【鳥取】伯耆大山 ゲゲゲの森は西日本屈指の紅葉 中国地方最高峰から鳥取県を眺める登山 

【鳥取】伯耆大山 ゲゲゲの森は西日本屈指の紅葉 中国地方最高峰から鳥取県を眺める登山 

鳥取県の山奥にポツンと建つ一軒家。

 

そこには一人暮らしのお婆さんと、一匹の猫が仲睦まじく暮らしていた。

お婆さんにとてもよくなついた猫。

お婆さんは猫を我が子のように可愛がり、猫はとても幸せだった。お婆さんさえいれば他に何もいらない。毎日、幸せに満ちた日々をおくっていた。

 

しかし、そんな日も長く続かない。

 

お婆さんが日に日に衰弱し始めたのだ。

病院に行ってみたが、原因は分からない。

 

猫は猫なりに考えた。どうすればお婆さんを助けられるかにゃー。

 

しかし、猫にできることは何もない。

日に日に弱っていくお婆さん。このままでは死んでしまう。

 

急いで里に帰ってきた息子が、不思議に思い、知り合いの霊媒師に見てもらった。すると、

なんと、お婆さんは妖怪に取り憑かれていることが判明した。

 

猫は驚いたが、同時に安心した。理由が分かったのなら、これで元気になるよね?ね、そうでしょ?

猫は、息子と霊媒師をすがるように見つめた。

 

早く妖怪を退治してよ。早く助けてあげてほしいニャー!

 

しかし、霊媒師は複雑な表情を浮かべている。

 

必死に頼む猫に向かって、ゆっくりとこう言ったのだった。

 

「お前がね、お前が妖怪なんだよ。お前がここにいると、お婆さんは衰弱して死んでしまうんだよ」

 

猫は、自分が妖怪であることを知らなかったのだ。

 

そんな・・、自分のせいで苦しんでいたなんて。

 

とても深いショックを受けた。それでもはっきりと分かったことがある。

 

自分がこのままここにいれば、大好きなお婆さんは死んでしまう。

 

今、自分ができることはただ1つ。

 

お婆さんと別れる決意をした猫は、お婆さんの前でわざとひどい態度をとった。

そして、姿を猫から化けゴリラへと変え、ウホッウホッとひと暴れして立ち去って行ったのだった。

 

ここはゲゲゲの森。

夜になると、今でもゴリラの切ない咆哮が聞こえる。

 

ゲゲゲの鬼太郎が誕生した鳥取県で、今も伝わる悲しいゴリラ伝説。

 

 

そんなわけで、初めて鳥取県に、くる〜ぅ〜。

 

東京からえっちらおっちら夜行バスで10時間以上かけて移動してきた。

今回登る山は伯耆大山(ほうきだいせん)。

 

まず思ったことは、掃除好きが集まりそうな名前だな、ということ。

 

ホウキとdyson。

 

吸引力が変わらなそうな山だね。

 

そんなくだらない連想しかできない、しょうもないゴリラです、あちきは。

 

まあいい。中国地方最高峰の伯耆大山へ、レッツラゴーの助じゃー!

 

ダイセーンレーッッド!カマーン!!

 

危うく吸引されるとこだったぜー、あっぶねー。

 

「西日本屈指の紅葉」とか「大山RED」とか。

伯耆大山の宣伝文句にすっかり洗脳されちまい、伯耆大山に登るなら絶対に秋にするぞ!と決めていた。

 

ほんと、言うだけあって、秋の大山は伊達じゃなかったよ。

 

サイコーの天気。紅葉も完璧なタイミング。

 

ありがとう、鳥取県。10月下旬、素晴らしい1日になったよ。

 

伯耆大山は標高1,729mで日本百名山、日本百景にもなっている中国地方最高峰の山。

 

ルートとコースタイム

■2022年10月21日 ※カッコ内は標準コースタイム

大山寺バス停⇒(95分)⇒6合目避難小屋⇒(65分)⇒弥山山頂⇒(50分)⇒6合目避難小屋⇒(55分)⇒元谷⇒(25分)⇒大神山神社⇒(20分)⇒大山寺バス停

コースタイム:5時間10分(休憩含まず)

総距離 7.2キロ
累積標高上り 990m

伯耆大山紅葉登山 本編

バスタ新宿から高速バスで米子へ

木曜の夜の新宿。

金曜は有給休暇を取得して、夜行バスで鳥取県米子駅を目指す。

木曜の米子行きは混まないだろうけど、最後列の座席を確保したかったから、1ヶ月前から予約をしてたんだけど、まさかの満席。

バスの前方は4列、後方は3列シートという配列だったけど、4列も全部満席だったから侮れない。

雨だったら出雲大社の観光にしてもいいなーと思って、早めに予約しといてほんと良かった。

 

朝の大山パーキングエリア。

自分の前に座っていたはずの女性が、気付けば旦那さんにチェンジしていた。

それを見て、昨夜もノイジーないびきを炸裂させてしまったことを悟った。

 

10時間以上の長旅を、自分だけ高速バス三種の神器「アイマスク、耳栓、ネックピロー」のお陰で朝までぐっすりくつろいでしまい、皆さま、ほんと申し訳ござらん。

 

ちなみに、耳栓つけてると、自分のいびきで目覚めることもないからいいね。

 

東の富士、西の大山。ご当地富士の代表格らしくきれいな姿。

あちきのいびきで眠れなかったであろうご夫婦も、若干浮かれ気味に記念撮影をしていた。

どうやら怒ってはなさそうだ。よかった。

 

米子駅から路線バスで大山寺へ

6時すぎに米子駅に着いて、7:20発大山寺行きのバスまで1時間近く時間を持て余す。

ネットで予約しといた帰りの特急やくもと新幹線のチケットの受け取りが米子駅のどこでできるのか、発券機がどこにあるのかをチェックしたり、トイレ行ったり、駅前のコンビニをぶらつく。

 

ちなみに駅のトイレより、大山寺バス停に着いたところにある大山ナショナルパークセンターのトイレの方が綺麗だよ。

 

おみやげ楽市を散策。

定番の鬼太郎推し。

帰りに鬼太郎グッズ買っとこっと。

 

いやいや、やはり定番のかに寿司だな。

あれ、でもズワイガニ漁の解禁日ってまだだったはず…ブツブツ(漁の解禁は11月初旬)。

あまり鮮度とか関係なさそうだけど、やっぱり気乗りしない。

 

よし、ザックに付けられる、目玉のオヤジのマスコットを帰りに探そう!

出張じゃない旅はやっぱ楽しいわー

 

コンビニで朝食と行動食を買い込んで、大山寺行きのバスに乗り込む。

バスの乗車率は30%ぐらい。平日の朝だから、学生が多いかなって心配したけど、そんなことなかったよ。

 

終点の大山寺バス停に到着。

正面の建物が大山ナショナルパークセンター。

関西や中国地方から多くのハイカーが訪れに来るだけに、設備はめちゃ充実している。ひろーい駐車場もこの奥にたくさんあったよ。

 

まずは帰りのバスの時間をチェック。

大山口駅行きと米子駅行きのバスがあるから注意ね。

 

ここでの問題は、米子駅行きが15:20までないこと。

目一杯ゆっくり歩いても、昼前には下山しちゃうだろうから、どうやって時間を潰そうか。

温泉、蕎麦、参拝、モンベル、山頂まで二往復?いやいやありえない。

 

パークセンター内にはコインロッカーも完備。

いやーんバカーん、至れり尽くせりやーん。

 

更衣室があったり、トイレもきれい!

さすが申し分なし!

ベンチもあったし、下山後の時間つぶしに良さそう。

 

お次は大山寺までの参道を要チェックだ。

 

なんだ、この閑散ぶりは。

そりゃそうか。まだ朝の8時だしね。

登る前からふんだんに時間を使うつもりだったのに、もうやることがなくなってしもた。。

 

仕方ない、夏山登山口に移動するか。

 

その名の通り、大きな山が近づいてきた。

バス停から夏山登山口までは、歩いて10分ぐらいかな。

 

夏山登山口に一番近い南光河原駐車場は、平日なのに満車。

紅葉シーズンの土日になると、前日車中泊じゃないと止められないだろうね。

ナショナルパークセンター近くの広い駐車場はガラガラだったし、どうせ歩きに来てるんだから無理して車中泊なんかせず、そこに停めちゃえばいいんだよね。

 

夏山登山道で登山開始

ここから登っていく。

下山した後、通りかかった宿の前に、「正しくは大山寺で身を清めてから登り、夏山登山道で下山するのが正しいルートです」と書かれてたけど、YAMAPを見るとほとんどの人が夏山登山道から登ってるもんね。

 

最近の標識は、英語、中国語、韓国語、それぞれの言語で書かれててごちゃごちゃしてるよね。

漢字なんだからさ、中国語って必要なの?

「コース」は読めないだろうけど、英語も書いてるんだから、合わせ技で理解できそうなもんだけど。

 

志賀直哉が昔ここにあった宿坊に泊まって暗夜行路を書いたんだって。

近くの寺には水木しげるの妖怪天井画があるんだって。

行かないけど、見どころ多いのねん。

 

うっ。。

まあ人気の山だし、歴史ある山なんだから、最初から階段だよね。

 

登山口周辺だと紅葉はまだまだ早い。

どこで変わってくるのかも、この時期の楽しみの1つ。

 

歩き始めて、わずか0.4km。

いきなりだけど、暑ぢぃじゃないの。

ここで早々に半袖姿になったよ。更年期なんかな?

 

今回の旅が安全に楽しめるように、手当たり次第にお祈りしていく。アーメン。

 

ちらほらと紅葉が混ざり始めたゲゲゲの森の中を、延々と階段が貫く。容赦ないのねん。

 

そして程なくして大山1合目。

とにかくゆっくり歩こう。そのことばかり考えてたから、次々と抜かれていく。

 

大山のブナ林は西日本最大級なんだそうだ。

またまたぁ、西日本最大級とか言いたがりなんだからもぉー。と、ググってみると、確かにそんなことがたくさん書かれてた。

信じなくてごめんなさい。

 

ブナ林の中を作業用のモノレールが走ってて、実際に作業してる方がいたよ。

 

大山2合目。

見知らぬおじさんのぷりぷりしたプリチーな背中が入ってしまった。

多くのハイカーが暑い暑い!と言って着替えてた。

更年期じゃなかったのねん。

 

ここで標高1,000m。

やばいぞ。たかだかあと700mも登れば山頂じゃないの。

もっと、もっと楽しまないと。

 

なかなか良い感じに色づいてきた。

空が曇ってる様に見えるけど大丈夫。

ひつじ雲は出てるけど、今日はどの天気予報を見ても晴れだったし。

ただ、時間が遅ければ遅いほど、もっと晴れるのかもしれない。

なおさらゆっくり登らなきゃ。

 

そして3合目から100mも登ってないのに4合目、ごっつぁんです。

いつもより時間に余裕をもって消化していくから楽勝感が漂う。これぐらいのペースが楽しめるんだよ、きっと。

 

大山に冬の時期に訪れるハイカーが多いのも納得の鬼畜ステアウェイは続く。

ペースが早かったら早々にバテてたかも。

 

大山レッドの幕開け

5合目から失禁しちゃいそうな紅葉ゾーンへ突入。

 

西日本最大級のブナ林が色付き始めた。

You言っちゃいなよ、「西日本最大級」。

ちなみに、東日本と西日本の境界線は、岐阜から西が西日本らしい。長野からが東日本らしいよ。

狭い日本を東西に分けるのをアメリカ人やオーストラリア人には滑稽に映るだろうけど、西日本最大級と言わせておくれ。

 

そう言えば、何年も前だけど、博多バスターミナルにファッショセンターしまむらができた時も西日本最大級って宣伝してたな。

今なら言いたくなるその気持ち分かるよ。

 

コロナも徐々に一般化してきたこともあって、今年一年いろんな山を巡れた。

そして、やっぱり秋山が一番だなと、しみじみ思う。

つか、コロナをインフルと同類にするっていう議論はどこに行っちゃったんだろうね。

そんなだから、どこかの世論調査で「一度も素顔を見なくても(マスク姿だけで)恋人になれますか?」とかいうアホな調査結果がニュースになったりするんだよ。

しかも、YESと答えた人が40%以上だったかな。

やばいって。表情って最重要だと思うんだけど。そんなこと言ったら、深津絵里のほくろだって多部未華子のえくぼだって隠れちゃうやん。

 

素顔を見られたくない人が、容姿だけで判断してほしくないからその裏返しでYESって回答してるだけなんでないの?

 

まあいいっス。あちきには関係ないし。

 

そんなことより総理、お願いです、仕事中は一切喋らないので、もうマスクを外させてください。限界っス(T_T)

 

山陰というエリアの名付け方が不適切に思える、海が広がる爽快な景色。

ズワイガニが食べたい。魚介が食べたい。でもカニ弁当とは違う。

 

紅葉が始まって浮かれてたら、いつの間にかもう半分まで来てしまったじゃないの。

 

この山の神に、鬼太郎のイラストでも描かれてることを期待したけど、もちろん無かったよ。

鬼太郎は安売りはしない。

著作権フリーなのはくまモンだけだ。

 

大山山頂まで残り1.4km。

こうなったら階段がどこまで途切れないか、逆に楽しむしかない。

 

子供から年配者まで安全に登れるというのは最大の利点ではあるけど、山慣れたハイカーにとって鬼畜難易度は高め。

 

階段に折れかけいたメンタルに反比例して、ますます元気になっていく紅葉。

 

そしてあっという間に6合目の避難小屋。

ここで多くのハイカーが休憩する中、一人静かに寝てるのか死んでるのか分からないおじさんがいたよ。

階段の犠牲者だろう。アーメン。

 

しかし、天に召されたおっさんの奥にテンション爆上がりな光景が広がっていた。

これが大山名物の北壁か。

さすがの迫力。

 

この先の絶景と紅葉に期待して、鼻息荒めに登り始めれば早々に樹林の背が低くなってきた。

この森林限界の低さも大山の特徴だって大山の紹介ページで読んだな。

 

弥山(みせん)へと続く尾根道に日が差すと、紅葉がきらきら輝きだす。

北壁もいいけど、個人的にはやはり紅葉にこだわって来ただけに、これが今日イチの景色だったかも。

 

北壁に感動して、期待通りの紅葉にまみれまくって、振り返れば海と空が融合して青が無限キャベツ。

階段がちとしんどいけど、間違いなく名山だよ。

 

そして7合目へと突入。

前回が日帰り最難関の平ヶ岳だったということもあって、全体を通して1,000mも登らないというのは、モツ鍋と締めのチャンポンをガッツリ食べた翌日にお粥だけで済ませるライトな感覚。

 

もっともっと時間を使って楽しまないと。

よく分からない綿毛を撮ってみたり、スマホいじってみたり、鼻くそほじったり。

これ以上ほじる物がない。

 

もうこんなに標高を上げてきちゃったじゃないの。

鬼畜階段で多くのハイカーがひーひー言い出すのがここら辺なんだけど、今日はまだまだ足に余力を残せている。

毎回こんな風に余裕だったらいいのに。

 

一見ゆっくりそうだけど、めちゃ速い女性がスマートに抜き去って行った。

必殺仕事人かと思わせる気配の消し方、背後の取り方。

くノ一か。。

下山中に二往復目に突入する彼女とすれ違い、思わず、お主…どこの者じゃ?と話しかけてしまった。

 

ひつじ雲が斑な影を落とし、不思議な柄を作り出している。

 

いよいよ8合目。

もっと楽しまなきゃと思ってるのに、1合目付近で自分を抜いてった方々をここでパス。

 

いかんいかん、ペースは一定にしてるつもりだけど、ちと早くなってるのかもしれない。

 

大山パーキングエリアから見えたご当地富士らしい姿も良いけど、北壁の崩れ方がかっこよすぎる。

ガスってなくてほんと良かった。

冬はこの北壁を滑り降りるバックカントリーもいるっていうから、密かにさっきのくノ一のことじゃないかと思っている。

 

1600mからは森林限界

標高1,600m地点。

あと100mしか楽しめないやーん。もっと、もっとペースを落として楽しまなきゃ。

写真を撮る量を倍に増やして、無駄に半分以上画像を削除したり。何してんだか。

 

青空が気持ち良すぎる。

今頃、仕事してる同僚たちには申し訳ないが、サイコーですたい。

 

風が強かったらイヤらしいところだけど、今日は微風。

超ゆっくり歩いてるから少し寒くなってきて、ここでボロボロのレインウエアを羽織ったけど、そろそろレインウエアも買い替え。軍資金がない。。

 

たまに都内で見かけるアークテリクスのハードシェルを着たお金持ち達よ、それ恵んでおくれ。

ポケットとか、胸にしか付いてないから使いにくいだろうに。

 

独立峰ならではの展望の良さ。8合目から上はずーっと絶景続き。

横一直線の地平線を見てると、地球は確実に四角だ。

 

いよいよラストでざます。

ここで130kgはありそうな白人男性がくたくたになって参ってた。頑張れ!

 

羊雲なのかうろこ雲なのか分からない、秋らしい雲が広がる。

この翌日、風がびゅーびゅー、ガッスガスの天気になったらしいから、ひつじ雲の翌日は天気が崩れるっていうのはまんざら嘘でも無さそうだよ。

 

山頂付近の草原は強風の影響だという説明。

すぐ隣が海だもんね。千葉マリンスタジアムみたいな立地条件。

 

やべぇ。

もう山頂だ。

空を見上げ、つかの間ぼんやりした。

ほんとボーっと、風を浴びながら。

 

とりあえず、特に立ち寄る予定もなかった小屋の売店にお邪魔してみる。

 

登山バッヂとか集めてないしなー。

集めだすと義務みたいになって探し回ったりするし、自分で自分を忙しくしそうで、収集とかは基本やらない様にしている。

つまらない男だよ、あたしゃ。

 

大山コーヒーはちと揺さぶられたけど、結局ケチって買わなかった。

ほんとつまらない男だよ、あたしゃ。

 

ここで、YAMAPを開いて見てみたら、なんとコースタイムの140%で歩いてたし!

あんなに、、あんなにゆっくり歩いてきたのにまさか。

ちなみに、コースタイムの140%というのは、普通なら1.4倍でゆっくりと解釈するのが普通だと思うんだけど、YAMAPは40%短縮という意味で使われてて、とても分かりにくい。

ヤマレコの表示方法は、早いと0.6と表示され、こっちの方がはるかに分かりやすい。

 

とにかくスーパーボンビーな自分は、いつもながら何も買わずに売店を出たわけさ。。

 

中国地方最高峰

おお、こんなデッキが用意されてる!

ここで日向ぼっこしながら、のんびりお昼を食べられるなんてサイコーじゃないの。

 

とりあえず、その辺にいた中年のおっさん(仲間意識)に写真を撮って下されと頼んで証拠写真。

最高峰の剣ヶ峰は崩壊が進み、立ち入り禁止。ここ第二峰の弥山が大山の山頂とされてるよ。

立ち入り禁止と言っても、法的拘束力があるわけではなく、咎められることもないだろうけど、そこは山で遊ばせてもらってる身なんでね、素直に従います。

つか、周りの目を無視できるほど度胸もないし。

つまんない人間だよ、あたしゃ。

 

あの奥のトンガリが剣ヶ峰だね。

この景色がまた良くてね、なんとも登頂意欲をかけたてられちゃって剣ヶ峰に登ろうとする人が後を絶たないというのも納得。

自分は行かないけど。

 

セブンで買った「広島お好み焼きむすび」が美味かった。

全国で売り出してもそこそこ売れそう。セブンでこういうご当地おにぎりを食べるのも最近の楽しみ。

まあ、広島じゃなくて、鳥取県なんだけど。

 

山頂から山口県方面はひたすら山々が折り重なり、この日本に平地なんてものはないと思わせる景色。

 

小屋の奥の景色にご注目。

日本海にせり出した弓の形をした半島は、そのまんまたけど「弓ヶ浜半島」。

そしてその弓ヶ浜半島の根本に広がる平野が米子市、弓の先端が境港市。

やっぱご当地に足を運ぶと詳しくなるよ。

 

青一色の空に、おもちゃみたいな飛行機が線を描く。

 

大山から日本海に向かって右側が鳥取市。左が米子市や松江。

Googleマップを見つつ、初めて訪れた鳥取県を中国地方最高峰から眺めるという贅沢。

初めての鳥取県はすべてが新鮮だよ。これだから旅はいいね。

 

そして、少し寒くなってきたから、フリースを着た。

更にしばらくすると、それでも寒くなってきたから、レインウエアを上から羽織った。

 

もう、これ以上時間を潰すのは限界だ、風邪をひいてしまう。

 

9合目でゼーゼー言っていた白人男性が、周りの登山客から拍手で迎えられ、ハイタッチを交わしてる姿が微笑ましい。

自分も祝福に加わって、下山を開始。

 

キャラボクの森をゲッザーン

吸い込まれそうな景色の中を下っていく。

 

草紅葉は完全にへたってたよ。

いつもはよほど風が強いんだね。

 

折角だから大山名物のキャラボクの森を抜けて下りよう。キャラボクって何だろね?

英語で調べてみると耳を疑った。Japanese Yewだって。

まさかのジャパニーズ、イエーイ!

 

そして、これがジャパニーズイエーイ!の森。

テンション高めに行こうぜイエーイ。

 

この赤いのがジャパニーズイエーイの実だぜYeah!

赤いところは食べられるみたいだけど、その中の種は毒があるみたいだYo!

 

石室の中はお神酒が散乱してちと汚い。

山の神様あるある。

 

石室の前には池もあったよ。梵字ヶ池。

 

軽く登り返して、上りで歩いたルートと合流。

以前から来てみたかった大山の見どころ全て、ここまでは完璧に抑えられている。

 

紅葉したゲゲゲの森を眼下に見ながらの下山。

 

左の尖ったピークは三鈷峰。

大山を下山した後、あそこに登っちゃう人もいるだろうけど、あたしゃそこまでわんぱくじゃないんでね、見て楽しむだけにしておくよ。

 

昼近くになって、北壁に日が差すと、紅葉がひときわ輝く。

北壁の迫力もすごくて、ずっと見ていたい景色のオンパレード。

 

先日、ぽっかり予定が空いた日曜日、神宮球場の近くにできたという「つば九郎ハウ巣」をぶらり散歩してきた。

カップルや家族連れで賑わう中、おっさん一人で並んで恥ずかしかったし、そもそもホークスファンだし、もはやツバメというよりペンギンだし。

それでも、つば九郎のブログはお気に入りに登録してるし、YouTubeもチェックしちゃう、ただのつば九郎好きさ。

それに比べてハリーホークよ(ホークスマスコット)、何をまじめぶっているんだ。そんなキャラ望んでいないぞ。どぶろっく風にイチモツネタを武器に壊れておくれ。

 

西日本最大級の紅葉祭り。

下山のペースは自ずとゆっくりになる。

 

続々と登ってくるハイカー。

「7合目までもうすぐ?」とおばちゃん二人から聞かれ、「ええ。すぐそこですよ!」って答えたら、

「すぐそこって…。下山してくる人はすぐそう言うのよねぇ」

と、ディスられた。

どして?

 

下山は行者登山口へ

6合目の分岐。ここで元谷経由の行者登山口方面へ。

ここから先は、夏山登山道を超える紅葉が待っている。

 

どちらのコースもひたすら階段なのは一緒。膝を傷めないように気をつけないと。

一体、今日一日で何段歩いたんだか。

 

階段の苦痛は置いといて、景色はもう言葉にならない。

山頂で長く粘った甲斐があって、朝よりも晴れてくれたし。

山登りしてて、これ以上の喜びはない。

 

正面に見える名も知れぬ山も、何もかもが魅力的。

 

太陽が元気。

やはり晴れ男だ。

 

夏山登山道より、元谷コースの方がはるかに紅葉が綺麗なのに、登ってくるハイカーが圧倒的に少ない。

夏山登山道から登るのがスタンダードな感じになってるのは、登山口に最も近い南光河原駐車場の存在が影響してそうだな。

 

もはや直視不能。説明不要。

中国地方最高峰は伊達じゃない。

 

ゲゲゲと唸らせてしまう、これぞゲゲゲの森の実力か。

どんなに加齢臭を放つハゲオヤジも、この猛烈な紅葉の中を歩けば、デ・オウのCMの伊藤英明ばりにワイルドセクシーな男に生まれ変わること間違いなしだ。

根拠はない。

 

少し紅葉が落ち着いてきたかな?と思わせてからの、

 

この絶景。鼻血が止まらないぞ。

今年の紅葉登山は恐らくこれが最後になるだろうけど、それにふさわしい登山になったヨ。

 

ちとエフェクトを効かせてパチリ。

今日のカメラはX-T1。

そしてここで少し語らせておくれ!!

 

ローパスフィルタに汚れが付着したからカメラのキタムラに清掃を依頼したけど、ローパスは無理と断られ、富士フイルムのメーカー修理に出して、先日やっと戻ってきたばかり。

修理は1万円ちょっとかかったから、見積り金額を聞いたときは買い替えようか悩んだけど、結論から言えば修理に出して正解だったよ。

X-S10もいいカメラだなぁと、さんざん悩んだけど、バリアングル液晶がどうしても自分には馴染まない。

どのメーカーも動画撮影を考えてバリアングル液晶を採用してるけど、写真を撮ることに振り切ったX-Pro3みたいな、他社が絶対に真似できない商品を出しちゃうのが富士の良さだったのに、最近の姿勢はいただけない。

X-T4もバリアングル液晶だったしね。あれには心底ガッカリしたよ。X-T3の画期的発明だった3方向チルト式の使い勝手を求めていたファンは多かったはず!なぜあれを捨てた!?ジラレヘン!

そして、2022年11月末、X-Tシリーズの第5世代、X-T5が3方向チルトで、しかも「写真機」として原点回帰を銘打ち、ボディ内手ブレと小型化を実現し新登場!!

いやぁ、さすがにこれは買いだ!と前のめりになったヨ。

予約が多すぎて、発売前から供給不足のアナウンスがされちゃうぐらい好評な様で、やはり富士のカメラに求めていることはみんな一緒ってことがハッキリした。

X-Pro3はやり過ぎだけど…。(好感はもてる)

 

まあ、言いたいことはそういうことではなくて、

X-T1を修理に出してなかったら、確実に男の36回払で買ってたわー。マジあっぶねー。

原点回帰なんだから、原点のX-T1がやっぱり名機だよなーと、改めて思った次第さ。

画素数が倍以上に進化してるけど、写真の良さは画素数ではないんでね(笑)

 

自分は相変わらず全てJPEG撮って出し。

レタッチとかめんどくさくてやってらんないよ。

これも、XT1のボディ内エフェクトを効かしてパチリ。

 

突然、枯れた沢に出た。

ここが元谷。避難小屋もあるらしいよ(意識して探さなかったから分からない)。

 

ウォール・マリアだ。

こんな山、唯一無二だよ。

しいて言えば、裏磐梯山の山体崩壊の光景に近いけど、ここまでの迫力はないもんね。

 

ちなみにここで、二往復目に突入するくノ一とすれ違った。

びっくりして、思わず話しかけてしまったけど、「さっきは夏山登山道のピストンで。今度は元谷コースのピストンで」と、さらりと言ってのけるあたり、相当な手練だ。

レベチ!

 

あちきはまっすぐ大山寺方面へ下山。

そろそろ終わりが近付いてきた。

 

山頂でぐだぐだ時間を潰さなければ、ここでユートピアを求めてユートピア避難小屋経由で三鈷峰に登っても良かったな。

もう今更、そんな時間は残されてないけど。

 

これが大山の全体図。ユートピアがどこか拡大して見てみてね。

 

大神山神社と大山寺

大きな神社がでてくる。大山寺ではなく、こちらは大神山神社。

 

大神山神社から大山寺までが割と遠くて、この大神山神社までやって来る観光客は少ない。

 

大神山神社から10分ほど歩いて大山寺。

大山寺の拝観料は300円。折角だから行くしかないよね。

 

安全に遊ばせてもらったことを感謝。

大神山神社に比べたら少し小ぶりだね。

 

参道に戻ってくると、食事処がいくつかあったけど、この日は平日だったためか、半分以上が店を閉めてたよ。

 

参道で、結婚式のプレ撮影に来た新婚さんとすれ違う。

 

微動だにしない猫と並んで新婚さんを見送ったよ。

 

お土産屋さんもあったけど、こういうオシャンティなところには、お目当ての目玉のオヤジのマスコットなんぞは売られていない。

 

鳥取は梨が有名だと聞いてたのに、りんごの王林ちゃんしか売られていないという、観光客泣かせの演出。

なんつーかなー、美味いんだろうけど、初めての鳥取だからベタな物を求めたいわけさ。

 

参道を下りてきた。バスの時間までなんとまだ3時間もある。。

この後、悩んた末、大山寺まで再び散歩に行って戻ってきた。

 

豪円湯院で温泉と大山蕎麦

そして、参道の入口付近にある豪円湯院で温泉タイム。

内湯は「神の湯」と言うだけあって、なかなか神秘的な雰囲気だったし、露天もあってかなり良かったよ。しかも500円しなかった(2022年10月時点)。

 

豪円湯院さんには、かな~り広い食事処もあったので、名物のお蕎麦と大山豆腐のセットをいただく。

店内は空いてたからのんびーり食べて、スマホをぽちぽちしながら、ひたすら時間が過ぎるのを待ったよ。

 

当然、モンベルにも寄ってみる。

やはり、次のレインウエアはストームクルーザージャケットにしようと決めたのはいいけど、ここでは何も買わずにでてきた(笑)

 

ちなみに、お爺さんが、店員さんにモンベルってどういう意味?って聞いてるのを盗み聞きしてたんだけど、「モンは山、ベルは美しいで、美しい山という意味です」

 

えっ、マジ?

 

ベルってずーっと鈴だと思ってたヨー!!

 

モンは予想してたから、よく山にある平和の鐘的な物をイメージしてたよ。

 

モンベルからは、まさにモンベルな伯耆大山が一望。

 

バスの時間まで30分を切ったので大山ナショナルパークセンターに戻ってきた。

明日は曇りなのね。今日休みにして良かったよ。

 

15:20発のバスに乗り込む。予定では米子駅16:12着。

ネットで予約した米子駅の特急やくもの時間は16:26だから、予定通り行けば乗り換え時間は14分。

米子の交通事情が分からないから、運転手に、米子駅の到着が遅れる様なら電車の予約を変更しないといけないから、もし遅れそうなら途中で教えて欲しいと伝えたんだけど、、

5分遅れても教えてくれなかったヨー。

 

乗り換え時間はわずか9分になっちゃったし、こりゃ目玉のオヤジのマスコット買うのは無理だったわ。

 

ちなみに、下山の時に、お互い写真撮りまくってて何度も抜きつ抜かれつしたお兄さんも、自分と同じくバスを降りるなりダッシュしてた。

 

後々、YAMAPを見て埼玉の人だと知った。遠征組だったのね。話しかけとけばよかったよ。

 

米子駅から特急やくもで岡山駅へ、そして福岡へ

ホームで特急やくもを待ってると、たまたまやってきたローカル鉄道が砂かけばばあ電車!!

すげーな、鳥取の鬼太郎オシ!

 

そして旧国鉄デザインの特急やくものご登場。

間に合ってよかった。

鳥取出身の方から、やくもの横揺れで100%酔うと聞いてたけど、むしろ心地よかった。

古い車両でコンセントがなかったのが、ちと痛かったけど。

 

特急やくものアナウンスで、右手に見えますのは~と大山の紹介が始まったので、折角だからここでも1枚パチリ。

鳥取出身の人に大山の北壁の写真を見せたら、

「こんなんじゃないよ~、富士山みたいな山なのに」

と言ってたから、やはり地元の方にはご当地富士っていうイメージなんだろうな。

 

岡山駅で新幹線のぞみに乗り換える。

乗り換え時間わずか7分の間で、きび団子を買い、福岡に帰ったよ。

ちなみに米子から岡山までは2時間以上かかったのに、岡山から博多まで1時間30分なんだから、改めて新幹線ってすごいねぇ。

 

振り返って

かねてから男は迷っていた。

 

 

鳥取県と島根県、どっちが右なのか左なのか。

 

 

いい歳して位置関係が分かっていなかった。

 

「どっちも山陰」と、エリアで一括りにして誤魔化してきた我が人生。

 

 

 

意外とそういう人は多いと思う。

 

 

だが、そんな日々とも決別だッ!!

 

 

中国地方最高峰から、GoogleMapで地形を確認する贅沢。

もう位置関係は完璧。

 

特急やくもに乗ってる時もGoogleMapを見ながら、岡山との位置関係もよく分かったし。

 

何もかもが新鮮。やっぱ旅はいい。

 

 

YAMAPを見てると、関東から伯耆大山へ遠征する方々は雪山狙いが多いみたいだけど、荷物が増えるからね。

軽い荷物で楽しもうと思うなら、やはり秋。

 

散々写真をアップした通り、絶景のオンパレードだし。

秋の遠征をお考えの方は、今回のブログを参考にしていただければと思うし、一つ余計なことを言わせてもらえば、欲張って2座、3座と登るのではなく、一つの山を集中して楽しんだ方が満足できるよ!

 

ではでは!


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