栃木県の三毳山(みかもやま)に登ってきました。
3月はカタクリ、8月はキツネノカミソリが咲く標高229mの低山です。カタクリの園にはなんと150万株のかたくりが群生してるとあって、なかなか見応えありました!
山全体が「みかも山公園」という公園になってるため、おじいちゃんからおばあちゃんまで(どっちも年寄りだよ!)、
え〜、もとい!お年寄りからちびっ子までハイキングを安全に楽しめる様に登山道はよく整備されてて、ほとんどの人がかたくりを目当てにしてたからガスガスだろうがおかまい無しって感じで賑わってました。
かたくりは3月末というタイミングのためもう枯れ始めてるかも?と少し心配でしたが全然大丈夫でした。とは言え、4月に入ると見頃を過ぎてしまうと思いまっせ!
3月になってから風邪をひいてしまい、1ヶ月近く登山から遠ざかってたから今回はリハビリ登山です。
失った体力を取り戻そうとひたすら食べ続けた1ヶ月だったので激太りして足が重い重い。
でもまあ三毳山なら低山だし余裕でしょ!と思ってやって来た訳ですが・・階段が多くて登り始め早々に腿の筋肉が悲鳴を上げました。息も上がる。呼吸が激しく乱れる。むむぅ〜何気にアップダウンが多くて大変たったなー。
三毳山は細長い形をしてて、最高峰の青竜ヶ岳と中岳の2つのピークを持つ山です。道の駅みかもからすぐ近くのみかも山公園南口駐車場を起点にしてちょっとした縦走気分を味わえますよ。
下山後は念願だった佐野ラーメンを大盛りで注文してしっかり体重戻しといたぜ!
とまあ今回も病み上がりながら大満足の登山となりました。
晴れ予報だったんだけどね。もし花見登山じゃなかったら全然楽しめなかっただろうな。
いざっ
アクセス
みかも山公園
・住所 栃木県栃木市岩舟町下津原1747-1
・TEL 0282-55-7272
コースタイム
■2019年3月31日
みかも山公園南口駐車場⇒(15分)⇒三毳神社⇒(15分)⇒中岳山頂⇒(10分)⇒かたくりの園⇒(30分)⇒青竜ヶ岳⇒(70分)⇒みかも山公園南口駐車場
標準コースタイム:2時間20分
■活動距離 約6キロ
三毳山登山 本編
道の駅みかもで時間潰し
道の駅みかもです。
ご覧の通り路面はびちゃひちゃ。雨上がり直後です。。
この時期は大人気の山だと聞いてたので早めにやってきたけど、この天気のせいで駐車場はガラガラだし、雨が降った影響で山はガスガスだし、少しガスが晴れるのを待ちに道の駅に時間を潰しにやってきました。
店内に入ると金魚が売られてました。「丹頂」っていう金魚は3匹で800円なんだな。。
今後の使う機会のない情報をゲットできて幸先良すぎです。
栃木県と言えばレモン牛乳。自分はもう何度か飲んでるから今回はパスして、無難にいちご牛乳を購入しました。下戸で甘党ですから。
時間を潰すのが苦手すぎて
「もうガスガスでもいいから登っちゃわねー」
と言うわけで入口ゲートまで来てしまいました。ここをくぐった先に南口駐車場があります。
みかも山公園南口駐車場から登山開始
がら〜ん。。
かたくりの時期は駐車場争いが熾烈だと聞いてたのは一体。。
みかも山公園にはここ南口駐車場以外にも東口と西口にも200台以上停められる広い駐車場がありますが、今日は開店休業状態。
「早春の花まつり」ののぼりがたくさん立ってました。それなりに盛り上げる感じは伝わってきます。
公園なのでトイレもちゃんと完備されてます。
トイレの裏側には休憩室があって、こんなハイキングマップもちゃんと用意してくれてます。
ええ、ハイキングです。
地図だと思って1枚撮ってみたけど、園内を周遊するちびっ子向けのフラワートレインのコースマップでした。
このバスのことはさっき立ち寄った道の駅みかもで交通整理をしてたおじさんからしっかり情報入手済みです。疲れたらちびっ子に紛れてこれに乗って帰ってくる算段です。
さあ登山開始です。いや、ハイキングか。
さっき休憩室で入手した地図によるとここを上がっていけば三毳神社まで一直線に登ることができます。
ほんと一直線だな!
階段が続きますが、登り始めは元気だから大丈夫。
ひえー。まだ続くか。
さすがに心臓バクバクです。病み上がりです。心臓破裂しそうです。
なんじゃこりは?
三毳山の名石、その1。日本武尊の足跡石なる石があるみたいです。参道にある石段の一つで、大きな足跡は巨人にふさわしいと書いてあります。
どれ?
自分の目が節穴過ぎるんですかね?結局足跡どころか岩すら探せなかった。
心臓ドクドクドクドクドクドク。
更に一直線の階段は続く。
前方は濃いガス。
晴れ予報だったのに、しんどいぜ。。でもこんな日に雪山登山にしなくてほんと良かったよ。標高200mの三毳山でこんなにガスガスなんだからね。
ガスった森はそれなりに神秘的です。こんな天気の日に使いがちな慰めみたいなセリフです。
北海道には竹林がないって知ってました?
こないだ大泉洋さんが、
「ええ、我々道民は竹林を見るとどうしても興奮を抑えられませんからねぇ」
だって!!
テレビで言ってるの聞いて初めて知ったよ!
アセビです。もう枯れてました。
やっとこさ三毳神社に着きました。
自分の体力の落ち具合、恐るべし。
ここは修羅の山です。
騙されるんじゃない!ハイキングマップとか書いてあることに油断しがち!!
尚も続く一直線の地獄に精神はズタズタです。
やっと三毳神社に着きました。激しく息が上がってます。心臓がいくつあっても足りんぜ。
賽銭泥棒対策なのか、お賽銭を入れるところがポスト式でなんとも味気なかったです。
本日はフジノンレンズ14mm単焦点レンズを知人から借りてきました。
晴れてると聞いて絶好の試し撮り日和だと思ってたのに。。ぐぞっ。
雨粒をためたモミジイチゴです。
このまま真っ直ぐ中岳方面へ。のんびり歩きながら息を整えます。
また出てきたぞぃ。
三毳山の名石、蝋燭岩(ろうそく岩)です。
蝋燭の火はこの雨によって消火完了の様です。
楽しそうな場所に着きました。
パラグライダー場です。ヤマケイでは三毳山の事を「眺望が良く関東平野が一望できる」と紹介してます。
広大な景色を目の前にそ飛ぶっきゃないよね!
パタパタパタパタパター
真っ白だー!!
へパへパヘパヘパリーゼ
ぼえ〜
人類史上初のエアパラグライダーじゃい!
真っ白だ!!!!
まったく景色がないから、ここは山頂なのか?と疑ってしまった中岳山頂です。
山頂の標柱もないんだな。とこの時は思いましたが、この柱に大きく手書きで「中岳」と書かれてることに今ブログを書いてて初めて気づきました。
これだけ標識にお金かけてるんだから、中岳にもちゃんとした標柱立てればいいのにねー。
さっ、かたくりの園まで150mです。
今日はこれを見に来たんです。天気が多少悪かろうがどおってことないんじゃい。
この深いガスの中を下る。
今日はどんなに待っても晴れることはなさそうです。
圧巻のかたくりの群生
カタクリの園らしき場所に着きました。
が、まさかの「あそこ咲いてる!」と、1輪〜2輪見つかる程度。
「全然やん!終わっちゃったんじゃない?」
「きっと一夜にして枯れちゃったんだよ!!」
様々な憶測が行き交う中、更に奥へと進みます。
この先に見晴台みたいなのがあるのでとりあえず行ってみましょう。
かたくりの園の看板がありました。ここからがかたくりの園の始まりだったみたいです。
おおー!!
咲いてる!咲いてるよー!
三毳山のかたくり、舐めてました。こんな規模のかたくりの群生、あっしは初めて見ましたぜ。
どんなかと言うと、ちょっと引いて見せます。
ほれ。
一歩、引いてみました。
ほれほれ。
更に引いてみました。
奥の方まで見渡す限りのかたくりです。
心臓破裂しそうになった最初の階段地獄も許す!これは一見の価値ありだよ!
せっかく借りた14mmレンズだと遠過ぎて映らないためここでズームレンズに付け替えました。映りの良さは単焦点には敵わないけど、やっぱりズームレンズが便利だなと改めて思いました。
再び看板が出てきました。
「かたくりの園 おつかれさまでした」
と書かれてます。
えっもう終わりなの!!
すっげぇ短かったけど良いもの見せてもらったわ。。
と思ったけど、しばらく登山道沿いに群生は続いてました。
いや、まじパねぇ!
よーく見ると何輪か枯れ始めてるのもあるね。3月末、ぎりぎりのタイミングだったのかな。
天気が悪くてみんな花びらを下げちゃってるのが残念だったけど、まあ全てがうまく行くわけじゃないから。来年楽しみにしてるぜっ!
こちらはニリンソウ。
みんな便座みたく閉じちゃってます。
こちらはほんのちょっとだけ水仙。かたくりが強烈過ぎてここら辺はおまけ感が強かったな。
群林堂のスイーツとガスガスの青竜ヶ岳へ
三毳山の最高峰、青竜ヶ岳に向けて移動。また登ります。
中岳から下って東口駐車場近くのかたくりの園、そして最高峰の青竜ヶ岳って、今考えるとアップダウンが多くて非効率なルート選択だったわ。。まあリハビリだし、デブった体に軽く負荷をかけたかったから丁度良かったんだけど。
ちなみにペースが早い同行者に激しく引き離されてここでもヒーヒーです。
さあ、本日のスイーツのお時間ですっ!!
東京の護国寺にある豆大福で有名な群林堂の「かのこ」というお菓子。
周りを豆がぎっしり覆って中はこしあん。あんこ好きにはたまらん一品でっせ!
個人的にはやっぱ群林堂は豆大福の方が美味いと思ったけど、たまーにこうやって王道から外れた物を頼むのもいいですね。
みかも山公園だけあって、あずまやが至る所にあって、一休みする場所には困りません。
謎の三毳山名石第3弾。花籠岩とあります。僧がこの岩の上で1週間お経を唱えたとされる花籠岩だって。
ぷぷー
ったく、いつの出来事なんでしょうね。
今もおった!!
この僧侶、残業が多いとか上司が実務経験ないから部下が大変だとかブツブツ嘆いてました。かわいそうに。
病気になりそうです。
前方から子供らしいバタバタと歩く音が聞こえてきました。こんな天気ですが子供は元気です。
青竜ヶ岳から下山してきたんでしょう。
階段が多いから意外と疲れます。山頂からの眺望は期待できないからトレーニングだと思うことしか登る原動力はありません。
物々しいところにでました。
山頂に電波塔があるのは低山の宿命です。
「毳」だけ!
久しぶりの登山で腿がヘパヘパです。パンパンね。
ここが青竜ヶ岳、三毳山の最高峰です。
予想通りのガスガスで景色なんて全く楽しめません。
桜並木を下山
ちょっと休んですぐ下山します。
もはや頭の中は下山後の佐野ラーメンのことしかありません。
今は11時ぐらいですが、この時間帯から行き交う人も増えてきました。
この階段を上がればまた謎の岩があるみたいです。
へぇ〜。パス!!
左からぐるっと巻いてラクして帰ります。
ラクして帰るつもりが道を間違えて登り返して散々な目にあいました。
春らしく至る所にスミレも咲いてます。
そして桜。
最近の開花宣言の盛り上がりに少し違和感を感じませんか?
標本木に群がる観光客と開花宣言を出す気象庁の役人を必死に追いかけるマスコミに引くわー。
つか、開花宣言する仕事なんて、その日はサボりじゃないのか?
再び中岳山頂にやってきました。
山頂はなかなか賑わってます。
そしてようやくガスも少し晴れてきました。
パラグライダー場からの眺めもさっきと全然違う!麓が見える!
もう少し待てばもっと天気は良くなりそうですが、俺たちには佐野ラーメンが待ってる!とっとと下山するよ!
桜がたくさん咲いてます。
このあずまやでのんびりするってのもなかなか捨てがたい考えではありますね。。桜か?佐野ラーメンか?桜か?佐野ラーメンだよ!!
というわけで休まず下山します。
上りで歩いた一直線の階段ルートではない、もう1つのくねくねルートです。
このまま駐車場まで桜並木が続きます。
駐車場まであと少しのところで雪割草の保護区画がでてきました。ちょっと時期は遅いけどもし咲いてたらラッキーです。
ユキワリソウって高山植物なんだねーと。ユキワリソウはミスミソウとスハマソウの別名です、だって。
ありました!少ししか咲いてなかったけど、まさかほんとに雪割草が見られるなんてラッキーだよ。
雪割山は新潟の角田山が有名ですね。
紫と白のユキワリソウが見られました。もっとぶわっと咲いてたら見応えあるんですけどね。
盗難する人もいるみたいで、大事にして欲しいです。
雪割草が気になる方は是非こちらをご参考にしていただければと思いますっ!
駐車場に戻ってみるとやっぱめちゃくちゃ混んでる!!
山頂で飲み忘れて最後まで重りでしかなかったイチゴ牛乳。
今日一日で少し体力が戻ってれば良いのですが。。
佐野ラーメンの人気店日向屋へ
失った体脂肪を取り戻しに佐野ラーメンの大人気店、日向屋にやって来ました。
よりによって激混みの12時にやって来たけど、こんなに並んでるとは正直思わなかった。1時間以上並びました。
日向屋の駐車場からは大小山が見えました。
知り合いが登ったと聞いて少し気になってた山ですが、山に大小の文字が貼られてて遠目からでも分かりやすいです。
やっと出て来たぜー。
超絶うまかったです。この味を食べにまた三毳山に来てもいいです。
遠くに見えるのが三毳山です。
食後に撮った一枚ですが、なんとまあ見事に晴れましたねぇ!
ちょっと悔しいけどまあこんな日もありまっせ!
振り返って
「春に行ってよかった山へは、秋にも行こう」
最近読んだ大島亮吉さんの「山」という本からの引用ですが、単純だけど登山の魅力に溢れた一言です。春に新緑や花がきれいだった山は自然が守られてるため秋に登ったって奇麗なはずですから。
三毳山のかたくり、圧巻でした。
天気が悪くて花を開いたカタクリが見られなかったのはもったいなかったけど、病み上がりにはちょうど良い標高差と距離で、今の自分が楽しめる山の中では最良の選択だったと思います。
今回のスイーツは群林堂さんの「かのこ」をチョイスしましたが、ここのウリはやっぱり豆大福です。ほんと絶品なので是非一度は食べてみて下さい。土曜は開店からズラッと列作ってるから早めに行かないと売り切れちゃいますからね!
高校野球は見ません。突然ですが。
そんな自分が初めて「春の甲子園」にどっぷりハマってしまいました。知り合いの息子が出場してたのがきっかけですが、しまいには録画までしてテレビにかじりついて見てたんだから我ながらすごい変わりようです。
とは言え今でもショートとセカンドの違いが分からないぐらいなんですけどね。
なんか高校野球って暑っ苦しくてみんな丸坊主だしちょっと抵抗あったんですが、
春が良かったんだから夏も見てみようと思います。
ではでは