四阿山 雪山登山(あずまや高原) 1ダホーな雪山でワカンデビュー(2017.2.4)

四阿山 雪山登山(あずまや高原) 1ダホーな雪山でワカンデビュー(2017.2.4)

 

最高に1ダホー!な1日になりました。

 

お気に入りの山に何回も登るのも良いけど、どうせなならまだ未踏の地に登りたいし、晴れにもこだわりたい。

今回も目まぐるしく変わる天気予報に振り回される中、向かった先は前から狙ってた四阿山(あずまやさん)

日本百名山、標高は2,354m。長野県上田市と群馬県嬬恋村の県境に位置する山です。

この山の麓には一般的にも有名な菅平高原スキー場があるにも関わらず、四阿山という名は世間的には馴染みが薄い(と思う)。

自分も山を始めた頃は四阿山の存在を知らなかったし、知ってからも漢字が読めなかったし。

群馬県側では吾妻山と呼び名が変わるそうです。なるほど~、これなら分かる。

でもこれだと東北の吾妻山と区別ができない。

やっぱり四阿山と書くのが独創的でカッコ良いなと思えてきます。

 

 

雪山の経験がまだまだ浅い自分にとって、四阿山はまさにうってつけでした。

今回の様に初めて行く山が雪山の場合は念入りに下調べするのはもちろん、なるべく人が多くてコースタイムも短めの山を選ぶ様にしてます。

百名山なら比較的人が多くて安心です。

序盤から見晴らしの良い登りが続き、振り返って見えるアルプスの眺めは圧巻。

厳冬期もそろそろ終わりが見えてきた2月。最高の雪山に出会えました。

冬の四阿山、オススメです!

 

いざっ

 

アクセス方法

・あずまや高原ホテルの住所:長野県上田市真田町長1278-800
・あずまや高原ホテルへのアクセスは、こちら

■ルート

 

■全行程スケジュール 

2017年2月4日

7:20 駐車場出発 ⇒ 7:25 あずまや高原ホテル ⇒ 10:10 8合目 ⇒ 11:30 山頂 ⇒ 11:45 下山開始 ⇒ 11:55 昼食 ⇒ 11:55 昼食(20分) ⇒ 14:00 駐車場

 

登山者用に設けられたあずまや高原ホテル前の無料駐車場。

ヤマレコの7時前に満車状態という情報を参考に6:30頃に到着。ぎりぎりで停めることが出来ました。

土日で晴れた日の朝は競争率高めです。停められなかった登山客は少し下った林道の脇やホテルにお金を払って停めさせてもらってる様子でした。

 

ここ信州上田は真田の故郷です。2016年は面白いドラマがない中で真田丸の面白さが救いだったので、真田の軍旗を見て軽くテンションアップ。

駐車場にトイレがないためあずまや高原ホテルに借りにきました。

 

 

微妙にリアルさのある熊が置かれてます。

この熊と面白い写真撮れないかなと考えてると、次から次へとトイレを借りに来る登山者にフロントの方の「トイレの使用量200円でーす」という明るい声がこだまします。

 

あずまや高原ホテルを出て出発。

まん前には朝日に照らされた浅間山。最近警戒レベルが引き上げられたらしいですね。

寿命がある内に登れる日が来んのかな?

 

さあ、ここからスタートです。

 

最初は樹林帯を1キロぐらい歩きます。

朝の光がこぼれ落ちてくる白樺の森は歩いててとても気持ちが良いけど、ここを抜けたらもっと感激する景色が広がってます。

 

緩斜面が続くので夏になったらトレランにもってこいのコースだと思います。

 

よく踏み固められた雪の上をウオーミングアップのつもりでのんびり歩いてきました。アイゼンは不要です。

さあ、樹林帯を抜けるよーー!

 

雲1つない!

突然目の前に広がる爽快すぎる雪原。

踏み跡はあるけど踏み荒らされてる訳じゃないし、早出組の特権を謳歌する。

 

とうとうワカン買っちゃいました!

さかいやスポーツの楽天ショップでポイントを使って手出しは2千円ぐらい。ありがとう楽天。

風が強いため雪の表面は少し固めでその下はふわふわ。バリッと割れてズボッと踏み抜く感じだからワカンを試すには絶好のコンディション。

 

雪原の向こうに見える二つの山。

左が根子岳、右が四阿山です。

夏はこの2つを縦走するのが一般的だけど冬は踏み跡がなければスノーシューじゃないとちょっと厳しい。

自分たちも四阿山に登った後、もし根子岳方面に踏み跡があれば縦走してもいいかな、と考えてました。

 

右を向けば浅間山とその外輪山。

 

そして左に見えるのは北アルプス。

今でこそこの景色を見てあれが白馬、そして五竜があってぇ〜鹿島槍、とだいぶ分かってきたけど、初めて見た時は槍ヶ岳以外は何も分からなかった。

全部が全部、特徴的な形をしてる訳じゃないから今でもよく目を凝らさないと分からないけど。

 

今日登る四阿山のピークは特徴的な形をしてるんだろうか?

黒斑山に登った時に大きく見えた山が四阿山だと思うんだけど、その時はよく分からなかったから今日確かめに行かなきゃです。

ちなみに四阿山のピークは奥の方に隠れてるから、ここからだと姿は捉えられない。

 

こんなに晴れて気持ち良いんだけど風が強い。

菅平牧場の広い広い雪原は風を遮るものがないから強風がもろに顔面に直撃です。

 

開放的な牧草地を抜けたら再び樹林帯に突入。といってもこの時期の白樺の森はとても開放的で鬱蒼とした森というのには程遠い。

 

えっさほっさえっさほっさ。

初級者でも安心な緩やかな登りが続く〜

 

ふ~少しパテてきた。

装備は重たいし。

なんだかんだで900m近く登るし、張り切り過ぎるとこんなんなります。

 

四阿山が火山によって誕生した山だと改めて感じることのできる噴石が散らばるポイントに差し掛かりました。

四阿山を航空写真で見ると見事なカルデラを形成していて、隣の根子岳と昔は1つの山で繋がっていたことがよく分かります。

 

ああ〜気持ちいい。

目を閉じたらすぐ眠れそうな陽気です。

 

そーだ!今日のおやつをいただこう!

きなことホワイトチョコの生サブレー。バリうまですた。

 

先ほどから登場してる北アルプス。

登ってて飽きがこないのはこの景色のおかげと言っても過言じゃない。

陰影が濃くて写真を見てる様な景色でした。それぐらい空気が澄んだ朝。

 

神様に晴れたことを感謝せねばっ。

ついでに宝くじの当選も祈る。

なんまんだぶなんまんだぶ・・。

 

8合目まできました。

結局どこが中四阿、小四阿か分からなかったんですけど。。(^_^;)

早々に下山してきた人に聞いたらここから30~40分ぐらいで山頂とのことです。

 

振り返れば遥か遠くに富士山も見えてきた。空気の澄み方がハンパねぇっす。

うしっ、あと40分頑張るばい!

 

もしかしてここが中四阿なのかな。

登り始めからずっとピークだと思ってたのがここです。偽ピークってやつです。

で、ここまで登ってやっと見えてくる本物のピーク!

 

それがこちら、ドドンっ。

ご飯を盛った様な小振りなピークがとても特徴的です!

 

ペロリ。

 

今回のブログの表紙を飾ったこのアングルからの四阿山山頂。

何度も何度も上ばかり見てしまう。

この素晴らしい尾根を歩ける喜びを噛み締めながらゆっくり登る。

 

写真をこれでもかってぐらい撮ったし、ここら辺でワカンからアイゼンにスイッチしたからすっかり同行者に遅れをとってしまいました。

待たせては申し訳ないので、少し急ぎます。

 

空が近づいてきました。

 

とーーちゃーっく!!

と、まずここで群馬県と書かれた山頂標識が目に飛び込んでくるのは、信州上田に対する群馬の対抗心の表れでしょう。ずっこけました。

 

神たまー、たまたまー

おかげで安全に山頂にたどり着けたでげす〜

 

今年も楽しい毎日でありますよーに。よろしくお願いしますー。

年始からサボっていた初詣をここでやっとすることができました。

 

奥宮の奥に山頂より少しだけ高い場所がありました。が、これ以上行くと危ないです。

 

富山湾までよく見える。

この好天に厳冬期の四阿山を歩けたのは幸運です。

 

妙高、火打の頚城山塊。

今シーズンの雪山は妙高の壮絶なラッセルの末の撤退から始まった。まだ記憶に新しい。

 

その妙高山をどアップ。

この山の撤退ほど悔しいことはありません。とにかく早く登りに行かにゃ。残雪期の最有力候補。

 

ああ~でもやっぱあっちにも行きたい。

残雪期の唐松岳。どうしよう、目が回るなぁ。

 

根子岳です。

途中に根子岳方面へのトレースはなかったし、もうこれだけの絶景が見られて満足してしまったから縦走はしなくていいや~と思えてくる。

 

この素晴らしい景色を眺めながらもっと山頂に留まっていたかったけど、晴れてるとはいえ風が強くさすがに寒い。

夏山の様に山頂でのんびりランチなんてわけにはいかないので、そろそろ下山しますかね。

 

この尾根道。贅沢気分を味わうために登ってきたんだなぁ~と思える瞬間。

 

登り始めた時点では朝日をバックにして見えた浅間山。

今はちょうどお昼時。2月に入って日も長くなってきました。ずいぶん高く上がった太陽に照らされて一際真っ白に見える。

 

樹林帯が出てきたところでお昼休憩。

パンで簡単に済ませコーヒーをゆっくり味わう。至福の時間。

 

見事なツリーホール。

落ちたらズボッと腰ぐらいまで埋まるから気をつけましょう。

 

サンタの落し物。

今年の赤岳でサンタの帽子かぶったなぁ。仮装して盛り上がった記憶が呼び起こされうずうずしてきた。

年甲斐もなく。

 

 

 

おりゃーー!!

年甲斐もなくとか言ってんじゃねぇー!

積雪は軽く1m以上あるとは言え、飛んでから下に岩が隠れてないでー!と祈る。

 

 

バサッ。

岩はないけど雪が思いのほか固くて鼻を強打しました。

 

ふぅ~しかし暑くなったなぁー

暑いかー

ならやりますかー!

やっちゃいますかー!

 

ズボッ

 

 

 

ズボズボっ

涼んでるだけですから、気にせず先行ってください。

 

 

ふぅー楽しかった。

この壮大な景色が俺をはっちゃけさせるのさ。フっ。

街じゃ大人しくしてる方なんですから勘違いしないでね。

 

さあだいぶ下ってきました。

お月さんもよう見える。

静かな高原、風もすっかりおさまりました。

 

駐車場の車はほとんどいなくなってました。

何をそんなに急いでるんだか。のんびり楽しまなきゃ損です。

そう思える絶好の登山日和に恵まれ、四阿山の神様に感謝、感謝です。アーメン。

 

 

振り返って

 

どうせなならまだ未踏の地に登りたい。

次はどこに登ろうか悩んだ時にそう考える人がほとんどだと思います。

自分みたいにまだ経験が浅いと登ったことのない山塊ばかりで、どこも目移りしてしまいます。

その悩んでる時間が楽しかったりするわけですが、きっと経験豊富な人ほど選択肢が狭まって難しいんでしょうね。

それと天気。晴れにこだわるのはもちろん、この時期は風の強さも配慮して選びます。

北関東、南関東、八ヶ岳辺りでいくつか候補を挙げ、最も天気が良いところに直前で決める。

今回は見事にそれがハマり、会心の登山となりました。

 

四阿山はスノーシューの聖地。

どこまでも続く広いあずまや高原。

そこから目の前にそびえる四阿山を望み、左手に地平線を阻むかの様に壁を作る北アルプスの雄大な姿に感動します。

 

登りの時間は約4時間。コースタイム通りのペースで登りました。爽快なスノーハイク。

その短い行程に見所が凝縮されてます。

 

山頂直下の尾根を登り、

そこから振り返る、ここがベスト。

 

 

もうすぐ山頂という思いも重なり、まさに心が震える瞬間でした。

1ダホー!!

 

まだまだ雪山シーズンは続きます。

これからも沢山の魅力あふれる山旅を紹介していきますね。

ではでは


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