
新潟と福島の県境の山、浅草岳にやって来ました。
どこまでも連なる白い山脈に圧倒的な積雪量。
人里から遠く離れ、何かあっても助けなんて来ないだろうなという寂寥感にビビりつつも、これがなんともまあ贅沢な時間だと楽しんでいる。
山ノボラーなら誰しもが共感できるポイントだと思う。
まあ実際には、冬の浅草岳は人気の山なので多くのハイカーやBCスキー・ボーダーがいるわけだけど、そうは言ってもとんでもなく秘境なのには変わりない。
特に今年の新潟の積雪量はハンパないから、見渡す雪景色はどれも大絶景。
午後から風が強まる予報だったけど、おかげで写真を撮ることに夢中になってしまい、下山が遅くなり、猛烈な風に襲われました。
では、後編です。
前編はこちらからご覧ください↓↓↓
【新潟】冬の浅草岳(後編) 鬼が面山の大岩壁とどこまでも続く白い山脈 わかんの紐が切れて踏み抜き地獄
冬の浅草岳 雪山登山(後編)
山頂までもう少し
最後の登りだけど、さいたまマゾマラソンに向けて鍛えたあたしは、体力的にはまだまだ余裕。
こんなのは珍しい。
だがしかし、さいたまマゾマラソンが、
それまで春の陽気だったというのに、マゾマラソン当日になって関東に突如として現れた猛烈な寒気、大雪により、まさかの中止。
埼玉で大雪になるなんて異例だ。
やはり自分がエントリーするとろくな事にはならない。
倍率10倍を奇跡的に勝ち取った東京マラソンも、それまで平穏だった地球に突如現れたコロナウィルスによって非常事態宣言が発動され中止に。
もしかしたら、、コロナの出現すら自分が責任な気がしてきた。
さいたまマゾマラソンを楽しみにしていた皆さん、心よりお詫び申し上げます。
本当にごめんなさい。
薄々感づいてますが、あたしは走っちゃいけない人なんだと思います。
大きく育ち過ぎたらエビの尻尾はもはや団子。
そして山頂まで、5秒前。
山頂の絶景
いただきま〜す。
間違えました。こっちの方です。
金柑たまたま。
宮崎の金柑は世界一ィィィイイイイー!!
まずは飯だ。腹減った。
そしておつとめ品のおにぎり。
おにぎりが凍らないぐらいの気温になったし、こんなところでも春の訪れを感じられちゃうのが、実に新潟らしい。
さーて、そんなわけで山頂からの景色を堪能しましょう。
すきょいとしか言えないぐらいす魚い。
遠くの尖った山は尾瀬のシンボル燧ヶ岳。折り重なる山々は利根川水源の山々だ。
いまは水不足が騒がれてるけど、この雪がぜんぶダムを潤わせるから心配はいらない。
田子倉湖方面は会津朝日岳、会津駒ヶ岳の景色。
人の生活感がまったく感じられないマジもんの秘境、とか言って、檜枝岐村の皆さま、ごめんなさい。
こちらは新潟方面の景色。
守門岳の標高は1,537m。浅草岳は1,585m。
50mほど浅草岳の方が高い。
再び福島県側。肉眼だと磐梯山も見える。
浅草岳の山頂は福島県と新潟県の県境の山です。
周りの山々から見たら、ここが一番の秘境に見えてるのかもしれない。
そしてやっぱり目を引く鬼が面山の大岩壁。
鳥肌が立つほどの絶景だ。
これがヒメサユリを見に来た時だから6月下旬かな。
この岩壁は侵食でできたっていうけど、何によって侵食したのか?
不思議だと思いませんか。
AIが簡単に教えてくれました。
雪崩だそうです。
冬の間に降り積もった膨大な雪が、春の雪解け期に雪崩となり、斜面を深く削り取る「雪食地形」が、鬼ヶ面山の独特な景観を作り出しています、だって。
AIすげぇ。
似た写真ばかりアップしても仕方ないのは分かっちゃいるんだけどね、シャッターを押す手が止まらんのです。
いつまでも眺めていたいけど、風が強くなってきて、もう低体温の寸前なので下山します。
下山するけど進まない
それでも下山中はこんな景色が眼下に広がるもんだから、何度も足を止めて撮影タイム。
被写体が入るとこの雪面の巨大さが分かってもらえると思う。
日本が狭いとかぬかしている輩は、都会暮らしの井の中の蛙ヤロウだ。
飽きもせず見ていられる、惚れ惚れする景色だわ。
同じ写真を何枚撮ろうがぜんぜん飽きない。
これでもかなり厳選した方です。
少しずつ標高を下げると、またも鬼が面山の圧倒的な光景が近付いてくる。
そしてこの辺りで、風がかなり強くなってきた。
風の音も写真に乗せることができれば臨場感がでるんだけど。
もともと午後から風が強まるという予報だったんだけど、それがちょっと早まったみたいだ。
でも浅草岳は痩せ尾根がないから、風に煽られたって安心。
カメラのフィルムシミュレーションをPROVIAに変更してみれば、白って200色あんねん。
途端に写真がキラキラ輝く。
一番肉眼に近いと思ってたPROVIAが、こんな良かったのは新鮮な発見だったな。
普段はASTIAをメインで使用してるけど、冬はPROVIAに変えようかな。
カヘヨノボッチの雪庇
守門岳を正面に見ながら、カヘヨノボッチへ。
巨大風紋がデコレーションすぎる。
カヘヨノボッチへのルートが雪庇の上に作られているから見てる方としてはドキドキ。
もっと谷側を歩こっと。
つか、守門岳の雪庇より大きくね?
そして再び北岳方面の風紋に目をやる。
東洋一大きな風紋だと言いたい。
カヘヨノボッチの手前の急斜面からドロップインしたスキーヤーの曲線を見て、ここを滑るのって相当ツワモノなんだろうなと。
せっかくハイカーが作った踏み跡を削りながら滑るスキーヤーもいるけど、、まあこんな斜面に飛び込む方がとうかしてるな。
アップにしてみるけど、怖くてこれ以上前に出て覗き込めない意気地なしです。
これぐらい怖がりだからこれまで無事でいられるのかもしれない。
ちなみに免許はゴールドです。
デカい車によく煽られます😭
新潟の紅葉がレベチなのは冬の厳しさがあるからこそなんだろうな。
昨年の秋は金城山と粟ヶ岳に登ったけど、どちらの紅葉も凄まじく、心底新潟のハイカーが羨ましくなった。
冬の雪かきを考えるととてもじゃないけど住めないけどねぇ…。
北岳からぐるっと周回コースで歩くか?
いやいや、北岳への登り返しがエグそうだからやめとこっと。
意気地なし発動中です。
そんなことより、甘い物で浮かれ度合いをアップ。
高血圧なのでなるべくお菓子は控えてますが、山にいる間は固いこと言うなって。
ボロボロの道標、林業の人や猟師が付けたピンクリボン、ルートを間違えた人の踏み跡、
ルートを間違える要因はたくさんあるけど、雪山の踏み跡は特に気を付けなくちゃいけない。
最初にルートファインディングした人が正しいとは限らないし、バックカントリーが消してしまい、いつの間にか山スキーのルートに迷い込んでしまう恐れだってある。
YAMAPやヤマレコで軌跡ダウンロードしてても、冬だと頻繁にスマホのチェックもできない。
この日も、結果オーライだったけど、終盤の樹林帯でルートから外れてしまい、ズボズボはまりながら下山した。
ずぼったのは他にも理由があるわけだけど…。
こういう綺麗な斜面を見ると、雪を転がしたくなるんです。
ここまで来ちゃえば風は感じられない。
樹林帯は偉大だな。
欲を言えば霧氷が見たかった。
まあ、3月になっても山は冬だからね、チャンスはまだまだあるよ。
標高も下げてきたから、そろそろこの素晴らしい景色も見納めか。
電車に乗るときって、まず降りる人を待つじゃないですか。
その最後の一人がながらスマホしてて、のんびり降りてる間に、隣のドアから乗った客が空いてた席を取っちゃうなんてことがあっても、今ならそれも許せるぐらい気分は良いのだ。
トラブル発生
そんな浮かれてた自分を神は見捨てた。
突然、わかんの紐が切れた😭
仕方ないので左足だけツボ足、且つ滑落防止でピッケルの準備。
だいぶ雪が腐ってきてるからピッケルも効かないかもだけど、ストックよりマシです。
そして当たり前だけど、一歩ずつ確実にズボる。
疲れた。。
さいたまマゾマラソンで付けた体力も緩んだ雪だと相手が悪い。
ゴールが見えないけど、杉林まで来たならもう少しのはずなんだよ。
100発100中でズボる。
なぜ?
スキーヤーが踏み跡を削って、いつも間にやらスキーヤーの跡を追ってしまいルートを外れていた。
くそっ!下手くそなスキーヤー腹立つ!
雪玉を作って、斜面に転がしたらカタツムリみたくなった。
下山
人工物がでてきて少し安堵する。
杉林も人工物みたいなもんだけど。
やっとこさゴール。
縦列駐車の車はほとんど姿を消してた。
あれだけの絶景を前に、秒で下山する理由なんてありませんよ。
おわり
まさかわかんの紐が切れるとは。
まあこれで3回目だから、またかって感じだったけど、エキスパートジャパンって純正の紐が高すぎるんだよね。なんで紐ごときで数千円もするんだか。
もう今回の修理で3000円以上かかるならモンベルのわかんに買い替えよう!
ズボズボはまりながらそう決めた。
で、帰宅してよーく見てみたら、金具から外れただけで、紐は切れてなかった。
まあひとまずOKだけど、雪山で使う道具は途中で壊れるとほんと困る。
特に自分みたいな巨漢はかんじき命ですから。
スノーシューだと下山でかかとから下りれないのが心配で、やっぱりわかん。
浅草岳はアイゼンが必要なポイントはほとんどなくて、終始わかんかスノーシューで大丈夫な雪山です。
とても登りやすい上に、大絶景。
ほんとお薦めです。
圧倒的な積雪量と快晴。
今年も冬の新潟の山に登れて良かったです。


