1月14日。厳冬期の浅間山(前掛山)に登ってきました。
浅間山は現役の活火山のためすぐに入山規制がかかるちょっと厄介な山です。そんな生きた浅間山に登るには入山規制レベルが1に引き下がるタイミングを虎視眈々と狙っておく必要がある訳ですが、それでも登れるのは火口から500mほど離れた前掛山までです。
ったく、規制でがんじがらめのガチガチ野郎だぜ!
ってな訳で本当の山頂に立てる日はとうぶん来ないでしょう。自分の寿命がある内に登れるのかだって怪しい・・。
しかしいつ爆発するか分からないし、それで寿命が尽きたら元も子もない。
前掛山まで登れるだけラッキーだぜ!
がーっはっはっはっは
・・・・。
いやいや、そうじゃなくて。前掛山登山が本当に感激するぐらい良かったです!と言いたかった。心から登れてラッキーだった!というのが素直な感想です。
ちなみに登山界の慣習では前掛山を浅間山登頂と見なすため、ちゃんと前掛山の標柱には「浅間山」と表記されてます。
「え~。100名山なんてマジ意識してないしー。ほんとよほんと。だって意識高過ぎキモくなーい?」
とか言っときながら、どれだけ登ったか数えてませんか?
俺はたまに数えてるぜ!だから登るぜ浅間山(前掛山)!
これまで遠くから眺めることしかできなかった浅間山の巨大な山体が樹林帯から覗かせた時は「いよいよか」と興奮したよ!
浅間山雪山登山のポイント
①雪山シーズンは浅間山荘登山口からのルートが一般的。
②強風が吹くことで有名。
③外輪山の大迫力の景色。
少しまともに説明しますが、
浅間山は標高2,568mの日本百名山です。第1外輪山は黒斑山、第2外輪山は前掛山。現役の活火山のため現在も測定の度に標高は高くなっていて将来的には日光白根山(2,578m)を抜いて関東1になる可能性があるそうです。
今回は浅間山荘を起点に山頂をピストンするルートです。標高差は約1,200m、距離は約13.5キロ。
独立峰のため風が強いことで有名。特に厳冬期は風が一層強まるため、よりコンディションの良い日を選ばないと登頂が一段と難しくなるから、天気予報を睨みながら慎重に日取りを決めました。
火山館を過ぎると左手に浅間山外輪山が大迫力で迫ってきます。その外輪山の中から黒斑山や蛇骨岳といったピーク探しを楽しみつつ樹林帯を抜けると、巨大な浅間山が突然目の前に現れるドラマチックな展開に鼻血っ!
がんじがらめのプリン野郎!とうとう捉えたぜ!
日本百名山の中でも屈指の名峰に登る旅。
いざっ!
アクセス
浅間山荘
住所 長野県小諸市甲又4766-2
TEL 0267-22-0959
ルートとコースタイム
■2019年1月14日
※カッコ内は標準コースタイム
浅間山荘⇒(120分)⇒火山館⇒(100分)⇒立入禁止告示板⇒(30分)⇒立入禁止告示板⇒(20分)⇒シェルター⇒(75分)⇒火山館⇒(90分)⇒浅間山荘
標準コースタイム:6時間15分
■活動距離13.4キロ
■累積標高上り1,159m
浅間山(前掛山)登山 本編
浅間山荘登山口へ
舞台は天狗温泉浅間山荘。
ここまで雪道ではなかったけど未舗装の悪路を慎重に運転してやってきました。
浅間山荘と言えば機動隊がカップヌードルをすすってたり鉄球を山荘にブチ当てたりする赤軍事件を連想してしまいますがそことはまったく別の場所です。
ここの駐車場代は500円。
ちなみに下山後に温泉に入ると温泉代が800円⇒600円になるそうです。というか駐車場代が300円になると言えばいいのかな?
とりあえず浅間山荘に駐車場代を支払いに行くついでにトイレを借りましょう。
浅間山荘の中に入ると天狗焼とか浅間焼とか初めて聞く焼き物が陳列されてます。
時間がもったいないので、普通こういう見物は下山後に楽しむもんですがつい見入ってしまう。
1通1,000円で浅間山登頂証明書を作ってくれるのか。
下山後に見物してたら気付けなかったサービスです。自分には必要ないけど。
ねえ、そろそろ登りなさいって。
浅間神社(せんげんじんじゃ)の鳥居をくぐって登山開始。
「えっ!俺の近所にも浅間神社あったよ!小学校の時の運動会の応援歌にもでてきたし!「浅間神社の神様が〜♫」って歌った!」
「浅間神社の夏祭りにも親からお小遣いもらって友達とよく行ったわー。そっかそっか、そりゃそうか浅間神社だもんね!」
と勘違いして興奮しまくるおっさんを目撃されたならそれは間違いなく私です。
まったくめでたい男だ。
富士山に登ったことがある人は分かると思うけど富士山に浅間神社ってありますよね。それです。
全国各地にある浅間神社は富士山信仰の神社だよ!
富士山なのになぜ「浅間」か?語源は諸説あるみたいですが、浅間山を火山神として富士山と一体の神として祀ったとする説が有力みたいです。
えーっと、ちょっとつまらない話でしたね。
ちなみに、
生まれて初めて鮎を食べたのも近所の浅間神社のお祭りでした。少ないお小遣いを何に使うか悩んだ末、小学生にして鮎の塩焼きをチョイスしたあたりその頃からおっさん化が始まってたに違いありません。
おっさん化の話は止まらなくなりそうなのでそれはまたの機会にするとして、登山の話に戻します。
登山口から六合目だなんて、ニンマ〜ですよ。
外にもお手洗いはありますが冬は閉まってるので浅間山荘で借りてください。
つか、ほんとそろそろ登りなさいって。
いやいや、こういう情報は大事なので紹介しときます。
1982年、1983年に立て続けに噴火が起きたらしいです。それも前兆なく。だから入山するのは自己責任だよ!と、太字で強調して書かれてます。
うーん。怖いですね。何かあったらすぐシェルターに逃げ込まないとだからちゃんと場所の確認をしながら登りましょう。
鳥居を過ぎると次の中継地「一ノ鳥居」まで1.3キロだそうです。さらにその先にニノ鳥居もあって鳥居ばかりです。
登山開始
やっと歩き始めます。やっとです。
登山口にのぼりが立ってるなんて変な感じだなと思いながらやっと歩き始めます。
しばらく歩いて登場する登山ポスト。
ポストの中身が回収されず満杯で入れることができない登山あるある。
高山植物や蝶の採取は禁止と書いてあります。
飯縄山の山名の由来にもなった「飯綱=テングノムギメシ」は希少価値が高く、今では小諸でしか見られないって聞いたことあるし、ここら辺の自然はかなり大切に守られてるのでしょう。
茶色い川が流れてます。鉄分が豊富なのでしょうか。
歩き始めて25分、一ノ鳥居に着きました。
登山口からずっと雪のトレースだけどたくさん積もってる訳じゃないから今のところノーアイゼンです。最後の稜線に這い上がったところにあるシェルターでアイゼンを装着する予定です。
トレイルはガチガチに凍ってます。
「うえー汚ったねぇ~」
あの赤い川ならこんな汚く凍るのもよく分かる。
一ノ鳥居から再び25分で二ノ鳥居に到着。辺りを見渡しても鳥居なんて見当たりません。
「あった!すっげぇ小っちぇ!」
必要か?コレ。
霊神碑です。山岳信仰の山っぽくなってきました。
信仰心を持たない薄っぺらな自分は、自分が何宗なのかも覚えていません。
ちょうど山間の樹林帯だからしばらく日影が続きます。
ニノ鳥居を過ぎた辺りから九十九折に登っていきます。山の影に隠れてる陽の光を浴びられるまであともう少し。
やっと日向に出た!
日影の区間が長く感じてたからやっと解放された気分。
冬枯れした森は青空が多めで気持ちいい。
やっぱ登山はこうじゃなきゃ。
狙い通りの快晴です。
今こそ声高らかに言わせてもらおう。
「雪山のリスクは入山前に回避できる」
ふっ、俺もたまには良いこと言う。
「山と渓谷」の受け売りだけどな!
でもほんとその通りで、冬山リスクの50%は天気予報で回避できます。特に浅間山は風が強いことで知られるから風速にも気をつけたい。
残りの50%は新雪による道迷いや防寒、温かい飲み物や食料の確保、日照時間が短いことに気をつけて行動するとか、雪山ギアの選択などと挙げればきりがないけど、天候に勝るものはありません。
そもそもブロガーの自分は青空じゃないと楽しい山旅を紹介できないって理由で少しでも天気が怪しいと思ったらそこのエリアは回避しまくりです。
それにしたってこんなに条件が良い日も珍しい。
1月の雪山で無風だなんてそんな山あるわけないじゃん!って感じだけどほんと無風です。稜線に出た時にどんな風が吹くかはまだ分からないけど、ここら辺は気分良いからガツガツ歩ける。
上りは累積で1,150m以上。重装備の雪山でなかなか厳しい標高差なのでペースが早くならない様に気を付けます。
また霊神碑。
ここら辺から左側に見える外輪山が高くせり出してきて迫力がでてきた。黒斑山ってどこだろう?と気になって探すけど全然分かりませんでした。
カモシカ平です。
この辺にカモシカが出るらしいけど
「天然記念物だしそんな簡単に見られないってー」
と諦めたことを言いながら目はめっちゃ探してます。
白々しく登ってますがカメラはいつカモシカが出てきても撮れる様に準備万端。
さあ、カモシカ。カモン。
ああ!!ほんとに足跡がある!
くやしいぃ!ちょっと時間がズレてたら出会えたかもっ!
それにしても暑くなってきました。
はい、いつもの前フリですよーこれ。
ズボっとね。
火山ガスがでてるから少し硫黄の匂いを感じたのはここら辺から。
硫黄臭がすると活火山に来たんだなと改めて実感できます。ほんと気が引き締まったわ。それまでが緩みすぎだったから許してたもんせ。
三ノ鳥居ですかね?火山館に着きました。
通年営業、有人の山小屋です。
あ・・悪魔や。。この美味さ、マジ悪魔や。
ローソンの「悪魔のおにぎり」、意見が分かれるみたいですが、どストライクです!!
悪魔を絶賛した直後に神様に安全祈願する、ある意味暴挙。
ここが子供の頃から親しんできたあの浅間神社の総本宮だ!
と、この時はそう思っていた。めでたいめでたい。
火山館から先はこんな雪原の樹林帯をハイキング。すっごく気持ちよかった。
でも浅間山に取り付いてからはひたすら急な上りが待ち受けてるから、くれぐれもペースの上げすぎには注意です。ここは体力温存だと思って雰囲気を楽しみましょう。
外輪山の標高も更に高くなった。あれが黒斑山かな?
黒斑山は雪山入門として紹介されることの多い山です。自分も高峰高原ホテルの登山口から一度登っていますが、黒斑山に登頂したことよりも突然現れた浅間山に感動したことをよく覚えてます。
左に行けば草すべりと言って黒斑山方面からこのルートに合流できる激下りポイントです。冬になると踏み跡が少なく、しかもかなりの急坂で雪のシーズンは踏み跡もないし危険だってヤマレコで読んだことがあります。
この時期は浅間山荘からのルートが安全だし登り返しも少しで済むから絶対お薦めです。
言葉で説明するより先にこの図を見せれば分かりやすかったですね。
黒斑山に一度でも登ったことのある人なら理解は早いでしょう。トーミの頭と黒斑山の間に草すべりがあります。
マジ?あそこ雪が付いてて下れるの?
とピンとくる方も多いでしょう。でも登山好きには好んでそんな所を歩くど変態がたまにいるから信じられへんですわ。前フリじゃないからね。
雪がついた浅間外輪山の絶景を眺めながらのハイキングは全く飽きがこない。
雪山登山の楽しみってこういうところですね。修行は求めちゃいないよ。
Jバンドとの合流地点、前掛山までは2.1キロです。
Jバンド方面へは踏み跡なし。それに比べ浅間山荘ルートは登山客が多くしっかり踏まれてます。踏み抜きもないし体力温存ができてます。
それにくどいけど景色が良いとこんなにも疲れないかってぐらい今日は余裕です。
モンベルのアウトレットで買った型落ち激安ハードシェルを着てます。
色んなメーカーのハードシェルを着て比べてみましたが、アウトレットの型落ち激安でもモンベルの配慮の効いたモノ作りへの姿勢を実感します。他メーカーの物足りなさばかりが気になる結果にしかならなかったから、モンベルにして一片の悔いなし!です。
なんつっても安かったし!!
まあいつもの様に話は脱線しましたが、、
この道を行けばどうなるものか。
迷わず行けよ!
行けばわかるさ!
ダーーーー!!!!
イノキボンバイエーーーイ!
いきなり現れる我らが浅間サマサマ!!
おったまげ。
やってきたぜ浅間サマ。この規制ガチガチのカタブツ野郎め!
大好き!
浅間山に取り付き〜山頂へ
さあさあさあさあ!ここまで適当に書いてきたけどここからがブログ本番です。
独立峰の森林限界。ここから山頂までが強風に注意すべきポイント。
山が大きすぎて次の中継ポイントまで近いのか遠いのかいまいち分からない。
そう、それは柔道の無差別級の選手がデブなのかマッチョなのかいまいち分からないのと同じ。
いや、ちょっと違うか。
とにかく、伊達に何度も失敗を重ねてきちゃいない。雪景色で遠近感がつかみにくいっていうことも心得てまっせ。絶対にペースが上がらない様に意識してゆっくり登る。
右を向けば浅間山の大きさにため息しかでない。
空気が澄んだ日は東京の職場からも見える浅間山がこんな近くにあります。
なんでこんな風に縦縞になっているのか?
ずっと不思議に思ってたけど、黒い縦縞には小さな黒い石がたくさん積み重なってます。簡単に雨で流されてしまいそうな小石や火山灰が降り積もってる山なので、白い縦縞は雨水によって火山灰がえぐれ、そこに雪が吹き溜まったのでしょう。
もっともらしいこと言ってますけどね、ええ、勝手な予想だぜ!
5分の立ち話でさえ2時間ぐらい会議したかの様に見せる議事録を書いて、あたかもちゃんと仕事してる感を出すのが得意なやっほっほ亭です。
にやっ
ここら辺はサングラスが曇って足元がよく見えなかった。写真じゃこんなクリアだけど。
アイゼンをまだ装着してないから足の置き場をちゃんと確認したかったけどそうも言ってられない。100均の曇り止めシートで拭いてたんだけどやっぱ効果薄いわ。
傾斜角度はこんなに急だから斜めに登っていきます。
こちら側の景色は四阿山とか菅平高原スキー場が見えて、そのずっと奥には高妻山とか飯縄山があって北アルプスまで見えます。とにかく右も左も全部大絶景です。
振り返るとかなり登ってきたことを実感できる。外輪山を越える高さまで登ってきた。すっげー疲れた!
ほんと、山が大き過ぎて歩いても歩いてもまだシェルターが見えてこない。
そう、それは小柄な人が太るとずんぐりむっくり体型になって一目瞭然でデブに見えてしまうのに対し、背が高いと隠れデブで通用するのと同じ。
いや、きっと違うか。
くどい様ですが、焦ってペースを上げるとすぐバテるから気をつけましょう。
こんな風にな!!
でも頑張る。
「1位と最下位の差なんて大したことねーんだよ。
ゴールすることとしないことの差に比べりゃ」(by 宇宙兄弟)
今度マラソンを走る同行者にこの言葉を捧ぐ(受け売りだけどね)
急いだって仕方ない。念願の浅間山に登れるんだから山頂目指してひたすら登れ!
ああ、長かった。やっと第2火口壁の稜線か?
こりゃ山頂立った時の達成感が楽しみだな。
火山館で居合わせたすごく元気の良い別パーティの人たちが遥か後方でもう見えなくなってたからそれなりに良いペースだったのかもしれません。
立入禁止の告示板までやって来た。
目指す前掛山山頂はあそこだ!
稜線に出たってのに心配してた風が弱いことに感激です。
ここまで来れば噴火でもしない限り山頂に立てると思って間違いないでしょう。
四阿山です。
あっちの雲がこっちに流れてくるのにはもう少し時間がかかりそうだな。
うぷっ。ホワイトバームクーヘンみたいで美味そう。
2回目の爆発でできた火口壁のピークが前掛山。巨大すぎる火口のため前掛山ピークまでが近いのか見た目に分かりませんが、コースタイムで30分ほどの距離と意外に近い。
シェルターでアイゼンを装着してから登ろうと考えてましたが、耐風姿勢を取る様な風じゃないし、下山の時に装着すればいいやと言う事で、このままノーアイゼンで登っちゃいます!
後ろから何か声をかけられたと思ったら左からすごい早いペースで抜かされました。
「左から行きます」
って言ったんだと後で気づいたけど、長い棒の先に360度カメラを掲げてスタスタスターっと、すごい体力の持ち主がいるもんだなと思いました。
左手には3度目の大噴火でできた火口があって今も白い水蒸気を吹き上げてます。
みるみる近づいてきた。やはりここら辺まで来ると少しだけ風が吹きます。風が強い日は歩けないと言われてるのがよく分かる。
外輪山の遠くに北アルプス。360度の大パノラマ。
見えた!
さっき抜いてった人がカメラ振り回してるのが見える。
山頂に到着です!
標高2,524m。浅間山の本当の標高は2,568mだから44mほど低いけど、
そんなの大した差じゃない!
「1位と最下位の差なんて大したことねーんだよ
ゴールすることとしないことの差に比べりゃ・・・」(by宇宙兄弟)
44m差なんて!どーでもいいし、
これ以上登れないし!
湧き立つ雲が不思議な生き物の様です。
うっとりしちまうじゃないか。
少しずつ消耗した体力が戻ってくる感じです。
ここから先は立入禁止です。
やっぱりちょっと行ってみたくなるわー。
ちっ。
でも仕方ねえ。ここまでで勘弁してやるか。
この時期の山頂でこんなのんびりできる喜びもあって必要以上に長居してます。
山頂からの眺めは先程から代わり映えしませんが、、まあとにかく外輪山が大迫力です。
山頂はそれほど人は多くありませんがちょっと狭いのでシェルターまで戻ってお昼にしようと、重い腰を上げると既に翌日の筋肉痛を確信する違和感を足に感じた。。
浅間神社の神様に感謝して下山
さよなら前掛山。
名残惜しいです。おケツの筋肉も痛い。
シェルターまで戻ってきました。ここまで下ってくると格段に風が弱まるので、ここでお昼にします。
噴火しても逃げ場あるし。
苦しんだ登りも下りならあっという間です。
冬の山でよく見かける松ぼっくり。何の種ですかね?
いただきま~~~っす!!
(はいはい、恒例なんでね)
はい、成功〜。
入笠山で買ったばかりのサングラスを胸ポケットに入れたまま飛び込んでへし折ってしまった同じ過ちは繰り返さない。衝動的にではなく事前準備してから飛び込んでるところがなんとも恥ずかしい男です。
最後に浅間神社に安全登山のお礼をしときましょう。噴火するかしないかは紙一重の運でしかないので、こういう時は神様ぐらいにしか感謝する相手はいません。
火山館で一休みします。
がーっはっはっは、大成功だったなー!
と言いつつ、足とでん部と背中と腕の筋肉痛は確定だなこりゃ、とは心の声。
浅間山荘まで戻ってきました。最後まで晴れてくれました。
か・・・
可愛すぎるじゃねえかっ!!
駐車場には浅間山荘の飼い犬が近づいても全く起きる様子もなく熟睡してました。
帰りの小諸のコンビニから見上げた浅間山はこれまで持っていたイメージよりも大きく見えました。
よくあんなのに登れたな。
6合目からだけど!
ほんと良い山でした。
振り返って
下山後、浅間山荘でトイレを借り、中をじろじろ物色してると、俳優の渡辺謙さんが家族で山荘のスタッフと記念撮影された写真が飾ってありました。
「渡辺謙 浅間山」でネットで検索するとその日の渡辺謙さんのツイッターがヒットするので興味ある方は見てみて下さい。ちなみに浅間山登山の印象は「修行してる感じ」だったそうです。
今回の浅間山を企画するちょっと前までは、無理して活火山に登らなくてもいいんじゃないの?って思ってましたが、いざ入山規制が解除されるとヤマレコでは浅間山の話題に溢れ、「撤退」とか「やっと登れた」なんてレコを読んでるうちに気分的にも盛り上がってしまい、
うーんなんとしても登りたい!絶対登る!
待ってやがれ!ガルルルルルー!
と狂犬的に変わってました。
厳冬期登山では防寒具やアイゼンなど荷物が増え、日帰りなのにザックは重たいし着てる服も厚手のベースレイヤーやタイツ、その上からオーバーパンツやハードシェルを着るし冬靴も履くから体が重いのなんのって。
こんなに体を重くしてズボズボと雪の上を歩くなんてほんとバカバカしいのですが、
それでも浅間山には冬に登りたかったです。
夏山ならそりゃ登るのは簡単です。
でも遠くから眺めて感動してきた浅間山はいつも冠雪した姿だったんで仕方ありません。
絶対に冬の浅間山に登る!
そう思ってました。
「ゴールすることとしないことの差に比べりゃ」
この時期にゴールできてほんと良かった。
では