【新潟】浅草岳 登山(六十里登山口) 腹痛と新潟ゴム麺とヒメサユリが群生する峰

【新潟】浅草岳 登山(六十里登山口) 腹痛と新潟ゴム麺とヒメサユリが群生する峰

 

 

パンケーキよりうなぎ食べたい♪パンケーキより馬刺し食べたい♪

どもっ。やっほっほ亭です。

2019年7月7日、七夕。新潟県魚沼市と福島県只見町にまたがる浅草岳(あさくさだけ)にやってきました。

もし短冊があれば「もうこれ以上登山中に雨降らないでよー!」と書いたに違いない、ここ最近の雨天率の高さに気持ちもじめじめしてる今日この頃。登山中の累計降水量は1000ミリ超えだ!(やったね!新記録!)

とにかく、

今回は確実に晴れを狙う!

どこに登りたいかよりまず晴れ予報を優先させるっ!目指すは天気予報で唯一の晴れマーク☀だった新潟じゃー!!と、えっちらおっちらやって来ました。

数ヶ月ぶりの青空登山。いよいよ今日で長いスランプからも脱却だ(うるうる)。

「アハハハー!空ってこんなに青いんだー!」と浮かれる準備もばっちりだぜ!あらかじめ練習しとかなきゃ青空見た途端泣き崩れちゃうかもしれないからね!

 

これがヒメサユリだよ!

浅草岳登山のポイント

①豪雪が斜面を削ってできた荒々しい山容。

②ヒメサユリなどの高山植物の宝庫。

③稜線からの眺望の良さ。

今回は六十里登山口からのピストンです。

6月中旬から7月中旬に見頃を迎える「ヒメサユリ」というこの花は、新潟の雪深い山と東北の南部の山でしか見ることのできないとても貴重な高山植物で、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定される希少種(世界的には絶滅危惧種)です。

どうでもいいけど「東北の南部」ってのが北なのか南なのか分かりにくいよね!

まあ、そんなヒメサユリが群生する山として有名なのがここ浅草岳です。

荒々しい山の斜面、断崖絶壁から眺める田子倉湖の絶景、そして登山道に咲くヒメサユリの群生。それらを存分に楽しめるのが六十里登山道です。

ただ、このルートは浅草岳までのピストンで歩行距離は約14キロオーバー。途中で南岳、鬼ガ面山(おにがつらやま)、北岳、ムジナ沢カッチ、前岳、その他にもちょいちょい小ピークを越えていくから距離以上にアップダウンで体力を奪われるけど、ヒメサユリの群生は南岳〜鬼ガ面山の区間が最も集中してるため、折角新潟まで来たのならこのルートで歩かなきゃもったいないと思ってアタックしてきました。

 

浅草岳は標高1,585m、日本三百名山、東北百名山、新・花の百名山です。

ヒメサユリの群生と晴れ渡る新潟の旅、開幕です。

いざっ(T . T)

 

アクセス

六十里越トンネル前登山者無料駐車場

 

ルートとコースタイム

■2019年7月7日

六十里登山口⇒(60分)⇒電波反射板⇒(50分)⇒南岳⇒(50分)⇒鬼ガ面山⇒(30分)⇒北岳⇒(90分)⇒前岳⇒(15分)⇒浅草岳山頂⇒(15分)⇒前岳⇒(80分)⇒北岳⇒(30分)⇒鬼ガ面山⇒(45分)⇒南岳⇒(40分)⇒電波反射板⇒(50分)⇒六十里登山口

標準コースタイム:9時間15分

■活動距離14.5キロ
■単純標高差840m
■累積標高上り1,495m

 

浅草岳登山 本編

六十里登山口へ移動

浅草岳に向けての第一歩はここから始まるぜ。

と、ベタな演出でセヤセンッ!

決してやらせではなく、ほんとに都営浅草線に乗って出発したんだから許してたもんせ。

 

そして遠路はるばる、新潟と福島の県境、六十里越トンネルの新潟県側にある駐車場に着きました。

 

いいか、よーく聞くんだ!!

ここにはトイレが無ぇ!小屋も無ぇ!近くにコンビニ無ぇ!お巡り毎日ぐーるぐる、銭コア貯めで〜東京でベコ飼うだぁ〜。カァ!

麓のコンビニまでは車で30分以上かかるし、ほんとトイレに困ると思うから覚えといてっ!

ちなみに山頂まで最短コースのネズモチ登山口の駐車場には水洗トイレが完備されてます。

 

あのトンネルの向こうは福島県只見町。

梅雨前線絶好調とあって唯一晴れ予報だったのが新潟と秋田。そんな訳ではるばるここまでやってきました。

なんせ2回連続で雨に降られてるんでね、今日は意地でも快晴を味わってやるんだ!という強い思いでやって来た訳です。

登山開始

さあ、行くぜ!

新潟県側から登山開始。時刻は6時20分。

往復でコースタイムは約9時間だから戻ってくるのは15時頃になりそう。

 

おお、向こうの空にわずかに青空が見える。

予報どおり新潟は晴れるよ!

福島県との県境のここはまだ曇りだけど晴れる!スランプ脱出だ!

 

登り始めはウオーミングアップがてらゆっくりゆっくり登ります。

一旦ガツンと標高を上げます。

 

一旦登った後はしばらく横移動しつつこんな渡渉を繰り返す。渡渉は3回だったかな。

 

そしてやっと見えてきた高電線。

登り始めてすぐ出てくると思ってたけど意外と遠かったな、とこの時は思いました。朝イチは体が動かないからかな。。

 

連邦のソーラーレイシステムが隠されてました。

子供心にギレン・ザビの滑舌の悪さに何言ってるか分からんっ!とイライラしたのを良く覚えている。

 

ミズタビラコという勿忘草(わすれなぐさ)の仲間です。

世界各地で忘れないでという同じ意味の名前が付けられている、なんとも同情を誘う花です。

忘れないよ。

 

カキ・・なんとかって花だと聞いたな。あたかもパンチラ盗撮をしてるかの様な姿勢で接写撮影をしてた人に聞いてみました。

撮影の邪魔をした挙句忘れる。我ながら最低です。

忘れるよ。

 

田子倉湖です。

こうやって湖を眺めながら標高を上げてきたことを確認できるのは男体山っぽくて良い感じ。

 

高圧線。そしてその上には見渡す限りのクラウディ。とんだホンキートンキーです。意味は分かりませんがとにかくガチで曇ってます。

は、晴れるんだよ!

不安を口にしたらヒムロック泣いちゃう!

 

曇り空なら再び足元に視線を移して見ましょう。

この楓がちょっとブーツィコリンズがかけてそうなサングラスみたいにファンキーです。

ブーツィを知らないって人は知ってる人の方が希少種だから気にしないで下さいね。

 

やたらツバを吐く親父がいるんだな。と思ってるとアワフキムシの卵でした。

こんなのが至る所にありました。

 

サワフタギ

 

鬼ガ面山方面へ。稜線に出るまでは平坦な道が出てきたり全体的になだらかに登っていく感じでそれ程疲れないと思います。

問題は南岳から浅草岳まで続くアップダウンだからそれまでは体力温存を意識してゆっくり歩いたほうが良いと思います。

 

ホウチャクソウ。

 

ユキザサ。

 

イワカガミです。定番のお花がたくさん咲いてるよ。

 

いよいよヒメサヨリ咲く稜線へ

さあ、稜線に出るよっ!

アムロ行きまーーっす!!!

 

ビュオオオオーーー!!

途端に猛烈に吹き荒れる風!

ブライトさんの「なにやってんのぉ!」が聞こえてきそうなクラウディ状態。

またこれかよぉ〜。。あぁ

やはり持ってる男というのは俺みたいな男のことを言うのでしょう。完璧な晴れ予報だったのに、なにこの風。

前回の平標では土砂降りの洗礼を受けたから、今日は雨が降ってないだけマシってやつか?

 

ゴゼンタチバナ

 

猛烈な風に怯えながら細い尾根を歩き、最初のピークが見えてきました。

アムロ行きま〜ぁぁ。。

 

とれあえず最初のピーク、南岳。南岳で引き返す10名ほどの登山客とすれ違いました。

この先進んでほんと大丈夫か?不安になってきました。

 

神様ぁ〜頼みますぅー我が登山に晴れをぉー。

本来浅草岳が見えるであろう方向に向かって晴れを乞う。3度連続のドボボーン登山に何とか抗おうとするあちき。

 

風に煽られながら慎重に鬼ガ面山へ進むことにしました。歩きながら好転を祈ろうじゃないか!とポジティブシンキングで行きます。

 

しかし、その矢先、何やらポツポツ落ちてきたじゃないか

 

気配を感じる。奴の。

すぐそばまで来てる!

 

ボボボボーーン!!!

 

「は~い、ミニボンビーでちゅ。今日は新潟に水玉のプレゼントに来たでちゅ!ドバっとね。えいっ!」

 

ひえぇ〜またお前か、やめてくれーもう嫌だぁ!ドボボーンは嫌だあ!

 

 

ビュオオオオオオーー!!!

レンズにほとばしる雨。

細い尾根道に差し掛かり更に勢いを増す風。

ひえええぇ〜!!なんで新潟まで追いかけてくるんだよー

 

こんな切れ落ちたところも歩かせるなんて浅草岳やるな!

やばいって、今日みたいに風が強い日はほんとやべぇ!

 

でもそこを過ぎればヒメサユリがわんさか咲くトレイルに出ました。

前評判どおり、南岳〜鬼ガ面山の区間が浅草岳で1番の群生地だと言われるだけのことはあります。

 

雨でびちょびちょになったヒメサユリが多い中、綺麗に咲いてる物をチョイスしてパチリ。

みんな強風に負けずに頑張って咲いてます。

俺なら完璧に散ってる。

 

アップダウンの波状攻撃も、ヒメサユリの群生に見惚れることでだいぶ誤魔化せた。大して疲労感を感じないまま鬼ガ面山に到着。

風が強くて涼しいってのも大きかったね。前回の雨の平標山が良い教訓になってて、今日は厚手のレインウエアを選んで来たけど、それが強風とちょうど良いバランスで暑さはちょうど良い感じに調整できた。

 

ああ!あそこに晴れ間が!

どんより覆う曇り空にほんのわずかだけ空いた穴に、「うっひょーい!やっぱり晴れたぜー!」と口走る。

諦めてなるものか。

 

オオバギボウシ

 

ビュオオオオー

再び濃いガスに包まれ、次なるピーク北岳を前に更に勢いを増して吹き荒れる風。

 

「ミニボンビーでしゅ。一瞬でも夢を見られた感想はどうでしゅか?うふっ」

一瞬の晴れ間はまさしく一瞬だけで、先程よりも濃いガスが満タン充填。

もう、もう、こりゃ駄目かも。

 

ダイエット中だと豪語してるくせに、三ツ矢サイダー1.5ℓのペットボトルをラッパしながら北岳に登り切ると、眼下に少し景色が開けてきました。

撤退してもいいかなとちょっと悩んでたけど、この景色を見て天気は好転するかもしれないと思えたから撤退はやっぱりやめとくことにした。

 

しかし悲しいかな、少しガスが晴れたことにより、この先に待ち構える鬼のアップダウンが手に取るように分かる。

キャッチャーマスクを取ってみたらとんだ豚ヤロウで女性ファンが一斉に落胆するのに似てる。俺なら試合中ずっとキャッチャーマスク着けとくけど。打席に立つ時もね!

そんなことはどうでもいいのですが、まず北岳を激しく下り、そして激しく登り返す修行をクリアしていく。

 

アップダウンが多いルートとは聞いてたけど、鬼ガ面山を過ぎたらそれも少しは和らぐだろうと勝手に思い込んでただけに、正直ここまでアップダウンが多いのには参るわー。

 

でも右手に見える田子倉湖の眺めは相変わらず素晴らしい。

雨もやんでくれたし。

いつもより緑が濃く見えるのは、雨が大気の汚れを洗い流してくれたお陰かな。

 

ウスユキソウ。エーデルワイスです。

 

ムジナ沢カッチに到着。息はゼーゼー。

疲れてきたけど汗ダラダラじゃないのは、ほんと風のお陰。

しんどいルートだけど、ここから前岳までの区間は、これからの時期の主役ニッコウキスゲの群生が待っている!

ほらっ!!

 

。。。

ち〜っと早かった。ぜーんぶツボミですやん。

 

前岳から先はきれいに木道が整備されたトレイルへと一気に様変わり。

「わぁ〜メキシコからアメリカに入国したみたい!」と一様にテンションを上げる登山客たち。

 

なんでかっていうと、一番登山客が多いネズモチルートと合流するからです。

 

ここでお腹が空いたのでお昼ご飯にしました。

以前、妙高山で食べたこの新潟ラーメンが異常に美味かったから、再び新潟の山に登ったらこのラーメンを食べることを楽しみにしてました!嬉しい!

と言うわけで、お湯を沸かしたりいろいろ準備してたのですが、その間にも体が冷えてきて、お湯を注いでから5分も待っていられるか!とわずか1分のゴム麺状態の新潟ラーメンをすすることにしました。

「あ、やっぱスープ美味ぇな!」と感動しつつゴム麺をズルズルー、ゴホッゴホッと喉に詰まらせ激しくむせて涙目で食べ終わるリアル出川状態。

しかもこの愚行で下山中にお腹を壊し自ら試練をおかわりすることになるのですが、まあそれは後ほど話します。

なんにしてもここではしっかり味わえなかったから下山後にラーメンを買って帰ろうと誓い、山頂を目指すことにしました。

暴風とガスの山頂へ 最後の登り

途中に雪渓がでてきます。

この謎のダンスは、パンケーキ食べたい♪パンケーキ食べたい♫ですが強風で歌はかき消される。

 

イワイチョウ

初めて見ました。

 

ヒメサユリが道端に咲き、完璧に整備された木道でとても歩きやすい。

そして毎度のことですが油断して激しく滑ってアバラを強打。

 

これがそのエアスライディングタックルを決めた直後の生々しい現場。

新潟まで来てガスったり滑ったり踏んだり蹴ったりです。

 

ウラジロヨウラク。宝石みたいです。ツツジの仲間です。

 

これだけヒメサユリ咲いてるならネズモチルートでぜんぜん良かったな。。と内心思いつつも悔しいからそんなこと言わないっ!

 

山頂付近には池塘があると聞いてた通り、確かに1つだけありました。

探せばもっとあったのかもしれません。

 

「正しい耐風姿勢ってのはこうやるのだよ!」

吹き荒れる強風に煽られ、まっすぐ歩けず木道から落ちる人も何人かでるとんでもない状況でした。

おフザケ半分で耐風姿勢をとるとザックのポケットから三ツ矢サイダー1.5リットルがポロリ。

猛烈な風に流される三ツ矢サイダーを必死のダイブで掴み取りました。

なにやってんでしょうね。

 

さあ、山頂が見えてきました。

余計なことばかりやってほとほと疲れました。もうおフザケは封印したいと思います。

 

アンパンたべたい♫アンパン食べたい♫

 

はいよっ!ローソンで買った「あんこ天国」。

あんこぎっしりでっせ!

でもね、ゴム麺食べた直後で食欲なかったからそのまま持ち帰ることにしました。こんな筈じゃなかったのに。。

 

景色は相変わらず果てしなく真っ白で山頂からの楽しみなんて無いので、、

あちき、ヒメサユリを表現運動してみますっ!!

 

うぅ〜

(ツボミのつもり)

 

ボーーーーン!!

 

はい。

特に面白くもないのでゲッザーンします。

浅草岳らしい稜線からの絶景とゲッザーン

ネズモチルートで絶対楽しめたよね・・、と心の中でリツィートしながら帰ります。

 

軽アイゼンをつけるか迷ってる中高年の方々をよそに、雪渓で久しぶりの尻セードで下る。雪が硬いからよく滑ります。

 

少し日が差してきた。下山すると晴れる。やはり下手人は俺か。。

 

パーっと晴れていく六十里ルート。

来た道を戻るだけだった筈が、上りがガスガスだったお陰ですごく新鮮っ!

こんなすごいルートを歩いてたなんて凄いっ!

 

田子倉湖の上にほんの僅かに青空が見えるっ!

テンションアゲアゲです。

やっぱり六十里ルートにして良かった!と思える醍醐味とも言える絶景が続きます。

 

7月に入ってブヨなどの羽虫が減ったと聞いてましたが、それも全てこの獰猛なハンターのお陰。

トンボがうじゃうじゃいて、歩いてると踏んでしまいそうな程です。

 

指を立てるとホラ、ご覧の通り。

楽しいねー。子供に返ったみたい。

 

ますます晴れてきた。相変わらず風は強いけど。

これから歩く稜線が丸見えです。真ん中のポコンとしたところが鬼ガ面山かな。

 

守門岳(すもんだけ)もよく見える。

守門岳に登ってれば山頂も晴れてたに違いなかったからちょっと惜しかったな。

ちなみに守門岳へは今年の冬に登りに行く予定だったんだけど天気が悪くて都合がつかなかったんだよね。だから来年の最有力候補。

そしてこの写真の右側に映ってる小ピークが「嘉兵与ボッチ(かへいよ)」と呼ばれるネズモチルートの見どころの1つ。

「ボッチ」とはこの辺りの方言で盛り上がった場所という意味なんだそうです。

 

これよこれ。六十里ルートの醍醐味はこの山の斜面を豪雪が削ってできた荒々しい景色。堪能していきましょう。

 

高いところ苦手だけどどうしても覗いてしまうんだよね。下からは猛烈な風が吹き上がってきます。

 

分かりにくいかとも思ったので登山道をペイントしてみました。

ざ、雑っ!!

我ながらテキトー過ぎてちと恥ずかしいのですが、このルートはこんな際どいところを歩くんだよっ!て事だけ分かってもらえればそれでいいです。

 

振り返るとやはり浅草岳の山頂はガスに覆われたままの状態で、今日はこれ以上良くはならなそう。

関東が雨予報なのを思えば最後にこれだけ晴れてくれたのはラッキーとしか言いようがないね。

新たな試練

小ピークを越えながら絶景を楽しんでると、

どうもお腹の調子が良くないな

とここら辺から違和感を感じ始める。

やべぇ。。こりゃやべぇ。。

 

ふぅー。リラックスリラックス。

大の大人がぶち撒ける訳にはいかんのだよ!分かってるよな、俺!!

強く自分に言い聞かせる。

大丈夫、下山まであと2時間ほど。大丈夫。ふー、俺ならやれる。神様お願い助けて!!

駐車場にはトイレ無し。それもしっかり計算に入れて根性見せたるわっ!

 

下からは相変わらず猛烈な風が吹き上げてきて俺の大事なお腹を冷やそうと必死だ!

守れ!

背中を向けて必死にお腹をガード。

 

鬼ガ面山まで戻ってきました。

小さな波の時はこうやって写真を撮ったり普通でいられるんだけど、たまにノースショア級の巨大ウェーブがやって来た時の俺は無口で、そして真剣だ!

 

浅草岳ってあんな形だったのか。

相変わらずガスってるけど全体の姿も分かったしもう満足です。

もう晴天スランプも脱出できたと言って良いでしょう。

 

南岳と鬼ガ面山の間の両側切れ落ちた箇所をソロリソロリと通過。

 

南岳を過ぎればこの尾根道をなだらかに下っていくだけ。

下の方にはソーラーレイシステムだって見えるっ!遠っ!!

えーーっい、頑張れっ!大人だろ、乗り越えろっ!

 

なんとか下山に成功。しんどかった。。

安心したらチビっちまいそうだ。

 

駐車場はもうガラガラでした。

 

駐車場の近くにコンビニはないので20キロほど離れた(遠っ!)道の駅「いりひろせ」までやって来てトイレに駆け込みました。

ここで初めて無事に下山できたことを実感。そして己との戦いに遂に勝った。。

思いがけず充実感に満ちた登山となりました。オイオイ

 

振り返って

ネズモチ平登山口からなら5時間ほどで山頂を往復できるため、最も多くの登山客に利用されているルートです。

最初、NHKの「にっぽん百名山」を見て浅草岳に登りたいなぁと思ったのがきっかけ。

番組ではムジナ沢から登り、ネズモチ平へ下山するルートを紹介してたので、今回もネズモチ平ルートで計画してたのですが、わざわざ新潟まで行くのならヒメサユリの一番の群生地を歩こうと方針を変えて六十里ルートを選択しました。

新潟なら国の天然記念物「トキ」だって見られるんじゃない?と安易な考えもあって新潟に入ってからずーっとトキの姿を探してました。

魚沼の景色はさすが新潟!って感じの見渡す限りの田園風景が広がり、トキとの出会いに期待も高まったのですが、朝飯前に田んぼの畦道を手を後ろに組んで歩く農家のおじいちゃんしかいませんでした。

まあそんなもんだよね。

 

「浅草」とは背の低い草原が広がる様子のことで、ここの山頂付近がまさにそうだったことから、浅草岳と名付けられたそうです。

六十里ルートは体力が必要なので多くの人にはお薦めできませんが、浅草岳の魅力を満喫するには1番のルートだと思います。

それと軽く触れましたが、下山中に見えた守門岳がとても印象的で、なんとしても次の雪山シーズンには登りたいっ!と思えたのも大きな収穫でした。

あとは新潟ラーメンはしっかり5分待って食べるのが次の課題です。

ではでは


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