爺ヶ岳 登山(冷池山荘テント泊) 扇沢~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松岳縦走1日目

爺ヶ岳 登山(冷池山荘テント泊) 扇沢~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松岳縦走1日目

 

さァ!さァさァさァさぁさぁさあー!

今年もやって来たぜ!夏アルプス!

 

今回は北アルプス後立山連峰、爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜唐松岳縦走の旅。3大キレットの1つ「八峰キレット(はちみねキレット)」を通過するアルプスらしいドキドキな岩稜ルート。

 

たのしみじゃ!!!

 

最近はどこに登るかよりも、どこを歩きたいかを優先させる傾向が強くて、ピークハントは二の次。内蔵助や裏剱や五色ヶ原とか、とかとか。

あそこを歩いて、ここにテントを張ってゆっくり写真でも撮れたら最高だよなぁ〜と、夜な夜な地図を覗き込んではニタニタしてる、本物の変態へアップグレード。

コースバリエーションが豊富な北アルプスはどこもかしこも魅力的なルートばかりで悩んでる時間もこれまた楽しい。

 

そんな訳で今回は前々から狙っていた八峰キレット

 

初日は爺ヶ岳。

というよりかは冷池山荘のテン場から立山連峰を眺めながらゆっくりするのが最大の目的。

爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳は自分が初めて北アルプスで登った山なだけに思い入れも強く、改めて素晴らしい山だなぁとしみじみ思ったよ。。

 

爺ヶ岳は三百名山、2日目に登った鹿島槍ヶ岳と五竜岳は百名山、3日目の唐松岳は三百名山で、そうそうたる顔ぶれ!

 

テントを張るなり降り出した雨は夕方にはやみ、太陽が顔を覗かせると東の空に虹がかかりました。煙が充満した部屋の窓を開放した時の様に、立山連峰にかかった雲がさーっと晴れていき、感動的な景色が広がる。

来た甲斐があったぜぇぇええー!

暑く長い、後立山連峰の旅。

1日目の記録です。

 

 

~全体スケジュール~

DAY 1:扇沢~爺ヶ岳〜冷池山荘テント泊。

DAY 2:冷池山荘~鹿島槍ヶ岳~八峰キレット~五竜岳~五竜山荘テント泊五竜岳~唐松岳 ⇒こちら

DAY 3:五竜山荘~唐松岳~八方尾根下山 ⇒こちら

※行程的には無理のないスケジュールを組んでるので、急がずにアルプスを満喫したいという方はぜひ参考にして下さい。

 

ルートとコースタイム

■2020年8月22日 ※カッコ内は標準コースタイム。

扇沢駅⇒(15分)⇒爺ヶ岳登山口⇒(225分)⇒種池山荘⇒(40分)⇒爺ヶ岳南峰⇒(15分)⇒爺ヶ岳中央峰⇒(60分)⇒冷池山荘

コースタイム:6時間55分

3日間の合計
総距離 27.5km
累積標高上り 3,350m

爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松岳縦走 1日目

八方の湯から扇沢へ移動

今回の企画通りに事が進めば、八方尾根に戻ってこれるので、車を八方の湯に止めて車中泊。

下山後は温泉にも入れて便利なところだからね。ここを起点となすっ!

 

八方の湯の向かい側にあるこちらの白馬八方バスターミナルから扇沢行きのバスに乗って移動する。

このバスは遠見にも停車するから五竜岳から遠見尾根で下山する場合の移動にも利用できて便利だね。

しかし、コロナの影響があるとは言え、土曜なのに廃線にならないか心配になる程、利用客が少なかった。

白馬八方バスターミナルのインフォの男性にバスが混むか聞いたんだけど、「いやぁ混んでるのを見たこと無いです」って言ってたもんね。そんな中運行してくれてるんだから、アルピコに感謝だよ。

 

うあっ!五竜岳見えるじゃん!!

とウホウホ言いながら写真を撮ってると、八方の湯から唐松岳登山へと出かけていく知り合いに出会うという奇跡。

 

7:17発のバスに乗り込み、扇沢へ。

白馬駅でイケメン風のお兄さんが一人で乗ってきたけど、実に寂しい乗車率。

来年はマジで廃線になってるかもしれない。

 

扇沢に到着。

本来ならば、宝くじが当選してたら俺の金欠が解消されていれば、ここから立山へ電気バスとロープウェイでバブリー移動して、五色ヶ原〜薬師岳〜折立を歩くブルジョワ登山ができたんだよ。

タイミング悪くパソコンがぶっ壊れたり、飛行機の予約が続いたりで完全に資金が底をついた…

 

爺ヶ岳の登山口へはバスできた道を少し戻る。

もったいないけど少し標高を下げる。逆に爺ヶ岳登山口に下山する場合は扇沢までこの道路を登るんだけど、これが意外と長く感じるんだよ。

 

柏原新道の駐車場は、普段は競争率がめちゃ高いんだけど、コロナ影響もあって朝の9時にしてまだ空きがあるというシンジラレヘン状況。

毎回、止めることは不可能だと思っている新穂高温泉の深山荘前の無料駐車場にだって今年は止めることができるのかもしれない。

 

爺ヶ岳登山口から登山開始

ちょうど9時。

ここが柏原新道の爺ヶ岳登山口。

さーって、モンスター級のボンビーが今から参るぜ。先は長いし久しぶりのテント泊装備が重くのしかかる。ガツガツせずにのんびり歩くよ。

 

アルプスは森林限界を越えるまでの長い樹林帯を、いかに楽しみながらペースを守るかが肝だと思ってるから、あえてゆっくりゆっくり歩く。

これ大事なことだよね。

 

八ツ見ベンチ。

柏原新道はよく整備されてるし、コース上にこういった休憩ポイントや見どころが出てくる。

 

ここは左が崖になってて過去に滑落事故があったと注意書きがされてる。

行き交う時にぶつかって落ちてしまったのか?

と、勝手な想像をしてみるけど、団体同士のすれ違いって、考えただけでうんざりする。団体って先頭のリーダーが大抵傲慢な人だと相場が決まってて、数で圧倒してきてほんと腹立つ時がある。団体というか、もはや軍団。

そんな圧力団体による被害に遭われた方でなければいいけどな、、と勝手な想像は膨らむ。

 

そしてケルン。ここまで扇沢から1.7km、種池山荘までは4.5kmの位置。

扇沢から種池までは6kmもあるのか。。

軽くネタを明かすと、この翌日、鹿島槍ヶ岳の山頂で有名人と会ったんだけど、その人は扇沢から山頂まで「2時間かぁ〜」って言ってたからやっぱり化け物だな。

 

種池山荘見っけ。

もう見える距離なんだから近い様にも思えるんだけど、そんなことぜんぜん無いから。

期待したって無駄無駄無駄無駄ーァ!!と謙虚に鈍ペースで歩くべし。

 

反対側を見れば左が蓮華岳、右に針ノ木岳。

針ノ木雪渓は日本三大雪渓だけど例年雪解けが早く、今年も既に夏道になってそうだね。山頂からの眺めが素晴らしいのでお薦めなんたけど、例年雪の状況に神経を使うルート。

安全を考えれば針ノ木雪渓はやはり6月中旬までしか歩けないと個人的には思っている。

 

 

北アルプスの深い樹林帯はまだまだ続くけど、ある程度標高を稼ぐと急坂はなくなり横移動が増えてくるのが柏原新道の特徴。なので長く歩いてても楽に感じる。

 

気温が上がってきて下から湧き上がるガス。

夏はどうしても仕方がない。

特に今日は朝9時のスタートで遅いからね。

 

石畳なるポイントを通過する。

登り始めこそ小屋に泊まれないボンビーである己を恨みながら、テント泊の重みに耐えヒーヒー登ってたけど、途中から相変わらずの水平移動が続く。

ついペースを上げそうになるけど、俺はそんな体力ないぞ!とここまて何十回と自戒してきた。

 

徐々に変化する植生。

高山域へと移ってきたことを実感。

 

アキノキリンソウのお花畑。

早いなぁ、今年はコロナで春山を楽しめなかったから夏がいつもより短く感じる。

 

水平道。

その名の通り水平だし、よく整備されてるし歩きやすい。

 

シラネニンジン

 

包優岬。すんごい歩きやすく優しい道。

 

ハナニガナ。まだ咲いてたのねん。

 

石ベンチ。山小屋の方が整備した時に配置してくれたんだろうね。

初めて登った北アルプスが鹿島槍ヶ岳だけど、その時と同じルートを今回も歩いてる。

初めてなだけに当時の記憶は鮮明に覚えてて、ここでシラネアオイを見つけて、当時使ってたショボいコンデジで写真撮ってたら、おばちゃんに天然記念物だよ!って教えてもらったのをよく覚えてる。

ちなみにシラネアオイに限らず、白馬高山帯の植物全てが特別天然記念物に指定されてるから大事にしよーね。

 

ヤマブキショウマ

 

アザミ沢のアザミは全て葉っぱのみ。

早かったのか、遅かったのかよく分からないけど、遅かったんだよね…だぶん。

 

ヤマハハコ

 

おおーもう咲き始めてしまったか!最終ランナーのリンドウ

花の季節ももう終わりかぁー。今年はほんっと短かったけど、至仏山の百花繚乱の世界は忘れられない旅になったな。

 

途中崩落してるところがあるけど見た目以上に安全に通過できる。6月に歩いた時はたしかここが雪渓になっててビクビクして通過したと思う。

 

シモツケソウ

 

腹が減ったと取り出したのは、兵六餅!

今や泣く子ほど太る、糖を糖で洗うお菓子戦国時代に突入する中、自分の世代では西の横綱だったボンタンアメすら知らないという若い子も多いが、そのボンタンアメと同じメーカーから販売されている九州の味がこの兵六餅さ!

ちなみに当時の東の横綱と言えばたけのこの里でしょう。

異論があればご連絡くだされ。

 

で、まだまだ体力的には余裕だけど、余裕があるうちからこまめに栄養補給しとかないと、突然動けなくなるからね、今のうちに必死に食べておく。

登山しに来て今回も太るパティーン。今日も絶好調だ。

 

爺ヶ岳も見えてきたけど、

ガスかかっとーやん!

 

シロバナニガナ

 

しばらく水平の登山道が続いたせいで、すっかりだらけて財布の紐も緩んじゃってるけど、ここから種池山荘まではグイグイ登っていく。

爺ヶ岳周辺は熊の出没が多いことで有名。

ここまでも熊の糞は落ちてて何度か踏みそうになったけど、ここから稜線にかけてほやほやの糞を見かけたし、獣道もあったから本当にいつバッタリ出会ってもおかしくないポイントだと思う。

ちなみにこの翌日、熊を目撃するんだけどね(前フリ)

 

爺ヶ岳を隠していた雲が少し晴れてきた。

晴れ男ぶり健在だぜぇ!!!

(この後、大雨に降られる)

 

ハクサンフウロ

 

種池山荘からは立山の大展望

あんなに遠くに見えてた種池山荘がもう目の前。のんびりでも足を動かしてたら着くんだな。

もう山荘直下のお花畑は見頃を過ぎてたけど、それでもハクサンフウロがたくさん咲いてた。

 

ちょうど12時。登山口から3時間。

よく頑張った!

種池山荘でも兵六餅で一休み。

 

種池山荘と冷池山荘の名物はピザ。

でもここではなく、冷池山荘に着いた時のご褒美にとっておく!ピザフェスタでパリピするよ!

 

名物の種池ではサンショウウオは見つけられなかったけどオタマジャクシはうじゃうじゃいた。

オニヤンマの死骸が浮いてた。産卵を終えて息絶えたのだろうか。

うえ〜って言う夏の終わり。

 

でも顔を上げるんだ!

種池山荘まで来ると、拝むことができるのが立山連峰さ!!

初めて鹿島槍ヶ岳に登った時にすれ違ったお兄さんにあれは何て山ですか?って聞いたら僕は爺ヶ岳から眺めるあの立山が一番好きですと語ってたのを思い出す。

あの頃はその時に教えてもらった立山しか知らなかったけど、そこそこ山の経験も増えてあらかた分かる様になったし、爺ヶ岳の山頂では山座同定も楽しみ。

 

チングルマの果穂の森がもりもり。

 

爺ヶ岳のガスも晴れてくれたし、準備は整った。

今日の主役はなんつったって爺ヶ岳。三百名山だから知名度で言ったら百名山には劣るけど、針ノ木岳の下山中に見たその綺麗な山容は忘れられない。

 

オレンジ色の屋根の種池山荘が絵になる。

 

麓から湧いたガスを鹿島槍ヶ岳の稜線が堰き止めてる。

 

裏剱!

今年歩きたかった裏剱は、仙人池ヒュッテが今年は営業しないと知って悲しみに暮れ、非行に走りそうになったけど、ここからの裏剱の眺めも素晴らしい。

三ノ窓氷河、小窓氷河がハッキリ分かる!

 

爺ヶ岳南峰へ

目の前にそびえるのは爺ヶ岳の南峰。

爺ヶ岳は南峰、中央峰、北峰があって最高峰は中央峰。そして登れるのは南峰と中央峰のみ。

初日は冷池山荘までしか歩かないのんびり登山だからしっかり南峰と中央峰を歩いて行こうと思う。

 

左を向けば相変わらず鹿島槍ヶ岳の稜線があたかも鍋みたいに吹きこぼれを防いでる!

なんてダイナミックな景色。

 

南峰のピークは近い様でなかなか着かないという記憶があったからここは焦ってはいけない!と何度も思いながらちょろちょろ登る。

 

夕方にひと雨降る予報になってたから、それに向けて積乱雲がせっせと湧きつつある。

 

これから2日間歩くってどういう事か分かるかい?

初日から汗臭さをどれだけ抑えるかってことを考えながら歩くのはとても大事なことなんだぜぇ。

そりゃ多少なりとも汗臭さから逃れることはできないけど、限られた中でベストを尽くす!

 

稜線に出てからは涼しい風に変わってくれたから、登ってても暑さはあまり感じず、発汗は最小に抑えられる。

 

 

右から涼しい風を受けながら登っていく。

素晴らしいトレイル。

 

 

さっ。巻かずにやって来ましたぜっ!

本日最初の一歩。

 

ちょうど13時。

爺ヶ岳の南峰に到着!

扇沢から種池山荘まではそんなでもなかったけど、種池山荘からここまでが思いの外長かったな。すぐ近くに見えてそうではないっていうね、錯覚がそうさせるのかも。

続けて中央峰へ

さあ、あれが中央峰だ。

沸き立つ雲。中央峰に着くタイミングで晴れたままでいてくれるといいけど、たからと言って急いだりはしない。

気持ちはガンガン行こう!だけど、実際には緩慢ペース。カンマンサイコーなのである。

 

中央峰を巻くこともできるけど、ここが爺ヶ岳の最高峰、しっかり踏んでいきまっせ。

 

なんか、、暗くなってきたな…。

 

中央峰に着いてこっち側から見えた標柱がハングル文字でガッカリしたけど、これも外人が多い北アルプスならでは。

 

 

13:25

しっかり日本語表記側から裏剱をバックに爺ヶ岳いただきましたー。

 

こっちがこれから向かう冷池山荘方面へ下るルート。

 

そして先程からの裏剱。

残念ながら信濃大町方面は雲がわんさか湧いてきて眺望ゼロ。

 

トウヤクリンドウがたくさん咲いてたけどどれも終盤って感じ。花の季節は短いのねん。

 

山頂の足元は谷に向かって広い斜面が広がってる。

ここからあの遠くに見える沢まで立ちションして届くかな?と、男のロマンを思わずにはいられない光景だ。

 

すみません、冷池山荘に向けて移動開始します。

 

ソーシャルディスタンスと名物ピザの冷池山荘へ

この下りがね、長いんだよ。

 

 

冷乗越に到着。ここまでザレた下りで油断ならなかった。

 

 

14:30

爺ヶ岳から約1時間。

冷池山荘に到着。名物のピザは15時までだったから20分ほど余裕を持って到着できた。計算どおりさ。

緩慢サイコー。

 

今年はコロナ影響でテン場は完全予約制。

小屋で受け付けを済ませたら今晩の我が家の設営完了。雑な感じだけど急いでるからひとまずこれでオーケー。急げっ!

 

喫茶コーナーは10時から15時まで。

ピザ1,000円、ぜんざい400円、コーヒー150円。

ここはもちろん、ピザ!

 

 

小屋はソーシャルディスタンスが徹底されてる。

職場は密だし、学校も普通に始まってるけど、標高の高いところでコロナにかかる訳にはいかないもんね。小屋もずいぶん気を遣ってるんだね。

 

さっ、10分程でピザが焼き上がって楽しみにしていた時間。

ボンビーとは言え、やっぱりこういう楽しみがないとつまらんもんね。

 

小屋からテント場に戻る途中で、登り返しで息が上がる。テン場は小屋から5分ほどの距離でこれが意外としんどいのよ。途中で崩落箇所もあるし、1往復すると普通に登山した感じになる。

トイレや歯磨きや水分補給など、なるべく用事はまとめて小屋に行くべし!

ちなみに水はペットボトルのみの販売で2リットル1,000円。前に来た時はもっと安い価格で器に入れてくれたけど、コロナだから今年だけ対応が違うみたいね。

 

雨上がりの絶景

テン場に戻るなり、雷がピカッと光って雨がザーザー降り始め慌ててテントの中に避難。

あっぶねぇ〜間一髪!と、ゴロゴロしながら撮った写真を見たり、スマホいじってたら1時間ほどで雨がやんだので、ノソノソと顔を出してみると青空か見える。

今日の楽チン登山のクライマックスショータイムの始まり。

 

テン場に着いた時はガスに包まれ真っ白だった爺ヶ岳も晴れていく。

 

鹿島槍ヶ岳も姿が見えた!!

テンション上げ上げ。青空がさーっと広がっていく。

 

日が出た!

これだから山はやっぱり泊まらないとね。先ほどまでの真っ白な世界から一転、完全に想像を超える夕焼けに、テン場が衝撃と興奮に満たされる。

 

東の空には虹が!アーチが大きすぎて広角レンズでも全く全体が入らない。

明日も大満足な一日になる事を予感させる。

 

明日登る鹿島槍ヶ岳も全容を見せてくれた。

鹿島槍ヶ岳は渡哲也、五竜岳はタッチひろし。唐松岳が寺尾聰、爺ヶ岳は小林昭二って感じかな。

西部警察のキャスティングね(笑)

子供の頃、西部警察の赤いスカイラインのプラモデル作ったよ。自分の世代で地下鉄大門駅を利用して大門警部を連想しない輩はいない。絶対に!

という訳で明日は大門警部の弔い登山と参りましょう。

 

 

爺ヶ岳も雨を浴びてさっぱりした感じ。

テン場の予約制、仕方ないけどやっぱりめんどくさかったな。たまたま1張だけキャンセルが出たから予約できたけど、結局この雨予報でキャンセルが続出したみたいでテン場はガラガラ。

静かな夜を楽しめそうだな。

 

蓮華岳と針ノ木岳。手前の稜線には種池山荘が立つ。

 

剱岳の小窓にすぽっとはまった夕日。

これまで何度も見てきた夕日だけど見飽きることのない情景。太陽は偉大だ。

 

太陽が沈めば徐々に輪郭をくっきりとさせる立山連峰。

心地よい満足感で一杯。

 

一日の帳が下りる。

 

やっぱアルプスで過ごすこの時間は至福だな。

明日は八峰キレットを越えて五竜山荘まで。長丁場だから早出しなきゃなと、早々に眠りにつきました。

 

振り返って

5月に針ノ木雪渓を下ってると、正面に見えた爺ヶ岳がずいぶん立派に見えました。

初めて鹿島槍ヶ岳に登ったときにも爺ヶ岳には登ってるんだけど、その時は通過点でしかなかったので改めてしっかり登ってみたいと思ってました。

 

爺ヶ岳の山頂からの眺めは抜群です。ガスが鹿島槍ヶ岳を覆ってしまったのは残念だったけど、立山連峰と裏剱は圧巻。その手前に見える種池山荘のオレンジの屋根も可愛いので、この角度からの景色はとても絵になる。

 

扇沢発、鹿島槍ヶ岳までのコースなら危険箇所はないのでのんびり歩くにはお薦めのコース。

なるべく汗はかかずにテント場にたどり着けたけど、荷物が重かったからそれなりに疲労困憊になった。

明日のキレット越えは大丈夫だろうか…

ではでは!

2日目に続く ⇒こちら

 


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