紅葉真っ盛り!!ベストシーズンに茨城県の奥久慈男体山(おくくじなんたいさん)から袋田の滝まで縦走してきました。
鎖場が多い男体山から月居山(つきおれさん)を縦走し日本三名瀑の袋田の滝でフィニッシュするというなんともドラマチックな展開が今回ご紹介するルートです!!
登山で茨城県にやってきたのは筑波山以来だから今回で2回目。たった2回しかありません。
関東平野が広がり、海岸沿いを砂浜が延々と続くという印象が強い茨城県は、県内最高峰の山でさえ1,023mしかないため登山とは縁が遠い県というイメージが自分の中で定着してました。
そんな茨城県にアルプスや妙義山と同じ様に鎖場だらけの山があるんです!
ガンダーラ〜♪ガンダーラ〜♫愛の国ガンダーラ〜♪
そんな奥久慈男体山が茨城県大子町(だいごちょう)にあるということで、ゴダイゴを聞きながらやってきました。
はい、どうでもいい話でしたね。
それでは毎度の今回の登山のポイントです!
奥久慈男体山〜袋田の滝縦走
①駅から登山ができるアクセスの良さ
②眺望の良い山頂と縦走路の紅葉美
③袋田の滝は日本三名瀑
水郡線に乗って西金駅からスタートし、ゴールは袋田駅。全行程16キロのルートです。見どころ豊富で最後まで飽きさせない山歩きが楽しめます。
紅葉が見頃を迎えるのは他の山に比べ少し遅く、11月初旬〜中旬。アルプスや東北の山で紅葉を見逃したという方はラストチャンスだと思って是非訪れてみて下さい。特に月居山山頂のカエデは圧巻でよだれ垂れ放題!!上の写真は加工無しのJPEG撮って出し画像です。こんな綺麗に色付いてるなんて、予想を超えてました。
最後は袋田の滝を見ながらの下山。ごった返す観光客に揉まれながらお土産屋さんをうろつき、茨城らしい暴走族の音を聞きながらヮ(゚д゚)ォ!、袋田駅に帰ります。
奥久慈男体山の標高は653.8m。正式な山名は「男体山」です。一等三角点の山で新日本百名山、関東百名山です。月居山(つきおれさん)は標高404m。月居山の山頂ではこの縦走路で一番の紅葉が楽しめます。
男体山山頂からは茨城の低山が幾重にも重なった先に筑波山が見えました。左側には日に照らされて輝く海も見える。
素晴らしいルートです。ぜひ参考にしてください。
いざっ!
アクセス
大円地山荘
・住所 茨城県久慈郡大子町頃藤2211
・電話 0295-74-0370
ルートとコースタイム
■2018年11月18日
※カッコ内は標準コースタイム
西金駅⇒(75分)⇒男体山登山口⇒(65分)⇒男体山山頂⇒(130分)⇒第一展望台⇒(50分)⇒月居山⇒ (45分) ⇒袋田の滝⇒(60分)⇒袋田駅
標準コースタイム:7時間5分
■活動距離16.1キロ
■高低差585m 累積標高上り1,162m
登山開始
西金駅から男体山登山口へ
袋田駅前の無料駐車場です。ここに止めて、水郡線で2駅先の西金駅(さいがねえき)まで移動します。
早朝なので、15台ほど止められる駐車場はまだ閑散としてました。もしここに止められなかったら袋田の滝第一駐車場に止める予定でした。
こちらが袋田駅。ログハウス風の無人駅です。ICカードの改札機もないので、電車内を回ってきた車掌さんから切符を購入するシステムです。
天下の副将軍、徳川光圀公の句が飾ってあります。
達筆すぎて読めませんが、恐らくこう書かれてます。
「助さん格さん、懲らしめてやりなさい」
誰もが知ってる名ゼリフですね!
(んなわけねーだろ)
暴れまわる助さんと格さん。散々乱闘を見て楽しんだ光圀公はこう言います。
「助さん、格さん、もういいでしょう」
(ひでぇ話しです)
すみません、話が逸れました。真面目な話、こう書かれてます。
「いづの世に つつみおきけむ 袋田の 布引き出す 滝の白糸」
最初のね、いづの世にってとこから既に意味分かんないもんね。
子供から大人まで理解できる言葉で伝えることのできる人ほど筆力があると個人的には思います。
だから光圀さん、残念なりよ。
6:57発の水郡線がやってきました。
本当は7:27発に乗りたかったので一本早いのに乗れてラッキーです。
「では、助さん、格さん、参りましょうか」
「お代官様、好物のまんじゅう(袖の下=小判)でございます」
いや、マジもんの大福です。車内に白い粉をまき散らしながら東京三大豆大福の松島屋の草餅を早朝から頬張ります。
何回か川を渡るため車窓からの景色はすごく良かったです。このまま登山なんかせず駅弁食って帰ってもいいな。
そんなことがよぎりました。
7:15
わずか2駅で電車の旅が終わる。あっけない。。
西金駅も無人駅です。なんとも寂しいスタートです。
道路をてくてくと、ただひたすらてくてくと男体山目指して歩きます。
男体山登山口にある大円地山荘(おおえんじさんそう)への案内通りに進みます。
狭い道路でしたが、ちょうどここで登山客を乗せたチャーターしたであろう大きなバスがこの標識を隠してたので間違えて右に曲がってしまい10分ほどロス。
ちっ
正面に男体山が見えてきました。
途中、象の足跡の化石があったりしてカルチャーショックを受けたり、駅から4キロの距離はそれほど長く感じませんでした。
8:25
登山口前にあるトイレには登山届けと俳句ポストがありました。そう言えば駅にもあったな、俳句ポスト。
「御隠居が 滝に飛び込む 水の音」
こいつぁうっかりだ。by八兵衛
さて、参りましょう。
登山開始~鎖場続く男体山山頂へ
登山口にお蕎麦屋さんがありました。
帰りに寄って食べたいけど残念ながらここには戻ってこないのよね。
縦走せずに男体山だけを登る場合、健脚コースから登って一般コースで下山するルートを選ぶ人が多いみたいですが、それだとコースタイムが3時間ぐらいで終わってしまい物足りないと思います。
男体山がどーんと大きく見えてきました。
集落越しに見る男体山は岩峰らしく切り立っていてなかなか雰囲気あります。
登山口を過ぎると早速ですが、健脚コースと一般コースの分岐がでてきます。
ここで健脚コースを選択しなかったら何のために男体山に来たんだか分かりませんぜ。
登り始めは大体どこの山も同じで杉林で幕を開ける。
さーって我慢の時間帯だぞ!とふんどしを締めなおして気合入れたけど、
すぐ鎖が出てきて杉林はあっという間に終わりました。
結果うほほいです。
樹林の間からは早くも紅葉が見える!
期待に胸が膨らむじぇい!
よしよし、早く紅葉が見たいからどんどん標高を上げよう!と言いたいとこだけど、、
どぼぼーん
20名以上はいるお年を召した団体が鎖場で大渋滞起こしてて壁となる。あのチャーターバスの団体かな。。
紅葉シーズンで低山でアクセス良いし、流石に混むわな。
「お先にどーぞ」と言ってもらいながら、ちょっとずつちょっとずつ前に進み、ちょうど集団の真ん中辺りで止まり、すっかり一員となって登ってます(笑)。
このお年寄りを鎖場で焦らせて怪我でもされたら嫌なので、決して煽らず、譲ってくれたらきちんとお礼しながら進む。
だけど、ちょっと意地悪そうなおばちゃんから
「この前も人が多いんだから急いだって一緒よ!」
とかなりウザそうに言われてしまい譲る気配もなく停滞。
いやいやいやいやいや、
この先も貴方たちのグループしかおらんし!!!
こっちは登山道を完全に占拠する大所帯に付き合わされて、ゆっくり景色を楽しめたもんじゃないんじゃい!
ちっ
いかんいかん、ちょっとイラっとしてしまいました。
息苦しいですが、見上げる景色はどんどん紅葉が増していきます。11月中旬にこれだけの景色が見られるなんて驚いたわ。
大きな葉の楓。
まだ団体の真ん中にいるんでね、待ってる間は目の前の大きな楓を撮影することぐらいしかできません。
前を歩く緑のザックの方もこの団体に行く手を阻まれた可愛そうな人。
そこに意地悪なこと言うおばちゃんがいるから気をつけろ!!
ここでやっと団体の前に出ることができたので安全に進むことができます。
自分のペースで登れるって幸せ。紅葉を見上げながらえっちらおっちら行くよ。
鎖場の山は見晴らしの良いポイントが多いのが特長ですね。
撮影スポットが多くてなかなか前に進まないのはいつものこと。
それでも先ほど抜いた団体は既に遥か下で見えません。自分がコースタイムと同じぐらいで歩いてるから、あの団体は3倍ぐらい遅いペースだろうか。
こういうそれほど急でもないところにも鎖が設置されてるので、下山で健脚コースを選択しても余裕だと思います。
妙義山ほどじゃないにしても、それでもこんな鎖場が多い山も珍しいと思います。アルプスのちょっとした難所よりよっぽど多いです。
鎖が嫌いじゃないなら一度来てみても良いと思います。
程よい腕の疲労感とスリリングを楽しめて自分にはちょうど良いぐらいでした。
東屋がありました。ここまで来れば山頂はすぐ目の前です。
山頂の祠が見えましたっ!
長い縦走路のまず一座目。つか、西金駅から歩いてるからそれなりに遠かったけどね。
とりあえず安全登山のお礼を神様にしときます。
2礼2拍手なんかじゃねぇよ。
土下座だよ!!
祠の隣で食事中の親父さんの不審がった視線が痛かった。
山頂からの眺めは文句なし。
遠くに海が見える方角だけど日に照らされ白く反射してるから写真ではちゃんと映りませんね。
標高653.9m。低山と侮っちゃいけない紅葉と眺望。思った通り良い山でした。
こういうのが無ければ本当に良い山となんだけどなー。低山の宿命ですね。
さて、一旦東屋まで下って袋田の滝への縦走路へ進みます。
縦走路を彩る紅葉と月居山へ
東屋の手前の鎖場でさっきの団体とすれ違いましたが、ここでも意地悪なおばちゃんが列からはみ出てすれ違いの邪魔をする様に立ちはだかって、すっごく嫌な気がしました。
なんなんだろうね、ほんと。
ちっ
くそ野郎
いかんいかん、またイライラしてしまいました。
ほいっ、気を取り直してまずは下っていきます。
地図で等高線を見るとそんな激しいアップダウンはなさそうだけど平坦な道が続く縦走路なんてないからね、小さなアップダウンを何度も繰り返すことは覚悟しときましょう。
ほっぺを赤らめた鳥、オオルリでしょうか?眉毛が下がってて少し困り顔。きっと意地悪なおばさんから嫌がらせを受けたのでしょう。かわいちょ。
分かるよ!!
目指せ頂上、絶景が待ってる!
袋田の滝から男体山山頂を目指す人向けの看板です。
自分と同じく袋田の滝方面に歩く人はいるけど、袋田の滝からやってくる人とはすれ違わなかったので、やはり今回のルートがスタンダードなんだと思います。
下ったあとは登る。
男体山の標高が低かったから体力的にはまだまだ余裕です。
そして下る。
左に見えるあの山よりだいぶ高いところにいましたが、まだかろうじて高いってところまで標高を下げてきました。
そしてまだまだ下ります。
標高を下げても紅葉は健在。このタイミングで来れたことに感謝せねばいけませんね。
そして登る。。
断末魔の叫びを上げながら登る。アップダウンに抗うこの姿をその目に焼き付けるべし!
緑と黄色と赤が混じる楓がたまらなく綺麗でした。何度も足を止めて撮影タイム。ちっとも進まない。
袋田の滝へは標識が多くルートは鮮明。まず迷うことはないと思います。
もちろん念のためYAMAPでGPSは走らせてますけどね。
ここからがこの縦走路で1番ガツンと下るポイントだったかな。標高400m地点まで一気に下ります。
でもこんな景色を見ながらゆっくり下れるんだから気も紛れる。おばちゃんに意地悪されたことはすっかり忘れました。
そして何度繰り返したか分からなくなりましたが、登り返す。
ただ1回1回の登りが短いからそんなに苦労はしないと思います。周りで断末魔の雄叫びを上げてるのは自分ぐらいでしたから。
谷川主脈縦走の大変さに比べたらのどうってことないです。そんな谷川主脈縦走ですが、たしかに大変だったけど実は良い思い出の方が優っててまた歩いても良いなと思ってます。ほんとあの日も晴れに恵まれ最高の景色が広がってました。
興味ある方、是非歩いてみることを薦めますよー。
麓の町がだいぶ近くに見えてきました。
低山ハイクの醍醐味ですな。
たまに10名ぐらいの小さな団体がいたり、それなりに賑わってます。
落ち葉の絨毯と倒木に生えるキノコ。これだけで秋らしい。
そしてくどいのですが、楓の洪水。
ちなみに、X-A1という富士の最も安価で古いミラーレスカメラと標準レンズで付いてた安物のXC16-50mmズームレンズで撮ってますが、このレンズの描写力は素晴らしいです。高価な最新のモデルを買うぐらいなら自分は型落ちの激安セール品で十分です。
大子町(DAIGO町)でウイッシュ。
そろそろ腹減ってきたけど、見晴らしの良さそうなところがなくて昼食のタイミングを逃し続けてます。
紅葉は綺麗なんだけど、やはりご飯はせっかく山に登ってんだから遠くの景色を見たい訳です。
トレイルには危険箇所はありません。
なのに、はるか後方から、突然
「助けてー!!」
という声が聴こえ、続けて笛を吹く音が聞こえました。
うっそマジ?こんな所で?
少し怪しかったけど少し戻って
「大丈夫ですかー!!」
と大声張り上げて確認すると、
「×××××。。。」
とよく聞き取れない返事がありました。
いやいや。。イエスかノーで答えてくれないと。会話じゃないんだからフツーに喋られても分からんぜ。
もう一度大声で確認する
「オッケーーーー!?」
と聞くと「はーい」と小さな返事あり。
ふむ、OKなのね。
なんだったんだろ?悪ふざけだったのかな?
とにかく無事みたいだから先を行くことにします。自分があとで嫌な思いをしたくなかったから確認できて良かったです。
縦走路も終盤に近づいてきました。
それにしても腹減った。。ご飯を食べられるところを探してるうちに終わっちゃうよ。
やっと見晴らしの良い所につきました。第2見晴台です。
デーブルや椅子はありません。ここで食べるのも悪くなかったのですが先客がいました。
「この先に第1見晴台があるんですかね?」
とその方に聞くと、歩いて10分ぐらい行ったところにあるよ、との事なのでそちらへ急ぐことに。
ここを登った先にその見晴台があることを祈る。
着きました。ちゃんと鍋転山という山名もついた見晴台です。
こんな感じです。すみません、適当に撮ってしまったので逆光です。
ベンチもあって休憩を取るにはもってこいのところです。
今日は北海道ミルクシーフー道ラーメンと、
とっておきの〜
どーん!!
東京泉岳寺にある松島屋の豆大福!!!豆がしっかりしてて美味い!(電車で食べたのは草団子)
これで瑞穂、郡林堂、松島屋の東京三大豆大福制覇ですっ!
瑞穂は赤石岳登山で、郡林堂はどこで食べたか忘れちゃいましたが、
どれも超絶うまかったので食うべし!!すぐ売り切れちゃうから開店時間に行くべし!
食べ終わって行動開始とともに始まるアップダウン。
こちとらラーメンの汁全部飲んでお腹ちゃぷちゃぷです。
うー、ちゃぷウィッシュ〜
仰向けになると、とうとう空に死兆星が見えました。
KYOがゴイスーきれい。
(翻訳 紅葉がすごくきれい)
月居山の山頂直下から始まる楓のオンパレード。
ここだけ植林されたかの様な360度カエデの紅葉が取り囲む。
今回の縦走路で1番の紅葉が待ってました。
月居山の山頂です。
真ん中の山ガールが紅葉を見上げていかにもこの景色に感動してる風の1枚になっていますが。
タバコを上にふかしてるだけですから。
この感動的な景色、やるな奥久慈!!
これが見られただけで、縦走してきた苦労が報われたってもんよ。
この写真の後続の方々も「うおーい!!きれいだなー!!うっほーい!」と大声張り上げながら登ってきます。テンションおかしくさせる景色なのは間違いない様です。
一方で、この人たちが悪ふざけで助けてーとか言ったんじないか?という目でしか見ることができませんでした。ふっ。
まあそれはいいとして、欲を言えばもう少し晴れてくれたらもっと色鮮やかだったんですけどね。
でもこのタイミングで来れたんだから、きっと今年の運は全て使い切ったと思います。
ソフトバンクホークス日本一おめでとー!!
(突然ですが。。)
松田宣浩応援タオルを持ってきたのあやうく忘れるところだったよ!ギータや上林の方が好きだけどね!(知らない人は置いてくよ!)
実のところ野球のルールもイマイチ分かっちゃいないんだけどね!とりあえずホークスの応援はしてます。
はい、以上です。
月居山の山頂は城跡がありました。
袋田の滝方面から月居山に登ってくる観光客も加わってどんどん賑わいを増す。
人口密度が高くなり自然と追い出される様にこの場を去る。
さらば、山頂。
必死に登ってきたのに。死兆星まで見たのに。呆気ないのですが、さらば。。
観光客でごった返す袋田の滝と鬼の階段
それでもまだ下から続々と観光客が上がってきます。すげぇことになるぞ山頂。
袋田の滝までは標識が多いので迷うことはありません。
この時は袋田の滝はすぐそこだと思ってた。
鐘があったので記念に一発、カルロス・ゴーンとね。
自由に突いて良いものか分からなかったけど派手に鳴らしておきました。
待ち受けていたのは、袋田の滝はすぐそこだという甘い考えを覆す鬼の階段。
まだ先なのか。。
ばてウィッシュ〜
でも登りきった先に滝が見えんだろ?それはそれでドラマチックだぜ!と思って踏んばる。
どぼぼーん。
階段を登りきった先に見えたのはまさかの生瀬富士(なませふじ)。
ちっ
おおっ、あれか!やっと見えた!
長い長い階段を下っていくと滝の音が徐々に大きくなってきてやっと見えました!
それがその長い長い階段。たまらんぜ。。
下りでも嫌気がさすこの階段を何人も上ってきます。普段から山に登ってばかりの自分でもうんざりだってのに。皆さん、すげぇっす。
階段を下りきると、吊橋があってその上から袋田の滝を見上げることができます。
今年の水量は少ないそうでちょろちょろの滝でした。
左に見える観望所は300円払ったブルジョワな観光客だけが立ち入れる聖地です。そして私がいるこっち側は部落です。貧民の自分が言うのもなんですが、金払って寿司詰めの観望所に行く価値ありゃしませんぜ。
お土産屋さんをブラついて帰ります。
こういうの結構好きです。
奥久慈名物の軍鶏(しゃも)。
常陸大子駅前で販売されてる軍鶏弁当が食べたかったんだけど予約が必要みたいで諦めて軍鶏テールの焼き鳥を購入。テールっつーか、ぼんじりです。一本300円という破格の高さ。
折角だから買ってしまったけど・・
観光地とは言え、福岡でこんな商売したらすぐ潰れるぜ!
覚えておくがいい!
(買っちゃったけどね・・)
袋田駅へ 旅の終わり
疲労もあって袋田駅まで少し長く感じましたが、撮り鉄の方々がたくさんいて何があるんだろうとブロガー魂に火がつく。
「な、なんだアレ!!」
地元のおじさんが登山の格好をした自分に向けて
「立山のトロッコ列車だよ!かーかっかっかっ!」と、すっげぇ笑ってる。
「ま、マジか!!」
走る!!
ブロガー魂に火が付いた俺は弾丸!
今の俺は弾丸の速ささ!
50m15秒ぐらいの鈍足で駅に向かって走る!!
ザック背負ってんでね、しゃあねえだろ!
「さらば!びゅうコースター風っこ!」
こいつさ。俺が見たかったのは。
「風っこ」ってネーミングもすごく良い。
いやぁ~いい物見れたぜー。名前がいいよなーほんと。
ふむ。
ふむふむ。。
なんでこんな熱くなって走ったのか。
今更ですが鉄道にあまり興味なかったわ。ええ、ほんと今更ですが。
さっぱりです。
しいなりんご園!!(笑)
帰りに「道の駅奥久慈だいご」に寄りました。
本当に椎名さんのりんご園なんだろうね。
300円で軍鶏のぼんじり食べたから何も買うつもりなかったんだけど、結局鶏皮とつくね食ったわー。
振り返って
奥久慈男体山のことは数年前に紅葉特集の雑誌を見て知りました。なので、登るなら紅葉シーズンしかないと思ってました。
アクセスが良い山なので、いつでも機会を作れるだろうとのんびりその時を待ってましたが、北関東や八ヶ岳の紅葉シーズンが終わる11月中旬に丁度紅葉のピークを迎える奥久慈男体山はもってこいのタイミングでした。
日当たりの良い葉は赤く紅葉し、日当たりの悪い葉は黄色に変色します。緑はもっと日当たりが悪く遅れて黄色になる葉です。
緑色の楓が残ってるポイントは黄色、茶色、赤と多くの色が重なって見える事が多いので、撮影のしがいがあって歩くペースがどんどん遅くなってしまいます。
そんな鈍足ペースでも十分日帰りで縦走ができます。
雑誌によっては日帰りは厳しいと書かれてますが、そんなことありません。ただ、この時期は日が暮れても大丈夫な様にヘッデンと防寒具はくれぐれも忘れないで下さい。
この低山が重なり合う景色、これも雑誌を見て今回どうしても見たかった景色です。霞が出なくてほんと良かったです!!
都会の喧騒を離れ、広い関東平野を抜け、もうすぐそこが福島県と栃木県という茨城県の奥地までやって来ると、低山だろうがこんな豊かな自然を楽しめるのか!という驚きの景色が待ってました。
焼き鳥はぼんじりのくせに300円もするし、大人になりきれない暴走族の爆音がうるさかったけど、茨城県が少し好きになりました。
では