きのこたけのこ紛争なら断然たけのこ派。
ラーメンとうどんなら断然うどん派。
赤いきつねと緑のたぬきなら、
爆裂ダンゼンきつね派っ!(レベチッ!)
はぁ?また行ってきたん?
うん、またイッテきたQ。
という訳で、今年も好き好んで7月末の猛烈に暑い日を選んでオオキツネノカミソリを見に福岡と佐賀の県境にある井原山(いわらやま)を歩いてきたよ。
きつね派なもんで。
3ヶ月前にもここにはコバノミツバツツジを見に来たばかりだけど、コロナだしあんまり遠出するもんじゃないよなーと、再び近所の井原山にフラッとやって来たよ。
近くにこんな山があると便利。
これまで井原山は何度も登ってるし、もちろんキツネノカミソリも1年前にしっかり書いてるから、今回は登山のことは軽く触れる程度にして、井原山周辺の観光スポットに焦点を当てて紹介したいと思う!
井原山周辺ってことは、つまり自分の近所の紹介みたいなもんだな。
でも福岡側だけではなく佐賀側の書くから期待しておくれ。
ホームマウンテン。
今年もオオキツネノカミソリをおかずにご飯3杯いただきます。
標準コースタイム
■2021年7月28日 ※()カッコ内は標準コースタイム
キトク橋⇒(60分)⇒アンノ滝⇒(25分)⇒水無ルート出合⇒ (65分) ⇒井原山山頂⇒(55分)⇒アンノ滝⇒(50分)⇒アンノ滝
コースタイム:4時間15分
井原山登山 本編
キトク橋からオオキツネノカミソリ群生地へ
来る日も来る日も芝刈りして、とにかく芝刈りし続けた夏。
刈払機を購入し、新しい玩具を手にした子供の如く「アハハハー」と炎天下の下、雑草を刈り続けた自分の夏休み。
脱水症状でフラフラになるまでやって、しばらくエアコンが効いた部屋で休んではオリンピックに興じる毎日。
水谷・伊藤美誠コンビの卓球混合ダブルスに大いに盛り、それから軽く近所を散歩して再び雑草を刈る。
こんなんでいいのか、俺の夏休み。
せめて低山でいいからどこか歩きたい。せっかくの夏休みだ。
そしてやって来たのが近所の井原山。
そして毎度のキトク橋登山口。ここからやっとわらわの夏休みは始まるぞよー!
そう、一人ぼっちの夏フェスの始まりさ。
猛暑だったけど狙い通り、緑が生い茂る森の中に入るとやはり涼しい。森林効果ってやつだ。インリン効果オブジョイトイ。このオヤジギャグに意味なんぞない。なんとなく言ってみただけだ。親父になると思ったことを飲み込む力が衰えるんだな、きっと。
さて、話を戻そう。町中の猛烈な暑さに比べたら−5℃ぐらいだろうか。井原の森よ、わらわを強烈な日差しから守っておくれー。
登山口からアンノ滝まではコースタイムで60分。
ここまで意外と時間かかってるけど、今回はサクッと書き流す。
なんせ今回は下山後に立ち寄れる食事処やお土産の紹介がメインなんでね。
アンノ滝を過ぎてしばらくすると水無登山口への分岐が出てくるから、ここで水無登山口へ移動する。
だったら最初から水無登山口からスタートすれば良いんだけどね、キトク橋から水無登山口までは離合が難しい狭い林道が続くから、自分はどうしてもそれが嫌で毎回キトク橋から登ってる。
でもそろそろいいかも…。最近体力的に厳しくなってきた(笑)
もうすぐだ。
もうすぐキツネノカミソリの群生地だ、ひー。
水平移動ではなく、しっかり登りながら横移動していく。たたでさえ雑草を抜き続け疲弊しきった身。だいたい、元よりただのおっさんだ。この登りで完膚なきまでにやられた。
しかし頑張った先に待っている光景は、水無登山口から楽して見るそれの100倍の感動を与えてくれるはずだ。
苦痛の無い人生を歩んでたら詩人になれないのと同じ。苦労が人を育て、そして感動を生むのだ。
あれ?登山って苦痛だったっけか?
まあ実のところ、来年こそは水無登山口から登ろうと、ここまで100回ぐらい心の中で後悔したことを白状しておく。
ここまで来れば水無登山口は目の前なのだが、もう限界!とベンチにへたり込んだ。
既に夏フェス気分なんて吹っ飛ぶぐらいの汗だ。
かき氷が食べたい。チョコバナナ食べたい。梅ヶ枝餅が食べたい。イカ焼きが食べたい。やっぱり夏らしく本当の夏まつりに行きたい。コロナのバカヤロー。
オオキツネノカミソリ爆裂開花
しばらくベンチで放心状態だったが、気の抜けたコーラをがぶ飲みしたら復活した。甘い飲み物ならなんでも大好物だ。
サア、気を取り直していよいよ始めるよ、夏フェス。夏山と言えばアルプスでしょー、だなんてもう言わせない。
低山でだって夏山JOYだ!
ドカンと一発!
夏フェスの定番、打ち上げ花火よろしくきつねのショータイムがスターティンだ。
何度来ても興奮しちまうじゃないの、このFOX畑!
ブーケ風に咲くきつね。
出だしは様子見の3号玉あたりで観客の関心を引く作戦か?
キツネとの化かし合いだ!
登山道を彩るきつね街道。
3号玉のお次はナイアガラ花火的に物量勝負に出たきつね畑がお待ちかねだ。
これが水無登山口からなら大した距離を歩かなくても見られるんだから、ハイカーが集まるのも当たり前だよ。
くどい様だけど、キトク橋から歩いた自分はこの時点でいつでも引き返してOKってぐらいバテちゃいるんだけど…。
たーまやー!
10号玉爆裂ッ!!
奥までびっしり咲きまくるこの光景こそが井原山の真骨頂ッ!
何度見ても圧巻だ。言葉にならない。
ヒガンバナ科の花の特徴だろう、毎年安定して満開に咲いてくれるから当たり外れがない。
キツネノカミソリが目当てであれば、7月末は晴れを狙わなくても大成功の山行になること間違いなしだ。有り難い。
山頂でガスったってそれなりに満足できる。
糸島市瑞梅寺オオキツネノカミソリを守る会の皆様、毎年毎年、本当に有難うございますです。
失神っ!
河村市長なら思わず、噛んで噛んで噛み潰してしまいそうになる美しさだが、残念ながら毒があるから要注意だ。
しかし、メダルを噛んだことも問題だけど、女性の所有物を取り上げて口に入れる行為自体がやばいよ。
サラリーマンの世界なら痴漢行為で即刻懲戒免職だね。
更に奥へと進む。群生は終わるどころかマシマシで勢力を拡大していく。
このご時世、すれ違うハイカーとの会話には気を使う。自分は会釈して相手が挨拶したそうなら、5メートルぐらい手前から「こんちゎー」と挨拶する感じ。
相手の顔色を見ながらってのが肝だね。めんどくさいけど。
早く普通の世の中に戻って欲しいものだ。
なんにせよ、やっと夏らしいことができたYO!
こうして、きつね派の威信をかけた夏フェスは今年も大成功にクロージングしたのである。
ああ、イカ焼きが食べたかった、梅ヶ枝餅も食べたかった。
しかし残念ながら井原山周辺にそれらを食べられるところはない。
しかし、それらをはるかに上回る、安くて美味しいグルメが点在してるから、とっとと下山してしまおう。
ぼちぼち山頂へ
いや、まだ下山するわけにはいかない。なんだかんだ言っても山頂からの景色は堪能しておきたいと言うのが登山をする者の性だ。
キツネノカミソリの群生地を抜けてから山頂までは急登だ。そこで再び廃人となったことを付け加えておく。マジで体力落ちたな…。
オニユリ。
キツネの写真ばかりで飽きたところに丁度よい登場の仕方だ。
山頂の青空
山頂に到着!
そこそこ賑わってる。
4月のコバノミツバツツジの時期は登山適期という事もあって賑わいはこんなもんじゃなかったけど、真夏の低山に登ろうとするネジぶっ飛んだ輩がこれだけいるなんて、それだけで嬉しくなっちゃうね!
羽金山。右奥にぽっこり頭を出してるのは浮嶽。
ここで、「アナタは登山をたくさんしてそうだからもし分かれば教えてほしいんだけど」とおじさんから声をかけられた。
登山たくさんしてそうに見えるって?
いやいや、上はユニクロTシャツ。下は普段着の短パン。帽子は忘れてしまったから手ぬぐいを頭に巻いてる。そんな自分を見て、登山たくさんしてそうな人に見えたの?
誰でも良かったんだろうな、きっと。
それで、その方からあの山は何?とかいろいろ聞かれて、間違えてるかもなーと思いながらあの山は天山です。ずーっと奥に見えるあれはまさか普賢岳?いえいえ多良山系の山だと思いますって答えた。
間違えてるかもなーと思いながら。
そんなやり取りを終え、立ちながらパンを食べる。
なんせ帽子を忘れたもんでね。炎天下の下ゆっくりできないという悲劇。せっかくの夏休みがなんてこった。
食べ終わったら逃げる様にさっさと下山するよ。
福岡の空は夏に限ると常々思っている。
黄砂もPMも無いし、午後になってガスが湧く訳でもない。夏の空が1年を通じて1番スカッとしてる。
冬はずーーっと曇ってるしね。
脊振山方面。
春になるとこの角度からはコバノミツバツツジが咲きピンクに染まった景色が広がる。
冬には表面だけだけど雪も積もるし、春夏秋冬で楽しませてくれる山だ。
まさかの下山終了。端折り過ぎか?
どうでもいいけど、手前のJimnyの色、いいね。
井原山周辺の観光スポットを紹介するぜ
はい、という訳で下山後に立ち寄りたい、井原山周辺の観光スポットを紹介する。
まずは佐賀県側。
ここは佐賀市内にあるひょうたん島公園のひまわり畑。その数なんと25万本。
ちょうどキツネノカミソリのタイミングでひまわりも満開になるから、古場登山口から井原山に登る際はここにも是非立ち寄って欲しい。
あちき、キツネよりひまわりの方が好きとか言わないっ!
そしてひょうたん島公園からすぐ近くにあるマルモさんへレッツゴーだ。車で3分の距離だよ。
そのマルモさんでは佐賀牛を使ったハンバーグをボンビーに優しいお値段で提供してくれている。
くそっ、優しすぎるじゃねぇか!
腹減ってなくても食わねばならぬ!
お次は福岡側。
サンドーレ糸島のフルーツサンドね。
実は本店って佐賀市なんだよね。だから古場登山口から登った際は本店に立ち寄るべし!
福岡側からならこの糸島店に立ち寄ろう。朝7時から営業開始してて昼には売り切れちゃうから、登山前に立ち寄るのがいいね。
いろいろ種類があるけどお店の1番のウリのフルーツサンドがお薦めさ。
買い占めろ!
そしてこれも超絶お薦め。
伊都菜彩(いとさいさい)で売られてる「糸島プレミアム卵のロールケーキ」。
お土産にぜひ買ってもらいたい。全部糸島産にこだわったロールケーキは絶品さ。
卵がウリなだけにしっとりしたケーキ部分が美味い。そして生クリームも生乳100%の純生クリームでぜんぜん油っこくない!
ちなみに伊都菜彩はJAの直売所の中で売上高は日本一だよ。
つまんでご卵のロールケーキもいいけど、ちょっと登山口からだと離れてるからね、伊都菜彩に寄るべし!
そして買い占めるべし!
あと、写真は撮ってないけど「海鮮屋台まりも家」の五島うどんは激烈お薦め。ここは下山後に日向峠で帰るという方に是非お薦めしたい穴場中の穴場。日向峠の山の中にあるうどん屋さんだからあまり知られてないけど、五島うどんが絶品のお店。本音で他人に教えたくないお店。海鮮丼もまいうーさ。
大地のうどんや安全食堂はメジャー過ぎるから紹介はしないス。
キツネ色に染まる生の松原海岸から眺める糸島の山々。真ん中が可也山。
ほんとはもっと糸島のお店を紹介したかったけど、やっぱりやめた(笑)
(今更そりゃなかろーもん!)
これからも井原山の事は書くだろうから、その時に小出しにしていくよ。
平原遺跡のことはこないだ雑記で書いたばかりだし、福岡の西エリアは見どころだらけだ。
登山だけで終わらせるのはもったいない。
つか、山に登らなくても、それらを目的にここら辺をうろつくだけで来る価値はあるよ。まりも家のうどんは期待を裏切らないよ。
さあ、こんなんで今年の夏フェスも終わり。
もう秋山になっちゃうのか、寂しい夏だったけどこれも仕方なしか?
しかし、キツネのお陰だ。危うく何もしない夏で終わるところだった。
ではでは