つい先日、今一番ハマってるドラマ「不適切にもほどがある」のロケ現場にばったり出くわして、あの仲里依紗さんやムッチ先輩こと磯村勇斗さんなんかと眼の前ですれ違って年甲斐も無くコーフンしてしもた。
仲里依紗って長崎の東彼杵出身なんだよね。
九州出身でも読める人って少ないだろうけど、「ひがしそのぎ」って読みます。個人的に世界で一番うまい皿うどんのお店があるところ(笑)
まあほんと、あんな美人が東彼杵みたいなど田舎にいたらかなり目立っただろうなぁ。
そんなコーフンを引きずったまま自分がやって来たのは長瀞アルプス。
宝登山まで蝋梅(ロウバイ)を見に来たんだけど、もうね、すっかり春気分にさせられちゃいました。ぐふふっ。
山頂に漂う甘い香り。
ああこれこれ!って感じで、記憶の中の香りと繋がって感動も倍増。
もう少しすれば河津桜や菜の花の季節に突入していくわけだなーっと、頭の中をガラっと春モードにしてくれた。
埼玉には蝋梅の見どころが多くて、宝登山はもちろんその筆頭だけれども、四阿屋山、日和田山の近くにあるユガテ、それと鐘撞堂山なんかも蝋梅の花見ができちゃうわけで、まあほんと、実のところそんな県って他にないんだよ。
蝋梅園はあってもね、ハイキングとセットで楽しめちゃうところってなると、ここ埼玉県に全集中。
これはれっきとした埼玉の名物と言っていい。
ちなみに先日、報道ステーションを見て知ったけど、埼玉県は一人あたりのケーキの消費量が全国一らしい。
あまり知られてなかったけど、甘党が集う県というわけで、埼玉県側もこれからそれを売りにしていこうといろいろ企てているらしい(笑)
さてさて、話は戻して、宝登山は蝋梅だけではなく紅梅も咲いてるし、山頂からは武甲山をはじめ秩父の山々の絶景が広がる。
ずいぶん久しぶりにやって来たけど、さすがさすが、人気の山だけある。
すんごい人だった(笑)
この前日の土曜がめちゃくちゃ天気良かったのに対して、今日は天気はいまいちだから空いてるだろうなぁと期待したんだけどね、それでも山頂は座るスペースを探すのも一苦労なほどの混み具合。
関東中から山好きと花見好きが一斉に宝登山に集結したんじゃないの?と思ってしまう光景。
花リレーはトップランナーの蝋梅で幕開けでっせ。
今回はあえて不適切発言を交えて書くよ(笑)
標準コースタイム
■2024年2月4日 ※カッコ内は標準コースタイム
長瀞町役場駐車場⇒(10分)⇒長瀞アルプス登山口⇒(100分)⇒宝登山北登山口⇒(25分)⇒宝登山山頂⇒(20分)⇒宝登山北登山口⇒(95分)⇒長瀞アルプス登山口⇒(10分)⇒長瀞町役場駐車場
コースタイム:4時間20分(休憩含まず)
総距離 10キロ、累積標高上り 586m
宝登山ロウバイ登山
不適切スタート
吉野家が生み出した「生娘シャブ漬け戦略」ばりに、ロウバイ中毒戦略にかかった山ヤロウ達が埼玉に集まっている。
自分もしかり。
のこのこと野上駅前の長瀞町役場まてやって来た。
今日はここから登山スタートどえす。
国道沿いのスタンドでガソリンの高騰を確認しつつ、ここを左に折れて山方面へ。
自分が高校生の時に日石でバイトしてた頃は100円を下回ってたというのに、150円台だと安いと思っちゃうから恐ろしい。
朝東京を出た時は雨が降ってたけど、思い切って長瀞までやって来てみると晴れてた。
やはり行動を起こさずに後悔するより、思い切って行動したほうがはるかに後悔は少ない。
満腹寺!
良い名前だ!(ちょっと違うけど)
長瀞アルプス登山口
長瀞アルプスの入り口に到着。
コロナが治って一発目の山だからお手柔らかに頼みます。
ちなみに、コロナのせいでこの時は4キロも痩せた。
ブログを書いてる今となっては5キロ太って、すっかり元気。
病気で痩せるのはやつれるのと一緒で、当然筋力も激落ちしたわけで、登り坂になった途端息が上がる。
今にも朽ちそうで味のある標識にゴシック体がミスマッチ。
ちなみに吉野家の不適切発言のついでに、翔んで埼玉の「埼玉県人は草でも食ってろ!」はセンス抜群だけど、リアルに「貧乏人は麦でも食ってろ!」と発言した大臣が過去にいるらしいよ。
つか、麦高ぇし…。
今日は低山ハイクをのんびり楽しむ。
今は朝の10時。
宝登山に登ったあとは長瀞駅から野上駅まで電車で戻るのも手だけど、時間をかけてピストンで歩いて、少しでも体を元に戻すというのが目的。
南斜面に巨大なソーラーパネルが出現。
一斉に設置が始まったソーラーパネルは、2040年になると一斉に大量のゴミになるらしいよ。
化石燃料に頼ってばかりだといけないという意識はあるものの、ソーラーパネルの寿命が短すぎて設置に踏み切れない。
当たり前だけど森はまだ冬枯れしてる。
暑すぎず寒すぎず、低山ハイクは今がベストシーズン。
たまに近所の低山に真夏でも登るけど、森の中はそこそこ涼しいのに山頂はくっそ暑くてご飯も食べれないっていうね、なんか雪山みたいに忙しい。
ちょっと登っただけでこんなに街との距離を感じられるのも低山ハイクの醍醐味。
もうすぐ昼だと言うのに影が長い。
ここの区間は協力金を求めてくるのね。
うーん、うーん、ザックの奥底にある財布出すのめんどくせっ!
ここからフォトウォーク
リハビリが目的だから純粋にフォトウォークするつもりで来ている。だから本当に今日はゆっくり歩いている。
とは言っても、冬の山ではそれほど被写体があるわけではないんだけどね。
そんなわけでここからフィルムシミュレーションをクラシッククロームに変更してみる。
富士以外のカメラを使用している人がレタッチして目指す色がこのクラシッククロームの発色だということはよく聞く。
それってほんとなのかな?
Velviaばかりで撮ってる自分が単細胞に思えてくるわ(笑)。
ふむふむ、クラシッククロームはやはり冬がよく似合う。
クラシックネガとエテルナブリーチバイパスは是非とも試してみたいところなんだけど、なんせ年老いたX-T1には搭載されていないのが残念。
木々の影がトレイルに落ちる陰影をなんとかうまく撮れないかなと、なんども立ち止まって試行錯誤試してるから後続の方々に次から次へと抜かれていく。
最近はアンチ富士だったり、ペンタックスとソニー推しのYouTubeをよく見るんだけど、そんな中で富士のデメリットは「フィルムシミュレーションを切れない事」と的外れなことを言ってる人がいた。
その人は「普通」の色合いで撮りたいときに困るって言うんだけど、あんた普通ってなんなのさ?って話。
どんなに普通を目指したって各メーカーに特有の発色があるのに。
そもそもフイルムカメラを使ってたとしても、どのフイルムを選ぶかで「普通」からは確実にズレが生じるし、プリントしてもそのプリンターの発色のクセが出ちゃうわけだから、そもそもフィルムシミュレーションを切る必要なんてないわけよ。
まあそういう的外れな意見であっても、カメラ好きが自由な意見を発言できるのがYouTubeの良いところだなぁと、そんなところも楽しんで見ている。
ほんとは職場の同僚が使ってるペンタックスのカメラが面白そうで、気になって仕方ないんだけどね。
まあ話は戻すけど、クラシッククロームにするだけで、なんかカメラの腕が上達した気にさせてくれる。
「いいカメラを買えばいい写真が撮れると思うのは大きな間違い」だっていう話はよく聞く。
あっと驚く絵が出来上がると期待したのに見たままの絵しか撮れなくてガッカリしたって言いたいわけだけど、そういう人にこそフィルムシミュレーションが向いてると思うんだよね。
ここだけ熊笹が生えてて植生が微妙に変わったりする。
被写体が少ないからこんなのにも飛びついてしまう。
そして突然ヒノキ林へ突入。
低山なのに比較的杉とヒノキが少ないというところ長瀞アルプスの良いところ。
そろそろ花粉が始まるよ。
意外にも関東には良い山が多い。
関東以外の方から見れば群馬と栃木の百名山に目が行きがちだけど、百名山以外の山にこそ味があるということを関東のハイカーはよく分かっている。
もちろんその全部を歩いたわけではないけど、西上州や奥多摩、そして秩父の山にしても、ただの散歩と言うのには贅沢すぎる個性的な山がひしめいている。
遠くの山の景色もいい感じになってきた。
鐘撞堂山から陣見山経由で宝登山まで歩いちゃう人もいるけど、まあそんなアスリートみたいな真似は自分にはできないな。
たったこれだけの登り返しで辟易としちゃうのが、自分の登山スタイル。
宝の山に登ると書いて宝登山。
改めてなんとめでたい名前なんだろね。
宝の山へはここからしばらく林道歩きでアベシタイム。
「処理水」を「汚染水」と発言する大臣がいる政党がいまだに政権を握っているのと同じぐらいヒデブだ。
宝登山名物200段
ずっと宝登山を目指して歩いてきたというのに、ここでやっと宝登山の登山口という嘘みたいな展開。
この毒キノコが目印。
トレイルとは言ってもここからが宝登山名物の200段の階段地獄の幕開け。
ここから修羅場化しフォトウォークとか言ってられなくなる。
マジでゲロする5秒前。
みんな階段の横の坂を奪い合うようにして登ってるし。
階段撤去しよーよ。
そろそろ階段に殺されると思えてきた頃、ようやく山頂が見えてきた。
そう思わせといて、再び階段で爆死タイム。
これまでの楽しかった思い出がフラッシュバックする。
悔しいけど、あちきはここまでの様だ。
みんなこれまてありがとう。最後の山が宝登山でよかった…。
山頂に着けばきっととんでもない光景が待っていたんだろうな。
人!人!人!!マジとんでもねぇ光景っス!
座るスペースを探すのに一苦労した。
ロウバイ園を散策
石川県の取引先からお土産で七尾市のお菓子。
震災はほんと大変だったよね。とりあえずその方は無事で良かった。
ラガーマンやアメフトをしてる歯医者って腕力だけで歯を抜きそうじゃね?
そんな偏見を持ってます。すみません。
20年近く歯医者に行ってなかったから、最近は毎月歯医者できれいにしてもらってるんだけど、そんなことを思いながら通ってる。
左のちょこんとしたピークは武甲山。
肉眼だとめちゃ目立つんだけどなんか自分のカメラの腕が悪くていまいちな感じになってしもた。
陽光を取り入れながら撮ってみたり、とにかくいろんな角度から試しまくる。
いまだにX-T1なんぞを使ってる人なんていないけど、ちょっとそういうレアな気分が楽しかったりする。
調子に乗ってホワイトバランスを変えてみたらもはや毒々しい。
甘いぞ甘いぞあまーーーい!!
コロナの快気祝いも兼ねた一発目の登山が宝登山というチョイスは良かった。
頑張って階段を上ってきた甲斐があった。
曇ときどき雨という天気予報だったけど、まあまさかこんな晴れてくれるなんてね。
長瀞周辺はアクセスが良いから丹沢と同じく何度も来てるエリアだけど飽きない。
この先、何度も訪れるんだろうな。
お次は紅梅。
紅というよりピンク。青空を背景に見上げるとなんとも清々しい。
パワハラによって壊れた心が癒やされるぜぇ。
そして白い梅。
緑萼枝垂(リョクガクシダレ)とか、梅も桜と一緒で種類が多すぎてさっぱり分からないんだけれども、とにかく梅って言ったらやっぱり白だよね。
紅白で並んでいる。
あまりに有名だけど、梅干しの出荷量1位はダントツで和歌山県。そんなのは常識。
んじゃ、2位はどこか知ってる?
2番目に高い山が北岳だと答えられる人が少ないのと同じで、知らない人は多いと思う。
答えは、群馬県。
トップの和歌山とは4倍以上の差があるけど、それでも全国で食べられている梅干しで2位を獲得するっていうのはなかなか大したもの。
お見知りおきを。
山頂にあるロープウェイの駅でコーラの自販機があるから飲み物にも困らない。
駅からの眺めは目の前が破風山。
右奥にあるギザギザした山が埼玉にある百名山、両神山。
この長瀞八景を読むと、長瀞は梅よりも桜の名所なんだそうだ。
知らんかった。美の山のことかな?
よーく下を見てみると福寿草も咲いてたりする。
ズームしてトリミングしたけど、柵から遠すぎてこれが精一杯。
蝋梅にまぎれてマンサクも咲いてたりする。
そして見よ、この広大な蝋梅園には3.000本のロウバイが植えられている。
この規模は日本一だね。調べたわけではないけど。
仕方ない。。
めんどくさいけど調べてみるか。
丹沢の寄ロウバイ園が2万本でダントツで日本一ィィイイイイ!!!(シュトロハイム風に)
まさかの丹沢だったか…。
最後におまけのように山頂標識を記念撮影。
標高は497mしかないんだな。
ゲッザーン
おっさんなんでね、膝を痛くしそうで怖い。
来た道を戻るわけだからあの長かった階段をガンガン下っていく。
ここからフィルムシミュレーションは「Pro-Nega Hi」をチョイス。
プロ用ネガフィルム「PRO160NS」ベースにした発色だそうだ。
それでね、これはいい。
なぜこれまで使ってこなかったのか不思議になるぐらい良い。
なんとなくだけど花の撮影で試してみたいフィルムシミュレーションだな。
スタンダードな様で陰影が濃いという不思議な仕上がり。
でも発色も抑え気味にしてるからちょっとPROVIAっぽくもある。
自分は一体どこでコロナにかかったんだろうと経路を追って考えるんだけど、心当たりと言えばスーパーで半額で買ったパンを食べるときに包装をちょっと舐めちゃったんだよね。
その時、すっごく嫌な予感がしたんだよ。
なんかそういう予感がする時って実は当たってる気がする。
半額だったから、たくさんのボンビーが手にとってやめたんだよ。
そこに現れた正統派ボンビーな自分が、種類なんぞともかく半額ならばもらっていくとカゴへイン。
コロナはボンビーが招いたのかもしれない。
こんな気持ちの良い景色を前にしてなんだけど、不適切発言の紹介もこれが最後。
締めはもちろん、我が福岡が生んだキングオブ失言大魔王「麻生太郎」。
あのハット姿がもはや不適切なんだけど、さにあらず。
北海道での応援演説中の不適切。
「北海道の米がうまいのは、農家ではなく地球温暖化のおかげだ」。
さすがです。
もうね、失言にも高度なセンスを感じる。レベチ。
ところで、最近は激しく犬を飼いたい病にかかってしまった様で、犬の動画をよく見ている。
100歩譲って猫でもいい。でも長男が猫アレルギーだからこればっかりは仕方ない、断念じゃ!
ちなみにトイプードルを飼ってたら実は普通のプードルで、シェパードぐらいデカくなってしまい頭を抱えている飼い主の話を聞いて爆笑。
いや、なんにしても犬は可愛い。
少し日が長くなったとは言え、まだまだ弱い陽光は簡単にヒノキ林に遮られる。
低山だから麓の景色が近くなるのも早い。
今年は暖冬だったけど、この調子だと夏はどんだけ暑くなるのか今から心配になる。
地元に愛されるハイキングコースって感じでトレランの初心者コースみたいな歩きやすさ。
病み上がりでやっぱり疲れたけど、なんとかゴール。
街に帰ってくるとまだまだ明るくてびっくりする。
エピローグ
佐賀さくらマラソン本番まで残り1.5ヶ月といういちばん大事な時期にコロナにかかってしまって、またイチから体を作り直さなきゃならないなんて、自分のようなシロウトランナーでさえすごく難しい。
宝登山でヘトヘトになってるんだからマジでやばいって。
早く30kmぐらい余裕で走れる体にしないとっ!
そんな焦りもあって、ジジババの散歩と同じぐらいのペースでゆっくり走ったんだけど、、まさかのたった18kmが限界っ!(泣)。
途中から歩いて、しかも花粉で鼻水ぐちゃぐちゃな顔のまま必死に家に帰ってる時に、仲里依紗とすれ違った(笑)
つか、マジでこのままだと42kmなんて走れない。
ぜったいにぜったいに走れない。
そんな焦りもあって、最新でベリーベストなシューズを探しにスポーツ用品店へとすぐに向かった。
そして店員さんをつかまえて、「42km走れるシューズ教えて!」ってほんとにそう言ったらかなり困惑してたな。
自分はどっぷりASICS派だから、ナイキなんぞには見向きもせずにシューズ選びしたけど、まあなんにしても各メーカーの値段の高さにびびった。
ボンビーの味方だと信じていたASICSにも裏切られて、メタスピードとかってやつは27,500円。もう衝撃プライスが過ぎるぜ。
おっいいなと思った「S4」というシューズは22,000円。
いやいや、不適切。
恐るべし物価高。
でもいくらASICSが高くても、ナイキとアディダスという世界のビッグ2にはぜったいに手を出さないぞ!
多少高くても国内メーカーを応援したいというポリシーは曲げない。
結局、いろいろ検討して12,000円ほどでASICSのマジックスピード3というシューズにしたんだけど、もしこれで完走できなかったら金輪際フルマラソンにはエントリーしない覚悟でごわす。
時間がない。なんのために走るのかサッパリ分からないけど後悔しないように頑張ろう。
1日30分あれば5キロ走れるんだ。
コロナを言い訳にしない。歓喜のゴールにしてやるんだ。
タイムは置いといて、とにかく完走を目指すでごわす。
というわけで、ブログの内容はカメラのことばかりだし、エピローグでさえ宝登山のことには一切触れなかったけど、とにかく体づくり頑張ります。
ではでは