笠丸山(かさまるやま)に登ってきました。
4月中旬から5月初旬に、山頂付近のアカヤシオが見頃を迎えることで有名な西上州の山です。妙義山を下山した足でそのままやってきました。1日2座、交通費を浮かせるボンビーツアーです。
標高は1,189m。
標高差は約400m。歩いた距離3.2キロ。他の山と組み合わせて登るにはもってこいの山です。
西上州には比較的コースタイムが短い山が多いので、それらと組み合わせて花見登山に来るのがおすすめ。
今回、自分達が選んだのは妙義山との組み合わせだったけど、妙義は緊張の連続だったからこれと組み合わせるのはちょっとキツかったなぁ。。
でも、笠丸山のアカヤシオはこの時期にしか見ることができないもんね!ということで欲張っちゃいました!
多少の疲れを引きずってても、ゆっくり登れば問題ありません。
ただ、あまり遅くなって夕方になると熊がでてくると思う(たぶんね!)。
自分が雲取山の下山中に熊と鉢合わせたのも夕方。どうやら夕方になると動物は山の奥から下りてくるみたいです。
ソロの時は薄暗くなってきたと感じたら、熊除けの鈴を付けるとか対策した方が良いです。
で、肝心の山の印象ですが、地蔵峠を過ぎてからのアカヤシオは完璧なタイミング!見事に咲いててくれたし、北峰山頂からは360度の大パノラマ!うーん、癒されたなぁ。
狙い通り、旬を楽しむ充実した登山となりました!!
自分はアカヤシオを初めて見ましたが、ミツバツツジに比べて色が薄く、そのピンクがとても品があってきれいでした。
山頂直下がちょっと急峻ですが、老若男女多くの方が楽しめる山だと思います。
いざっ
■アクセス方法
・国道299を上野村役場方面に北上し、住居附(すもうづく)集落方面へ
※今回は御荷鉾(みかぼ)スーパー林道で塩ノ沢峠経由で住居附へ移動。
■ルート
■全行程スケジュール
2017年4月30日
13:40 新高畑橋登山口 ⇒ 14:22 地蔵峠 ⇒ 14:50 北峰山頂 ⇒ 15:15 南峰山頂 ⇒ 16:00 下山
登山開始
お昼に妙義山を下山し、そのままスーパー林道を使って笠丸山の登山口がある住居附(すもうづく)集落の新高畑橋へ向かいます。
国道299が通行止めだったので、西上州やまびこ街道で塩ノ沢峠を目指し、そこから御荷鉾(みかぼ)スーパー林道で笠丸山へ。妙義からだと国道299を使わなくてもこれが一番の近道でもあったので結果オーライです。
終始運転してもらった同行者に感謝です!
駐車スペースは10台ほど。13:30に到着したので午前中に登った人はもう帰ったんでしょうね。停められてラッキーでした。
準備してる間、下山して来た方にアカヤシオの開花状況を確認すると、
「ああ、山の上は完璧!」とのことでした。
ニンマ〜です。
ちょっと待って!
登山口前のこのしだれ桜すげっ!て感じです。
妙義のソメイヨシノは終わり、代わって八重桜が満開でした。ここは山間のため少し遅めなんでしょうね。
今振り返ってもここの桜は色といい大きさといい良かったな。
桜に見とれてたら同行者はどんどん先に行ってしまった(汗)
最初はしばらく林道歩きデス。
妙義の疲れを引きずってるのでかなりゆっくり登ります。この時点で鎖場でやられた腹筋と腕が翌日筋肉痛になることを確信する異様な突っ張りを感じる。
登り始めの新緑の美しさ!
ほんと、快晴に恵まれた中、旬を楽しむって贅沢です。今年はツイてます。
林道が終わり、沢沿いのトレイルを緑を眺めながら登る。
もう若くないんでね、妙義の疲労を隠せませんよ。。
年寄りでもないけどな!
ご年配の団体が休憩中のところを避けて通過します。他の山にも登ってきたの?と聞かれて、
同行者が答える
「ええ、妙義をね(ちょっとそこまで的な)」。
この時の俺は疲労の色を隠すのに必死だったもんね。
ええ、軽く妙義山で全身バリバリですよ。すでに。
暑いので沢の水でバチャバチャっと顔を洗う。
汗が混じって口の中がしょっぱい。
日に日に初夏に向かってますね。
とても静かです。
低い山だと近くの道路を走る車の音が聞こえたり、土木工事の金属音が聞こえたりしてくるものですが、静か。
草木の揺れる音や鳥の鳴き声、森の音しかしない。
風もおだやかで平和です。
尾根に出ました。
この下に林道があります。その林道を右に行けば楢原、楢沢方面に行けるみたいです。
笠丸山は左に折れて尾根を登っていきます。
地蔵峠です。
今にも動き出しそうな巨木の下に佇む地蔵様。
何年も先も、地蔵様が壊れたってこの木は残るんだろうな。
こんなに大きく育ってるのにまだまだ若々しい木です。
いつになったらアカヤシオはでてくるんだとブツブツと。
日の当たる尾根道をとぼとぼと。
と、やっとでてきました。アカヤシオ!ほんと山頂周辺だけなんだな!
ここまでツツジを何回か見かけたけど全部ミツバツツジだったし。
アカヤシオはミツバより色が薄くて上品な感じ。見てすぐアカヤシオとミツバの違いが分かりますよ!アカヤシオ良いです!
高い位置に花をつけるのが特徴なんでしょうね。
ツツジを見上げながら歩くって、意識したことなかったけどあまり経験ないなぁ。
青空に派手じゃないピンクが品良く映えます。
標高を上げるにつれてわんさか増えてきました。
すごいすごい!!
写真撮影でついつい足を止めてしまいます。
毎度、自分が撮影タイムにはいると同行者は待ちぼうけ。申し訳ねぇっス!
いや、でもこれはしょうがないよね。足も止まるわ。
1日2座、欲張って良かった!
最後は西上州の山らしく突然牙をむく。
ロープがあるので慎重に登れば問題ありません。我が子とこれまで登ってきた経験上、小学生低学年でもゆっくり登れば問題なく登れるレベルです。
アカヤシオ咲く北峰にとーちゃく。
北峰からは360度の大展望デス!
たぶんこっちは八ヶ岳方面だと思うんだけど春霞でよく見えません。
鎖場が大好きな同行者が何度も登ってる両神山。
自分も八丁峠から1回だけ登ったことがあります。上級者コースですが、今思えば妙義山に比べたらちょろいもんです。
それぐらい自分にとって妙義は強烈でした。。
あれは両神のすぐ隣だから二子山(たぶん)。
一度登ってみたい山の一つです。
もう15時です。
元々静かな山なのでこの時間、山頂には誰もいません。北峰は貸し切り状態でのんびりくつろがせてもらいましたよっ。
写真の「ヨーグルッペ」が分かる人は九州出身者(特に宮崎)でしょう。
新宿にある宮崎のアンテナショップに用事があったのでヨーグルッペもついでに買っちゃいました!マンゴー味もね!マンゴー味は冷蔵庫にしまってあるぜ!
ヨーグルッペうめぇーどー!
西上州で愛を叫ぶ。
南峰へ移動です。ここもアカヤシオが満開。
ただ南峰はご覧の通り眺望ゼロ。期待しないでください。
軽くスルーします。
ここからの下山は急坂です。
長い長い下りにはずっとロープが張ってありました。
トレイルは乾燥した砂礫でとにかく滑ります。
ロープがなかったらヤバかったです。
ヘビ見っけ。照れ屋のジムグリ君です。毒は持ちません。
あっという間に地面に潜ってしまいました。
掘り返したけど潜る速さが半端なくてすぐ見失いました。
えぇ~。。
熊やん。。
そりゃいますよね。でかい糞もありました。
1人で歩くときは鳴り物がないと怖いですね。
下りは単調。
とにかく単調。
単調過ぎて長く感じます。
でも下山してからの住居附集落がとてもきれいで、そののどかな風景に気持ちがリフレッシュされます。
草花きれい、荒れたとこもなし。
何もせずにこんなにきれいな環境が保たれるはずがありません。村に住む方々の地元愛が伝わってきます。
そんな思いで歩くとお邪魔させてもらってるという意識になりますね。
振り返って
アップルストアがどうも苦手です。冒頭からすみません。
10代の子の間ではi phoneじゃないと馬鹿にされると言って、みんな揃ってi phoneを選ぶそうですね。相変わらず強い支持を受けてます。
そういう自分もi phoneユーザー。そんなわけで会社のすぐ近くにあるアップルストアに仕方なく寄ることがあります。
アップルストアの接客は、まず店員さんの自己紹介ではじまります。
「よろしくお願いします。ケイコです!」
・・・。
(T_T)
苦手!!
初対面の客に対してファーストネームで自己紹介する距離感に苦笑いを隠せない。この時点でヨドバシに行っとけばよかったと激しく後悔します。
そもそも新しいi phoneが発売される度に、ニュースで流れる意味のない長蛇の列と最初の客と店員がハイタッチを交わすおかしなテンションは見てるだけで気恥ずかしい。
自分はやっぱり商品がずらっと陳列された店で、客の呼び込みに必死になってる電気屋さんの方が馴染み深いし、お得な情報もどんどん提供してくれるのが嬉しい。
アップルストアは客と店員は対等。対等どころかフレンド。フレンドというか、もはやブラザー。
なんか・・そういうのめんどくさいんです。なんなのかなぁ~。
帰りは国道299号が通行止めのため来た道を戻ります。
御荷鉾(みかぼ)スーパー林道で塩ノ沢峠経由、西上州やまびこ街道で道の駅なんもく方面へ。
その途中、美味しそうな団子屋さんに立ち寄りました。
お店の名前は「信濃屋嘉助」。和菓子屋らしい暖簾をくぐり入口をがらがらと開けて店内に入ると、広いスペースに置かれたショーケースに団子が陳列されてます。
購入したのは名物”お炭つき団子(おすみつきだんご)”と定番のみたらし団子。
お炭つき団子はこしあんとチーズのコラボ。
どこか懐かしいけど初めて食べる味!ん~んまいっ!
お店のHPでの紹介では、
「あんことチーズの出会いは突然でした。そして中をもったのは炭でした。見た目でびっくり。食べてにっこり。」
やべぇ・・。かなりハイセンス。。
そしてみたらし団子(大好き!!)。もっちり本物団子、うまかったっス。
店員は小さなおばあちゃんが1人。
こっちが何にしようか悩んでる間も寝てるのか起きてるのか。静かに座ってます。
選んだ団子を持っていくとゆっくりした口調で「よろしくね。花子よ」とファーストネームで自己紹介。失礼、するはずもなく、
「××円ね」と。
お釣りを渡す際に「はい、ありがとうございました」と言ってくれて、こっちも「どうも~!」と応える。
これこれ。この距離感がいいんだよ。これが世界に誇るジャパンの接客だぜ!
山間の集落にあって創業は明治10年。140年も続く老舗です。
少し大げさかもしれないけど、お店に立ち寄る楽しみには140年という時間との出会いも含まれてるのかもしれない。
そう考えると、益々老舗のお店に立ち寄ることが楽しみになってくる。
やっぱりアップルストアは苦手だなぁ。
ではでは