子供と十坊山にやってきました。標高は535mです。
福岡県糸島市と佐賀県唐津市の境にあり、脊振山系の最西端に位置するこの山は、金峰山の五丈岩を彷彿とさせる坊主岩という見所があったり、あくまで個人的な感想ですが、背振山系の中では随一の眺望の山、ではないでしょうか。
危険箇所がなく子連れ登山にも向いてますし、西九州道を使えば福岡市内から1時間で着けます。
なによりその愛嬌のある山の名前。
秋にはたくさんのトンボが飛び回る姿を連想させますが、、
この時は知りませんでしたよ・・・
この名前に恐ろしい由来が隠されてたなんて。。
それは後で書くとして、では、いってみましょう
■アクセス方法
・十坊山 まむしの湯へのアクセス方法は⇒こちら
■ルート
今回から秘密兵器を投入しました。YAMAP(ヤマップ)。
これまで山と高原地図を使ってきましたが、YAMAPは福岡の地場企業と言うことで以前から興味がありました。
まだ使いはじめたばかりでよく分からない機能が多いのですが、山と高原と違ってスマホからだけではなくパソコンからも編集ができて良かったです。
もう少し使いこんで、まともな感想が書けるようになります。
■スケジュール
2016年1月11日
12:30 まむしの湯出発 ⇒ 12:36 登山口 ⇒ 13:55 山頂 (昼食)⇒ 14:28 下山開始 ⇒ 14:57 白木峠 ⇒ 15:53 まむしの湯
まむしの湯の駐車場を借りることができます。ここからスタートです。
まむしの湯から海方面へ少し歩くと左側に十坊山入り口の標識がでてます。
本日はゲームに熱狂中の長男と2人で登ります。
登りはじめは蜜柑畑がしばらく続きます。
イノシシ除けの柵が張ってあって、つい先日女岳でイノシシに威嚇された恐怖が蘇る。
ワナワナ。
せんだみつお風に。
ここから本格的なトレイルの開始。
山頂までは標準コースタイムで50分。長男(小4)の足だと90分ぐらいかな。
岩の溜まり場。
ここに腰を掛けて小休止。
長男の麦茶は既に半分まで減ってます。
頑張れ〜
麦茶がみるみる減っていく。
山頂まであと20分か。。
普段、人の飲み物には絶対に手をつけない潔癖症な長男。
自分の麦茶がなくなったらお父さんの飲み物に口付けて飲めるの?
と聞くと仕方なさそうに、
その時は飲むから大丈夫、と答える。
ふふふ、見ものやん。
山のゆるキャラの体に火がついて驚いてる絵が斬新です。
さあ、登ってー
女岳ほどではありませんが、この山も野いちごが至る所に群生してました。
山頂かな?
冬枯れした木を一本残し、一気に空が広がる光景は爽快です。
巨岩の向こうに回り込んだ長男に、
山頂?
と聞くと、
山頂だよーと。
曇ってたので眺望は期待してなかったのですが、素晴らしい景色が待ってました。
玄界灘と空の青さがいつも以上に鮮やかです。
標高が低いので海を近くに感じる。
こちらは唐津湾方面です。
坊主岩によじ登ってみました。
鎖はありますが、足場が凄く滑るので気をつけて下さい。
子供を登らせる時は上と下に大人を配置してサポートしてあげた方が良いです。
長男はこういうのは好きじゃないので、最初から登る気ゼロです。
親父だけはしゃいで面目ない。
浮嶽です。
あそこも近いうちに踏破してやる。
たまにしか食べられないカップラーメンがよほど美味かったらしく、僕カップラーメンがあるなら登山にきても良いよ、と言ってがっつく長男。
普段から料理に手抜きをしない女房殿に感謝ですな。
コーヒーも飲んだし、ぼちぼち帰りましょうかね。
下山は白木峠方面へ。
峠まで急坂を下ります。
下りが大の苦手な長男を助けながらの下山。
なんとなく父と子の絆が深まった感じがする。
白木峠に着きました。
すぐ近くにゴルフ場。
下界に降りてきた気分にさせられる。
福岡県糸島市に入ります。
さよなら佐賀県唐津市。
糸島市の林道をトボトボと。
中村登山口方面へ。
作業道を使った安全なルートなので子供も一安心です。
途中、マムシグサを何本も見かけました。
ここら辺で熊と遭遇した時と同じ様な、獣の臭いがしました。
イノシシか!?
焦って辺りを見回しましたが何もいませんでした。
一方、膝がガクガクだよー、と言いながらもルンルンに進む長男。
こんな罠をいくつも見かけました。
ここまで下りてくればイノシシは心配しなくても大丈夫でしょう。
なかなか味のある集落でした。
車を停めてある、まむしの湯に到着です。
楽しかった登山もおしまいです。
思いがけず良い山に当たって大満足の登山となりました。
振り返って
登山に付き合ってくれない子供たちを口説く自分。
時にはドラゴンボールのカードやお寿司をぶら下げて誘うこともありました。
妻から、カップラーメンのご褒美を付けてあげたら良いんじゃない?とアドバイスをもらった時は、
へ?
いやいや、小2の次男はまだしも、長男はそんなんじゃ無理やろー。
効果てき面でした。
今や山頂でのラーメンは欠かせない遊びになってます。
最後に、十坊山の由来ですが、山の麓に十の宿坊があったとする説と、地元には浮嶽の久安寺の僧侶十人が戦火に会って逃げ、この山頂で捕まって殺されたとする説があるみたいです。
白木峠の近くには供養塔もあるそうです。
ブルブル・・
知らなきゃ良かった。。地元の肝試し向けに作られたストーリーと思うことにします。