大盛山、なんて良い名前だ!
ニッコウキスゲの群生で有名な長野県の飯盛山(めしもりやま)と大盛山(おおもりやま)に登ってきました。
「飯盛」という地名は全国至る所にあって、自分は福岡市西区の飯盛山(いいもりやま)を子供とよく散歩してたので、割りと親近感のある地名なんだけど、同じようにご当地「飯盛」に思いを寄せる方はきっとたくさんいるはず。
ただ、全国的に有名なのは白虎隊が自害した会津の飯盛山と、今回ご紹介する長野の飯盛山でしょう。
長野の飯盛山と言えばなんといってもニッコウキスゲの大群生。
国内のニッコウキスゲ群生地を死ぬまでに全て巡るつもりの自分はかなり前から標的にしてた山なんだけど、
「どうせあそこまで行くなら八ヶ岳に行きたいなぁ」
「甲武信ヶ岳か金峰山に登りたいなぁ」
と、周りにズラリと並ぶ名峰に目がくらみ後回しにしてたというのが本当のところです(笑)
ニッコウキスゲの代表的な群生地と言えば、霧ヶ峰、猫魔ヶ岳の雄国沼、黒斑山の高峰高原、女峰山の霧降高原、野反湖周辺。
他にももちろんあるけど。
どこも山登りとセットで歩けるところばかりだけど、群生地が登山口にあったり山から一旦下った湿地帯にあったりで、どこもかしこもニッコウキスゲの鑑賞を楽しむだけならアクセスの良いところばかりだけど、ここ飯盛山は違う。
群生地は山頂にあります。
頑張って登った者だけが手に入れることのできる絶景が待ってます。
山頂を吹き抜ける涼しい風と雄大な八ケ岳の眺め、そして山肌を黄色に染める大群生を楽しめちゃうという天国みたいなところです。
「唯一無二」です、はい。
飯盛山と大盛山、ここにはもっと早く来ておくべきでした。
久々に感動的な登山となったよ。
標準コースタイム
■2025年7月5日 ※カッコ内は標準コースタイム
獅子岩登山口⇒(60分)⇒大盛山⇒(10分)⇒飯盛山⇒(20分)⇒平沢山⇒(35分)⇒獅子岩登山口
コースタイム:2時間5分
距離:5.3㎞、累積登り:360m
大盛りニッコウキスゲ
獅子岩駐車場から登山開始
獅子岩登山口の駐車場です。
ここはフォッサマグナ発想の地であり、八ヶ岳の絶好の展望所でもあるから、ハイカー以外にも観光客が多くいらっしゃいます。
はい、今日も武人さんの司会進行でいきたいと思います。
緑に覆われた道案内。
飯盛山登山口の前には観光マップもあって、すぐ近くにJR鉄道最高地点1,375mもあったりする。
そしてここ獅子岩登山口の標高はなんと1,440mもある。
先週登った九重の猟師岳の山頂よりすでに高いなんて(笑)
では登っていきましょう。
標高が高いから涼しいとはいえ、歩き始めればクソ暑いわけです。
シモツケソウ。
ハナニガナだなや。
ウスユキソウ。
この山は八ケ岳の絶好の展望所でもあるんだけど、今日は残念ながら濃い雲の中に隠れてしまっているのね。
キバナオダマキ。
ノリウツギ。
犬と猫には有毒らしいです。そんなのもあるのね。
ヤマブキショウマ。
本日一発目のニッコウキスゲ。
一匹の蜂が花粉まみれになって浮かれてる。
もう終わったと思っていたヤマツツジもわずかに残っている。
そんな春の花と夏の花が混ざる短いコースをのんびり歩く。
急ぐと滝汗で溺死するかスリップ事故を起こすのでゆっくり。
平沢山と飯盛山の分岐がでてきたけど、早くニッコウキスゲの群生を見たかったから迷わず飯盛山方面へ。
寄り道してる暇なんぞないのだ(平沢山へは帰りに寄ったよ)
ここを上がると展望が開ける。
展望が開けてからの飯盛山へのコースがフラットで実に歩きやすかった。
見晴らしも良いし、風も気持ち良い。
ズミの花もさすがにもう終わり。
よく7月まで持ちこたえてくれたよ。
ここで遠目に見えた大盛山の山頂がすでに黄色いという信じられない光景を前に、
「黄ばんでんなー!」
と浮かれたのは言うまでもない。
浮かれ度合いに比例して景色もますます開けていく。
ここが飯盛山と大盛山の分岐。
さっき斜面が黄色くなってたのは大盛山の方だったはず。
飯の前に大盛りだ!
ウツボグサに夢中な蜂。
ぷりぷりしたおけつが可愛いからといってデコピンしたら目の色変えて襲ってくるのでそっとしておきましょう。
大盛山はニッコウキスゲ群生地
この先、蜂以上にハイカーが花粉まみれになっているおぞましい光景が見られる。
始まりました!
いきなりフルスロットルで始まるキスゲワールド。
いやぁ、すごい!
すかさずぐいっと明るめの設定で色鉛筆風な写真に仕立て上げる。
今日のカメラも富士のX100V。夏はさくっと軽くコンデジ一択。身軽に楽しみたいよね~
めちゃくちゃ中途半端ですが、後編へ続きます。