2018年2月18日。
第5回北九州マラソンに参加してきました!!
鉄鋼の街北九州を駆け抜ける42.195キロ。古河はなももマラソン以来となる2年ぶりのフルマラソンです。長いレポになるから2回に分けようか悩みましたが、ぶっ通しで書きました。読む方は飽きちゃうかもしれませんが、気長にお付き合い下さい〜。
どんなスポーツにも共通して言えることがあります。「練習は裏切らない」です。
特にフルマラソンみたいに過酷なスポーツでは5~10キロ程度の短い距離を何度も走るのは当たり前で、レース前に30キロ以上の長距離を走って足を作っておかないと完走することはできません。本番前の1か月前に最低1回でも30キロは走っておいて、体にストレス耐性を作っておくことが必要です。
で、今回は完全に練習不足!レース前に最長15キロしか走ることができず、絵にかいた撃沈を演じてきました!
練習は裏切らない。練習不足だったからこそ痛切に理解できましたぜ。。
思い起こせば2年前の古河はなももマラソン。自分はう○こが出にくい体質です。登山ぐらいなら朝出なくてもたいして影響は無いのですが、フルマラソンとなると話は別。
なんとしても出さないと!と考えた末、俺はとうとうヤクに手を出した。。(その頃の俺は若かったんだわ・・)
生まれて初めて飲むピンクの小粒。怖いから半分に割って飲んでみる、これが効きすぎて朝からやばかった。。
冷や汗かきながらなんとか電車に乗って現地に着いたのは良いけどレース中にう〇こ6回したもんね。タイムは4時間30分で撃沈。この条件で走り切れたから、サブ3.5はいけたなと悔しい想いをしました。
1年前は霞ヶ浦マラソンにエントリー。本番前日に謎の高熱。たぶんインフル。エントリー費用1万円をドブに捨てたましたじょ。。
そして満を持して挑むのが今大会!結果は先に言っちゃったけど、走り込み不足で撃沈。しかし根性で歩きはしなかった。走り切りましたよ!
さて、北九州市のことを知らない方も多いと思うので軽くこの街を紹介しときますっ。マラソンは長丁場だから景色が楽しめるのと楽しめないのとでは大違い。実は一番大事だったりしますからね!
住所は福岡県北九州市です。小倉市、八幡市、戸畑市、若松市、門司市が市町村合併し、九州で初めて政令指定都市となった所です(福岡市より早いんですよ)。位置は九州の最北端にあり、出光の創業者「佐三さん」が海賊と呼ばれながら関門海峡で灯油を売りまくったエリアです。
ちなみに、北九州の門司港に住んでた婆ちゃんから「佐三さんとこがよう売りに来とった」と小さい頃に聞いてたから、百田さんの「海賊と言われた男」の本を読んだ時は話が繋がってえらい感動しました。
昔は炭鉱で栄えた街で、八幡製鉄所(現新日鉄)が誕生したことでも有名な鉄の街です。鉄鋼以外ではTOTOやゼンリン、安川電機など有名な企業があります。
話が長くなるので、これ以上の説明は走りながらさせていただきますかね。
さて、北九州マラソンの特色は大雑把ですが以下3点。
1.受付は前日のみ。これ超大事です。遠方からの参加者は前泊が必要。北九州にお金を落としてって下さい!
2.スタートしてから10キロはアップダウンが続きますが、体力があるうちに終わるからそれほど気になりません。後半は海沿いのフラットなコースに変わりますが、風の影響を受け体が冷えます。
3.スタートは小倉駅から徒歩15分ほどの小倉城。ゴールは小倉駅を挟んで反対側の北九州国際会議場。小倉駅から歩いてすぐなのでアクセスは抜群に良いです。
1キロ痩せれば3分速くなると聞いて、「んじゃ10キロ痩せりゃ30分も速くなるやん、20キロ痩せたら1時間だよ!」とライザップ方式で炭水化物を絶ち、肉と豆腐ばかりの生活を2ヶ月続けました。
このやり方で、知り合いはたった1ヶ月で10キロも痩せましたが、自分はわずか3キロ。。なんでだぁ!
それでも3キロ痩せると体が軽く感じます。痩せてなかったら走りきれてなかったかもしれない。やっぱり痩せて良かった。
んで、コースを紹介します。
小倉をスタートして、到津の森、若戸大橋を眺めてからもう廃業してしまったスペースワールド(遊園地)の横を走り抜けます。「いのちのたび博物館」を通り(以前貝の化石を持ち込んで調べてもらったことがあります)、再び小倉に戻ってきたら海沿いの道を門司港まで一気に北上。同じ道を折り返して再び小倉に戻ってくる、なんともまあ北九州満喫のルートです。
見所満載で走ってて楽しかったし、沿道の応援も熱くてこれまでで一番良い大会だったと思いました。優勝した川内優輝選手も沿道の応援が良かったと言ってたもんね。
天候は晴れ。風弱し。最高気温10℃。条件は完璧。
我が撃沈レースの号砲です。
大会前日 エントリー受付
やって来ましたぜ、小倉駅。路線多いわけじゃないのにこの駅の大きさが小倉駅だよな〜と、久しぶりにやってきて思いました。
人身事故で鹿児島本線が動いてなかったから福岡空港からバスでやって来たんですが、福岡県はバスの交通網が発達してて、天神からも小倉行きのバスが10分間隔ぐらいで出てるから不測の事態でもさほど困りません。渋滞も少ないしね。
あ、なんか知ってる!見たことあるよ!何の漫画だっけ?と最初分からなかったっす。
宇宙戦艦ヤマトのオブジェがお出迎え。
漫画家の松本零士さんは久留米生まれの小倉育ち、らしいです。知らんかった。。
銀河鉄道999やヤマト、宇宙へのあこがれが強かったのがよく分かりますね。
エントリー会場。つい1週間前は吹雪いてた福岡ですが、この1週間で春一番が吹いてすっかり春の陽気。九州で日本海側という微妙な位置が気候の移り変わりを複雑にしてます。
暖かいし、お祭り気分も高まってすごく賑わってます。
会場の奥には鉄鋼の街らしい北九州工業地帯の景色が広がります。
自分の番号の12×××番の列だけなぜか列ができてましたが、特に混雑することなくエントリーが完了しました。
前日エントリーだと、エントリーのためだけに小倉まで来ないといけないめんどくささがありますが、混雑しないのが利点ですね。
遠方から、特に飛行機でやって来るランナーにとってみれば、前泊しないといけないからお金もかかって大変です。
エントリー会場には北九州名物のくろがね堅パンが売られてます。「くろがね」は鉄のこと。たぶん世界で一番堅いパンです。前歯でいくと折れます。自分の登山ブログでも三ツ垰山のレコで取り上げてるのでお暇な時にでも一度見て下され。
トヨタのブースでは目標タイムと一緒に記念撮影できるサービスが実施されてました。
誰かと一緒なら行けるんだけど、一人じゃはしゃげないから涼しくパスします。
イベント会場に来てみると、コクラと書かれたこけしの着ぐるみが気になるところです。だるまかな?
とりあえず無事にエントリーも終わり、帰りの電車もまだダイヤが乱れてたのでバスで福岡市の天神まで出て帰ります。
ここまでがエントリー受付編でした。
本番当日
朝5:40の地下鉄に乗って、博多駅にやってきました。博多から在来線の鹿児島本線の快速で小倉へ移動する予定。
自分の最大の課題、というか悩みなんですけどね、、とにかく朝一のう◯こが出ない!
う〇こが出ないぐらいなら走らない方がマシ!ぐらいに考えてたから、案の定今朝も出ずで既にDeath。「終わったわ・・」と意気消沈して博多までやって来た次第です。
大会会場のトイレって混むんだよなぁと悩みながらの移動、
が、電車待ちの間にまさかの便意が襲ってきました。
この機を逃すか!と急いで駅のトイレに駆け込み、おおジーザス。すっきり排泄に成功。なんという奇跡。ジーザス!
気分最高です。
あんまり気分が良いから小倉駅までの特急券を躊躇せず買ってソニックに乗り込みました。ほんと普段のケチケチぶりからは考えられないほど自然に乗ってしまった。
このミッキーの耳の様な座席が特徴的なのが特急ソニック。関東の電車好きには憧れの存在らしいです。どうでもよいですが。
しかしなんとも贅沢なスタートです。ちなみに途中の停車駅から乗ってくる人はランナーばかりでした。レース前から立ってらんないよって考えはみんな同じでしょう。
座れたし、う◯こ出たし、幸せです。
安川電機の本社だ!
黒崎駅前のだだっ広い敷地に、工場と隣接してる本社ビルが高層ビルじゃないってのがアメリカっぽくてかっこ良いです。
若戸大橋。
今日のマラソンコースでもこの橋のそばを走ります。
今度はゼンリンの本社です。
すっかりただの観光客です。
そしてあっという間に小倉駅。
まだ早い時間なのでランナーの姿はちらほら程度です。
小倉駅から小倉城までは歩いて15分ぐらいです。
ランナーは一目で分かるから、その人の流れについてって迷うことなく来ることができました。ところどころボランティアが立ってて案内もしてくれます。
しかし否応なしに緊張が高まってきます。
そして同時に襲ってくるのが、走り込みが足りなかったことへの激しい後悔。
プレッシャーに負けて、立ち去りたい!という気持ちに支配されそうです。
市役所の地下駐車場が男性更衣室です。みんな体が絞れてるし、場違いの場所に来てしまったとここでも後悔が襲う。
ガクガクぶるぶる。
もう嫌だ、帰りたい。
みんな履いてるシューズが本格的だし!アシックスのターサー履いてる人多いし!
テーピングの巻き方も慣れてるし!
ウエア、体つき、シューズ、どれをとっても自分は中途半端な感じで、最初から完全に敗北感に包まれる。。
喉が痛くなってきたとか言って帰ろうかな。
そんなことを考えつつ、とりあえず着替えます。
今回準備したエナジーゼリーを整理します。
ほんとはマグオンを用意したかったんだけど間に合わなかったから、shotzとザバスです。
レース前にザバスは飲んでしまい、カフェインを含むshotzは10キロと30キロ地点で飲む作戦。
練習不足はドーピングでカバーだ!
ちなみに登山では水分補給も兼ねてるからこういうマラソン向けのエナジーゼリーは持ち歩きません。だいたいいつもエネルギー効率が悪いと評価されることの多いウイダーです。
各自、決められた番号のトラックに荷物を預けます。ゴール会場の北九州国際会議場まで日通さんが運んでくれるシステムです。自分は③のトラックだったんだけど見つけられずずいぶん探し回りました。前日のエントリー受付資料にトラックの配置図の記載があったからきちんと確認しておきゃよかったよ。
辛い別れだけど、ここで防寒着も預けます。
もうランニングウェアと大会で配られた防寒用ポンチョだけ。
もう走るしかないんだ、俺。と覚悟はここで決まりました(T-T)
自分が割り振られたのは、なんとBブロック!
なんでこんな前のブロックに割り振ってんの大会主催者!
スタート地点に置かれた時計もバッチリ見える距離だし、もうほんと勘弁してほしかった。
再び帰りたいという後悔の念が襲ってきますが、もうしゃあない!と振り払う。
ちなみに、自分は今回から機能性タイツを履くのをやめました。コンプレッションタイツってやつです。締めつけられるのが好きじゃないと言うのが1番の理由ですが、そもそも普段から運動してるならあんなもん必要ありません(持論なので参考にしないで下さい)。
マラソン選手でタイツ履いてる人なんていないですよね。
自分は下半身は登山で鍛えてると思い上がってたわけです。それはそれで考えが足りません。
ちなみに、このBブロックの人たちはほとんど生足なでした!ノータイツでふくらはぎとかムッキムキ。それに比べりゃ俺の太ももなんてボンレスハムみたいなもんで、とても競り合える感じじゃなかったです。登山で鍛えた足、どぼぼん。
とにかく周りはガチで速そうな人しかいないんで、萎縮しまくりです。
しかしこのBブロック、どうでもいいですが異様に寒い。
それもそのはずで橋の上だよ!まさかの風の通り道です。
スタートまで1時間近くここでひたすら号砲を待つことになります。防寒用のポンチョは着てるけど完全に体は冷え切ります。
うずくまったりストレッチしたり、とにかく小刻みに体を動かして筋肉が冷えない様にしてるんだけど、隣のおばちゃんがえげつなくぶつかってくるのが辛かったっす。
肘テツをくらい続けて約40分。いよいよ大会関係者の挨拶が始まり、テンションアップ。
商工会の会長の挨拶にも既にランナーズハイとなった集団が大声で応える。
そして招待選手の紹介。
1人目は、「かわうち〜ゆうき」。
おおおおおお!!!!ここでテンションマックス。川内だ!あの川内だよ!速いペースで走れたら後半の折り返しですれ違えるかもしれない。楽しみ!!
「続きまして、かわうち〜よしき」
あっはっは、弟ね!軽く笑いが起こる。
「続きまして〜、かわうち〜こうき」
がははははは!!!
会場に大きな笑いが起こりました。見事な3段オチ。
長男ばかり有名ですが、3兄弟みんな速いんですよね。
で、更に盛り上がったのが、増田明美さんのスピーチ。
相変わらずぶっ飛んでて、いきなり謎めいた唄を歌い始めて、「どうもーっと」去っていかれました。天然な感じが和ませてくれますが、ここにいるみんなが増田明美さんの才能と努力を尊敬してるのでなんとも和やかな雰囲気にしてくれたわ。
そしていよいよ、スタート開始のカウントダウンが開始されました。
ふぅ。落ち着こう。周りは絶対に速いから舞い上がってついていくとダメだぞ、と。
スタート!
とうとうスタートしちまいましたぜ。
ピンクの服が増田明美さんです。
「増田さーん!!増田さーん、行ってきます!」
号砲から何十秒かして集団が動き始め、最初はゆっくり歩き始めて、少し走っては止まり、再び歩くってのを2回ほど繰り返してやっとゆっくり走り始める。
最初の渋滞は致し方なし。いつものこと。
ダッダッダと選手たちの足音がすごく大きく聞こえる。
さて、とにかく速いペースに惑わされない様にしなきゃ。「急がない急がない」と念仏の様に唱える。
肘打ちのおばちゃんランナーは周りを蹴散らしながらはるか先に行ってしまわれた(笑)。
渋滞が嫌いなのはみんな同じ。ここはマナー優先でいくしかありませんからね、がまんです!密集したこの状況じゃゆっくりも速くも走れないから、渋滞が解消されるまでしばらくなりゆきで走ります。
やっとバラけてきました。
渋滞してる時のスプリットは、なんと6,30。
でも遅れを取り戻そうなんて考えちゃだめです。本来の自分のペースに戻す。
ここからは4,50ペースでいきます。完全にサブ3.5狙いです。
35キロまでとにかく我慢。速くなりすぎない様に4,50を維持して、35キロ地点でペースを上げるか、このペースを維持するか判断する作戦です。
スタートから10キロまではアップダウンがあるから、疲労が蓄積しやすい。くどいけど絶対に急がない。それと同じぐらいのペースの人を見つけなきゃと、そればかり考えます。
マラソンは我慢のスポーツです!
キリン。
まさかのいのちのたび博物館とキリンのショット。貴重な1枚です。
走りながらなのでご勘弁ください。完全にピンボケですが、潰れてしまったスペースワールドです。
アイススケートリンクの氷に魚を入れるという斬新なアイデアが話題となったところです。個人的にはとても良いアイデアだと思ったんですけどね、批判に負けないでほしかったな。。
跡地はイオンモールができるそうです。日本全国イオン渋滞です。なんとかしてほしい。
で、ここまで長い上りと長い下りを経て、既に10キロほど走ってます。ここら辺は風が強くて影響を受け易いところだけど今日はおだやか。ペースは落ちない。走りながら体に痛いところがないか、どこかに異常がないかチェック。順調。
スプリットは4,50前後。
ちょうど良いペースで走る人の後ろ10mほど後ろについて安定できてる。体も軽いし気分は上々。呼吸はまったく苦しくない。
沿道の応援も多いし、エイドも充実してる。素晴らしい大会です。
ここの給水所でエナジーゼリーのshotzを1つ食べておきます。全て予定通り。
ここから小倉に向けて移動していく途中に、高架線の下をくぐるアップダウンがありますが、変化点はそれぐらいです。
小倉に戻ってきて中継点を通過。もう半分走ったのか、って感じ。
ここら辺が一番人が多いところ。ゴダイゴの銀河鉄道999の音楽も流れてていい感じ!
「♪ さあ~いくんだぁ~ ♪ その顔をあ~げてぇ~ ♪」
いや、抑えます。
スプリットは変わらず4,50前後をキープ。
呼吸良し、足良し。疲労は少し感じてるけど、順調です。30キロでshotzを食べて35キロまでは我慢だ。
気温も上がってきて汗をかいてきました。自分は汗拭き様にリストバンドをつけてます。手首を暖めると体が冷えにくくスタート前は特におすすめ。で、熱くなってきたらポケットに入れてハンカチがわりになるし、自分は重宝してます。
ではレースに戻ります。
海沿いの道にでました。ここから門司港までは折り返しコースです。10キロ以上北上して折り返して小倉でゴールとなります。
折り返してきた川内選手とすれ違えるのが楽しみです。
で、ここから海沿いなだけに風があります。
この日はおだやかだったとは言えそれなりに風はあって体温を奪われます。今思えば体温が下がったのも影響したかもしれません。
信じられへん!
川内優輝選手です。まさかまさかの本人撮り逃して先導車しか映ってないし!先導車もピンボケ、
しかしすげぇ断トツの1位。速過ぎ。こんな人でも世界では勝てないんだからすごいわ。
足なんて短距離走みたいに高く上げて走ってたし、2時間11分でゴールしてました。1番でゴールするってどんな気分なんでしょうねぇ。
がんばれ!
門司港レトロまで2キロ、めかり公園まで3.2キロまで来ました。
32キロ地点の折り返しまでもう少し。ここら辺でshotzを準備。まだ順調です。なんもかんも順調。怖いわ。行けちゃうよサブ3.5!
足がー!!足がーー!!!
突然、左足がつりました。それまで順調だったのに、突如襲ってきた。
つったらつらない様に走るだけですが、膝の裏のスジも急に痛み始めて、これがやばかった。もはや足上がんない。
やばい。これはやばいやつだ!
ここから急ブレーキです。
走り込み不足の代償を払う時間のはじまりです。
32キロ地点のコース折り返し地点。
膝の裏のスジが痛いのはもうどうしようもない。ぜんぜん足が上がらなくて走るなんてとてもできなくなってしまった。
スプリットは?
7,30。。。う~ん、更に落ちるぞこれは。
終わったわ。でも貯金あるからサブ4はいけるかも。残り10キロ。いけるか?
もうここら辺で左足の痙攣がやばくて、その左足をかばってきた右足のもも裏も今にもつりそうだし、変な走り方でつま先にマメもつくってしまった。
上半身はすこぶる元気。呼吸は全く苦しくない。下半身死亡。
自分、召されました。
しかたない。ぜんぶ自分が悪いんだ。
歩いてる人は確実にキャッチできてるから歩いてるよりかは確実に速いんだけど、走ってる人にはガンガン抜かれていく。くそっ、みんなサブ3.5狙えるな。羨ましい!!
もうどこに目標置くかは考えない。とにかく走りきろう。
歩いたら完走とは言わないもんね。完歩よ、そりは。勝手なマイルールだけど立ち止まるのはセーフ。だけど走りきる!走りきって、子どもたちに走りきったよ!と言う。もうそれだけだ。やりきったら自分でも納得できる。そう決めてからは周りの事はどうでもよくなったかな。
スプリットは、8分ジャスト。運動苦手な小学生と同じぐらいか、もっと遅いか。
腕だけブンブン元気に振ってなんとか前に進んでる感じ。足は一歩一歩が激痛。こんな痛み初めてだよ。
ちょっとカーブしてる海沿いのコースなだけに、ゴール地点の小倉のビルが見えるんだけど、もうね、絶望を感じるぐらい果てしなく遠い。
ところどころ沿道で流れてるのが、北九州マラソンの主題歌となっているゴダイゴバージョンの銀河鉄道999と「サライ」。なんでサライなんだ?あ、24時間マラソンね!と理解できたけど・・正直あまりテンション上がらんわ。
銀河鉄道999はいいですね。ゴダイゴバージョンばっかじゃなくて、主題歌バージョンも聞きたい。
でもここにきて「♪さあ~いくんだぁ~その顔をあーげてぇ~♪」で頑張れる感じになってきましたぜ。
プップップップ~プーと、屁をこきながら加速していくランナーがいました。マジで話し盛ってませんから。
このお陰で精神的にズタズタにされました。
死んだ門司の婆ちゃんよ、オラに元気を分けてくれ。
スプリット9,00。うそでしょ。歩くより遅いやん。あ、そうか。さっきオシッコしたし小倉牛食べたし。
そうです、35キロ地点で小倉牛を振舞ってました。超美味かったです。おはぎ食べたし、途中から食い倒れのランになってきました。
とにかく走り切る。歩かない!立ち止まるのはセーフ、の俺の法則。
そしてラスト1キロ。走ってれば着くもんだな、とは率直な感想。
果てしなく遠かったゴールが見えてきました。
この苦しかったレースもおしまい。課題がよく分かったよ。来年も出るよ。
沿道の人の多さ。「まだまだ4分の1もゴールしてませんよ、みなさま~」とアナウンスが聞こえました。そうなんだ、そこそこ上位でゴールできそうだよ。
ゴール!!
タイムは4時間3分。う・・これってサブ4って言えないよね?
レース終了して
足をひきずりながらVAAMとメロンパン、魚肉ソーセージとメダルを受け取って、預けた荷物が置かれた場所へ移動します。次から次へとゴールしてくるからさっさと着替えて出てあげないと混雑するからとは思うんだけど、なかなか体が動きません。
座りながらゆっくり着替えて、隣の方とちょっと談笑。
どんな結果だったとしても苦しかったレースを走り終えた達成感はランナーにしか分かりませんよ。悔しいけどね!今から来年のエントリーを誓う内容だったわ。
このメロンパンは帰りの電車で食べるとして、会場をでたら自衛隊が振舞ってる「小倉駐とん汁」を食べるんだ!!
それが楽しみだったんだよね。とヒーヒーいいながら会場を出るとランナー以外の一般の方へも振舞われてて、まさかの行列。。すげぇ混んでる。でもここで並ばないともはや走った意味ないやん、並ぶよ!と最後尾につけると回転率が速いからあっという間に順番が回ってきました。超うまかったです。
食べながら考えるのは反省点ばかり。タイムは平凡な4時間3分。ああ~これじゃだめだめ。登山で足はできてるなんて全くもって通用しないから。やっぱ筋トレ必要だな、と痛切に感じました。
お祭り騒ぎの北九州マラソンの会場をあとに、混む前に電車に乗ろうと小倉駅へ移動。
最後に車掌さんにご挨拶( ´ ▽ ` )ノ
有難う御座いました。運営もボランティアもエイドも景色も、ほんと良い大会でした。
体づくりの反省点については散々書いた通りなのでもういいとして、ギアについて少し・・。
今回から機能性タイツの着用をやめたことについては、足はつったものの判断は正しかったと思います。ただ、ふくらはぎだけは圧迫感があった方が良いと思ったので、コンプレッションハイソックスを検討してみます(でもあれ、ダサいんだよね)。
それと日焼けで顔がボロボロになりました。アスファルトの照り返しを考えて日焼け止めはしとかなきゃダメでしたね。
高エナジーゼリーですが、shotzは飲みやすくてなかなか良かったです。効いてる!って感じかどうかはなかなか評価は難しいのですが、30キロ地点で2回目を飲んだ時は水なしでいけました。飲みやすいです。甘すぎるって意見もあるみたいですが、自分は超甘党なので美味しかったです。
マグオンは次回に持ち越し。ハードな登山の時に試してみようかな。
シューズは在庫処分ということで破格値で売られてたアディダスのジャパンブーストを履いてます。ほんとはアシックスのライトレーサーを買いに行ったんだけどね、安さに負けました。
アシックスのゲルトレイナーからの乗り換えですが、反発力、推進力があってなかなか走りやすかったです。国内メーカーにこだわってきたので、アディダスに切り替える時は心が痛みましたが、それぞれ良さが全然違います。
ゲルトレイナーは軽いのにクッションもしっかりしてて走りが安定します。前への推進力はアディダスのジャパンブーストの方が良かった。
ライトレーサーが気になるところですが、まあそれ以前にもう少し練習が必要ばい!練習ではアシックスのニューヨークを使ってます。一般的にシューズは1,000キロで買い替えるのが目安と言われてますが、もう4,000キロ以上走ってると思います。さすがにアッパー素材が破れそうですが、かかとのホールド感とクッション性と耐久性はさすがアシックスです。
街のランナーを見ると、ナイキやアディダスのシューズを履いた人を多く見かけますが、大会ではやっぱりアシックスが圧倒的に多いですね。やっぱりアシックスにすればよかったかな。。と少しだけ後悔。
また来ます、必ず。
ほんと素晴らしい大会でした。
ではでは