乾徳山にやってきました。
■公共交通機関でのアクセス方法
・JR中央本線 塩山駅 → 塩山駅バス1番乗り場から西沢渓谷行に乗車し約30分、乾徳山登山口下車。
・JR線は都心からだと休日おでかけパスがお得です。
・H27年11月時点でバス代は660円。今回は始発8:30に乗車し、15:08で帰ってきました。
・最終便は16:08と早いため、十分注意してください。
・時刻詳細は⇒コチラから西沢渓谷線で確認下さい。
■ルート
登りは直登の徳和ルート、下山は道満尾根を使用。
登り:赤色。コースタイム3時間45分。
下り:青色。2時間55分。
合計:6時間40分。
乾徳山は日本二百名山にも選ばれており、東京からのアクセスも良いため以前から気になる存在でした。
山頂付近は岩稜となっているため、ラストに鎖場が連続することで有名。
そんなスリリングな点ばかりがクローズアップされる乾徳山ですが、中腹に広がるススキ野原、開放感のある道満尾根、奇岩怪石の名所多数など、随所で見どころが散りばめられてて、変化に富む良い山でした。
ただ、この日はツイてないことが続き、個人的にはがっかりの旅となりました。
詳しくはのちほど・・。
■スケジュール
2015年11月7日
8:17塩山駅→9:08乾徳山登山口BS→9:15登山開始→9:34乾徳山登山口→9:50銀晶水→10:01駒止→10:21錦晶水→10:26避難小屋→11:40山頂→昼食→12:20下山開始→13:05道満尾根分岐→13:35道満山山頂→14:00乾徳山登山口BS到着
早朝5時、出発。まだ真っ暗です。12月に向けてどんどん日が短くなって行きます。
人多っ!
真冬の閑散とした塩山駅しか知らなかったから、この時期の塩山駅の人の多さに驚いた。
臨時便を出してくれたので全員座れました。
ちなみに大菩薩方面のバスはこの3倍ぐらいの長蛇の列になってました。
「ワインツーリズムやまなし2015秋」なる飲み歩きイベントがやってました。
下戸の自分には無縁なイベントですな。
消費税上げる代わりに酒とタバコを上げろというのが持論です。
乾徳山登山口バス停到着。乗車時間は約30分でした。
徳和渓谷というのが見所のようですが、今回は寄りません。
水車が回る洒落たトイレがあります。
乾徳山登山口に向け移動開始。
しばらく徳和集落の中の道路を歩きますが標識が出てるので迷う心配はありません。
こんな感じの道を行きます。
高校の時、田舎の方から通学する友人の街にこれと同じ半鐘があって何あれ?ってびっくりしました。
むしろこういうのは都会ほど必要な気がする。
神社で今回の山行の安全を心の中で祈り先を急ぎます。
ボンジョビ的にwalkin on a prayerといいます。
だんだんと林道っぽくなってきた。
黒金山まではここから6時間もかかります。
この時は山頂に着いてから縦走するか決めようと考えてました。
もう冬の装いに変わってると思いきや、まだ紅葉が残ってた。
やっと登山口に到着。
大抵の山は登り始めは杉林ですが、この山も同じです。
ただ、杉の区間は思いのほか短く、すぐ原生林の森に切り替わります。
枯葉ばかりかと思ってましたが、嬉しい誤算です。
第一水場。ぽたっ、ぽたっとしか垂れてなかったのでここの水場を当てにするのはやめましょう。
ひたすら登る。
ただひたすら登る。
駒止に着きました。昔の表現で駒とは馬のことです。
駒止から岩がゴロゴロ転がるトレイルに変わる。
なるほど、これじゃ馬を止めなきゃ登れないな。
マムシグサ。
見た目はうまそうですが草全体に毒性が強く、特に球根は強いそうです。重篤だと心臓麻痺で死ぬそうです(by ウィキ)。
なぞの茂樹、63歳。いい歳こいてやることが湘南平にいるカップルのようだ。
第二の水場、錦晶水。
ここの水量は申し分なし。湯のみが二つ置いてあります。うまかったです。
やっと樹林帯を抜けたか?という感じになったら、乾徳山も姿を現してくれました。
避難小屋です。
方向指示標識だらけですが、大事な情報なので必ず地図と照らし合わせてチェックしましょう。
ここでは扇平方面、直進です。
ここからが奇岩怪石のオンパレードです。役小角像。
突如現れる石垣に驚く。前宮跡です
そして見所2。
ススキ野原。
裏から簡単に登れる月見岩。
山頂の親父さんがなかなかどいてくんないから登るの諦めたわ。
手洗石。水が溜まってますね。
山頂付近の岩陵に取り付く。
ここから怒涛の鎖場天国です。ご覚悟を。
まだまだ序の口。
髭剃岩。昔のシェーバーってどんな形だったんだろうか?
疑いながら入ってみたけど、やっぱ剃り味悪かったっす💦
進む方向は赤い矢印で表示されてます。
下ばかり見てたら道を間違えるので顔を上げましょう。
胎内という名の岩。
中を覗いて見ました。
汚なかったです。
てか名付けのセンスを疑わずにはいられない。
眺望が一気に開けました。
下りのハシゴの一部がこわれてるのが軽く恐怖でした。
岩、岩、岩。
岩、岩、岩、岩。
上から見下ろすとこんな感じ。
足場がしっかりしてるから登りやすいんだけど、なんせ高い。
登って景色に癒されるッス。
次々に登場する鎖場。
せいやっ、せいやっ。登るよ登るよー
また次の鎖も登る。
ここの鎖は上下2連です。向かって左の鎖、新しい鎖の方は少しなだらかで登りやすいです。写真中央の黒い鎖は足の乗せ場があまりなく角度も急で難しかったです。
一人だから上から見下ろすアングルの写真ばかりだな。
次の鎖場まで息を整えつつ登る。
迂回路の標識が出てきたら・・・
どーーん❗️長さ20mの一枚岩。すごい、これが噂に聞いてたやつか!
ほぼ垂直に見えるけど、これでなんと斜度50度!登ってる時の感覚は完全に垂直でした。
先行者の方がスイスイ登るので勝手に写真撮らせてもらいました。スミマセン。
自分もなんとか一枚岩を登り切り、無事山頂に着きました。2,031m。
こっちは多分、金峰山方面。
黒金山、甲武信ヶ岳方面。黒金山がガスに巻かれてるのを見て縦走はやめて下山することにしました。
山頂でラーメン食べてコーヒー飲んでまったりしました。
ハイドレーションの水の残量を確認。残り200ml。それと別に三ツ矢サイダーが500mlあるので下山中、水場に寄る必要なし。
さて、下山します。
一枚岩は渋滞してたので迂回路を利用します。
振り返ると一枚岩を登る人たちがみえました。
さよなら乾徳山。
ふぅ~眺めも素晴らしい。
ルンルンだぜ~♪
このススキ野原が続く素晴らしい道。
こんな平坦な道で、冗談みたいに前につんのめってコケました。
だっふんだです。
浮石に乗ってしまった。いやぁ~油断しちゃいけませんね。
ん?
ぬあっ、スマホがー !
2ヶ月前に買ったばかりのスマホが割れてるー❗️
そして焦って、
慌ててタッチパネルが効くか、画面をさすったら割れたガラスが指に刺さり出血。
ハァ・・・・、
よくスマホの画面割れてる人を見かける度に、「みっともねぇなー」って思ってた。
保護フイルム貼ってなかった自分を呪う。
呪うわ。。数秒前までルンルンだったのに。。
気を取り直す気分にはさっぱりなれないんですけどーーー、、
でもせっかくだから道満尾根方面に行きます。
バイバイキン、乾徳山。
最初は登り返しになりますが、この開放感はたまりません。
関東の富士見百景ときたもんだ。
自然に生えたとは思えない、人工的な並木道。
道満尾根コースへ。
鹿よけの有刺鉄線が登山道のすぐ脇を走ってるから、下りの勢いで有刺鉄線に飛び込むんじゃないかって怖かったっす。
ハイドレーションの中の水が切れた。でも計算通り。
すかさずザック横のポケットの三ツ矢サイダーに手を伸ばすと、無い。
ん?
どこにも無いやん❗️
さっきコケた時に落とした!
喉カラカラ。もう水場ないよ。
だめ、本日、ツイてないです。
これ以上何も起こらないことを願いながら下山します。
芭蕉扇みたいな葉っぱ見っけ。
あー喉乾いたよ〜。
道満山の山頂も結局どこか分からなかった。
たぶん標識とか地味にあったんだろうけど、見落としたんだな。
つか、喉乾いたな。集中力散漫だわ。
ああ、やっと林道。
もしかしたら13:38のバスに間に合うかも。
自販機ねえー
ちっ、間に合わなかった。
ただ今の時刻13:45なり~バスに7分遅れなり~。
次のバスまで1時間23分待ち。。
はぁーー・・・もう溜息しかでんわ。
そして、当然、先頭に並んだわけですけどね、
15:08の便には臨時便もでてて、2台でやってきたわけです。
どっちに乗るかためらったほんの一瞬、ちゃっかり親父が横から割り込んで先に2台目の臨時便に乗りこんで1席しかなかった空き座席にちゃっかり座りやがったんです。
で、当然自分は立ちです。塩山駅まで立ちです。1時間23分も先頭で待ったのに。
もうね、イライラしねえっす。みんな座りたいのに、非常識な親父が我慢できずに割り込むなんてねぇ、信じられませんね。
もう流れが悪い。この時は早く家に帰って寝たい。悪い流れが去るまでじっとしてたい、一人でDVD見て寝たいと心から願ってたわけです。
振り返って
塩山駅から大月に移動し、ホリデー快速富士号で帰りました。
この電車の自由席には乗車券だけで乗れるのでお得です。
自由席が何両目かっていうアナウンスはないし掲示板にも表示されなかったから、テンション低いまま5両目の列の先頭に並びました。
どうせ今日の悪い流れから、自由席は3両目までですってアナウンスがあって座れないパターンだろうな、と半ば諦めつつ並んでたら、5両目までが自由席ってアナウンスが流れ、
更に電車が入ってくると、1〜4両目まで乗車率高いのに、5両目だけなぜかスカスカ。
座れるやん。ラッキーやん。
三鷹で中央線快速に乗り換えましたがここでも余裕で座れました。
とまあ、最後に少しだけ良いことがあったという話です。
スマホの画面割った代償を考えれば運の巡りはとんとんじゃないけどね・・。
ツキが無かったとは言え、気をつけてれば自分で回避できたことばかりです。
でもね、こんなに重なりますか?って感じですよ。。
タッチパネルが生きてただけ助かりました。
ではでは