【群馬】吉井三山(後編) 落葉スライディング! 八束山から牛伏山へ青い山脈登山

【群馬】吉井三山(後編) 落葉スライディング! 八束山から牛伏山へ青い山脈登山

先日、典型的なモラハラ被害に遭ったおっさんが、心の癒しを求めてやって来たのは、群馬県の吉井三山。

正しく仕事を進めようとすると、それが意に沿わない役員も中にはいて、あたしみたいな弱小中間管理職に圧力をかけてくるなんてことは、まあほんとよくあることです、ええ。

サラリーマンである以上そんなの日常茶飯事さ。

でも信念を持ってやらないと、最終的には客のためにならないと思うんだよね。

くっそー!倍返しだ!!

と、牛伏山の山頂から叫んでるおっさんを見かけたなら、それは私です。

 

 

 

はい、吉井三山の後編です。

前編は朝日岳、そして八束山へと登り、後編は八束山からの激下りと、ラスボス牛伏山への登頂。

 

牛伏山の山頂でモラハラ被害を叫ぶ、涙無くしては語れない一大スペクタクルです。

 

 

 

前編はこちらからご覧ください↓↓↓

【群馬】吉井三山(前編) 朝日岳から八束山へ 羊太夫伝説と落葉ラッセル

 

 

吉井三山後編(八束山~牛伏山)

八束山山頂と滑落

八束山の山頂は八束城址なのね。

標高は452m。

甲冑を着てないから割と簡単に登れちゃったな。

 

お城はもうどこにも無い。あるのはこんな祠だけ。

かつては一体どんな風景が見られたのだろう。

ロマンを語るつもりはないけど、ここに集められた兵士が

「こんなとこ誰も攻めるわけねぇべ」

と、昼寝する姿を想像する。

 

おまけに城があったくせに眺望も悪い。

良いところを探しても見つからない。

 

まあそんなわけで、とっとと下山することにした。

 

 

がしかし。

ここからそれまでつまらないだけだった吉井三山が、突如牙をむいて襲いかかってきたのだ。

 

この恐るべし、落葉の絨毯。

ちなみに正規ルートは別にある。

ここは最短で下山できるバリエーションルートなんだけど、ロープが出てる通り、それなりに歩いている物好きがいることは下調べ済み。

 

でもそれが甘かった。

山城だった八束山は背後を突かれないために、正規ルート以外はとても急峻なのだ。

 

急な激下りポイントでは余裕が無さすぎて写真は一枚も残せなかった。

だから本気の八束山をお伝えできないのが、とても残念だ。

 

噴き出す汗と、ほとばしる後悔。

のんびり低山ハイクの予定だったのに、まんまと裏切られた。

 

そして、あたしは滑落した。

 

急坂を落ち葉で滑り、滑り続けた。

断言しよう。乾燥した枯れ葉の絨毯は、公園のすべり台より滑る。

滑りながら必死に立ち木に捕まり難を逃れようとする。

「よし、助かった!」

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」につかまるカンダタの如く、立ち木に手が届いたのだ。

 

でもこのストーリー、蜘蛛の糸って無情にも切れるんだよね。

そしてカンダタは再び地獄へ真っ逆さま。

 

あたしが捕まった立ち木が腐ってて、根っこからもろくもへし折れた。

 

そして、立ち木ごとさらに滑落。

滑る滑る。スケートリンクみたい。

 

もう止まらない。

だがここは樹林帯。安心しろ、次の立ち木が控えている。

 

「頼む!今度こそ折れないでおくれー!!」

 

直径10cmほどの細い立ち木が、筋肉ムキムキの細マッチョであることを祈って必死に捕まる。

 

ぽきっ!

信じられないほど軽い音とともに、

簡単に折れた。

 

2本目もまさかの根っこから腐ってるという奇跡。

 

完全に運から見放され、あたしは更に滑る。

 

お釈迦様の慈悲で垂らした蜘蛛の糸を、カンダタは独り占めしようとしたから切れたのだ。

 

だがそれは所詮、物語の中のお話。

 

パンダをチベットから強奪し、私物化してきた中国は今やレアアースをちらつかせて欧州各国と蜘蛛の糸どころか太いパイプで繋がりつつある。

 

結局、パンダの動画を夜な夜な楽しみにしている、どこにでもいるおっさんは滑り続ける。

 

 

ただ、捕まった木が折れたとは言え、それでだいぶ落下速度は緩み、傾斜が少し緩んだところで3本目の立ち木に捕まって、なんとか止まった。

10mぐらい滑っただろうか。

 

なにがほのぼの低山ハイクだ。

 

あれ?トレッキングポールはどこ?

 

この一連のドリフみたいな滑落劇の最中、トレッキングポールを紛失してしまい、5分ほど探し回って、なんとか見つけ出すことができた。

 

もう辛い。

 

遠くの景色は平和そのものなのに。

少しでも最短距離を歩こうとし、自らを窮地に追い込んでしまった横着な行為を激しく悔いてます、アーメン。

 

とにかくこの落ち葉さえなければ楽勝なのだ。

 

「初めて歩く山はスタンダードがよい」

とか最初に言ってたくせに、横着してバリルートを選んだのが失敗だったのだ。

ぜんぶ自分が悪い。

 

 

もう疲れた。早く帰りたい。

とにかく尾根づたいに下りていく。

 

そう言えば、生まれて初めて落ち葉が原因で滑落したな。

 

折れた木というのは、こういう木です。

これも既に腐ってるけど、あたしみたいな巨漢が捕まればいとも簡単にへし折れちゃうわけよ。

 

いやぁまさかの、八束城は難攻不落の山城だったな。

嫌な予感はあった。

サバ缶が以前の倍近くまで価格高騰している昨今において、98円!!という破格値を維持してくれている朝日商事のサバ缶。

当然、サバ好きな自分は入庫されればすぐに爆買いしている。

 

それが先日、こんなチラシを見つけた。

 

「お詫び:ヒスタミン生成の可能性が判明。自主回収します」

 

嘘だと言ってくれ。

よりによって大人買いしてるのに。

 

イオン系列のスーパーで買ったから、返金対応はとてもスムーズだったのは助かったけど、、

サバが大好きなだけに、悲しみは深い。

 

最近ツイてないんだよね。

だからこそ、八束山でも慎重にならなきゃいけなかったな。

 

やっと林道が見えたけど、ここも猟師しか歩かなそうなところを転がるように落ちていく。

最後まで滑って仕方ない。

 

なんとか生きて非武装地帯まで逃れてきた。

山の中を縦横無尽に走り回る猟師ってほんとすげぇな。

 

不法投棄がなんとなく機関車トーマス的な色づかい。

 

八束城の説明は今さら読む気になれなかったけど、斜め読みしたらここにも羊太夫を見つけた。

羊太夫ってなに?

そもそも羊ってそんな昔から日本にいたのね。

 

3座目のラスボス牛伏山

心を落ち着かせながら、ラスボス牛伏山に向けて移動。

 

近づいてくる牛伏山。

ここも縦走というよりかは、完全に下山してからのリスタートという感じ。

 

 

ここでも分かりにくい図でルートをご説明しましょう。

はい、赤い線が牛伏山への登りで、濃い青線が駐車場までの下り。

登りは距離が少し長く見えるけど、半分ぐらいは林道歩きだ。

 

字が消えて読めないけど、牛伏山は右へ。

 

横からゲートを抜けて進む。

この時は林道が長いなんて知らなかった。

すぐトレイルになって八束山みたいな試練が襲ってくるんじゃないかと戦々恐々としてた。

 

 

塔が見えるけど、あそこが山頂かな。

 

このまま林道だけで山頂に着いちゃうじゃない?という長い林道歩きだったけど、左にピンクテープがあるところから、やっとトレイルへ突入。

 

 

初めて登る山はなにもかもが新発見なわけだけど、ラスボスが一番簡単だったというまさかの展開。

八束山で疲れていた自分にはちょうど良いけど。

 

YAMAPを見ても、三山縦走してる人は稀で、牛伏山しか登らない人が多いんだよね。

そんなわけでここから案内板のクオリティも格段に上がる。

 

 

午後の予定がぽっかり空いてしまったという時にもってこいのお散歩コース。

八束山のスリルはどこにもない。

 

フィナーレにふさわしい、素晴らしい景色じゃないか。

朝日岳までの林道で辟易とし、朝日岳で浅間山の景色に感動し、八束山で試練を味わい、そして牛伏山で観光するという、見事な起承転結。

やはり三山歩くべきだな。

 

でもこの先、あっけなく終わるんです。

 

突然でてきた、これはなに?

調べてみると、昔は小動物園としてうさぎが飼育されてた物らしい。

 

牛伏山山頂は観光地

山頂に着いちゃったよ。

 

眺望は残念な感じだけど、このあと行く牛伏城の天守閣から絶景を堪能できます。

 

 

琴平神社?

山頂まて車で上がってこれる山だったのかーと、新鮮な発見ばかり。

こんな園地化された山頂だったなんて、知らなかったよ。

 

三山縦走した者のみが、一つ願いを叶えられるというこの鐘。

どの願いにするか、もちろん決まっている。

さあ、心を整理して一発ぶっぱなそう。

 

「ホークス3連覇!頼みます!!」

 

ふうさんと一緒に撞いたよ。

 

山小屋というか、一枚板のテーブルにソファが備え付けられた休憩所があったりする。

散歩して、ここであったかいコーヒーでも飲めたら良さそう。

こんな山頂初めてかもしれない。

 

 

錦鯉まで泳いでいる。

これは、

なんのため?

やはり群馬は奥が深い。常人では理解できないことが多いのだ。

 

山頂を後にして、牛伏城と牛の銅像を探しに行きましょう。

 

高崎市が一望できる。

群馬好きにはヨダレ物の景色だが、そんな人は少ない。残念ですな。

 

 

左手前の山は子持山、その右奥に赤城山。

我ながら群馬の山によく登ってる方たと思う。

ミジンコほどの影響力しかないけど、もっともっと群馬の魅力を発信していきたいでおりんす!

 

牛伏山の牛の由来。

その昔、ここに暮らしていた天狗は村の娘に恋をして、若者に変装し、牛にまたがって娘に会いに行っていた。ところが娘を口説けなかった天狗は、とうとう娘を山の姿に変えてしまった。それが朝日岳。

なんか山の逸話ってこんなの多いな。。

最後におまけみたいに、山の形が牛が伏せているような形から牛伏山となった、と書いてあるけど、まあそれだけでよかったね。

 

 

昭和の歌謡曲「青い山脈」はこの牛伏山からの眺めなんだそうです。

これで群馬の魅力は上がるのか?とか考えてはいけません。

事実をかき集めて、アピールに使えそうなところを探せばいいんです。

 

 

赤城山の地蔵岳とか三つ峠とか、アンテナだらけの山ってあるよね。

ここはFMアンテナ1本だけみたいだけど。

登ってる時に見えた塔がこれだったのかもしれない。

 

八束山の山城は跡形もなかったけど、牛伏城は立派に再建されてます。

城があったら入りたい。

上りたいか。

 

天守閣からは浅間山が良い眺め。

いいねボタンがあれば押したい。

 

 

前橋市街地と、右奥の雪山が武尊山、左奥の真っ白なのが谷川連峰。

たぶん一番多く登ってる山は谷川岳だと思う。さすが名峰だよね。

 

足元はゴルフ場。

 

 

無料の双眼鏡が設置されてるので、これで見ながらファー!!と叫びましょう。

 

 

次に牛伏山の名物と言ったらコレです。

この牛と出会うためにここまで頑張ってきたのです。

 

 

ちょこんと乗って、ふぅさんも実にご満悦な表情を浮かべている。

 

ドリームを求めてゲッザーン

はい、下山します。

林道はダッシュで、トレイルになれば歩く。

すぐ転ぶ自分にはトレランなんて向いてないこと分かってますから。

 

あの建物がドリームセンター。

あともう少しでドリームに手が届く。

 

 

アイハブアドリーム!

 

 

駐車場までの上り坂で息が上がる。

 

今年ももう終わりだなと(12月の登山)、一年で一番日が短い一日が終わろうとしている。

 

書いてるのは2月なんですが。。

 

おわり

国道254を走ってると牛伏山のお城が印象的で、以前から気になっていた吉井三山に、今回やっと登ることができたよ。

夏だと暑すぎるから、登るなら冬しかないだろうと思ってたけど、さすがにこの時期は落ち葉がすごかった。

どこの山も同じだろうけど。

バリルートなんて歩くもんじゃないと思いつつ、縦横無尽に走り回る猟師の凄さを知ったよ。

猟の解禁日も冬だしね。

 

吉井三山はそれぞれが独立峰なので、三山すべてに登ると累積標高は1000m近くになる。

ラスボスの牛伏山は園地化されててあまり登山した気分になれなかったけど、それも吉井三山ならでは。

景色を楽しめ、アクセスも良い。近くには冬桜で有名な桜山公園もあるので、下山後に立ち寄るのも良いと思います。

ではでは


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