今回は新潟県の八海山に紅葉登山しにやってきました。
秋真っ盛りの10月下旬、狙い通りの紅葉にテンション高めにアタックしてきました。
八海山の最高峰は入道岳の1,778m。日本二百名山で、越後駒ヶ岳、中ノ岳と並ぶ越後三山の一座で、垂直に切り立つ峰々を越えていくためとにかく何箇所もでてくる鎖場が多い山として有名です。
八海山、美味しそうな名前です。
昔、まだ本格的に山をやる前に男二人でドライブで来たことがあります。
あれから10年が経ち、オイラも山男として帰ってきたっつーことですねぇ(しみじみ)。
鎖場が続く難所として知られてますが、雑誌の紅葉特集では巻頭を飾るほど、紅葉の名所としても知られる存在(らしい!)。
そんな旬な山に、秋真っ盛りのこの季節、岩峰に拡がる鮮やかな紅葉の世界を堪能してきました。
一般的にはロープウェイで手軽にアクセスして、八ツ峰の鎖場で遊んで帰るという、”おいしいとこ獲りの登山”が定石みたいですが、今回は芝原二合目から登りました。
四合目から次々と鎖場がでてくるルートは登ってて楽しかったし、最大の見どころは綺麗に色付いた山の中腹の紅葉!素晴らしかった!
自分は下戸ですが、八海山に泥酔してきた旅の幕開けです~
いざっ
アクセス方法
・芝原二合目へのアクセスは、こちら
■ルート
■全行程スケジュール 2016年10月22日
5:40 芝原二合目 ⇒ 6:30 四合目 ⇒ 7:50 七合目 ⇒ 8:45 千本檜小屋(軽食) ⇒ 9:10 薬師岳 ⇒ 9:25 地蔵岳 ⇒ 9:30 不動岳 ⇒ 10:20 大日岳 ⇒ 10:50 入道岳(昼食) ⇒ 11:20 下山開始 ⇒ 11:35 迂回路・新開道分岐 ⇒ 13:07 四合目稲荷清水 ⇒ 13:07 四合目稲荷清水 ⇒ 13:07 四合目稲荷清水(水場に立ち寄る) ⇒ 14:00 芝原二合目
登山開始
本日の同行者と22時に待ち合わせて塩沢石打SAで仮眠。
寝つきは悪い方ですが(自称)、目を閉じたらすぐ眠れました。3時間ぐらい寝たかな。
4時に登山口へ向けて移動し、着いた頃には駐車場の空きは2台ほどしかなかったです。
紅葉の名所と聞いてたから混雑が心配だったけど、ぎりぎり停められて良かった。
まだ真っ暗で少し怖いです。
10月中旬を過ぎるとさすがに朝が遅い。それに寒いっす。
屏風尾根は登り専用です。
下山は新開道を使って駐車場に戻ってくるプランです。
登り始めるとすぐに少しずつ明るくなってきてホッとします。
今日の天気は午前晴れ、午後曇り。風もなく山登りには最適な天候。
もう四合も飲み干してしまいました。
まだまだいけます。序の口です。
いよいよ鎖場が出てきます。
山頂の八ツ峰ばかりが有名ですが、それだけじゃもったいない、楽しい登りです。
五合も飲んじゃったよ。お腹ちゃぷちゃぷだよ。
ヽ(゚∀゚)ノ うぇ──────ぃ♪
慰霊碑かな?大正十五年寅八日だって。
帰ってから調べてみたら寅は1月という意味らしいです。
大正、昭和、平成。そんな大昔って訳じゃないのにもう言葉が通じないなんて、日本語の難しさを痛感しますわー😵🌀
南魚沼の町が朝もやに覆われてます。
すごい景色です。早朝にしか見られない景色でしょう。
「あ、あった。ほんとにあったよーー!」
何度も出てくる鎖場をクリアしながら、同行者とこれを探してました。
ヤマレコで見て知ってた、大正十四年の鎖。
太陽が山の上から姿を現し直射日光をそそぎ始める。
鎖の連続ですでに泥酔気分ですが気持ちの良い朝です。
ここです。この七合目を過ぎたあたりからの紅葉がすごかった。
今年一番の紅葉狩りとなりました。
ご覧ください。
どどんっ!
陽光に照らされた紅葉が萌えてます。こんな中歩けるんですよ。
何枚も写真撮りました。
朝の湿ったトレイルと、紅葉のカサカサ感が入り混じる世界を、何人か先に行かせながらのんびり歩きました。
そういえば今年の春にうちの子が、
「春はね、夏と冬を混ぜたのが春なんだよ」と教えてくれたな(笑)。
その答え、秋でも良かったね。
折角だから、しつこいぐらい紅葉の写真をアップしまーっす。
岩肌と紅葉の図式が鮮やかです。
日の光が強まると更に映え、とても綺麗です。
こんな景色を見ながら八海山をちびちびやれたら粋なんでしょうなぁ~。
来れて良かった。
紅葉を眺めながら、一方で鎖の連発。
ちと疲れてきた(;´д`)
園芸用のグローブが良い仕事をします。
8:45 やっと小屋が見えてきた。
ロープウェーの運行開始が8:00。山頂駅から小屋までのコースタイムが2時間ちょっとだから、ロープウェー利用客で混み合う前に着きました。
稜線に出ると、それまで反対側にそびえてた駒ヶ岳が突然目の前に!!
こんなに近いなんて、驚きです。
東京駅でお土産ランキング1位の「豆一豆(まめいちず)」のあんぱんを持ってきました。
八ツ峰を見ながらいただきまーっす。
食後の軽い運動ってなわけで薬師岳へ。
薬師って、今で言う薬剤師のことですかね?
カルロスゴーーンっと。
あ、軽率なこと言ってごめんなさい。
やっちゃえ、日産。
小屋に戻ってからバックに見える八ツ峰を今から堪能しに行くぜ。
迂回路もあるんですね。
こんな調子なら迂回路にも鎖が出てきそうな感じですけど。。
さあ、ガツガツ行きますよ!
まずは地蔵岳。
っつーことは、、
そりゃお地蔵さんがおりますわな。
朝もやに覆われていた南魚沼の町はもうすっかり晴れました。
霧の流れが速いですね。
まるで土地全体で呼吸をしてるみたいです。
稜線に出ると太陽は雲に遮られてしまいましたが、鎖と格闘してるこの時は涼しくてちょうど良いぐらいです。
フゥフゥ。さすがに腕が疲れてきた。
不動岳。
ということは、
不動明王ですね。
山岳信仰の山ですね。
まだまだ続く。
こんな稜線歩きは初めてです。両神山の八丁峠とも少し違う。
大きな山は越後駒ヶ岳。
山自体は大迫力で見応えあるのですが、山肌の紅葉はいまいちです。
萌える様な秋ってのには程遠いかな。
下りてきた鎖場を振り返るとびびるわ。
高いとこダメなんだけど、よく下りてこれたなぁ。
摩利支天(まりしてん)。
っつーことは、、
天地真理あたりの画像もってくると思ったでしょ?
パラグライダーですよね。
(゜o゜)\(-_-)なんでやねん。
摩利支天の山頂から同行者と手を振ってたら、こっちに向かって手を振りながら飛んできてくれたんだわ。
助けを求めてる人に思われたのかもね
さっ、行きますか。次なる峰はすぐ目の前。
今日は割と時間があるからのんびりし過ぎてしまいました。いつも急ぎすぎるからこういう登山が心地よいです。
ヒーヒーフーフー
ラマーズ法かよ。
大日岳に到着。
地蔵の足に電線の様な紐が結ばれてます。
きっと夜中になると地蔵の目が光る仕掛けになっているのだろう、というのが我らの読み。
深過ぎるぜ~。
\(゜o゜;)/ ゲゲッ
大日岳からの鎖はこれまで経験したことのない、常識を越える高さでした!
ぶるぶる。なかなか楽しいじゃねえかっ!
ぶるぶる。
ちびるぜー
どりゃーーーーーー!!
んー、やばい。めっちゃ楽しかった!
けど怖かった!
この山の面白さってこれなんでしょうね。人気あるの分かるわー
最大の見せ場を過ぎました。
まだ鎖が垂れてますが、感覚が麻痺してるためなだらかなトレイルに思えてくる。
普通じゃないよ。
最高峰の入道岳に向け、最後に割りと急ですが気持ちの良い登りを楽しむ。
山頂が見えた。
山頂にはこんな危険極まりない山にも関わらず、ソロで来てる女性とご年配のおじさんがおりました。
すげーな。
あらよっと。
久しぶりの逆立ち~。これから恒例にしよっと。
周囲を囲む山々を見て
「あれは燧ヶ岳、あっちは平ヶ岳」とか説明してる人がいました。
見てよく分かるなぁと、尊敬します。
んで、猫の耳みたいに山頂が割れた山が見えますが、あれがつい先日登ったばかりの燧ケ岳です。
分からんかった。。
一年でほんのひと時しか見ることのできない、山肌を黄色く浮かび上がらせる木々。
そして越後三山。登山意欲を掻きたてる山々です。
いつか登りたいです。
お昼を食べたら水がなくなってしまいました。
千本檜小屋に水場ありと記載があったのに、水場が見つけられなかったのが、切らしてしまった最大の原因だったのですが・・・
元はと言えば自分の目測の甘さですね。。反省。
同行者から少しだけ水を頂き(ありがとう!!)、下山途中の水場まで頑張ります。
ロープウェーの運転が始まって混み始める八ツ峰。
アップにしてみるとやっぱり鎖場で渋滞が起きてます。
迂回路から新開道ルートの下山の始まり。
??どこを歩けばええの?
ほんと、八海山じゃなかったらこんな迂回路ないよ。信じられへん。
他の山なら鎖付いてるだろうしね。
やっとトレイルが落ち着いてきた。
ものすごく滑るし、鎖や梯子が多くてこの下山ルートは難易度高かったです。
写真を撮ってる余裕も無かったなぁ。
絶対に子連れで来てはいけませんね。
やっぱ中腹あたりの紅葉はいいわ。
意外と下山のコースタイム長いし、常に水の残量の心配は頭にあったけど、、紅葉はすごい綺麗です。
長かった!稲荷清水です。
秋で涼しかったからなんとかもったけど、夏だったらやばかった。
毎回、自分の見通しの甘さから何かしらの失敗があります。深々と反省・・。
水場ですが、稲荷清水から徒歩4~5分のところに沢が流れてます。
少しでも綺麗な水が飲みたかったので少し沢を登りましたが、
八海山の水、めちゃ美味かったです。
ただね、ハプニングがあった方が忘れられない山行になります、間違いなく。
苦い思い出と一緒に必ず良い記憶もよみがえってくる。
帰りに浦佐温泉の「てじまや」に寄りました。温泉は貸し切り~
好みのアルカリ性のトロトロ湯じゃなかったけど、誰もいないって最高。
のんびりできて疲れが取れました。
振り返って
学生の頃、スキー合宿で新潟には何度も来ました。
当時、自分が通い詰めたゲレンデは新潟の「かぐらみつまた」と群馬の「川場」です。
スキーをしていた頃は登山に興味がなかったので、かぐらみつまたに苗場山の登山口があることなんて全然知りませんでしたし、
苗場山は苗場スキー場にあるものだとばかり思ってました。赤湯温泉口は近いですけどね。
スキー場が何という山にあるのかなんて知らなかったし、山といっても実は麓でちょこちょこっと遊んでただけなんて、山を始めてみないと知らなかったことです。
そんなことを同行者と帰りの車で話しながら帰りました。
関越トンネルを抜け、前橋に向けて大きくカーブする道が妙に懐かしい。
関越道はスキー合宿の帰りに何度も走った道。
スキーで疲れ切って、眠さに耐えながら友達と代わる代わる運転をした、あの頃と変わりません。
黄色と赤に染まる八海山の森。
何年後か、関越道を走りながら今日の登山を懐かしく思い出すことがあるのでしょう。
そんな出会いが楽しみだから、また来ます。
次、新潟に来るときは越後駒ヶ岳かな?
では