【山梨】蜂城山と桃の花 レンタサイクルで巡る春の勝沼と甚六桜の桜吹雪

【山梨】蜂城山と桃の花 レンタサイクルで巡る春の勝沼と甚六桜の桜吹雪

春の山梨によってあたしは駄目人間にされました。

桃の花、菜の花、冠雪した南アルプスの眺め。

ここは危険です。人を腑抜けにします。

 

世界遺産クラスの風景がそこかしこで見られちゃうのが山梨の凄いところ。

 

週末の晴天。いよいよ実行するときが来たのだ。

4月になった時のお楽しみというわけで、何年も前から温めてきた企画。

 

勝沼ぶどう郷でレンタサイクルし、桃園を巡りつつ蜂城山という低山をハイキングするというもの。

 

期待した通り、至る所で繰り広げられる超絶満開の大安売り。いい歳したおっさんがわくわくする。

 

しかも、どこの桃園も見頃を迎えてるというのにガラガラなのよ。

 

そんなゆっくり時間が流れる中で、今しかない春を目一杯楽しまなきゃとアホみたいに忙しく巡る。

 

ボンビーにのんびりする暇なんぞないのだ。

短い春が終わる前に全力でペダルを漕げ!

 

そしてフィニッシュは勝沼ぶどう郷駅前の甚六桜。

ちょうど見頃を迎えてて、近所の老人ホームの方々が疲れ切ったあたしの横を車椅子でお散歩されてました。

 

さてさて、今日の花見ポイントをご紹介します。

ぜひ参考にしてくだされ!

 

①勝沼ぶどう郷駅でレンタサイクルを借りて蜂城山登山口へ。

②蜂城山をハイキング。

③桃の花まつりが開催中の黒駒会場へ移動。それが一番上の写真です。

④釈迦堂遺跡博物館の桃の花会場へ。

⑤フジッコワイナリーへ。

⑥ほうとうの皆木で昼食。人気店にありがちな対応でガッカリ。

⑦勝沼ぶどう郷駅前の甚六桜でお花見。

 

という順路です。

 

勝沼ぶどう郷駅では南アルプスと甚六桜の共演。コーフンするぜぇい!

 

 

標準コースタイム

■2025年4月12日 ※カッコ内は標準コースタイム

蜂城山登山口⇒(45分)⇒蜂城山⇒(50分)⇒神領山⇒(40分)⇒大久保山⇒(25分)⇒大久保山登山口⇒(20分)⇒蜂城山登山口

コースタイム:3時間00分
距離:4.9㎞、累積上り:570m
 

蜂城山と山梨の桃源郷

勝沼ぶどう郷駅から花見スタート

お久しぶりの中央本線。

勝沼ぶどう郷駅で降り立って車窓の向こうに見える桜にさっそく釘付け。

 

高級チャリを担いで電車から降りた外国人も「スバラシイねー」と浮かれさせてしまう絶景なのだ。

よりによってこんな1年で最も浮かれることが許される時期だというのに、この翌日の日曜日に

「おまえが出社しろ、マネージャーだろ」

「平社員だと土日残業がつくからな」

こっちの都合もお構い無しの強制出勤が命じられ、自分は心底すさんでいる。

 

すさんだ心に沁みるぜー、桜越しの白峰三山。

ブラックな会社におさらばしたいところだが、上司がブラックなだけで会社はまあまあまともなんでね踏ん張ります。

サラリーマンの痛いところだな。。

 

勝沼ぶどう郷駅の前は勝沼駅の時代はここでスイッチバックをしてたらしく、その時の名残を残そうとしているのか、ディーゼル機関車も展示されてたりする。

 

 

ちょうど桜も見頃。

東京の桜が散り始めて1週間後に見頃がやって来ると覚えておきたい。

 

今日の相棒はこれ。

勝沼ぶどう郷駅前のレンタサイクルは朝8時から借りることができるんだけど、8:10着の電車で着いたからもちろん一番乗り。

午後の14時に戻しに来た時には全数出払ってたから、借りるなら割と急いだ方が良いと思います。

 

ひゃっはー!!

スイッチバックしちゃうぐらい高台にある勝沼ぶどう郷駅からチャリで一気に駆け降りる爽快さ!

 

✕✕部長のクソがー!!

マジで自分で手を動かせー!!仕事しろやー!!

 

そんな雄叫びをあげながら駆け下りる中間管理職のおっさん。

チャリってこんな爽快だったっけ?とニンマリ。

帰りは電動アシスト付きでも死ぬ登り返しが待ち受けているんだけど…。

 

蜂城山登山

爽快なチャリの旅だけで今日はもう良くね?

と思いながら蜂城山の登山口に到着。

仕方ないなぁと、左上に向けて登山開始。

 

 

いざ出陣。

周回コースでスタート地点に戻って来るルートだけど、コースタイムは3時間もないお手軽ハイキング。

実際自分は写真を撮りながらでも1時間半で戻ってきたのでコースタイムも甘いと思う。

 

さっそく現れる鹿よけの柵。

これをうまいこと外して、、外して、、

意外と固い💦

まあなんとか外して中へ。

 

謎の空き缶オブジェ。

 

 

ハレーションを作ろうと何度も試みるも、X100Vのレンズが驚異の逆光耐性でうまくいかない。

ふむぅ。

良かれと思って補正してくれてるんだけど、自分はエラーにこそ味が出ると思ってるから優等生なところに少し不満。

 

YAMAPで蜂城山のレコを読むと全員が全員倒木がひどい!って書いてあったけど、ゾンゾンそんなことないなぁと、この時は不思議に思いながらえっちらおっちら歩いてたな。

この先、すごいことになる。

 

そろそろ新緑の季節。

お花も良いけど山歩きの楽しみはいろいろ。

 

 

山梨にアナコンダがいると思ってびびった。

 

ああ、倒木ってこれ?

事前に聞いてた話と違うなとたやすくクリア。

 

 

ここから神聖なエリアに突入します。

若干加齢臭を放ちますがすみません、お邪魔します。

 

神聖なエリアといってもまったくスピリチュアルな感度を一切持ち合わせていない自分。

人一倍怖がりだけど、この部屋気味が悪いなぁとかもないし、パワースポットでパワーを感じたことなんて一度もない。

そういう敏感な人に少し憧れてたりする。

 

蜂城天神社。

そう、天神様です。

学業の神さま、菅原道真さまが神様なのです。

山梨の学生諸君、ここに登られよ。

 

ちなみに太宰府と京都の北野天満宮のどっちが総本山か定まっていないのが天神様です。

邪馬台国なんて99%九州だし、二所宗廟にしても、なんでもかんでも近畿地方が持っていこうとしてるのが九州人としては納得いかないところ。

まあ福岡県人もなんでも九州が一番みたいに言うこと多いけど…。

謙虚にならないと真実を隠してしまうな。

 

蜂城山の山頂は広いけど景色が良いわけではないんだよね。

 

 

ウインクするてるてる坊主が癒し。

良く見たら左目から涙流してる。

 

倒木フェスタ

蜂城天神社の裏に次なるピーク神領山(じんりょうさん)に向けてまずは下る。

 

めっちゃ下る。

 

まだまだ下る。

気軽な低山ハイクに来ただけだから、登り返しを頑張るマインドじゃなかったからキツいなぁ。

 

 

いやいや…。

見えてきた神領山が大きくてさらに凹む。

 

 

そして当たり前だけど登るわけです。

 

 

絶望…。

超絶アレルギー体質の自分がこのヒノキ林の中へと突入していく。

登り返しに辟易としていたところになんたる奇行。

 

 

途中で巻き道と間違えそうになって引き返す。

一度山頂に行ってみれば分かるけど、巻いて良い山だった(笑)

 

深いヒノキの海に溺れながらなんとか尾根が見えてきた。

 

そしてここから噂のアイツが現れる。

これね!!

マジでヤバイ倒木フェス開幕。

山頂はこの奥だ。

 

 

倒木ってムカデとかいそうで触るの嫌なんだよね。

そうでなくてもたまに松ヤニみたいのが付くことあるし。

 

なんとか倒木をかいくぐれば神領山の山頂。

そしてこれだけ倒木してるというのに眺望ゼロってなんだよ!!

 

 

そんなわけですかさず引き返す。

 

 

木々の隙間から遠くに見える南アルプス。

結局下山してからの方が眺望が良いという不毛な登山になってしまったな…とか言わないっ!

あちき意地でも言わないっ!!

うぐぐっ(泣)

 

ほら。崖っぽいところから身を乗り出せばこんなに見えるじゃないか。

命の保証はしないけどなっ!

 

さあ下れー!帰るぞ帰るぞー!

 

ここらへんはつまらな過ぎて…、

もとい、爽快すぎて軽く走った。

 

よーく枝の先を見れば新芽が息吹いてるではないか。

もう少し経てば新緑の山歩きができる。

 

見上げたらこんなに清々しいのに。

足元を見るな!上だけを見ろ!

サラリーマンの社会はこれよりもっと高いハードルがたくさんあるんだ。

これぐらい乗り越えられなくてどうする!

 

あべし。

なんなのココ。八ヶ岳の破線ルートなんかここに比べたら整備が行き届いてる様に思える。

 

なんとかアルカトラズからの脱出に成功。

ここからは悠々自適なハイキングできるだろう。

 

 

だが考えが甘かった。

標高を下げればすかさずアイツが襲ってくるのだよ。

 

ふむぅ!さらにできるようになったな、ガンダム!

ヒノキの花粉、ナウちょうどピーク。

ニュータイプでも逃れられない。

 

おいおい…、大久保山なんていうピークがあるなんて聞いてなかったぞ。

たいした登り返しではないけど、ここでも倒木の洗礼を受けてペースは上がらない。

 

 

こんな山だからね、当然ハイカーは少ない。

自分の前を歩いてた女性二人は気付けばどこかへ消えた。

 

 

大久保山に到着。

YAMAPで確認し、ここが紛れもなく本日最後のピークであることを見て安堵したよ。

 

つかここも眺望ゼロかよ!

そこそこ山頂広いのにぃ!

 

 

山頂を少し下りたところに東屋があった。

しかしここも眺望ゼロ。

なんなの一体…。

 

 

この山に登る意味はあったのか?と疑問を抱きながら、

きっとこのギャップが下山後の桃の花を熱くさせるんだ!

さあ、麓を目指せ。

 

 

眼下には高速道路が見える。

大久保山の標高が664mと言っても、山梨県の平野部がすでに標高400mぐらいだからね、実のところ大した標高差はないんだよ。

 

さっそく柵がでてきた。

こういう人工物の香りがする物がでてくるとゴールはすぐそこだ。

 

 

鹿よけの柵を開ければ夢の桃園はすぐそこなのよ。

山に登る意味はなかったな。ガーハッハッハッ。

 

桃の花

そして障害物が一切ない眺望。

南アルプスがぜんぶ見渡せるじゃないか。

そして桃の花。

 

山になんか登るんじゃ無かったぜ。

 

赤い屋根の家に向かって下っていくと、そこの飼い犬がひたすらに全力で自分に吠えてくる。

立ち止まってゆっくり花見を楽しみたいのに、犬の喉が壊れそうだったからちょっと急いだ(笑)

 

 

甲武信ヶ岳とか奥秩父方面の山々。

360度、有名な山に囲まれたここは山好きにはたまらない聖地。

 

一番右が甲斐駒ヶ岳。

北岳が大きすぎて黒戸尾根で廃人にさせられた甲斐駒があんなに小さく見えるのが驚きだよ。

北岳は真ん中の目立つピークね。

さすがの貫禄。

 

下に目を移せば倒木のない幸せ。

ちなみに表参道や六本木界隈は大使館だらけで外国人が多いから、犬の糞が多い。行ったことないけどパリも犬の糞だらけと聞く。

スマホ見ながらうんこ踏んでる女性を何人見てきたか。

気をつけましょうね。

 

受粉作業に精がでる。ってよく考えたら卑猥な表現だな。

 

ピンクの花を見たいなら河津桜も良いけど桃の花も良いよ。

 

 

この時期の山梨は個人的に死ぬまでに見たい景色トップ10に入るかもしれない。

赤城の篭山のアカヤシオもトップ10入り。

指折り数えていくと簡単に100に達しそう。

 

もっさり山吹。

 

 

たっぷり2時間かけて再び登山口に戻ってきた。

 

桃の花は堪能したから次は腹ごしらえでもするかな。やはり定番のほうとうか?

意外と地元に根付いた町中華がうまかったりするけど、どうするかなぁ。

 

 

レンタサイクルの旅はまだまだ続く。

なんと、やって来たのは桃の花まつりが絶賛開催中の黒駒会場へ。

腹ごしらえなんて後回しだ!

今しか春はないんだぞ!

桃の花おかわりじゃい!

 

桃の花黒駒会場

やっぱり来て良かった。

 

この黒駒会場がこれまた広くて果てしなく続くかの様なピンクの森。

 

ちなみにふるさと納税で毎年母親に山梨の桃を送ってます。

2025年10月からふるさと納税で楽天ポイントが付かなくなるって、楽天ポイントで登山道具を揃えてきた自分にとってこれは死活問題。

くそ与党め!

野田さんもっと頑張れ!

フーフー(鼻息)、これが落ち着いていられるか。

 

とは言え、ここはひたすら桃の花と菜の花の共演は無限ピーマン。

ベンチはなくても100均のクッションさえあればそこはチャージ料無料の特等席。

クソ与党への怒りだって和らいでくる。

 

フジッコワイナリー

そしてお次に忙しくやって来たのはここ、フジッコワイナリー。

あたしゃ下戸だけどね、ここの「クラノオト」というワインがお土産に最適でもう何本も買ってます。

1本2000円ほどで、酒を飲まない自分には鼻血が出る高価な飲み物ではあるんだけど、人にあげるにはちょうど良い価格帯。

なにより上げた人からの評判がすこぶる良いので、いつもここのワインを買ってます。

 

しかしまさかね…アマゾンで買えるなんて…。

ショックな一方で便利な世の中になったなぁ。

 

釈迦堂遺跡博物館の花桃

そしてここは釈迦堂遺跡博物館。

古代史好きだから寄ったわけではなくて、実は隣接する花桃の庭園を無料で開放してくれているんだよね。

 

 

その庭園ではお土産も絶賛販売中。

買わなかったけど、桃の瓶詰めは買っときゃ良かったなと少し後悔。

 

ここの花桃はきちんと園芸さんが綺麗にされてるので目にも鮮やか。さすがです。

その分観光客は多いけど一度立ち寄ってみて良いと思います。

 

皆吉のほうとう

チャリの機動力を生かしてほうとうの皆吉さんへ。

人気店らしく30分ほど待ってようやく店内へ。

なんの説明もなく番号札を渡されたんだけど、脱いだ靴に付けるものだったらしく、ずっとポケットに入れてたよ。

席の案内も分かりにくかったし、人気店にありがちな雑な感じでもうここには来ないなぁと心の中で確信した。

 

味も結局ほうとうの不動とか小作のほうが好きだなぁ。

まあこれも経験なのでOK。

 

甚六桜で贅沢な暇つぶし

電動アシスト付きでもしんどいという勝沼ぶどう郷駅への鬼畜な上り坂に召されそうになったけどなんとか戻ってきたよ。

 

お世話になったチャリを返却します。

これでちゃんと返却されたのかな?と操作しながら心配だったけどちゃんと返却確認メールが届いたので一安心。

 

次の電車まで1時間という待ち時間に

「ぎょえーー!!」

と雄叫びをあげてしまったけど、、

まあ甚六桜をのんびり花見しながら買ったばかりのカメラ「X100V」をいろいろ試せてラッキーだぜ!とすぐに頭を切り替えてお散歩を開始。

 

これはデジタルテレコンで75mmまて寄った画像。

ちょっとレンズを回転させるだけで50mm、75mmとズームができちゃうから、あのズームレンズのクソ重さを考えるともうカメラはこれ1台で十分だなと思える。

 

 

これもデジタルテレコン75mmで撮った写真。

トリミングで画素数を落としてしまうズームではなく、デジタル処理によって画素数は落とさないらしく画像はすこぶる良い。

 

これだけの桜の名所だというのにこの空き具合。

隅田川や上野公園みたいな人波によるストレスはゼロというのが何よりの贅沢。

 

旧かつぬま駅ではスイッチバックをしてたので駅構内の線路の延長が2kmもある。

そこを地元の甚六会が桜で埋め尽くそうと植えたんだそうです。

河川敷で勝手に畑を作り始めてしまう中国人とやる事が雲泥の差。

 

ちと話が長くなるけど、

我が福岡のニュースで、太宰府市の特別史跡に中国人夫婦が違法キャンプ場を無断に開設して逮捕されたと聞いた。

それまて再三注意をしてきたのに、日本語が分からないフリして、逮捕された時はそんなの初めて知ったよー!と逆ギレしたらしい。

 

そんな中国人ばかりじゃないとは思うけど…、

怖いよ。。

25

桜吹雪が舞った時にみんなが一斉にカメラを構えたところを狙ってみました(笑)

 

ここ山梨は平和だな。

ほんと良いところ。

おかげで下山してからの方が長い登山ブログになってしまったな。

 

しかもまだ終わらないし。

駅構内では勝沼名物のワインも販売されてるので、ワイナリーで買い忘れても大丈夫。

 

 

飲めないくせに試飲コーナーを物色してると、

「ダイヤ乱れのため次の電車は10分後に到着します」と有り難いアナウンスがあった。

ダイヤ遅れがむしろ吉となす。

ほうとうを除いてパーフェクトなチャリ旅となりました。

 

おわり

山梨県によってまんまとダメ人間にされた旅でした。

そもそもがダメ人間なので、山梨にはなんの否もありませんけど。

 

いやまあ、とにかく控えめに言ってもレンタサイクルがサイ&コーでした。

ここは私の死ぬまでに見ておきたい絶景ベスト10にランクインする光景なのです。

 

高山に登って絶景と出会えるわけではないけど、なんともリッチな旅を味わいたい、春らしさを満喫したい、そんな気持ちを満たしてくれるプランだと思うので、ぜひ参考にしてください。

 

クラノオト(ワイン)もAmazonで買えるので試してみてください。

ではでは

 

 


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