じゃんけんパー!
パーイーナーツプール。
じゃんけんグー!
ゴーリーラーのおーまーけ。
ん?
ゴリラ?
お・・おまえ、さてはゴリラだな!
うほっうほっ、うほほーーい。
吾輩はゴリラである。バナナはまだない。
ゴリラになって社会を見渡してみれば、人間の生活がとても奇妙でせせこましく、傲慢に見えてくる。
誰のものでもない地球に線を引いて所有権を主張したり、
よく似た顔が殺し合って、
信じるものが違えば傷つけ合う。
正義なんてものは、見る側によって形を変えてしまうものなのに。
お互いが正義のために戦い、互いに正義を主張する。
いかなる理由をもってしても、人殺しを正当化する理論なんてあり得ないのに。
誤ってゴリラの檻の中に転落して動けなくなった子供をゴリラが飼育員のところまで運んで助けてあげたというエピソードを知ってる?
別の動物園でも、ゴリラの檻に転落し泣き叫ぶ男の子を最初に駆けつけたゴリラが他のゴリラが近寄らないように守ってあげたり。
「人に世話されたゴリラは人を助ける」。そんな分析をする学者もいるみたいだけど、そんなの戦争ばかりしてる側の見方なんじゃないの。
さあ、ゴリラの気持ちになって、平和の楽園を探しに行こうじゃないか、ウホッ。
すると、どこかから老婆が現れ、こう告げた。
「新潟へ行くがよい」
老婆は続ける。
「そのゴリラ、青き衣(ころも)をまといて、黄金の二王子岳に降り立つ。アーメン」
人って争ってばかりな反面、困っている人に手を差し伸べたり助け合ったり、大きな矛盾を抱えた生き物だ。
弱者を手助けすることで優越感を得たいとか承認欲とか、そういうんじゃない。
それこそ精神みたいなもので、迷惑をかけながら不器用に進化してきた、人間の本能みたいなものかもしれない。
ゴリラにできるんだから人間にだってできる。早く戦争なんて終わってくれ。
そんな訳で、老婆の言う通り、新潟にやって来た。
分かっちゃいたけど、新潟県ってほんと広い。
将棋のタイトルの多さと新潟の広さに呆れながら(5冠とか8大タイトルとか、結局チャンピオンって誰なの?)、
とにかくひたすら車を走らせ、やっと登山口に着いたとき、あちきの坐骨神経痛は終わった。
座っても、歩いても痛い。こんな満身創痍な体で果たして登山なんかできるのか?
さてさて、二王子岳(にのうじだけ)の名の由来は「ニノ王子」らしい。
つまり秋篠宮様か。
もしくは自伝爆弾を投下中のヘンリー王子か。
そんな高貴なセカンドプリンス様に、逆流性食道炎の疑いで最近は太田胃散が手放せないジ・おっさんが拝謁するという一大スペクタクルをお贈りする。
その拝謁の道のりは長く険しい。
累積の上りは1,460m。
標高1,420mの山なのに、なんで?
最近のアイフルのCMばりにおかしくね?
往復16km?
うほッ。
血も涙もないニノ様、拝謁登山。
君は刻の涙を見る(ゼータ)
3月4日の新潟は、冬の厳しさに春の日差しが混ざった日本の気候の移り変わりの素晴らしさを感じさせる風景だったよ。
これが見れただけ、長い移動も報われた。
二王子岳は新潟県新発田市にある日本二百名山、標高1,420m。
ルートとコースタイム
■2023年3月5日 ※カッコ内は標準コースタイム
南俣集落⇒(70分)⇒二王子神社⇒(80分)⇒一王子避難小屋⇒(135分)⇒三王子神社⇒(20分)⇒二王子岳⇒(20分)⇒三王子神社⇒(105分)⇒一王子避難小屋⇒(65分)⇒二王子神社⇒(70分)⇒南俣集落
コースタイム:9時間25分(休憩含まず)
総距離 16.2キロ
累積標高上り 1,460m
二王子岳雪遊び登山 本編
南俣集落から登山開始
朝の6:30に着いてみれば、路駐スペースは既に満車。
ニノ様に拝謁しようと一般参賀に駆けつけたハイカーがこんなに多いとはまったく侮っておったわ。
なんとか1台分のスペースを見つけ、準備を始める。
除雪終了地点から登山開始。
だいたいこういう所は高い雪壁を乗り上げるところから始まって苦労するんだけど、今回の取付きは楽チンだった。
今年は少雪で直近で雨も降ったし、雪解けは例年より早そう。
防空壕?
ちなみに、今日から新しいカメラバッグを投入している。
これまで使ってきたパーゴのSWINGから、同じくパーゴのFOCUSへとアップグレードさせたんだけど、いまいちバッグのポジションが定まらず、ち○ポジが決まらないのに似た違和感。
ぎこちないスタートだ。
夏山登山ならここから3キロほど先にある二王子神社まで車で上がることができるんだけど、とにかく無駄にアプローチが長いのは雪山登山ならでは。
目が覚める青空が広がっている。
今年の冬は、土日の新潟で晴れはずーっと巡って来なかった。
3月の一週目、新潟市の真上に高気圧の山が居座るという奇跡の様な気圧配置をテレビで見て、ようやく訪れたチャンスを逃すまいと喜び勇んでやって来た。
雪山なんだからスギ花粉の心配はないだろうと高をくくってたけど、そうはいかない。
目薬だけは忘れずに携帯してるけど、アレルギーの薬は飲んでこなかった。
杉林が憎い。
山のアニマルたちは花粉症とかないのだろうか。ペットはあるっていうけどね。
青の世界へ。
油断してたら股まで踏み抜いた。
なんとか這い上がろうとしたけど、踏ん張ろうとした所にはアニマルのデカうんこ。踏ん張った腕がもし踏み抜いてしまったら、確実にうんこに向かって顔面からダイブしてしまうという大ピンチ。
顔面クソまみれのおっさんなんて、もはや人としての尊厳はゼロ。
そんな一か八かの負けられない勝負を、人知れず林道で繰り広げた。
結果、あちきはうんこに勝った。
しかし、雪山ではわずかな油断も命取りだということを思い知ったのだった。
そんな訳で早々にわかんを投入。
既に林道にうんざりしてきてるというのに、まさか正面にそびえるはるかに高く遠いピークが二王子岳なのか?
軽く意識が遠のいた。
あんなところまで雪山装備で登るなんて、アホの所業だ。
こんな小さなデブリを越えるのにも坐骨神経痛がズキズキ悲鳴を上げる。
今日は出だしから不調。
表面張力。
やっと二王子神社
スタートしてから約1時間、ようやく夏山登山口の二王子神社に到着。
しめ縄が特徴的だなぁと思って調べてみたけど、特にこれについて触れている記事は探せなかった。
新潟ではこういうしめ縄が普通なのかもしれない。
夏場は芝生のキャンプ場になるらしいけど、この時期はただの雪原。
トイレは使えるようになってたけど、わかんを外すのが面倒だったから寄らなかった。
長かった冬も終わり、雪解けが始まった。
今年は雪が少なかったから、水不足になるかもね。
まだ杉林が続く。なんでこんなものを植えてるんだ。
この一週間後、花粉によって喉を痛め、人知れず風邪をひいた。
「花粉の少ない杉を植えてるの〜♫」と、さも誇らしげに歌っているタマホームのCMを見るとウンザリする。
一切植えてくれるな!一本たりともな!分かったか!
うふふっ。
一合目だって。こんなに歩いてるのにーアハハハー。
ようやく杉の呪縛から解かれた。
もう花粉に怯える必要はない。俺は自由だ。
しかしこの尾根、途中で気づいたけど、一ノ王子避難小屋への最短コースとは言え正規ルートではなかった。
地図で等高線を見てみると、ちょっと急だけど登れそうだし、踏み跡もあるから、このまま行くことにした。
積雪期は急な尾根にも下りで歩いた踏み跡があったりして、上りで歩いてから後悔することがあるんだよね。
早朝の森はシンとした空気感。冷たさと静けさがなんて心地良いんだろう。
聞こえてくるのは、自分の鼻をすする音だけだ。
このあと、心地よいとか言ってられないぐらい暑くなる。
景色が少しずつ開けてきた。
このあと、そんなこと言ってられないぐらい絶景になる。
一王子避難小屋から絶景
一ノ王子避難小屋に到着したでおじゃる。
二階入口付近の雪は掻き出されてたよ。
山専ボトルに入れてきたのは、大人のほろ苦コーヒー(ちょいミルク足し)。雪山ではこういうのがサイコーなのねん。
さて飲もうと、サングラスを外してみれば雪面からの照り返しでとても目を開けていられない。ほろ苦コーヒーなど飲んでる場合ではないと、慌てて日焼け止めを塗りたくった。
この後10回以上塗り直すことになるけど、首に塗り忘れて翌日首だけコーヒーみたいになった。
振り返れば、日本海。
ブリが泳ぎまくっている豊かな海だ。ちなみにブリは福岡から北海道までの日本海をひたすら往復する日本固有種。
鮭みたいにロシアやアラスカに行ったりせず、日本からはなれることがない回遊魚なのだよ。
ちなみに日本海でとれるサバにはアニサキスがいないため生で食べられる。太平洋側のサバはしめ鯖にしたり焼かなきゃだけどね。
しかし、実はあちきは生よりしめ鯖の方が好きだ。もっと言えば焼きサバの方が好きだ。
もっともっと言えば、ブリに関しちゃ実はアレルギーで食べられない。
花粉症といい、この体質が憎い。
まあいい。とにかく、どんどん景色は良くなる。
ガッツリ杉林を堪能した後は、どこもかしこも素晴らしい景色。
杉林によって押さえつけられていた欲望が、こんな鬼坂でさえ絶景に見せてしまうのだ。
大盛り上がりのWBCだけど、
ヌートバーと聞いて、「じいとばあ」を連想しちゃうの自分だけだろうか。
国道254号線沿いの下仁田にあるお店「じいとばあ」。
群馬方面で登山することが多い方には分かってもらえると思う。
もしよかったらぐるなびで検索してみておくれ。
積雪は4.5m。これでも例年より少ないのかな?
ここでも日焼け止めをバカ殿ぐらい塗りたくる。
やっと山頂が見えた。
こんなに歩いてきてなんであんな遠くやねん。
ここら辺から霧氷が見られるようになって、雪質もパウダーになった。
昨夜降った雨は、杉林付近では雨か重たい雪を降らせ、ここら辺はパウダーだったみたい。
最高のゲレンデ。
背が低い木々はまだ雪の下。ここら辺はもう優に積雪5メートルは超えているだろう。
冬の厳しさも、2月後半からぐっと天候が安定してくる。3月アタマまでは極上の雪質が楽しめる上に天気も安定するから雪山登山をするなら3月アタマがベストだと思う。それより遅いと雪崩が心配になってくるし、特に重たくなった雪の雪崩は岩がぶつかってくるのと一緒で、考えただけでぞっとしちゃうもんね。
山スキーヤー3人組と抜きつ抜かれつ。
もうお互い疲れてペースは上がらないけど、彼らは途中で山頂とは違う方に向かって歩いていった。踏み跡を外せばわかんを履いてても簡単に膝まで踏み抜くというのに、スキーの機動力の高さを思い知る。
自分には価格が手頃なわかんしか買えないから、機動力を上げるためには体重を落とすしかないのか。
新潟は雪山登山界のサッカーでいうところのブラジル。野球界のアメリカ。相撲界で言えば高砂部屋。いや、出羽ノ海部屋か?どっちでもええわ。
新潟県民が羨ましいけど、毎日の雪かきを考えたらやっぱりムリー。
さあ、ここから山頂までひたっすら至極の絶景タイム。
いまだにカメラバッグの位置が決まらずぎこちないけど、どこを見ても絵になるからとりあえず無駄に撮りまくって、帰ってから100枚以上捨てた。
最近見たユーチューバーのコメントで、
「登山を始めた頃は無駄に撮ってばかりだったけどぉ~、経験を積むにつれてココって時しか撮らなくなったなぁ」
というカメラ上級者のコメントを見たけど、あたしゃいまだに数打ちゃ当たる作戦で撮りまくっている。
ええ、どーせ。成長なんてありませんわ。
9割は勘だし。残り1割はファインダーを覗いて撮ってるけど、今日みたいな日はサングラス越しでしか撮れないし。
カメラとレンズの性能頼みさ。X100Vが欲しい。
右奥に見える山は守門岳かな。
冒頭に書いたじゃんけんグリコだけど、北九州はパーは昔から「パラシュート」と言うらしい。
福岡のご当地オバケ番組「福岡くん」てやってたのを見た。自衛隊基地があったのがその由来。
北九州出身の母にほんとにパラシュートって言うのか、こんど聞いてみよう。
きっとご当地じゃんけんグリコって他にもあるんだろうな。
基本的に山登りしてる時は、常にバテている。
写真を撮ると見せかけて休んでいるから、かなりの頻度で足を止めている。
汗をかけば日焼け止めが落ちてしまうからいつも以上に休んでるけど、基本的にバテバテ。
だから常に必死だ。
しかし、この頑張って歩くというのが、自分には丁度よかったりする。
下山してみるとコースタイムより20%ほど早かったりするから、ペース的には早過ぎず遅すぎず、行動にちょっとした余裕が生まれるこれぐらいがベストだと思っている。
ここで必死な形相の自分を、山ガール二人組が涼しい顔で抜いていった。
折り重なる新潟の山々。
ニノ様の山頂からは飯豊山が絶景だと聞いてるけど、今のところ飯豊山は全く姿を見せない。
見せなくても十分満足な景色。
あ!あれか?
いや位置的に朝日連峰か。ほんとでっかい山脈。
山頂はまだか
小ピークを登ると、山頂方面が開けた。
今いるのが1,200m付近だけど、それでこの雪深さってやべぇよ新潟。
さあ、山頂まではあと標高差200mちょいだ。頑張るぞ!
と思った途端、下る。
累積標高で上り1,460mは伊達じゃない。
雪深すぎて森林限界かと勘違いするけど、背の高い木々だけが顔を出してるだけ。
夏は緑豊かな森の山。
踏み抜いた拍子に脱げたであろうチェーンアイゼンが穴の奥底に見えたから掘り起こして、枝にぶら下げといた。
ありがちな事故だね。
チェーンならまだしも、12本爪を無くしたら立ち直れないよ。最近めっちゃ高くなってるし。
下山してみたら無くなってたから持ち主の元に無事に帰れたみたい。
ニノ様はひたすら歩く距離が長いだけで、これと言って難しいところはなかったけど、この先の鬼坂は雪崩がありそうだなぁと思ったよ。
その鬼坂をスノーシューで駆け下りてくるハイカー。自分が見てる限り、3回はごろんごろん転んでいた。
こともなげに起き上がり、再び転がり、そして自分の前を涼しい顔で通り過ぎて写真を撮ってたけど、霧氷の様に髪は雪で真っ白だった。
なぜそんな涼しい顔でいられる。
そんなおいしい自虐ネタを所有しておきながら、自撮りしないなんてもったいないじゃないか。
ここは雪がない時期はどうなってるんだろう。
さあ鬼坂だ。
息が上がる。一気に吹き出した汗で日焼け止めが全部流れてしまうぅ。。
登り切って、日焼け止めをぬりぬりしつつ振り返る。
よく歩いてきた。
アホだね!
目ヂカラを2倍にしたら標柱らしきものが見えた。
いよいよ山頂だ。
違った。。
前田大然とクロちゃんと同じぐらい見間違えた。
ちなみに松坂桃李と佐藤健も区別がつかないけど。
あっちだったか。くっそー。
でも最後。
ドラクエで言うところの「みんながんばれ」。
違った。
言葉が出ない…。
まさか、終わりのない山なのか?と心配したけど今度こそ間違いない。
山頂の避難小屋が見える。
ニノ様に拝謁と飯豊山
ニノ王子様への拝謁がようやく叶った。
長かった。。踏み抜いてうんこまみれになるとこだったし、まっこと険しい道のりだったぜよ。
そして山頂に立つまでずっとお預けにされてたいけずがこれ
↓
どでかみーん!!
えげつない。飯豊山のスケールは北アルプスとなんら遜色ない。つか、上行ってる。
どっこいしょー!!
あちらにおわすのが朝日連峰でごわす。
日本って山ばかりだ。
ドラクエの「いろいろやろうぜ」の時間だ。
つか誰だよ、モンテローザだけ見えるようにしたのは!
そしてV字飛行。
船木ぃ〜船木ぃ〜。
こんなに山深いのに、遮るもののない海の眺め。
海と雪の帝国、新潟バンザーイ。
人とかぶりまくりの山と道oneと飯豊山。
でも軽くて60Lクラスって他にないんだよね。背負い心地も良いし、もう5年ぐらい経つけど、他のハイカーとかぶりまくるって点を除けば大満足の一品。
アルパインタイプのザックは自分には不要だから、荷物の増える冬はだいたいいつもコレ。
歩いてて、どこまでも稜線が続いていく感じに思えた飯豊山登山。
もうだいぶ昔のことになっちゃったな。
また歩きたいけど、飯豊山ってそれこそ遠すぎるんだよね。
こんな景色を見ながら仕事ができたら、どんな無茶振りにもイライラせずにこなせそうだ。
この景色を眺めながらのんびり昼にできる贅沢。
もう13時になろうとしている。
この景色を後にするのはもったいないけど、帰りも恐ろしく長い新潟の移動が待ち受けている。
考えただけで坐骨がジンジン痛んでくる。
果たして帰宅するまでお尻がもってくれるか、不安でいっぱいだが顔には出さない。
男は黙って背中で泣く美学。
まさに山頂まで行かないと見られない景色だった。さすが雪山界の高砂部屋。
強烈な張り手を食らった様なインパクトだった。どすこい。
あばよ!
新潟の山々とゲッザーン
ここら辺は風が強いから、山頂のモニュメントの出方から推測するに積雪は1m程度だと思う。
春が来たらあっという間に地肌が露出しちゃうんだろうな。
下山は見渡す限りひたすら雪山が続く新潟の冬景色を眼下に眺めながら歩いていく。
守門岳に登ったときにも思ったけど、こんな景色は新潟でしか自分は見たことがない。
豪雪地帯の新潟だけど、新潟市になると海が近いから雪はあまり降らない。
これが内陸寄りになる長岡あたりから雪景色となり、湯沢あたりでドカンと雪を落とす。
こんな雪山から無雪地帯の平野を見下ろすのがとても違和感。
そして再びこの景色。
どこまでも山並みが続く。山の切れ目が分からないのはサランラップの切れ目を見失った時と同じ。
いや、違うか。
もこもこしたホイップクリーム。
わかんなんかではとても歩けない。
フィルムシミュレーションをASTIAからVelviaに変更してアップで撮ってみた。
フォトコン候補ゲット。
前を歩くハイカーの小ささでどれだけ巨大な世界かが分かってもらえるだろうか。
太陽に熱せられた霧氷がぼたぼた雪を落とし始めた。
こんな風に春の訪れを感じることができるのは登山してるからこそ。
今年の冬は、登山をしてて一番短かく感じたな。
とんでもないところをトラバースしてる動物の足跡が見える。鹿だろうか。
ルートファインディングが下手なのかうまいのか。
下手なんだろうな。
麓に駐車場が見える。こんな奥まったところにもスキー場があるんだろう。
ウインタースポーツの人口がかなり減ってきてると聞く。ピーク時の1/4程度らしい。ただでさえダウントレンドだったのに、コロナが拍車をかけたらしい。
長野や北海道みたいに海外からもっと観光客を呼ばないと経営は難しいだろうなぁ。
外国人に来てもらうには、まず花粉を撲滅させねばならんよ。
花粉大国に誰が好き好んで来るものか。
最近は寝てても目が痒くて目が覚める。目薬を使えば完全に目が覚めちゃうし、でも痒いし、どうすりゃええの。
ぜんぶ杉林が悪いんだ。
ここは雪が溶けたら棚田になってるっぽい。
わぁーっと飛び込もうとしたら、一歩目で踏み抜いて身動きとれなくなった。
どんどん雪解けが進む。これだけあった雪も梅雨にはほとんどぜんぶ溶けて無くなってしまうんだからすごいよ。
ヘトヘトで戻ってきた。とにかく最後の林道歩きが長いのなんのって…。
ドラクエで言う「みんなお疲れ」だな。そんなのないけど。
ドラクエで言う「おけつが痛い」。
振り返って
とてもきれいな山だったよ。ほんと、来てよかった。
12月からずーっと狙っていた二王子岳。
冬の日本海側の晴天率の低さは既知の事実として、たまに晴れが巡ってきたとしても、それが土日に当たる幸運は皆無だった今年の冬。
コンノ、そこに晴れはあるんか?
しかし、3月に入ってようやくチャンスが巡ってきた。
絶対に逃すまいと、花粉症による鼻水を携えてご訪問。
新潟といえば湯沢や六日町周辺の山ばかりに登ってきたから軽いノリでやって来たけど、六日町から更にその先がめっちゃ長かった。
二王子岳をGoogle Mapで見てみてみたら、すぐ隣が山形県と福島県。
隣の山なんて朳差岳だし、もはや東北の真ん中辺りまで食い込んでたのよねん…。
そりゃ、遠いわけだよ。
そんな満を持しての二王子岳だったけど、期待通り、絶景続きの登山になったよ。
累積で1,500m以上登るし、16kmも歩くし、
ほんっとに疲れた。。
山頂の滞在時間も含めてだけど、約9時間も雪山装備の重たい荷物を背負って歩いたし、
あたしゃもうヘトヘト。
それにしても、大阪から来たという山ガール二人組は歩くの早かったなぁ(敗北感)。
急ぐ登山じゃないけどね!(負け惜しみ)。
山頂の飯豊山のスケールの大きさは予想をはるかに超えてて、登山をしててこんな感動てきたのは久々。
しかし、上りに時間がかかりすぎて時間がない。
山頂の滞在時間は40分ほど。
ちょっと名残惜しさを残しといた方が登山に飽きないからいいんだよね、と思いながら下山したよ。
新潟にはほんと良い山が多いね。
そして、ほんと遠い。
ではでは