km。
奥沢ジンジャーの神様に下山報告。
私はボッ班の任務でここに来ましたが今日も楽しめました。
なんか雑然としたリサイクルショップの店員さんと挨拶を交わしつつこの集落を抜けていく。
道沿いには曼珠沙華がわんさか咲いてる。
ここからフォトウォーク開始。
というか、やっと本番。
またも定番の下からのアングル。
白い曼珠沙華もあったりする。
ここのそば屋がいい感じだなぁと思ったら駐車場がほぼ満車たった。
名店なのかもしれない。
これは情報不足だったけど、道すがら曼珠沙華会場みたいな感じになってるところがあった。
戦国武将みたいなのぼりの数に驚いたよ。
なんにしてもここも無料。
河川敷は一面の曼珠沙華。
どこからどういう角度で撮ろうか悩んで、結局雑に撮影。
パンパスグラス。
元も子もないけど、コスモスが一番きれいだな。
なんにしても秋の花フォトもなかなか良い。
尖った花をハイキー気味でふわふわにしてみたり。
和紙の里ひがし秩父と安戸遊歩道
道の駅に戻ってきて店内を物色。
小川町名物のおからドーナツに手が出て引っ込めた。財布の紐は固い。
しかし、あまりに美味そうだったから思わずうどんを注文。
きんぴらが乗ったうどんなんて初めて食べた。
うんうん、味はきんぴらが乗っただけのうどんだわ(笑)
和紙のゆるキャラが斬新すぎる。
ワンコインを確認してイワナを一匹注文して、美味そうに頬張っているところをロケに来ていたNHKのカメラに撮られた。
いつ放送か聞けばよかった。
ここの店主が「うちの店はgoogleで評価めちゃくちゃ高いから見てみてよ!」って薦めてくるから、
「後で見ますね」と答えると、
「今見てよ!すっごい評価高いからさ!」と引き下がらない。
で、評価4.9だった。馬鹿みたいに高いやん。
確かに、めっちゃ美味かった。
頭からガブッと尻尾まで。残ったゴミは紙だけ。
近くの安戸河原遊歩道に立ち寄ってみる。
ここの曼珠沙華は穴場。
無論タダなのだ。
いいかよく聞くんだ。俺はタダは好きだがタダ働きはしないぜ!
そんなセリフを吐く場面ないよなぁ。
どうだ、これが都道府県魅力度ランキングで45位の実力だ。
これから埼玉の良いところをたくさん紹介していくことにしよっと。
でも魅力度ランキングが低いのは、ひとえに埼玉県民自身が埼玉県を愛していないのが理由な気がするな。
日が差すとこんなに色合いを変える。
遊歩道沿いはこれでもかと彼岸花フィーバー。
。山倉ノ官!れた来
トラック風に逆にしてみた(笑)
振り返って
彼岸花は米の収穫時期に咲くというイメージ。
ちょうどこの時期はアルプスでは紅葉のピークを迎えて、東北の山や北関東でも紅葉がスタートするから、登山をする者にとっては一年で一番忙しい時期。
これを逃すと長い冬に入ってしまうから、今のうちにいろいろ行っとかなきゃ!という心理が働くのが山ヤロウだと思うけど、埼玉も捨てたもんじゃない。
そんなわけで、
!ダ。山倉ノ官!れた来
OSO18を人間の都合で殺すなんて酷い「クマがかわいそう」としょうもないクレームを入れる輩がたくさんいるというニュースを見た。
動物愛護関係の方々って頭いっちゃってる人が多いからね、会話にならないんだろうね。
そういう方々は部屋にゴキブリが出てもぜったい大事に育てろヨ!人間の都合で殺すなヨ!と吠えたい。
何年か前に、イノシシ2頭が北九州市門司の砂防施設に転落して出られなくなった時も「かわいそう。すぐ助けてやって!」という声が殺到したみたいだけど。
自分なんかはむしろ落ちてくれてラッキーやんなどと思ってしまうんだけどね。
オイオイまさか老人ばかりの街にイノシシを再び解き放てとでも言うのか?
冗談きついって。他人事だと思って。だったら東京や横浜あたりに放てばいい。
まあ自分が言ってることが100%正しくないということも分かってはいるけどね。
そもそも可哀想とか、それを言い出すと話の論点がズレてしまうわけよ。自分にも可哀想にって思う気持ちはあるから。
可哀想っていう話をしだすと、極端だけど獣害のない豚を食用のために殺すのは可哀想ではないがOSO18は可哀想ということになるのか?どこからどこまでが可哀想なの?という不毛な話にしかならないし。
YouTubeでハンターが罠にかかったウリ坊の頭を踏んづけているのを見て、命を粗末にしてる様でとても心が痛んだ。
命は大事に扱ってほしいけど猟は必要。それは海であれ山であれ変わらない。
今年はサンマが豊漁みたいで楽しみだね。
道庁にクレームを入れる様な方々はサンマも食べちゃダメだよ。サンマが可哀想だから。
ではでは