おやつもご飯もぜんぶ別腹!どーも、やっほっほ亭です。
奥秩父の笠取山(かさとりやま)に登ってきました。
山梨県と埼玉県の県境にあり、多摩川源頭の山です。また荒川、富士川、多摩川の分水嶺があったり、すぐ隣には日本三大峠の雁坂峠(かりさかとうげ)があったりと、なかなか見どころ豊富な山です。
笠取山には笠取小屋という有人の小屋があって、そこのテン場は水うまし、立地良しという天国みたいな場所で、以前から気になってたんだけどね、残念ながら今回は日帰り。
コースタイム的には余裕なので日帰りの人がほとんどなんだけど、無駄に時間を使って手軽に山の夜を楽しみたいという方にはほんとお薦めの場所だよ!
小屋番さんが餌付けをしてるから小屋の周辺は鹿だらけ(笑)
奥秩父エリアの山で楽しみと言えばなんと言っても富士山の眺め。この日もしっかり富士山を拝めたけど、それだけではなくこの山からは大菩薩嶺の眺めも見逃せない。
大菩薩嶺にはこれまで何度も登ってるけど、実はこれまで他の山からまじまじと見たことがなく、どんな形をしてるのかも知らなかった。そういう人って意外と多いのでは。少なくとも自分はその一人だったから、初めて大菩薩嶺ってあんな山容だったのかぁ〜と新鮮に楽しめた。
登山してると分水嶺を歩く事はそう珍しい事ではないけれど、最近分水嶺はパワースポットにもなってるらしいし、しかも有名な河川の源頭を歩くってなると登山でもしてなきゃ経験することは叶わない。
荒川と千曲川の源頭は甲武信ヶ岳。多摩川は笠取山。ここら辺のエリアには大きな河川の源流域が集中してるね。
さて、水源を巡る山旅に出かけるぜ!
笠取山は山梨百名山、標高は1,953m。
いざっ
ルートとコースタイム
■2020年11月8日 ※カッコ内は標準コースタイム。
作場平橋登山口⇒(50分)⇒一休坂⇒(80分)⇒笠取小屋⇒(15分)⇒小さな分水嶺⇒(50分)⇒笠取山山頂⇒(30分)⇒水干⇒(15分)⇒小さな分水嶺⇒(10分)⇒笠取小屋⇒(60分)⇒一休坂⇒(40分)⇒作場平橋登山口
合計コースタイム:5時間50分
総距離 11.2km
累積標高上り 871m
笠取山登山 本編
作場平橋登山口から登山開始
激混みの作場平橋の駐車場に着いた。
笠取山は車以外ではなかなかアクセスが難しい山で、人気の山でもあるため駐車場がすぐ埋まってしまう。
今回は朝着でのんびりやって来たから止めるのに難儀したわ。。
テレビの取材陣の方々がいて、あそこなら縦列で止められるよ!と教えてもらってなんとか止めることができた。あざっすー。
作場平橋を渡ったところにトイレと登山口がでてくる。
ここのトイレがなかなかオイニーがツイキーで、近くにコンビニとかもないから腹をくくれ!
どうしてもここのトイレが無理という人は山小屋まで我慢するのも手だね。
登山口に、本日の見どころが分かりやすく紹介されてたよ。
笠取小屋まで登って、小さな分水嶺を経由して山頂へ。下山は水干を経由して笠取小屋へ下り、登山口に下りてくる。
この小さな分水嶺ってのが、荒川、多摩川、富士山の分水嶺ね。
水干とは多摩川の源頭のこと。
水干の説明をしつつ、東京都が多摩川の安定した水の確保のためにしっかり管理している、どうだ東京はちゃんとやってるんだぞ!凄いんだぞ!というご丁寧な説明かあったりする。
やったことをひけらかさない日本人であることを卒業した東京の姿勢は見習うことも必要だ。
俺もおばあちゃんに電車で席を譲ったことを登山口に掲げてひけらかすことにする!
まあ、それはいいとして、登山口にあるこうした案内は登山を楽しくさせる要素が隠されてるから、なるべく読んでから出発したい。
水干と分水嶺を目指す旅の始まり
8:30
ここが登山口。
熊の注意を促す看板があるのは、九州を除いてどこの山にもあるけど、奥多摩〜奥秩父は登山客が多くても熊はちょいちょい出るから気をつけないとね。
東京都水道局の看板には「野生動物にエサを与えないでください」との注意書きが。
鹿に餌付けする笠取小屋のご主人に、面と向かって言えない水道局の小さな小さな抵抗だろうか。
登山開始とともに早速でてくるのが多摩川の流れ。
今回はこの水脈を辿る旅さ。
水の道っていうのが男のロマンをかきたてる。
瑞牆山でハイドレーションに穴が空いておけつをびちょびちょにした。それもある意味では水の道。おもらし気分を味わい、アテントの必要性を感じた道だった。男のロマンとは苦い思い出でもあるのだよ、ふっ。
笠取山はただでさえ人気の山だし、しかも日本三大峠の雁坂峠はすぐ隣だし、完璧な整備が行き届いたトレイルが用意されてる。
走ったら気持ち良さそうなコースだ。
実際には走るなんて真似絶対にしないけどね。
ちなみに鹿島槍ヶ岳の山頂で上田瑠偉選手と出会えたのは今年一番の出来事だったかも。
唐松の紅葉は終盤。ちょっと遅かったか…無念。
奥秩父でももう雪が降ってもおかしくない季節になったもんね。この唐松の紅葉が綺麗だったら唐松尾山までの縦走も考えたけど、これで一気に気持ちがしぼんだ。
自分の運勢と同じ様に細くなっていく川。
目指す水干へ着実に近づいてることが分かる。犯人を確実に追い込んでいく相棒的な距離の縮め方だ。
源流のみちはヤスデだらけ
ヤブ沢を経由するルートと、一休坂(急登)コースの二者択一。
ここは一休坂へのコースを選択するべし!
急登って書いてるけど、鎖場がある訳ではないし、斜度もぜんぜん大したことないからご安心されよ!
林の向こうに見えるのはおそらく唐松尾山。
山頂からの眺望は悪いみたいだけど、山頂から少し離れた岩の上からは絶好の見晴らしが広がるらしい。
山と渓谷によるとあそこが奥多摩の最高峰とのこと。奥秩父じゃないんだな。。
先に言うけど、笠取山だけでも十分見どころは多いし、下山後はちょうど良い疲労感で終われたから、笠取山だけにして正解だった。
唐松尾山まで縦走してたら下山は夕方になってただろうし、作場平駐車場まで長い林道歩きをしなくちゃならなかったからね。チャリがあると良いんだけど、ってすれ違ったおじさんが言ってたな。たしかに。
ヤスデがたくさんいるぞ!気をつけろ!
ヤスデは噛んだり刺したりすることはないんだけど、体液に毒があるから、駆除するときに触れるとかぶれたりする昆虫。むやみやたらに触らなければOK。
群れてるから一匹いたら周りにたくさんいる、そんな寂しがりやだ!
すっかり冬枯れしてしまったブナの森をカサカサ音を立てて歩く。この音がいいんだよ。この時期の山歩きの楽しみはこれさ。
笠取小屋まではとにかく歩きやすくて、さっきの標識で急登ってどこのこと?って感じのトレイルが続く。
川もみるみる細くなってきた。山歩きの醍醐味だ。
源流の源流。最初の一滴を採取して家で冷たい蕎麦をいただく。
あーはっはっはっ!楽しみだー!
ひー。
あちこちヤスデだらけだ!更にちなみにヤスデは普段は土の中にいるんだけど、水が苦手だから雨上がりだとこうやって出てきてる姿を見かけることが増えるんだそうだ。
見た目がキモいだすー
のんびり歩いて1時間経過。
小屋の周辺はトレイルが木道になってたり格段に歩きやすくなるから、小屋まであと少しだというのが分かりやすい。
多摩川の源流は、流しそうめんができるスライダーが設置されてた。
沢も草木も日があたってキラキラ輝いている。それ以上に俺の瞳はキラキラさ。
振り返れば大菩薩嶺。
あんなとんがった山容をしてたなんて知らなかったよ。
これまで大菩薩嶺には5回ほど登ってるけど、遠目に確認できたのは初めてで新鮮!
笠取小屋は鹿の楽園
9:40
笠取小屋に到着。
のんびり歩いてきたし、この時期は涼しいからここまでなら疲労はあまり感じない。
前夜は宿泊したであろう登山客が数人、まだ小屋の前でのんびりしてた。天気が良くなったし、離れがたいんだろうな。
小屋のご主人が呼んだら一斉に集まってきた鹿。ご主人がおもむろに餌をばらまく。
野生動物に餌をやるなと注意する東京都水道局の声は鹿の鳴き声に掻き消されご主人の耳には届かない。
こちとら1観光客なんでね、鹿が集まってくれてただただ楽しいだけ。
天気が良いから、小屋の前であたしもくつろがせてもらいまひょ。
ローソンのプレミアムロールケーキ、驚異の厚み2倍!新商品だ!
うまかったのは最初の2〜3口だけ。おっさんの生クリームの消化能力を遥かに超える量に、うっ…とこみ上げる吐き気。そんな気持ち悪さに耐え、相棒の水谷豊ばりに「売られた喧嘩は買いますよ。そして必ず勝ちます」と涙目で一気にたいらげたのはいいが、おかげで本日の登山はもうリタイア寸前だ。
スイーツが別腹だなんてお菓子メーカーによる風潮被害だ。己がカルビ2〜3枚で気持ち悪くなってしまう老化しきった胃腸の持ち主であることをすっかり忘れ、厚み2倍の宣伝文句に飛びついてしまった貧乏性な自分を呪う。
日本犬を飼う人は堅気ではないことが多いと、どこかで聞いたことがあって無条件に撫でに行けなかった。。
小さな分水嶺へ
小屋のトイレ前を通って山頂へ向かう。まだちょいと気持ち悪いからゆっくり歩かせておくれ。
地図を見る限り、ここからなら山頂は目の前と言っても過言ではない距離なんだけど、最後に恐ろしい壁が待ち受けていることをこの時の自分は知らなかった。
小屋周辺の整備された木道を登っていく。
とても静かで気持ちが良い。
空を見上げながら歩いたってつまづかない。そんな、ところよ。
森林限界ではないけれど、草原が広がる峠道は歩いてて爽快。
さあ、羽を広げよう。木道の上を歩いてたってつまらない。と言って草原の上に出てみれば鹿の糞だらけだった。
枯れたアザミさえ映える奥秩父の魔力。
向こうに見えるのは雁坂峠。
日本三大峠なるものがあって、南アルプスの三伏峠、北アルプスの針ノ木峠、そして雁坂峠。
ちょっと歩くと、ぽっこり盛り上がったところが見えてくる。あそこが小さな分水嶺。
小さな分水嶺に到着。
ほんの少し離れた位置に落ちたばかりに雨水の行方は東に西に南へと向かい、河川として流れ下ると、雨水の旅ガラス的なロマンが書かれていた。
たまたま多摩川側に落ちたばかりに。そんなちょいちょい面白くもない親父ギャグを挟まないあたり、紳士が書いた説明書きと推察される。
あら、荒川なのね。
ひゅー。あまりつまらないことばかり言ってると読んでくださる方々の舌打ちが聞こえてきそうだ。
こんなに気持いい天気に恵まれたんだから、今日は無理して親父ギャグを言わなくていいんだよ、なんならコメントだってこの爽快な景色を汚すだけだから不要なんだよ。
そんなことは分かってる。でも違うんだ。つまらないことでも口にせざるを得ない、そんな自制が効かなくなったのがおっさんなのだ。それを分かっておくれ。
急登にあえぎ絶景に癒される山頂
富士山も見える。山頂からの景色が今から楽しみだよ。
晩秋の晴れた奥秩父って、今日は良い選択したわ。
笠取山の笠をかぶった姿と馬鹿すぎる急登を前に、先程の生クリームおかわり攻撃によって多少の吐き気が襲ってくる中、冗談はよし子ちゃん的な苦笑いしかでてこない。
あれ登るのね。うっ
ここまで来たら逃げれない。小学生の時に予防接種の列に並んでもう逃げれないんだ、と覚悟を決めた時と似た感覚。
そんなに嫌なら登山なんてやめたらいいのにね。
斜度的にはこんな感じ。30度ぐらいかな?
こいつはかなりのカロリーが必要だ!
生クリームおかわり!
一気に標高を上げるからみるみる景色が良くなる。
うーん、報われる!
ええーい!報われろ報われろー!!もっともっとー!
とガツガツ登ってる的な感じで書いちゃいるが、この日は累積標高が上りでわずか870mと超楽勝登山なのをバラしておく。
山頂直下でやっと登山らしい上りが登場したに過ぎないのだよ。
振り返れば後続者がたくさん続く。さすが人気の山。
山頂は混みそうだな。
景色が良いところに早くザック置いて場所を確保せねば!おちおちしてられんぜ。
山頂は奥秩父と富士山のグレートビュー
山頂に到着!
山梨百名山だったのか。知らなかったよ。
早速、特等席にザックを置いて場所を確保してから写真撮影を始めたが、そのすぐ隣に野生動物による巨大うんこがあったのは完全に見落としてた。
すっかり混みだした頃、撮影を終えて戻ってからの俺の落胆ぶりをどうぞご想像下され。
南アルプスもよく見える。甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳はばっちり分かる。
この時はうんこの悲劇なんて知らず、ご満悦に撮影中。
京都出張で買ってきた焼き芋八ツ橋を持ってきたのさ。
が、小屋で食べた特大ロールケーキが胃の中で鉛にでも化学変化したのか、猛烈にもたれて何も喉を通らない絶不調。これは持ち帰ることとする!
相棒水谷豊の「私とした事が」を連発。
そんな自分を癒やしてくれたのはこの景色さ。
富士山はやっぱり偉大だった。奥秩父の山といえばやはりこの眺めだ。50mmズーム!
そしてこちらが先程から紹介している雁坂峠。
甲武信ヶ岳と縦走したいルートだよ。
はい、こちらが甲武信ヶ岳。
千曲川、荒川の源頭の山。あそこから先が長野県。
西沢渓谷からの徳ちゃん新道はアクセスは楽だけど急登が続き、なかなかしびれるコース。ストイックでガツガツしたS野郎向きさ。
あたしゃ断然、長野側の毛木平からの緩やかなコースがお薦めだけどね。沢沿いの源流を辿るコース。
奥秩父の山が折り重なり、その先に見える富士山。
今年はコロナの影響で富士山には登れなかったけど、来年は久しぶりに登りたいと思ってる。できれば雪が残ってる時期がいいかな。
さーって、水干経由で下山するよ
多摩川の源流、水干へ
一旦、唐松尾山の方へ移動する。それまでの歩きやすかったコースとは違って岩場の稜線を進む。
すると、なぜかこんなところにも笠取山の標柱がでてきた。
こっちの方が標高が高いから本当の山頂はこっちなのかもしれない。
更に歩きにくい稜線を慎重に進んでいく。
ここら辺から針葉樹林へと植生が変わるのも特徴的さ。
振り返る甲武信ヶ岳。これからの季節、太平洋側の気候の恩恵を受け、快晴が続くのがこの奥秩父エリア。
自分の清い心並みに空気が澄んで見通しが良い。
源流の道に出たらこの分岐を水干方面へ。
コメツガ、シラベ、トウヒといった針葉樹林の天然林は、土壌が深く生育条件の良い環境では広葉樹との競争に負けてしまうが、標高1,800mオーバーの寒冷地、岩場など厳しい環境では広葉樹に勝って森林化できる、的な説明が書かれていた。
ふぅーん。1つ雑学が増えたなり。
ここでやっと歩きやすい登山道となる。もう針葉樹林ではなくなってるのねん。
さあ、着いた。ここが水干(みずひ)。
ここが多摩川の源頭だ。本日の最大の目的、最初の一滴をいただくとするぜ!
帰ってからの蕎麦が楽しみだな!がーはっはっは!
「妙ですねぇ……」(水谷豊)
ま、まさか。
うそだろ…
枯れとーやん!!!
ひゅー。。
多摩川の最初の一滴を持ち帰るという、宇宙移住計画級の壮大な企画が失敗に終わり、すすきが揺れる景色が妙に寂しげに映った…。
小屋でちょい休憩してピストンでゲッザーン
小屋まで、帰ってきたよ。
水干は枯れてたけど、景色が良すぎて大満足で下りてきた。
曇りのない空の下、葉を落とした唐松が人が植えたかの様に整然と立ち並ぶ。まさに直毛の森だ。
リアップ!!
人がいなくなったと油断していた鹿がぎょっとする瞬間。
苔の森。触るとふかふかで気持ち良い。
ちなみに自分の髪質は例えるなら雲丹(ウニ)で、針のように固い。この苔の様な柔らかい髪質に思春期の頃は憧れたなー。諦めたのはいつだろう。嫉妬するわー。苔に嫉妬するわー。
一休坂でキットカットタイムに突入。
本日の行程は距離的には10キロ弱、標高差870mの比較的楽な登山だったから時間をゆっくり使ってなるべく長く山を楽しむことにする。
ヤスデに気をつけながらね。
多摩川が東京に向けて流れていく。
正直言えば、多摩川にそれほど思い入れがある訳ではないんだけどね…。むしろ縁は全く無いと言って良い。昔はジャイアンツの練習場があるってことぐらいしか知らない。
ゆっくり歩いたつもりでも、もう下山終了。
路肩にも駐車するあたり、唐松の紅葉が最盛期だったらと思うとおぞろじい。
帰りの林道で車を止めて奥秩父の山脈を眺める。ふむぅ、ガスっとーね。
でも紅葉は麓が一番良い頃合いを迎えてた。
ちなみに写真の左奥、ほんと小さくぽこっと三角ピークがあるのが笠取山。こうやってみると地味な山だよね。
帰りに大菩薩嶺の登山口にある番屋茶屋に立ち寄ってほうとうを食べて帰った。
大菩薩嶺登山口のバス停前にある茶屋だから知ってるって人も多いのでは。前々から気になってた茶屋だったから今回訪ねることが良かった。
ほうとうが美味しい季節になったよ。
初めて大菩薩嶺にやってきた時は真冬で、その時に女将さんが一人でバスから下りてきた自分を心配して声かけてくれたって話を女将さんとできたし。
そんな思い出がある場所。
道の駅みとみにも立ち寄ってみた。
ツーリング客で賑わう秋の雁坂の道。
花まめの甘納豆をゲット。
煮豆ではなく甘納豆が好きなので、ご満悦さ。
振り返って
11月初旬。1,000mオーバーの山ではすっかり紅葉が終わってしまい寂しい限りです。
当初は笠取山〜唐松尾山縦走を企画してたんだけど、登山開始5秒で唐松が冬枯れしてるのを見て、あぁ~こりゃ笠取山1本勝負だなと、早々に縦走を取りやめたんだけど、理由はそれだけではなくて、唐松尾山を下山してから作場平橋に戻ってくるまでの長い林道歩きがちょっとかったるいなぁ~とそもそも悩んでたんだよね。
結局、笠取山だけを楽しむシンプルな登山計画に変更したけど、見どころが多くて結果的にはこっちに変更して正解だった。景色も良いし、コースタイムは往復で6時間弱で疲れすぎないから多くの人に薦められるプランだと思う。
奥秩父や奥多摩というエリアは、県境の様な明確な線が引かれてる訳ではないからその境は曖昧。
そんなの当たり前じゃん!と受け入れましょう。境というか、一部のエリアは重複してるんだと思う。
ちなみに山と渓谷には唐松尾山が奥多摩の最高峰って書いてあったので、もしかしたら多摩川源流域までを奥多摩というイメージなのかもしれない。それ以外には奥武蔵とかね、関東ばかり曖昧なエリアが集中してて、考え出すとたしかにちょっと気持ち悪い。
ちなみに七峰縦走で有名な堂平山辺りは、住所は秩父なのに「外秩父」とか言われちゃって、もうさっぱり分からない。秩父の山は「元秩父」、その周りの山は別腹っぽく「別秩父」って言ったほうが分かりやすくていいのに。
ちなみに秩父の「秩」をちちと読ませ、「父」をぶと読ます「秩父」の方が、個人的にはエリア分けなんかよりよっぽど違和感があるんだけどね。
ではでは