黒斑山 雪山登山 一人EXILE炸裂!蛇骨岳~仙人岳の稜線歩きは浅間山の大展望

黒斑山 雪山登山 一人EXILE炸裂!蛇骨岳~仙人岳の稜線歩きは浅間山の大展望

長野県と群馬県の県境にある黒斑山(くろふやま)に登ってきました。

この日、本当は秩父の山で福寿草でも見に行こうと花見登山を計画してたんだけど、前日に南岸低気圧の襲来を食らいまさかの大雪。

真っ白に染まる秩父の山々を眺め、

「やっべ。こりゃ福寿草、雪に埋ってんな」

と焦りに焦って「この時間から登れる山はどこだ?」と急遽行き先を黒斑山へ変更するヤブから棒登山に突入。

そもそも雪山で人気の八ヶ岳や黒斑山なら降雪直後の方が楽しめるからねと、もっともらしいこと言って一路上信越道を利用して小諸市へ。

しかし我ながら準備が良い。東京でも雪が降ったし、こんな事もあろうかとワカンや12本爪アイゼンのフル装備でやって来たんだから。黒斑山への変更はウエルカム!

そんな訳で4年ぶりの黒斑山は即席感が満載だけれども快晴に恵まれ、素晴らしい一日となりました。

秩父の福寿草は、また次回〜♫

 

黒斑山雪山登山のポイント

①登山口の高峰高原ホテルは標高1970m。単純標高差は433m。

②遮るもののない浅間山の好展望

③八ヶ岳連峰、四阿山、北アルプスの大パノラマ

 

黒斑山は北横岳、入笠山とならぶ雪山定番の大三元です(あくまで私感だけど)。とにかく定番と言われるだけあって短い距離の中に雪山の楽しみが凝縮されてるのが特徴。

程よいアップダウンと気持ちの良い稜線歩き、そして浅間山の好展望。初心者から経験豊富な登山者まで唸らせる魅力があり、積雪期は多くの登山者で賑わっています。

特に新雪の日は登山者でごった返す訳で、この日は案の定駐車場が満車。コースタイム短いけど早出を心がけたいところです。

トーミの頭から仙人岳までの稜線歩きが1番のウリです。黒斑山の少し先まで歩いて浅間山外輪山からの好展望に酔いしれるぜ!

 

黒斑山は標高は2,404m。浅間山第一外輪山の最高峰です。ちなみに第二外輪山は前掛山。

本日使用したカメラは富士のX-T1です。使い方がいまいち分かってないけど誰が撮っても青空が綺麗に映る魔法のカメラです。

いざっ

 

ルートとコースタイム

■2020年3月15日 ※カッコ内は標準コースタイム

高峰高原ホテル・車坂峠⇒(100分)⇒トーミの頭⇒(25分)⇒黒斑山⇒(30分)⇒蛇骨岳⇒(30分)⇒仙人岳⇒ (30分) ⇒蛇骨岳⇒(30分)⇒黒斑山⇒(25分)⇒トーミの頭⇒(50分)⇒高峰高原ホテル・車坂峠

コースタイム:6時間20分(休憩含まず)

総距離 8.7キロ
単純標高差 433m
累積標高上り 655m

 

黒斑山登山 本編

高峰高原ホテルから登山スターティン

秩父の山から急遽行き先を黒斑山に変更し、小諸インターで高速を下りた所のローソンからの景色。

うーん、やっぱ黒斑山にして正解!

左の山が黒斑山で真ん中に頭を出したのが浅間山。

本日の夢舞台です。

 

黒斑山登山と言えばここ、高峰高原ホテル1択です。

どうでもいいけどカメラの使い方がイマイチ分からなくて最初の何枚かは露出が高めで色が白く飛んでしまってるのは許してたもんせ(途中でちゃんと修正できてますっ!)。

さてさて、みんな新雪を目当てに多くの登山者がどっと押し寄せたためどこも満車で困った。仕方なくこの看板の前の路肩に止めさせてもらいました。

黒斑山へは浅間山荘を起点にして草すべりを通って登ってしまう変態もいるかもしれないけど、そんなエクストリーマーがヤマレコにアップするからみんな気軽に登れると勘違いするハメになる訳よ。

この山は頑張らない登山を楽しむ場だと個人的には思うわけです、はい。

 

ホテルの少し先にある登山者無料駐車場も当たり前だけど満車。。さすが雪山大三元、おぞろじや。

道路には雪が積もってたけどアサマ2000スキー場に向かう車と登山者で交通量が多く、道路上の雪の大部分は早くも溶けてて運転はしやすかったです。

 

とっとと準備したら山の神の鳥居をくぐって登山レッツスターティン。

 

登山届のポスト。

 

本日のルートは、登りは表コース、下りは中コースという定番の周回ルート。

ほとんどの人がこのルートを歩くんだと思う。

 

えっちらおっちら歩き始めると、いきなりペース早めの老夫婦にぴたりと付かれたので先を譲る。すげぇ元気だ。。

コースタイム短いから最初から飛ばしてるのかもしれないけど、自分の場合は何度も言うけど頑張らない登山を楽しむつもり。

快晴、雪が豊富な表コース。条件は申し分無いからね。

4年前に登ったのと同じ時期だけど、その時は所々地面が見えてたな。東北や北アルプスに比べればそもそも雪が多いエリアではないから、今日みたいに雪が多いのはほんとラッキーな事だと思う。

 

前回が黒姫山、今回が黒斑山。

山の名に含まれる色で最も多いのは白で、その次は黒だと思う。パッと思いつくのは赤城の黒檜山、御坂の黒岳、黒田のアーサー、チェッカーズのクロベエとかね。

クロベエに「おっ!」と思ったそこの貴方、イケイケな時代を生きてますね。

 

登り始めて早速景色が開けると、八ヶ岳の大展望が広がる。

一番右が蓼科山。左に南八ヶ岳の硫黄岳や赤岳がごちゃごちゃっと密集して見える。

よーく見れば真ん中にポコンと頭だけ出してる山があるんだけど分かるかな?

目立ちたがりの甲斐駒ヶ岳です。

 

ちなみにここでアイゼンを装着する人が多いんだけど、その理由は、、

 

ここで一旦下るから。まだアイゼンは付けなくていいやと思って油断してるとこういう下りがちょいちょい出てきて悩ましいんだよね。

降雪直後は踏み固められたところは滑るから新雪の上を踏んで下っていく。

 

麓の小諸の街もすっかり雪化粧して見渡す限りの雪景色。

これまで何度か小諸方面へは来てるけど、ここまでの一面銀世界に覆われるなんて景色は見たことなかったな。厳冬期の新潟の様で、なかなか見られない景色だと思う。

 

緩い上り坂をゆっくり登っていけば、気づくと背後に5名ほどのパーティがピタリといて慌てて先へ行ってもらう。

普段はコースタイムより少し早いぐらいのペースだからあまり後ろに付かれることはないから油断したな。

今日はゴルゴばりに背後に気を付けとかないと。

 

こんな樹林帯と開放的なトレイルが交互に現れる。

シラビソの森を抜けると、

 

今度はカラマツの森で開放されるという展開。

うああ〜やめてくれー。明るいカラマツとむっつりシラビソの波状攻撃でメロメロになっちまうじゃないかぁ〜(普通ムッツリにはメロメロにはならない)。

まあいい。ツンデレならぬ、開放とムッツリのギャップ萌えってやつ。

 

岩がゴロゴロしたポイントで今シーズン初の12本爪アイゼンを装着。

足が重たくなる上に今日は頑張らないと決めてるから更に鈍足ペースになることは必至。

ちなみに、この先一箇所だけ急な上りが控えてるし、どうせ下山ではアイゼン付けるのだからと、広い場所があれば装着しないとと思ってました。

 

標高は2,000mを超えてるから景色は申し分なし。

 

こちらはアサマ2000スキー場。

今シーズンは八方尾根でさえ下のコースは雪不足で滑走できないと聞いてたけど、びっしり雪が付いてて良かった良かった。

 

そして黒斑山が姿を見せる。

今いるここは無風なのに、黒斑山の右の方で雲がうごめく様子が異様に映る。

 

樹林帯と言っても周りの景色を見渡せるぐらい背は低いから爽快なスノーハイキング。

4年前と同じルートだけど、あれからいろんな山を歩いてきて、受ける印象があの頃とは全然違う。

雪山ってだけで舞い上がってたしね。

あの頃と大きく違うのは、写真を通していろんな角度からの黒斑山を楽しめてるっていう点と、単純に老けたって点と、体力落ちたし、フケでるし、おなら臭いし、代謝も悪くなったし、変わってないのは金欠ってことだけ。ほっとけ。

改めて黒斑山の良さを随所に見つけられる様になったと思う。

 

この山の樹林帯はほんと気持ちが良い。更にこの先に稜線歩きと浅間山の大展望が待ってるんだから楽しみが長続きする感じがスルメみたい。

ヤブから棒登山だったけどこりゃ成功だな。

 

おお!そんなバナナ!

浅間山がガスに隠れて見えない!

あ、でもかろうじて裾野だけ見えてる。大丈夫か?

 

どぼぼーーーん。

完全にガスに消滅。

そんなことってある?

 

そろそろ浅間山も近いって訳で、噴火に備えたシェルターも登場。稜線まであとわずかだよ!

 

トーミの頭に向けて最後の登り

黒斑山への最後の試練。空に向かって伸びるあの急登を登るよ。

あそこさえ這い上がった所がトーミの頭で、黒斑山山頂はもう目の前。

 

一旦下る。

登山口から実はそんなに歩いてないからまだまだ体力的には余裕。

コースタイムは短いから小学生でも歩けるぐらいだしね。

 

下りきったところで黒斑山の山頂まで0.6キロの標識。もう目と鼻の先。

久しぶりの雪山ブーツと12本爪アイゼンで足は重たいはずなのに、雪の上を歩くのが楽しいから全くそんな事を感じさせない。

 

このポイントだけ本格的な登山って感じの急登。雪が少ないシーズンだと雪が付きにくく地面が出てることが多いみたいで、下山する時には多くの登山者によって雪が削られて既に少し地面がでてた。

 

急登で標高を一気に上げ、風景が動き出す。

振り返ればどんどん見晴らしは良くなり、周りの登山者達も一斉にカメラを構え足を止めて見入ってしまう。

これね、みいってからカメラではなくて、カメラ撮ってから見入るってのがカメラで撮ることに慣れてきた証拠だなと我ながら思う。

 

手が届きそうなほど近くに見える雲が、何かの生き物の様に動き続ける。

毎度、山頂が近づいてくると興奮する景色。

 

ほいっ、トーミの頭(かしら)に到着。

 

トーミの頭から小諸方面の景色。ちょうど八ヶ岳方面に雲がかかってしまい、なんてこった状態だけど、なんとも興奮させてくれる景色。脂っこい自分でさえ爽やか君になった様な解放感がある!

いつしか世界を脂で埋め尽くしてやる!

 

目指す黒斑山は手の届く位置。

とは言え、あそこがゴールではなく、あくまで通過点。

せっかくの黒斑山、くどい様だけどここから始まる稜線歩きをのんびり楽しむのが最大の目的。

 

山頂に向けて移動開始。

すぐに稜線歩きが始まって展望が開けると思いきや、樹林に突入するいけず状態。

樹林を歩くのも楽しみの一つではあるんだけどね、期待を裏切られて急にアイゼンを装着した足が重く感じた。うぅ。。

 

おおっ!たまにパッと現れるこの外輪山のえぐられたダイナミックな景色。まさにカルデラって感じ!いい!

 

そしていよいよガスが晴れ、ベールを脱いだ浅間山が目の前に現れるという焦らす側の見事な演出に鼻血噴出。

完全にやられた。。

頭の中で勝手にドラクエIIIのエンディング「そして伝説へ」が流れだす感動の場面。

 

ドラクエの曲が流れ続ける中、標識の上にラスボスのアヒルの群れが現れた。

曲は竜王のテーマに切り替わった。

 

緩やかな上り坂。雪が積もって一層濃さを増すシラビソの緑。

こんな綺麗な風景の中を歩いてると、いつものことながら急激に腹が減ってきた。

やばい。。昼食は黒斑山ではなく蛇骨岳で食べようと思ってたけど辿り着けるだろうか?

 

浅間山が噴火した時に備えた警報機。

初めてこれを見た時は噴火を間近に感じて新鮮だったし恐怖を感じたな。

 

黒斑山の山頂と絶景の稜線歩き

さっ、黒斑山到着。

我ながら晴天率高すぎっ!さっきより雲が減って空が明るくなってきた。心なしか空気も軽い。

うーん、腹減った!

 

とっとと次行くよ!空腹の限界!

さっきまで大事にゆっくり歩いてたのはどこ吹く風。

黒斑山の山頂は狭いしそれほど景色が開けてる訳ではないから、昼ごはんにするなら蛇骨岳がお薦め。

 

何度見ても飽きない。地球が持つ圧倒的なエネルギーが造った大地の歪み。これが地球本来の姿。

トーミの頭で登山をやめてしまう人がいるけど、そこからが黒斑山の醍醐味だと改めて強調しとくっ!

 

そしてくどいけど再び浅間山。

1年前の1月に浅間山荘から前掛山に登った時の登山ルートがこの位置からもハッキリ見える。

 

腹減って急げないけどそれなりのペースで行く。無駄に休んだりはしない。

この静かに広がる絶景を前に、あちきの腹の音が鳴りやまない。これがぐぅの音ってやつか。

 

眼下には「カモシカ平」の天然の庭園が広がる。

前掛山登山でカモシカ平を歩いた時はタッチの差でカモシカに会えなかった(と思う)のが残念過ぎたな。

 

ほんでまたも浅間山。もはや浅間しか撮る物もないんでね、許してたもんせ。

でもさっき載せた写真とはほんの少しだけ角度は変わってるんだよ。ほんのちょっと。だけど均整の取れた山容のせいで同じ写真にしか見えない。

 

賑やかだったトーミの頭を過ぎてからというもののずっと静かな稜線歩き。

朝イチから登り始めた人はそろそろ昼食を終えて下山を始めてるだろうし、自分は遅すぎるスタートだったからむしろ静かな時間帯を狙えてラッキーだったかな。ヤブから棒、ばんざいでっせ。

 

蛇骨岳にいる登山客を確認できる距離まで近づいてきたよ!

考えることはみんな同じ、眺望の良い蛇骨でのんびりお昼にする人が多いんだろうね。

 

空腹の限界の果てにチョコチップクレープ

蛇骨岳に到着っ!黒斑山からだとコースタイムにしてわずか30分。のんびり歩くとか言っておきながら黒斑山から15分で着いたからやはり空腹で気が急いてたんだろうね。

早速、カップラーメンにお湯を注ぎ、その待ち時間を使って撮影タイム開始。

 

蛇骨岳から狙った黒斑山。黒斑山からはたったこれだけの距離しかないんだから楽勝でしょう。二日酔いの同行者でも歩ける距離(笑)

 

剣ヶ峰と小諸方面の眺め。

山登りをしてるなら絶対みんなそうだと思うんけど、上信越道を走ってるとついつい浅間山を脇見してしまう。その時に浅間山の隣に鋭利にそびえて見えるのがあの剣ヶ峰。あんなに低いのにね。

黒斑山はどうしても浅間山ばかりに気を取られるからあまり目立たない。山容も端正ではないからね。残念な様な特別感がある様な、微妙ですな。

 

蛇骨岳まで来ると反対側の景色が開けるからここまでは何としても足を伸ばすことを薦める。

左の大きな山は四阿山。右端の白い山は草津白根山とたぶん苗場山(違ったらかたじけない!)

 

年齢とともに代謝が悪くなってきたから甘いのは控えないと。

という気持ちとは裏腹にチョコチップクレープでエナジーチャージ。なにこれ、雪山で冷やされててマジうまいんだけど。

 

せっかくなので仙人岳へ

チョコチップクレープとカップラーメンですっかり元気になったので、この少し先に見える仙人岳まで歩いてみることにしたよ。

蛇骨岳で折り返したら前回と全く同じだから、ほんの少しだけど違いを見ておきたい。

 

蛇骨岳から仙人岳へはコースタイムはたった30分。そんな短い距離なら何も景色変わらんよね?とは思いつつ、すれ違った方々からは「あっちは景色が良かったよー」と聞いたから少しだけ期待して行ってみます。

 

最後の上り。

ほんとこのカメラのフイルムシミュレーション「VELVIA」モードで撮る空の青は異次元の美しさ。

オート撮影ばかりだし露出は間違える素人丸出しのウデしか持ち合わせてないのにこれだけ綺麗な絵が撮れるんだからね。

フォトコンって実はウデなんか磨かなくても良いカメラさえ持てばみんなにチャンスあるんじゃないの?と思えてくる。

型落ちのカメラだろうが6年前にフラッグシップモデルだった物なら、今でも最高画質に近い絵は撮れるんだよね(にやっ)

 

ほいっ、仙人岳に到着。

なるほど、浅間山が見える角度もほんの少し、ほんの少しだけ変わった気がするな。。いや、気のせいか・・。

「あっちは景色が良かったよー」とか言ったのは誰だ?

 

個人的には浅間山より、最初からだけどこの裾野に広がるカモシカ平と小諸の町の展望の方がとても印象的だったな。

 

そして再び浅間山。冬は牛乳プリン、雪が消えればコーヒープリンと呼ばれる浅間山。

そんな浅間山には幾筋も縦に線が入ってるのが見えるけど、これは水の通り道。

噴火によって表面は軽石が堆積してるから、雨が降ると山の表面を流れる水が軽石を押し流して水の通り道が轍を作り、遠目にも分かる線ができるって仕組み。前掛山に登ってみた時に是非間近で見てほしい。

 

それにしたって大きな景色!いくよ!

 

うえーーい。

一人3代目J Soul Brothers炸裂!

 

浅間山から外側の景色に目を転じてアップにしてみる。さっきも紹介したけど左の一際真っ白な山が草津白根山、その右に苗場山。

ふっ、たぶんね。

 

手前に観覧車発見!軽井沢おもちゃ王国だ!

すげぇ、大自然の中に埋もれた遊園地。

 

再び四阿山。自分がワカンデビューした思い出の地。

四阿山登山は晴天に恵まれて会心の登山だったんだけど、コンデジで撮影した登山だったのが今頃になってちょっと後悔してる山です。やはりそこそこ良いカメラはもっておかないと損するよなぁ。

 

浅間山をアップにしてみると煙がもくもく出てるのがよく分かる。あの煙が原因でガスったりしないんだろうか。。

 

八ヶ岳にかかってた雲も晴れてきた!もう思い残すことはない。

ゲッザーンしますかね。

 

ゲッザーン開始と思いきやしばらく登り返し

うぅっ。第一外輪山では黒斑山が最高峰だから仙人岳からはしばらくは登り返し。全体の行程が短いからなんてことないと思いきやほんのわずか歩いただけで息ゼーゼー。

 

4年前にも思ったけど蛇骨岳から黒斑山に向かってる時に見えるこの景色がたまらない。

一生の内でこの場所を歩いてここからの景色を眺められるなんて事、二度とないかもしれない。ましてやこんな快晴と豊富な雪に恵まれた贅沢な稜線、なかなか出会えないと思う。

 

ちょっと疲れてきたのが心地良い。絶景の連続に気を取られてると疲れなんて忘れてしまうしね、あっちゅー間に黒斑山まで戻ってきました。

 

眼下に草すべりを登ってくる登山者発見!

うっわ!って感じ。

ここからもトレース付いてるのが確認できたけど、自分の様な観光気分で登山をやってると、この時期にあそこを歩く気には到底なれない。。

ちなみにカモシカが歩いたであろうアニマルトレースもあったから期待してしばらく探したんだけど見つけられなかった。。

 

大きな景色。たまらん。。でもこれが見納め。

二度と見られないかもしれないと思うとしばらく見惚れてしまう。

これまで登ってきた山の殆どと、これから登るであろう山の殆どが2度と歩く事のないルート。そこから眺めるいくつもの最初で最後の景色を何とかして上手く撮っておきたいと思うわけです。うまく撮れてますよね?

 

さて、トーミの頭の直下の急坂を下っていきます。ここだけは少し気をつけないといけないところ。

ただ、南側斜面だから既に雪は腐り始めてたけどね。

 

車坂峠(中コース)で戻る定番コースです。

少し風が出てきて、頬に当たった空気が冷たく感じる様になってきたところで、ここから樹林帯に突入。

 

深緑の森に雪が降り積もってシラビソが重そうにしてる。

 

たまに開けた所に出ると、スキー場から髭男爵の「ルネッサーんす!」が聞こえてくる。

髭ダンディズムですね、スンマソン。

 

カラマツのまつぼっくりを撮ってみたけど、もっとF値を開放にして背景をボガさないとダメですな。まだまだ下手くそな1枚。

今日はカメラの話ばかりしてるな。。

 

自分が歩くときはここの斜面はいつも地面がでてるんだよね。。

 

シジュウカラかな?元気に鳴いてました。少し標高を下げると小鳥たちが騒がしく春らしさを感じられる。

 

高峰高原ホテルがある登山口に戻ってきました。

少し曇ってきたちょうど良いタイミングで登山終了。素晴らしい1日になりました。

 

振り返って

秩父の花見登山ができなかったのは残念だったけど思いがけず会心の登山が楽しめました。

4年前に登りに来た時のことは今でもよく覚えてるだけに、コースタイム的にどれぐらい余裕があるのかも覚えてたし、不安なくのんびり歩けました。

あの時より丁寧に歩こうと思えたから時間をゆっくり使いながら撮影を楽しめたし、そのお陰で似たような写真ばかり掲載することになった次第です。あしからず。

 

さて、最後もやはりカメラの話。今回投入したX-T1というカメラ、すごいです。こいつが6年以上も型落ちなんだから信じられない。XF18-55レンズも素晴らしく、写真の出来栄えにほれぼれしてしまうわ。

ただ残念なことに腕がない。。ついでに金もねぇ。。

オートフォーカスの速さ、フイルムシミュレーションの完成度、手ブレ補正、JPEGの撮って出しでこれだけのクオリティ。

まあ何にしても使いこなせてないんだから情けない話なんだけど。

4年前の黒斑山登山の時もこのカメラを持ち歩いてたらそれで満足してしまい、今日登りに来てなかったかもしれません。

ではでは

 

 

 


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